266 冷たい校舎村7
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[ 4度目のチャイムが鳴る。]
(16) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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──現在:廊下──
[ 正常に。規則正しい間隔で。 鳴り響いた音を聞いて、ようやく足を止めた。
音の出どころを探すように、 スピーカーのたぐいをふと見上げて、
悲鳴も、大きな物音も、 何も聞き取れるものはなくって、
ただ唯一確かであるのは、 僕はまだこちらに生きている。 ……ということだけである。]
(17) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ そっか。という言葉>>1が、 布越しにひどくくぐもって聞こえて、 僕はただ一言「そうだよ」と言って、 その場を静かに立ち去ったのである。
ただしく看病というのは、 一体どういうものだったんだろうか。
今だけは、言い訳がましく言いたかった。 ……僕はどこかおかしいらしいので。]
(18) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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[ 保健室のベッドをひとつ塞ぐ。 ということについて伝えようと、 一応、そんな理由付けをして、 ただ、あてもなく歩いていた。
部屋の中は暖かくても、 廊下は染みるように冷たくって、 空気に晒される末端が、耳たぶが痛い。
次の8時50分を知らせるチャイムで、 ようやく僕は足を止めて、息をつく。
……明らかに病人って姿のやつを、 ベッドからたたき出す人が、 僕の友人にいないことくらい、理解してる。]
(19) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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……誰か、
[ 消えたんだろうな。という呟き。 後半は声にはならず吐息に混じる。
繰り返していけば、きっといずれたどり着く。 少なくとも、この世界のおしまいを、 見届けられる人間にホストがいるのだ。 それをどう捉えればいいのだろう。
……とにかく。 人間でも、人形でも、 どちらかを、探そうと。
誰かしらいるだろうかと、 自分たちの教室へと帰ってきた。]
(20) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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──現在:3年7組──
[ ……予想は残念ながら当たらず。
ただ、いくらか増えている黒板の文字。 その中に、やや異質なもの>>3:384を見つけ、 僕は、少し笑った。チョークを手に取る。
その文字列の下に、白色で書き記す。
『 4度目のチャイムを聞きました。 生きています。 蛭野 』
そして、再び廊下へと、 人間か人形かを探しにゆくのだ。**]
(21) 2019/06/14(Fri) 01時頃
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──現在:2階──
[ 3階をぐるりと回って1階下へ。
勘も予感も働かないから、 ルートを定めて順に見て回る。
動いている人間とはすれ違っても、 動かない人形とはいつか会えるでしょう。
そんな目論見を抱き、 順番に扉を開けていくときに、 ここにいるなら誰か。とか、 なんとなく考えてみたりする。]
(46) 2019/06/14(Fri) 18時半頃
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[ ……ほら、例えば。 多目的室。七月さんが使ったらしい。 美術室なら────、
……灰谷さんも相原さんも、 無造作に廊下に転がってたんだから、 なんの関係もないのかもしれないけど。
だから、その扉を引くときも、 ふと思い出した。放送室。音響。]
(47) 2019/06/14(Fri) 18時半頃
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──現在:放送室──
……あ。あった。
[ 開けた扉の外から覗くようにして、 僕は遊びみたいに立てた予想が、 どうやら正解だったらしいことを知る。
3年間をこの校舎で過ごして、 今まで縁のなかった部屋。放送室。
まるで外部者の気分だったので、 心の中で呟いておいた。お邪魔します。
間違ってコードか何か踏んづけないように、 僕は慎重な足取りでその部屋に立ち入り、 壁にもたれかかっている人形の前にしゃがみ込む。]
(48) 2019/06/14(Fri) 18時半頃
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柊くん。
[ 早く帰りたいよねぇ。>>2:541って、 当たり前みたいなふうに言ってた、 1つ前の夜の柊紫苑を思い出して、]
……帰れた?
