212 冷たい校舎村(突)
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— 8:50 —
[チャイムが鳴るその瞬間も、圏外のスマホをいじっていた。 壊れちゃったなら、買い替えるためのバイト代、また稼がないと。
そんなことを思っていたら、メールが着信する音が、まずひとつ。>>1]
……?
[すぐには理解できないその文面を、目で追っていたら。 追い打ちの2通目が、やってきて。>>3
相変わらず表示は圏外のままなのに、いったい何が?]
(7) 2017/03/10(Fri) 00時半頃
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— 回想:ネル先生と、わたし —
準備できたよ。
[仕切りから顔をひょこりと出して、キャンバスを整えている先生に声をかける。
ワイシャツ姿で腕まくりをしている先生は、とても暑そう。 密室状態の美術準備室では、暖房をガンガン利かせていた。 これは、わたしが寒くないように合わせてある室温。]
「じゃあ、始めよう。」
[待ちわびていたとばかりに、先生はわたしを手招きする。 仕切りから出て、指定された台へ向かう。
裸足が床をぺたぺたと鳴らす。 布と肌が擦れる音が、暖房の風音に混じる。
台の上に昇って、体を覆っていたタオルを床に落とした。 一糸纏わぬ、生まれたままの姿をそこに晒す。]
(37) 2017/03/10(Fri) 01時頃
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[……絵画のモデルのバイト。 最初はごく普通の、服を着たままでのポーズをしていた。
それが、ヌードのデッサンになったのはいつ頃からだったか。 ネル先生に、冗談のように頼まれて。 わたしも、冗談のようにOKして。 気付いたらそういうことになってた。
誤解のないようにわたしが言うけれど、 ネル先生にはやましい気持ちとかは一切なくて、純粋に芸術のためにやっているわけで。 わたしもお金を貰って納得してやっているんだから、何の問題もないのです。 というか、そもそも両親の許可が出てるから。
未成年の裸婦モデル。普通ならマズいものだけど、ね。 コネ万歳、と思ったのはきっと、ネル先生も同じことでしょう。]
(38) 2017/03/10(Fri) 01時頃
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[最初は恥ずかしさに抵抗もしたけど、すぐに慣れたのは、 ネル先生がわたしを歳の離れた妹としか思わずに接してくれたからだし、 わたしも先生のことは歳の離れた兄さんにしか見えていない。
先生に指示された体勢を取る。 片腕を首の後ろに回した、悩ましいポーズ。
出るところが出ていて、引っ込むところが引っ込んでいる、 先生いわく理想的な体型は、このバイトのために維持している。 努力の賜物なんですよ。
そうそう、そのまま。と先生が筆を執って書き出した。 このまま10分、20分、ずーっと同じ体勢で耐え忍ばなくてはならない。
暖房が直接肌に突き刺さって、寒くはないけど、 それ以上に熱く真剣な先生の視線が、わたしの爪先から頭のてっぺんまでを求めていた。]
(39) 2017/03/10(Fri) 01時半頃
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[気ままに生きていくだけなら、ハダカでもいい。
割と本気で、そう思ってた。*]
(40) 2017/03/10(Fri) 01時半頃
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ー チャイムが鳴る前 ー
[>>12委員長のスマホも圏外だという。 これは、雪のせいで電波障害? 現実的に考えるならそれしかありえない。けど。
考えてもどうにもならない疑問は、置いておきながら。 そろそろいい感じに暖まってきた教室で、ようやくコートとマフラーを脱ぐ。 いつもの制服が露になった。
委員長との会話は、その後、>>0:424>>19次々にやってきた級友たちによって、 結局何も分からないまま自然解散しただろう。]
(48) 2017/03/10(Fri) 01時半頃
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— 回想:似合わない帽子とは —
[>>17どんなのが似合うと思うのか。 いいえ違うの。わたしは、帽子の被っていない蝶美ちゃんをよく覚えている。 帽子なんて、いらないんじゃないの。
——そう、口に出そうと思ったのを、やめた。 私が何を知っているというのだろう。彼女のことを。
自由奔放に過ごしてきたわたしに、 誰かの傷を抉る権利があるだなんて、思えるわけがない。
クラスメートとしての距離。 それ以上を詰めるやり方を、知らなかったから。]
(49) 2017/03/10(Fri) 01時半頃
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……そう、かな。
[>>18彼女の声色を聞けば、愚かなわたしでも理解できる。 曖昧に返事を濁して、口を噤んだ。
蝶美ちゃんが悪いわけじゃない。 けど。わたしはやっぱり服が嫌いだ。
服を取り繕わなければ生きていけない人生なんて、わたしは、*]
(50) 2017/03/10(Fri) 01時半頃
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[メールの文面を見ていたら、心がちくちくしてきた。 なに? この文章。
死んでみようとしたらしい、 このメールの主が、何を考えてこれを送ったのかが、分からない。
そして二通目。 謎掛けのようなその一文は、……。]
ねえ。 あなたは、“だれ”?]
