76 ─いつか、薔薇の木の下で。
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…………。
[林檎を手に戻ってきて。 こそこそと挙動不審な人をじいっと見つめる。 微笑んでるけど、目は笑ってない]
……まあ、これは独り言なんですけどね。 おいたはいけないと思います。
[深く言及するつもりはないようだが、 忠告をしないという選択肢は無いようだ**]
(1) 2013/03/24(Sun) 00時頃
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……やれやれ。
[年頃の少年らしいと言えばらしいのだが。 どうもこの寮には歯止めの利かない生徒が多いようだ。 今度寮母さんに、アルコール類の管理を徹底するよう進言しようか。 そんな事を考えながら、真っ赤な果実に歯を立てる]
ん、美味しい。
[果物の瑞々しさが、喉を潤してくれる。 半分サイラスにもあげよう、と考えたところで 同室者の事を思い出し心配になる。 またどこかに行って寝てやしないだろうか、と]
(46) 2013/03/24(Sun) 20時半頃
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[いつからか、気付けば風の音は止んでいた。 これならゆっくり眠れるだろう。 と同時に、やはり寝落ち魔がどこかでぐっすりしていないかが不安で]
さて……では私はそろそろ。 皆さんも、あまり無理をしないよう。 ……おいたも、ね。
[お酒は大人になってから。 再度注意をしておいて、齧りかけの林檎を手にその場を後にする]
(47) 2013/03/24(Sun) 20時半頃
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[まずは部屋に戻ろう。 そう廊下を歩いている途中で、オスカーから話を聞けるだろう]
ああ、やっぱり……
[案の定出歩いて、案の定寝ているらしい。 そのまま放っておけばきっと朝まで眠り続けるに違いない]
ありがとうございます。 ではちょっと迎えに行ってきますね。
[お礼を言ってオスカーと別れ。 向かう先は談話室。 着いた時には、既にエリアスの姿は無く。 一人眠りこける相方が、そこに居た]
(48) 2013/03/24(Sun) 20時半頃
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まったく……貴方と言う人は。
[指先に金の髪を絡ませる。 眠る彼の髪を弄るのが、いつからか癖になっていた。 ふわふわとした感触がとても、心地良い]
[まるで蓑虫のように包まって、 気持ち良さそうに眠るその顔を ただただ、見つめ続けていた]
[こんな無為な時間が、いつまでも続けばいいと]
(49) 2013/03/24(Sun) 20時半頃
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あ……
[頬に触れる感触。 ゆるりと瞬きをして、微笑む]
起こしてしまいましたね、すみません。 ああでも、駄目ですよこんな所で寝ては。 きちんとベッドで眠るようにと、いつも言っているでしょう?
[そういいながらも手はとん、とんと背を叩き 寝かしつけるようなリズムを刻む]
(63) 2013/03/24(Sun) 21時半頃
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ん……?
[サイラスの声に誘われるように、視線を窓へ。 そこには恐ろしいほど美しい満月と。 月の光を反射したような、煌びやかな金]
[けれどそれは、視界に一瞬捉えただけで消え。 それがなんだったのか、理解することは出来ぬまま]
……どうしたんですか、急に。
[そしてサイラスの声に、再び視線を彼に戻す]
そんならしくない事を言うなんて…… やっぱり、風邪を引いてしまったのでは?
[そんな失礼な事を言いながら、額に手のひらを置く]
(68) 2013/03/24(Sun) 22時半頃
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最後の、満月…… ああ、来月にはもう……
[先輩たちは居ないのだと。 改めてそう考えると、とても寂しく感じられる]
確かに、あと一年ですが。 でも、まだあと一年あるんです。 ……私が部屋替えを申請することはありえませんよ。 貴方からこれ以上目を離すなんて、気が気じゃないですから。 ずっと傍にいてくれないと。
[不機嫌そうな様子に苦笑して。 額から手のひらを滑らせて、頬へ。 何故だろう、何だか甘い香りがするような気がして。 くらりと意識が歪み、歯止めが利かない]
(76) 2013/03/24(Sun) 23時半頃
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ええ、いてください。 ずっと、ずっと傍に。
[ずっと。 それは不可能な言葉。 けれど今は、皮肉にも。 この寮の時間は凍てついている。 それに未だ気づく事もなく、ゆるりと頬を撫でる]
暖かい、ですね…… 眠っていたからでしょうか。
[愛おしそうに肌の感触を確かめる。 細められる瞳に宿るのは、慈愛か]
(86) 2013/03/25(Mon) 00時頃
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ああ、そうだ。 林檎を一つ、頂いてきたんです。 私と半分ずつで良ければ、食べませんか?