[ なんて、問いかけてみるけれど。
返事が返ってくるわけでもないし、 頬を伝う赤い筋は涙みたいで、 なんだかそれは悲しそうだったし、]
(49) 2019/06/14(Fri) 18時半頃
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……聞こえないよねえ。
[ 右耳に刺さったまんまのイヤホンに、 僕は気が付いて、くすくすと笑った。*]
(50) 2019/06/14(Fri) 18時半頃
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──現在:2階 放送室>>51──
柊くんだよね、たぶん。
[ きっと何気なく落とされた呟き>>52を、 声をかけられたのだと思って、 僕は思わず相槌を打ったりした。
躊躇なく人形に手を伸ばす姿に、 何も言わずに、そこにしゃがんだまま。
返事はないね。と田所怜奈が言う>>53のに、 そうだろうね。と内心で答える。 分かり切ったことだし、言わないけど。]
(60) 2019/06/14(Fri) 19時頃
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[ ぴたりと音楽が止む。>>53
その中で発される声>>54は、 静かな部屋に明瞭に響いて、]
まだ、何人かはいるんじゃないかな。 拓海くんと、七月さんと、轟木くんと、 起きたとき、高本くんと宮古さんもいたし。
柊くんも、動いてたんだけどね。 ……さっきのチャイムが鳴る前の話だけど。
[ 動いている人。という表現に、 僕は知り得る限りの動く人を指折り数える。]
(62) 2019/06/14(Fri) 19時頃
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一応、見つけたら、 体育館に運ぶことになってる……と思う。
[ 指示を仰がれるだなんて、そんな。
そうそう起こらない事態にやや困惑したが、 多分そうするべきなのだろうな。とは思う。]
……一緒に運んでくれる? ここからなら、そう遠くないし。
[ 2階でよかった。と内心で思い、 了承を得たなら、僕も人形に手を伸ばそう。*]
(63) 2019/06/14(Fri) 19時頃
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──現在:体育館へ──
[ 同意を得て>>74、人形を持ち上げる。
今までは何かに包んで──というのを、 その時すっかり忘れていたため、 ふたりして運び出した人形の姿はきっと、 鉢合わせた養拓海>>73にも丸見えだろう。
まさか病人に手伝いを申し出られるとは。 思いもよらず、僕は一瞬立ち止まって、]
拓海くん、──あ。
[ よたよたと放送室を出ようとした所>>75。 その際に、僕が出口の段差に蹴躓き、 かくんとつんのめって、それで──、]
(78) 2019/06/14(Fri) 21時頃
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……これ。柊くん。
[ 体勢を立て直しながらそう答える。
揺らした拍子に、 右耳に引っかかっていたイヤホンが、 落っこちそうになってるのを目で示す。]
気分はもう平気? なら、そっちを代わってるか、 加勢してくれると──、
[ 手伝ってくれるというなら、遠慮せず。
やや苦し気な様子の田所怜奈>>75の持つ、 頭部のほうを示した。僕はがんばりますので。*]
(79) 2019/06/14(Fri) 21時頃
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──現在:2階──
……持てるよ。
[ さっきは少し驚いただけで、 重さでよろめいたわけじゃあないとも。
確認の口調>>81が冗談ともとれず、 僕もまじめにそう答えたんだけれど、
無事、逆側に加勢>>86があったので、 さて、歩みを進めてまいりましょう。
道中交わされる会話は、 そう、やっぱり前も話したようなことで──、]
(87) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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帰ってる可能性は高いと思うけど。 どうだろうね。確認のしようもないし。
[ せーので飛んでみる? と、 しばらく前に自分の言ったことを思い出し、 けれど、僕自身がそれを望まないので、 口にするのはやめておいた。]
……条件。どうかな。 帰りたい。とか、帰らなきゃって、 柊くんや灰谷さんは、言ってた。 案外、希望を汲んでくれているのかもしれない。
[ 訥々と語るそれも推測でしかなく、 さらに、そのあたりでどこかから声>>85がかかり、 僕はぐるりと首を捩じって、そちらを見る。]
(88) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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──高本くん、ええと。 それ、…………誰?
