105 CLUB【_Ground】
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まあ、愛らしい顔だったから。 アイツに買い手が着くのは遅くなかった。 出荷されてすぐに成約になった、飼い主の顔なんざ覚えてねぇが。
[一度珈琲に視線を落とす。 兎の顔は忘れずとも、飼い主になった男の顔は思い出せない。]
世話係として、立ち会いが決まった。 俺はその場をぶち壊して、奪って逃げようとも思ってた ……その頃は、若かったからな。
[そう、もう二〇年も経ってしまった。 それほどの若さも、眩しさも、真っ直ぐさも、“数週間前(いま)”の男にはなく。]
アイツもものすごく嫌がってた。 でも、それは決定事項で、どうしようもない事だ。 お前なら、わかるだろ?
[赤い羽根の記憶、深層で触れた男とサミュの似た部分。]
(@102) 2013/12/22(Sun) 04時頃
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普段泣くようなヤツじゃねぇのに、泣き喚いて暴れまくって。
[それはともすれば、虎と重なる。]
主張なんてあんましねぇのに。
[それはともすれば、狼と重なる。]
俺もアイツも所員に羽交い絞めにされて。 俺の場合は、見せしめだったんだろうな。 “お前が携わる仕事は、こういうことだ” っつう。
[神聖なあの部屋は、小さな教会(しょけいだい)。 無惨にも、目隠しを外すというただ一つで落ちる刃は いったいこれまでにいくつの想いを刎ね飛ばして来たのだろう。]
(@103) 2013/12/22(Sun) 04時半頃
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泣き喚いた顔は、目隠しを外されて見る見る変わってったよ。 俺だけにしか向けてなかった、向けない、そう思ってた表情に。 ご大層に誓いのキスまでやってのけて、アイツは振り向いた。
余程、だったんだろうな。 『解離性系統的健忘』、記憶喪失ってやつだ。 俺の事だけ、すっぽりなんもかんも、忘れて。
警戒した目で、言ったんだ。
「 ――――“Who” are you ? 」 っ、てな。
(@105) 2013/12/22(Sun) 04時半頃
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[そこから先は語るに至らない、とても下らない話。
男が“Foo(存在している)/Who(誰)”と名乗りはじめたことも。 あの兎を追い求め、何度も同じものを作り出そうとしたことも。 目隠しを外す“客(にんげん)”を憎んだことも。 同じような思いをさせぬ為に辛く当たる態度も言葉も。 貫くような所員としての動きも。 感情でわかっていながら、立場が雁字搦めに縛り付けていることも。 何一つ、男にはしてやれることがないことも。 そんな自分自身を、一番憎んでいることも。
口にしてしまえば簡単で、実に面白みのない物語(じんせい)。]
(@107) 2013/12/22(Sun) 05時頃
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[話し疲れたのか、男は少し間を置いた。 声が揺れる事はなく、まるで御伽噺のような口調。 切り捨てた過去を震え声で語る資格は、男にはない。
――――愛してたよ。
――――そう、愛して “た” 。
少し冷えた珈琲を啜る。 窓から見上げるのは、空。 真っ白な、雪。]
(@108) 2013/12/22(Sun) 05時頃
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長くなったが、そういうこった。 全部投げ出しても欲しいもんが、あった。 まぁ、手には入らなかったけどな。
[淡々と話す様は他人事であるかのよう。 そして、一時戻るのは“上司”としての顔。]
で、お前には居んのか。 買いたいやつが。
[それが蛇とリスでなければ。 フェネックか虎であれば、買えなくはない。 買い取りという形になり、減俸もペナルティもついてしまうが。 心の内を聞けるかと、向ける瞳は強く。]
(@109) 2013/12/22(Sun) 05時頃
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[サミュからの返事がある前に、もう一人の部下と繋がった通信を切った。 白衣のポケットに眠る銀は、全て聞いてしまったのだろう。 聞かせたくなどなかった。 いつまでも、いつまでも “愛してる” と。
嘘でも、貫き通したかった。]
(@111) 2013/12/22(Sun) 05時頃
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もし、だ。 お前が買いてぇヤツが居たとして。 そいつがお前と同じ気持ちなら、俺は何も言わん。