[今さらになって、二つに切って来れば良かったと考える。 交代で齧りつくしかなさそうで、それは不便だ。 もし寝起きの彼が喉を渇かしているようなら、 いっそ全部あげようかとも思う**]
(87) 2013/03/25(Mon) 00時頃
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……そう、ですね。 私達も、来年で……
[お別れだなんて、考えたくは無いけれど]
それまでには、どこでも寝るのはやめてもらわないと。 心配で卒業できなくなってしまいそうですよ。
[知らず熱を帯びた瞳がサイラスを見つめる。 何故だろうか、視線が離せなかった]
(104) 2013/03/25(Mon) 20時半頃
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[手が離れ、身体を離す間まで。 まるで見えない茨に絡め捕られたように動きを止め。 しかし彼が外へ、と言うや眉根を寄せて]
こんな時間に出歩くなんて…… 本当に大丈夫ですか? どこかで寝たりしませんか? ちゃんと一人で戻ってこれますか?
[いつも以上に不安げに言葉を重ねる。 それは裏に、離れたくないという気持ちがあるせいか]
ん…… 約束、ですよ。
[しかし頬に触れる感触に、瞳を閉じて。 仕方ない、と言った感じに頷いた。 それでもやはり心配そうにサイラスの背を見送って、 自室に戻るのは其れから後]
(105) 2013/03/25(Mon) 20時半頃
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― 自室 ―
[レンズ越しに本へ落とす視線。 しかしその文字列は、頭に入ってこなかった。 今、頭の中を支配しているのは]
……サイラスさん。
[寒かった、と戻ってきた姿に安堵の息を零す。 自然と頬がほころんで、彼の元に寄った]
おかえりなさい。 ああ、こんなに身体を冷やして…… でも嬉しいです。戻ってきてくれて。
[自分が羽織っていたブランケットを、 そっとサイラスの肩にかける。 まだ温もりが残るそれは、冷えた身体を少しは温めてくれるだろうか]
(106) 2013/03/25(Mon) 20時半頃
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だって、帰ってこない事もあるじゃないですか。
[いつもどこかで寝てしまって。 その間どれだけ不安で寂しいか。 そんなことはきっと分からないだろうけれど]
嗚呼、この甘い匂いは…… 薔薇の、香りなんですね。
[こんな濃密な香りをしていただろうか。 そんな事を考える思考すら麻痺していて。 それよりも、もっと。近くに。触れたい]
貴方も……いい、匂い。 薔薇の香りが、移ったんでしょうか……
[いつものように髪を梳いて。 そこにそっと唇を寄せた。 一歩引けば、二歩寄って。 もっともっと感じていたい]
(117) 2013/03/25(Mon) 22時頃
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どうして……謝るんですか?
[髪から唇を離し、しかし近い距離のままサイラスの顔を見つめる。 その瞳は自覚無く、しかし熱に浮かされいてた。 梳いていた手はそのまま後頭部に回されて、 優しく、存在を確かめるかのように何度も撫でる]
ああ、良かった。帰ってきてくれて。 私は、駄目なんです。 貴方がいないと、不安で不安で、駄目なんです……
[指が首筋を滑る。 どうして今日はこんなにも、強く触れたいと願うのか]
(123) 2013/03/25(Mon) 22時半頃
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嗚呼……そんな顔、しないでください。
[目元に唇を寄せ、雫を舌で掬う。 塩気のある水滴。 なのに何故か、甘さが脳を満たす]
嬉しい…… 離れないで、ください。 ずっと、貴方のお傍に……
[同じように髪に触れ、引き寄せて。 唇が重ねられるままにその熱を貪った。 このまま溶け合ってしまえれば、 もう何の不安も無いのに]
(129) 2013/03/25(Mon) 23時頃
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ん……っ、ふ……ぅ……
[薔薇の香りに狂わされ、 本能のままに互いを求める。 刹那の間に、荒い吐息を零して。 それは一瞬であり、永遠であり。 どちらとも無く離れたのはいつだったか。 唇の間に、一筋の銀の糸]
……サイラスさん。 私も。 私も、貴方が……
[肩に感じる温もり。 告げられる言葉が、また思考を溶かす]
(145) 2013/03/26(Tue) 00時頃
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[好き、という言葉を唇だけで紡いで。 押しやられれば、名残惜しそうにその身を起こした。 顔を洗いに、という彼についていきたかったけれど 断られれば儚く微笑みそれを見送る事にする。 待つのは、もう慣れている。 慣れていることは、寂しくない事とは違うけれど**]
(146) 2013/03/26(Tue) 00時頃
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