[ 高本悟が背負うようにしている人形は、 これまでに見たものの中でもうんと赤くて──、 労力の再分配よりなにより先に尋ねてしまう。
とはいえ、現在1と3。 ひとりこちらから移るのが望ましいでしょう。 僕、腕を振るわすひとり、先刻まで病人のひとり。]
……僕、どっちでもいいけど、 あっちのほうが、まだ軽いんじゃないかな。
[ 恰好からして、あちらは女子でしょう。 行きたい方、どうぞ。僕と代わるならそれもお好きに。 人形の足を両手でつかんだまま、立ち止まった。*]
(89) 2019/06/14(Fri) 22時頃
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──現在:体育館へ──
何か。何か──、 ホストの正体? とか。
[ 答えを知りようもないのだから、 好き勝手に推測>>91を立てて。
きっと、田所が向こうの、 ……宮古瑠璃だという人形のほうに、 加勢するのを確認して、また歩き出す。
制服の汚れだとか、 そこまで気が回らなかったのだ。]
(100) 2019/06/14(Fri) 22時半頃
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そっか。宮古さん。
……どうして人によって、 こんなに様子が違うんだろうね。
[ そんな、ふとした疑問を口にしながらも、 目指すのは階下。体育館のほうへと。
首輪。と言われたって心当たりはなく、 僕は首を傾げるばかりだった。]
──あ。でも、 柊くんの人形は、ちゃんとイヤホンしてた。
[ だから、何というわけでもないけれど。 宮古瑠璃が首輪を持ち歩いている、 あるいは結びつけるような記憶さえ、 僕にはまったくもってないのだから。]
(101) 2019/06/14(Fri) 22時半頃
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[ 何はともあれ、そう遠くない道のり。
そんなやり取りの果てに目的地に着いたなら、 これまでの3人の隣に並べるように、 その人形をその場に横たわらせたのだろう。]
──今回も二人、なのかな。 七月さんと轟木くん、前のチャイムまでは、 ここで、生きていたはずだけれど。
[ そんな言葉を、何とはなしに落として。*]
(102) 2019/06/14(Fri) 22時半頃
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──現在:体育館へ──
……文化祭から出て、日常に。
[ 復唱した>>107ことに深い理由はなく、 ただ、噛み砕くように僕は呟いた。
文化祭から出て日常に戻るのに、 何が必要だっていうんだろう。
死に方が違う。>>108 どうして違うんだろうね。
わかんね。って言葉で、 その話はきっとおしまい。 わからないなら仕方がないし。]
(117) 2019/06/15(Sat) 00時頃
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[ 気付けば、宮古瑠璃の人形と、 それを運ぶ二人とやや距離があった。
一緒に運んでいる人の口数が少なくて、 だから僕も静かにそれを運ぶ。
毎日、こうして人形を運ぶ。 チャイムが鳴るたびに、誰かが消えて、 まだ生きてる人間が、運ぶ。
……そういう、リズムみたいなものが、 僕の中にはもううっすらとできていて、
……だけど、いつまで続けられるんだろう。 柊紫苑みたいな人形を横たわらせながら思う。]
(118) 2019/06/15(Sat) 00時頃
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[ ……早いな。 そう、ぼんやりと。見下ろしてて。
だから、近くで誰かが身じろいだとか、 そういう音>>112は、耳を素通りしていって、]
──あ、うん。
[ 先に行く>>112という言葉に頷いて、 僕自身もまた立ち上がる。
この後はどうしようか。 残る二人はまだここに?
そんなことを頭の片隅で考えて、 きっといくつか言葉を交わしたら、 体育館を後にしようと、歩き出す。]
(119) 2019/06/15(Sat) 00時頃
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……あ。イヤホン、
[ 立ち去る寸前、人形の白い耳が、 やけに視界に目立って、それだけ呟いて。*]
(120) 2019/06/15(Sat) 00時頃
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──現在:体育館>>121──
それって、何かの予感?
[ それが、あまりに冗談とも本気とも、 捉えづらいトーンで紡がれた>>121ものだから、 僕は驚いたという顔をしていたことだろう。]
……ああ、でも。 なんにせよ、そう遠くないもんね。
[ チャイムのたびに消える、という法則は、 そのまま残された時間の少なさを示してもいて、 じっと、並べられた人形を見下ろして言う。]
(130) 2019/06/15(Sat) 00時半頃
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……極端だなあ、高本くんって。 いいかだめかしかないみたい。
[ たぶん、独り言だったそれ>>122が、 あまりに──高本悟らしかぬ、というか、 高本悟らしい、とも言えそうな、 ええと、”らしい”ってなんだったか。
とにかく、その言葉は、 がらんとした体育館にそれなりに響いたので、 僕は、小さい声でそう言って笑ったりもし、
体育館を後にしようと思ったのだけれど、]
(131) 2019/06/15(Sat) 00時半頃
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時間がないかもしれないなら、 もう少し、この校舎を見ておこうかと。 ……ほら、文化祭、楽しかったしね。
高本くんは?