[新しい煙草を取り出して、火を灯す。 空気に溶ける白は、雪よりももっと穢れている。]
買い取る時も、出来るだけ上に掛け合ってやる。
[そう言って話し終えた“上司”の灰皿の上。 押し付けられた煙草は、強い噛み痕が残っていた。 どこかにも淡々と降り積もる、涙(ゆき)の *かわりに*]
(@117) 2013/12/22(Sun) 05時半頃
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[話していくお伽噺は何処か遠く。 男の過去とサミュの現在が重なり、離れては、また重なる。 弾かれ上がる顔が、狼狽え。
そして、男が落とした“余談”に返るものは。 本当に、笑い話のような現実であった。
黒縁の奥を丸め、少ししてから。 緩やかに上がったのは口角。 下がったのは眉。]
(@132) 2013/12/22(Sun) 11時半頃
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[打ち明けられる、偽らざる想い。 とても醜く、情けなく、柔らかな、優しい底辺。 震えそうになる手を握り込む手に、重ねる手は この場所を離れ行くシマリスが“魔法の手”と比喩したもの。 ゆっくりと重ね、震えを取り去ろうと。 壁を殴り付けたその冷たい手で、指先を撫でた。]
――――――。
[似ていても、否なるもの。 その想いをまっすぐに受け止めて、途方に暮れたような それでも何処か清々しささえみせる彼に、男は唇を開いた。]
(@133) 2013/12/22(Sun) 12時頃
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言っただろ、お前とそいつが同じ気持ちなら何も言わんと。 認めるも何も。
[手が離れ、肩に乗り、ぽんとただ一度だけ叩く。 “背中を押す”ように。]
ただ、まだ仕事が残ってんだろ。 先ずはそれをこなせ。 ―――、――ッ、ゴホ!
[肩からも離れた手は、煙草を掴み。 白煙を吐き出して溢れるのは *噛み殺し損ねた咳だった*]
(@134) 2013/12/22(Sun) 12時頃
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[咳き込む白衣に、赤黒い染み。 モニターの向こうに泣き濡れる、虎の姿をすこし眺めて。]
ああ、そうだ。 虎の手の消毒―――ゴホッ、げほ!
[がたりと椅子に *座り込んだ*]
(@135) 2013/12/22(Sun) 12時半頃
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[重なる手、撫でる指先、合わせ鏡と、背中合わせ。 囁きの中に久し振りに笑みを落とす。 笑い方を忘れていたのか、喉奥を鳴らすようなものにしかならなかったが。 咳き込めば差し出されるのは水。 牛乳飲みてぇとか内心我儘を連ねたのは、秘密の話。]
悪いな、先週濡れっぱで動いたから、ゴホ! あ゛あ゛ーーーー、風邪とか勘弁してくれ。
[仕事もしにくいし、頭も上手く回りにくい。 余計なことを考えたくないと、仕事に打ち込もうとする姿勢はバレているのだろう。 よく似た、この関係の延長線上に。]
(@141) 2013/12/22(Sun) 17時頃
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[懺悔に重ねられた柔らかな祈り。 幸せになどなれない男の幸せを、願うなどと。 その気持ちを無碍にはしたくなく、けれど頷ける訳もない。]
Thanks.
[We wish you every happiness.]
充分、幸せだよ。 “お前ら”が幸せならな。
[それが嘘も偽りもない、脆い本心。]
(@142) 2013/12/22(Sun) 17時頃
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おう、行ってこい。
[通信の気配、あの小さな部屋に降るのが無音の祝福たれと願う。 部下が荷物を抱えて部屋を出たならば、もう片方に通信を。]
あ゛あ゛ーーーー、ゴホッ。 だめだ、牛乳だ、牛乳が足らんのだ。
[そう残し、立ち上がるのはVIPルームへ。 動物に風邪を移すわけにいかないが、客に移すのは大いに結構だ。 失われた牛乳成分を求める廃人は、少しだけ足をもたつかせながら歩き出す。 印刷した過去はもう一人の部下のデスクの上、書類を片付けない上司のいつもと変わらぬ *悪い癖だった*]
(@143) 2013/12/22(Sun) 17時頃
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―VIPルーム―
おー…つと?