[ 投げかけられた質問>>124に、 振り返って、同じことを尋ね返す。
その場に田所怜奈もいたなら、 きっと同じことを聞いて、
そうしたら、この場を去ろうと思ったんだけど、]
(132) 2019/06/15(Sat) 00時半頃
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……あ、
[ ふと思い出したように、 もう一度だけその場で振り返る。 高本くん、と名前をまた一度呼んで、]
文句を言う相手、見つかった?
[ なかなか尻尾を出してくれませんね。 相手も人間だからかもしれない。
……ちょっと聞いてみたかっただけ。 そんなふうに、聞くだけ聞いて、 僕はきっと、笑ってその場を後にする。*]
(133) 2019/06/15(Sat) 00時半頃
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──現在:体育館>>136──
……さあ、どうかな。
僕はただの、そこそこ優秀な高校生なので、 何もかもがうまくいくこともあれば、 絶望的にうまくいかないときもあるし。
でも、人間なんてそんなものでしょ。 自分の非なら認めるべきではあると思うけれど、 僕が結構優秀であることには変わりないと思うから。
[ 僕のご近所さんに聞いてもらえれば、 僕がいかにふてぶてしい生き物かというのは、 理解してもらえると思うんだけれど、
あいにく彼女はここにいないので、 ツッコミ不在というやつである。残念ながら。]
(154) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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……けど、こんなことを考えているから、 僕は人付き合いがうまくいかないのかもしれない。
……笑うべきじゃなかった?
[ 高本悟が微妙な顔>>136をしていたので、 人間として不出来な僕は、 困ったように微笑み、首を傾げたりする。
冷静。>>137というのも、どうかな。 僕は随分取り乱したし、 むしゃくしゃして失言をしたりもした。 君が知らないところではね。]
(155) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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[ 後悔をするかもしれない。>>138 と、高本悟は言った。自信のなさげな声で。
僕は、何歩か歩いて彼に近づき、 その、やや不明瞭な表現について、 畳み掛けるように、問いかける。]
(156) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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[ 君と僕は、ほんの少し似ている。]
(157) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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……後悔。 それって、何に?
誰かが死ぬかもってこと自体? 友人を救えなかった罪悪感? 無力さ?
(158) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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[ この場に相応しいかはさておき、 僕は穏やかに微笑んでもいる。
それは、建前とか、表面的にとか、 そういうのじゃなく──、 蛭野京輔としての意見を述べるときに、 僕はそういうふうにしたいからであって、]
(159) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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……僕はね、死を選ぶ人がいること自体、 間違っているとは、思いたくない。 僕は、この世にちっとも納得してないし、 理由もなしに生きてられない。とも思う。
だから、もし、その人にとって、 明らかにそれが一番幸福で、 本当になんの未練もないのなら、 それは尊重されるべきひとつの選択だと思う。
いってらっしゃい。ありがとう。って、 見送るのも、間違ってないと思う。……思いたい。
(160) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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[ 可哀そうな家族を見捨てられない僕ら。 そのくせ、割り切るのが下手な僕ら。 きっと、勝手にいろんなものに失望するし、 たぶん、生きるのはあまり上手じゃないよね。]
(161) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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……でも、メールをくれたから。 この世界にも、入れてくれたから。
そのことについて、何も伝えず、 その人について、何も知らないまま、 現実世界に帰ることを──、僕は後悔すると思う。
その……人間だから仕方ないとかじゃなく、 僕の選択として、きっと、ずっと後悔する。
……だから、ここにいられるうちに、 この場所のことを、きちんと知りたい。
(162) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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[ けど、まるで同じ世界を見られるわけじゃないし、 君や僕がクラスに二人もいると、恐らく、 とっても大変なので、そのくらいでちょうどいい。]
(163) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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[ 演説のようになってしまった。 話すのはあまり得意ではないというのに。
それでも、あと少しばかり言いたいことがあり、 今でもなきゃ、きっと一生言えないので、
僕は唇を動かすのをやめずに、 ほとんど同じ高さにある瞳を見ていた。]
(164) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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高本くんはさ、文句の一つでも言いたいって、 はじめに、僕にそう言ったでしょう。 それなら、僕は、ここに呼ばれて嬉しかったよって、 そう言うために、ホストを探そうかなと思ったんだ。
────高本くんのおかげだよ。
(165) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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[ 言いたいことを言ってのけて、僕は、 にっこりと笑みを深くした。それから。 ほんの少し、意地の悪い子供みたいに、 目を細めて、声を潜めて言う。内緒話みたく。]
(166) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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……それに。ほんとは。 どうせ僕は帰らなきゃならないんだから、 地獄をゆくのに、仲間は多い方がいいんだ。 これは──ただの、僕の我儘だけど。
(167) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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[ ほら、君が似ていると言ったように、 僕は身勝手で傲慢な性格の悪い人間なので。]
(168) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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[ ひょい。と数歩下がって距離を取った。 ちょっとした内緒話は終わったから。]
……だから、もう少し校舎を見てくる。 またあとでね、高本くん。
[ ひらり。と去り際に手を振った。
……さて、どこへ向かおうか。 夜にのまれた、暗い校舎の中を行く。**]
(169) 2019/06/15(Sat) 02時半頃
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──現在:上階へ──
[ 高本悟とそこで別れて>>200、 それから、あてもなく校舎を歩いていた。
自分がそれなりに空腹であることに気付き、 道中見つけた袋入りのクッキーを、 数枚の硬貨と引き換えに手に取った。
対価を払う意味があるのか。 ということは、考えないでおく。
花や葉の形に型抜きされたクッキーを、 口の中に放り込みながら階段を上る。
食べ歩きは行儀が悪いけれど、 文化祭なら、おかしなことじゃないはずだ。]
(201) 2019/06/15(Sat) 14時半頃
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[ 忠実に文化祭の形をした校舎。 記憶と差異のない1階、2階、3階。 その先、存在しないはずの、4階。
もうすでに何度か足を踏み入れたその場所に、 僕はまた静かな歩みで立ち入っていく。
……恐らく、足音で同じ階にいる誰かを、 驚かせるということはなかったはずだ。 あまり、動きの大きいほうではないから。]
(202) 2019/06/15(Sat) 14時半頃
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──現在:4階──
[ 薄暗い4階。煤けてさえいそうな廊下。
1階下のフロアとの差異を探すように、 ひたひたとそこを歩いていく。
……ふと、足を止める。 背後から何かの息遣い>>11がする。 金属っぽい音。水っぽい音。足音。
どうしてか、それらを聞いて、 先ほどの赤い首輪を思い出し、 ああ、獣の立てる音なのだ。と思う。 人間じゃない生き物の音。]
(203) 2019/06/15(Sat) 14時半頃
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[ 立ち止まっている。 音は背後から聞こえている。
静かでがらんどうみたいな場所を、 満たすように、いくつかの音が響き、]
……おいで、
[ 振り向いて、その場に屈む。 手に握っていた袋の口を開け、 クッキーをのせた掌を差し出してみるけれど、
……廊下は嘘みたいに静まり返っている。
いなくなった。と僕は呟き、 また、薄暗い廊下をひたひたと行く。*]
(204) 2019/06/15(Sat) 14時半頃
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──現在:階下へ──
[ ひたすらに薄暗いままの4階を、 ぐるりと巡って、また階下へと。
文化祭の装いの校舎。 楽しかった。とメールの文面を思う。
楽しかった。けど、 だんだん欠けてくみたいだ。 ……ああ、そう。 打ち上げが終わって、 みんなばらばらに帰ってくみたい。]
(249) 2019/06/15(Sat) 21時半頃