[向かう部屋、既にそこに人の気配はなく。 ならば何を遠慮することもない、禁煙のそこで煙草に火をつけた。 モニターを眺めれば動物たちの様子が知れる。 虎の部屋にはフェネック、他はもう静かなものだ。 小さなあの場所で、リスの受け渡しがされている。 蛇はたった一言を残し、あの軍人に貰われていった。]
――――――。
[高級な革張りの椅子に深く腰かけて。 暫く、考え事に更ける。]
(@149) 2013/12/22(Sun) 22時頃
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[このグループが終われば、また別のグループが運ばれる。 がらんどうになることのない寮と工場。 こちらから見え、向こう側からは見えない魔法の鏡。 買われて行って空き部屋になった一つ一つを黒縁は映す。
――――あれから。
鶯は冬の雪空、星にさえ近い場所で小さな羽根を震わせて歌声を上げ。 ペットとしてではなく、大切な伴侶として、あの物腰柔らかな主人に抱かれたのだろう。
狼は片付けられた部屋の中、ただ一人にだけ向ける蜂蜜色で。 春夏秋冬これからの絵本を描きあい、あの男と溶け合ったのだろう。
蛇は、そしてリスは。 また今日から新しい御伽噺を飼い主と共に。]
(@150) 2013/12/22(Sun) 22時半頃
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ごほっ。
[空咳が記憶を霧散させる。 店員に運ばせた牛乳と、煙草の煙を吸い込みながら。 白衣についた虎の血が、赤から酸化して黒ずむ。 こんな状態で咳を溢してたら「死ぬんじゃ」なんて言われかねない。]
全く。
[「わからない」と叫んだ悲痛な声。 モニターに視線を落とした。]
(@152) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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[窓の外を見上げる虎を見て、呟く。]
“わからねぇ” って素直に言えても、苦しいんかね。
[男にはそれを口にするつもりも、素直さもなく。 頑固に捩れたものを早々直す事など出来ない。 黒縁のガラス板が過去と現在を重ね、音が、声が耳に繰り返す。
ここに座っていた、男の事を。]
(@155) 2013/12/22(Sun) 23時半頃
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――――――。
[手を、伸ばす。 冷えた指先は空を掻く。 流れるジャズ。
Lamentabile. Più perdendosi.]
(@156) 2013/12/22(Sun) 23時半頃
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[部下からの報告に、我に返る現実。 労いを返せば映るのは。]
アホ虎め、なにしてんだ。
[自ら指を傷めておきながら。 いつもの元気はまるでなく、そうさせているのは男自身であるが。 熱を与えてしまっては同じ事を繰り返す、だから離れているというのに。 既にそれが手遅れであろう事には気付くことのないまま。]
(@157) 2013/12/22(Sun) 23時半頃
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[壁越しに擦れ違う新たな主従は、友であり恋人であり。 闇夜に消え行く車を見送るのは柔らかな白、降り積もる雪。
モニターに映る虎に向ける指。 画面をなぞるのは、そっと優しく。 二年前、あの爪で引き裂かれた時に
「大丈夫だ」
と、言葉の代わりになぞるものと同じ。]
(@158) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
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[煙草を灰皿に押しつけ、捻くれた灰色を霧散させる。 そろそろ店も閉める準備をする頃。 男にもまた仕事がひとつ、ふたつ。]
あー、ったく。 ティーも減俸だな、覚悟しとけ。
[暫くしても姿の見えぬ部下の査定、給料日をお楽しみに。 通信を入れると立ち上がる。 不意に、店員が渡して来たのは書き損じた何か。 個人情報だから処分を仰いできたらしい。]
あ、ずかっとく。
[紙切れ一枚を煙草と同じ胸ポケットに仕舞いこんだ。]
(@159) 2013/12/23(Mon) 01時頃
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―寮・虎の部屋―
――――――。
[特に声は掛けず、コンコンとノックを響かせる。 手には救急箱、消毒やテープの入ったそれを持って。 フェネックは外に出た後だったろう、中の気配を窺う。
通信で乗せた男の声が多少ざらついて、返る言葉に心配の色が見えた。 だからといって何かを返したわけではなかったが。]
(@160) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
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[中からはえらく慌てた音や声。]
準備できたんだろうな?
[深い深い溜息を一つ。 まさか目隠しを引き裂いているなど、男は知らなかったから。 入るぞと一声かけて、中へ。 視線は辛うじて、履き潰したサンダルを見ていて。]
(@161) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
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あ?
[呼び声に顔が向くのは至極当然の事である。 何の気なしに顔を上げて。
上げて。
あげ。]
(@162) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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―――――あ。
(@163) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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[――――――Jesus.
あー、目の色濃青だったっけ。 虎の目って石あるけど綺麗だよね。 今日何曜日ですっけ週末ですっけ。 そういえば最近仕事ばっかりで休みなかったな。
そうだ、雪山にでも行こう。
そこで凍死体にでもなってしまおう。 人生リセットだ、そうしよう。]
(@164) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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[思考が遁走し、その間ずっと濃青直視している。]
(@165) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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[興奮すると金褐色になるんだっけか。 そうそう、データがね、あったよね。
かなり混乱したままの男が口を開くのは、暫くたってからの *ことである*]
(@167) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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