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[ まだ楽しい? とぼんやり思う。 自分にか、ホストにかさえあやふやに。
……この世界のことは好きだけど、 楽しいかっていうと、どうなんだろう。 みんながいたから。だったんですね。
もう一度繰り返すようなつもりで、 あの日見れなかった場所まで、 最後の文化祭を味わうつもりで、 歩いていたはずだっていうのに、
口に放り込んだクッキーは、 ひたすらに砂糖の味。って感じだし。]
(250) 2019/06/15(Sat) 21時半頃
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[ ……結局、さっきまで、 姿の見えなかった二人はここにいるのか。 それぞれ誰かが出会っているとも知らず、
それに、ほかの人たちにも、 行き先くらい聞いてもよかったな。と思う。
あと少しくらいは、探索か捜索か、 どちらともつかない足取りで校舎を歩いて、
誰とも会わなかったら、 眠りたくなるまで、慣れた場所にでもいよう。*]
(251) 2019/06/15(Sat) 21時半頃
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──美術室──
[ それから。 どのくらい経っただろう。 誰かに会うことはあったかな。
まだ然程眠くもなくって、 僕はふらりとその場所に戻ってくる。
そこら中に充ちるお祭りの日の、 さまざまな食べ物の雑多なにおいや、 4階の家庭科室で知った異臭などの、 どれとも違う、よく知った空気。]
(281) 2019/06/15(Sat) 23時頃
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[ 僕が知っている、あの日。 本物の文化祭の大部分を占める。 2つの場所の、片割れ。
……大人気企画じゃなくっても、 あの日はぽつぽつとあった人影が、 ひとつもなくて、僕しかいない。
扉を閉めきってしまえば、 そこは静かで、落ち着く。とも思う。
この世界に来た当初と同じように、 高校最後を飾るにやや異質な、 自分の制作物の前に、立って。]
(284) 2019/06/15(Sat) 23時頃
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[ 人の頭。人間の頭。 ……を、模したはずのそれに、 指先でなぞるように、触れる。
……ここが、瞼。頬。唇。 つつつ、と細かな凹凸を擦る。 少し指の腹に力を込めても、 赤黒い表面がはらはらと崩れて、 白い肌が姿が現すのでもないから、 ただ、指先にざらついた感触が残る。
────悪意なんて、なかった。]
(286) 2019/06/15(Sat) 23時頃
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[ 題をどうすると問われて、 結局無題としていたそれに、 二重線を引いて、書き足す。
家族
……どんなにあなたが嫌ったって、 この社会では醜く恐ろしいとされる、 それが、あなたの姿であって。 どんなにあなたが悲嘆に暮れても、 僕がひとりでその価値観に憤り、 拒絶と否定を繰り返していたって、 変わらないんだよ。なにひとつだって。
僕だって、そんなの知ってたし、 それでも同じ箱に生まれたんだから、 家族だから、幸せになってほしかった。]
(299) 2019/06/15(Sat) 23時頃
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|
[ ……本当だよ。
ただ、僕が人より少し、 人間をうまくやるのげ下手だっただけ。
ばかげた社会は変えられなくっても、 ひとりの1日のうちの数時間なら、 少しくらい、よくしてあげたかった。
……そのぼろぼろの唇の端に、 軽く爪を立てる。いつもこんな顔して。 下がった口角。たまには笑いなよ。
そうやって、こすってみたって、 やっぱり、それは元ある形のままだから。
姉さんは姉さんでしかないから。]
(300) 2019/06/15(Sat) 23時頃
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……そうだよねえ。
[ 僕は、小さく笑ってそれを手放し、
その場を立ち去ろうとして、ふと、 部屋の奥>>2:473に佇む、 その、柱のような形を見上げて、
……少し、もぐりこんでみたけれど、 もう夜が遅いから、ここは暗くて。
あの日見た輝きはそこにはなくって、 ただ、暗がりに色を透かして、見上げて。
……そう、夏を。少しだけ思った。]
(301) 2019/06/15(Sat) 23時頃
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[ そうこうしているうちに、 もう、眠ったっていい時間になっていて。
……寝支度をして、教室に戻ろう。
轟木颯太が保健室で眠るはずで、 病人もそちらへ行くのなら、 今日は何人くらいが教室にいるのかな。 と、少し寂しく思いながら、その場を立ち去る。*]
(302) 2019/06/15(Sat) 23時頃
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──夜:3年7組──
[ シャワーを浴びてから教室に戻る。
何も考えず、昨日と同じ位置に陣取り、 毛布にくるまって、今日も眠ろう。
養拓海>>314が教室で眠ろうとするのに、 一言、「保健室行かないの」と声をかけ、 ……けど、それだけ。
床に寝っ転がって見上げる窓の外。 相変わらず、ごうごうと白が舞っていて、 ただ白いばかりの空を仰向けに眺めているうち、 きっと、僕は眠りに落ちている。*]
(341) 2019/06/16(Sun) 00時頃
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