(63) 2017/03/10(Fri) 03時半頃
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[顔を上げて周囲を見回す。 教室に集った顔ぶれは、わたしを含めて11人か。 偶然か否か、文化祭を思い起こさせるようなメンバー。
……状況が未だに掴めないけど、 さっきのメールはここにいる全員に送られている、らしい。
そして、チャイムが鳴ったというのに、 皆方先生が来る様子はない。 授業が始まる気配はない。
開かれたドアから漂ってくる、美味しそうな何かのにおい。 ……思い出の中に眠っていた、覚えのある食べ物の香り。
弾かれるように席を立って、廊下の様子を見に行こうとした。]
(64) 2017/03/10(Fri) 03時半頃
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[>>57扉のところで立ち尽くす元賀くんの脇を、 よいしょと体を密着させながら強引に通り抜け、 覗き見た先の世界は——]
まぶっ、し、
[あまりに明るくて、目を細める。 一瞬、文化祭みたいな装飾だと思った。 でも、記憶の中のものより、どう考えても眩しい。 キラキラが増している。
それに——]
(65) 2017/03/10(Fri) 03時半頃
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ねえ、なんか、聞こえない?
[近くにいた誰かに、確認するように問うてみる。 これは、空耳じゃないよね。
笑い声が聞こえるんだもの。 誰かの、というより、集団の、人の笑い声。 わいわいがやがや、騒がしく、止め処なく。]
他のクラスにも誰かいるのかな。 いつの間に来てたんだろう。
[……冷静に考えればおかしいことしかないのだけど、 ちょっと、思考が回り切らない。]
(66) 2017/03/10(Fri) 03時半頃
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わたし、様子見てくる。
[このガヤガヤした笑い声はどこから響いているのか。 ……響き方がなんだかおかしい気がするけど、 とにかく、何が起こっているのかを確かめるために、廊下へ飛び出した。
自由人気質のわたしは楽観的に考える。 危険なんてあるはずがない。 だってここはいつもの校舎だもの。
そう信じようとしながら。 目が眩む電飾だらけの道へ、何かを求めて。*]
(67) 2017/03/10(Fri) 03時半頃
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[“人を人たらしめるものとは、何ぞや?”
この問いを投げかけた人の求めている答えと同じかどうかは分からないけど、 わたしは「服を着ていること」と答えるだろう。
服を着ていない人間は、ただのケモノであるということを、 理解するのは容易いのではないでしょうか。]
(68) 2017/03/10(Fri) 03時半頃
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[例えば、あなたの目の前に、 何も身に纏っていない、全てを曝け出したハダカの人間がいたとして、
その人を、その姿のまま、愛することができますか。
故に、ハダカのまま愛されたいと望むことなど、 おこがましいことだと、気付きませんか。**]
(69) 2017/03/10(Fri) 03時半頃
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— 1F廊下 —
[駆け足気味ではあったけど、そんなに速くないスピードで廊下を歩く。 廊下は走っていはいけません、なんてお決まりをこの状況で尊守するつもりはないけど。
>>114後ろから元賀くんが追いかけてくれたのに気付いて、 立ち止まってくるりと振り返る。]
おかしいよね、これ。
[なんて言えばいいんだろう。 混乱でよく分からなくて、いっそ夢の出来事とさえ思うけど。 わたしのあたまは正常ですか。そう確かめるように元賀くんを見つめた。]
……文化祭、こんなに眩しくなかったもの。
[明らかに過剰に多い電飾。 記憶の中の思い出が塗り潰されると感じるような、光、光。]
(117) 2017/03/10(Fri) 21時頃
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[どうして、こんな雪の中の校舎で、 文化祭のような何かが魔法のように現れたのだろう。 不思議なことを楽しむ余裕は、さすがのわたしも今は欠けてる。と思う。]
わけわからないけど、でも、いつもの校舎みたい。 誰かの悪戯とか、じゃない?
[どんな悪戯だよ、とは自分でも思いつつ。
しばらく廊下を歩きながら周囲を見つめてきたけれど、 装飾は確かに文化祭を思わせる様相だけど、それ以外、特に変哲もなさそうだった。]
ほら、笑い声、あそこから聞こえる。 ……あそこだよね? たぶん。
[どこからか響いてきている集団の笑い声の元を辿り、 たしかポスター展示をやっていた、と思う、とある教室を指で示した。]
(118) 2017/03/10(Fri) 21時頃
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[随分楽しそうですね。 何かイベントやってるんですか。
なんて、中の人たちに気軽に聞いてみるつもりで、ドアをノック。]
こんこん。 お楽しみのところ失礼しま……、……。
…………?
[——すかさずドアを開けた先、教室の中には、 ポスターの展示パネルがぽつんと立ち竦んでいるものの、 生徒の気配は、一切ない。
それなのに、どこからか聞こえ続ける得体の知れない笑い声。 眩しく点灯している、スイッチが全部入りっぱなしの蛍光灯。
教室から顔を出した時の元賀くんが、呆然となったのと同じように。>>57 今度はわたしの思考が止まって、口をぽかんと開けていた。*]
(119) 2017/03/10(Fri) 21時頃
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[>>140元賀くんがわたしの横を通り過ぎて行って、教室の中を物色するのを見守る。 >>124莉緒ちゃんが呼び掛けても現れない人影。 笑い声だけが、そこにあって。
>>140元賀くんがスピーカーを示す。 わたしもそこへ近付いて耳を澄ましてみたら、確かに。 これは放送で流れてきている音声のような気がする。]
なるほど、放送室。 びっくりした。悪戯するならうってつけだもんね。
[彼の推理にひとまず納得して、それなら筋が通るから頷いた。 だって嫌だもん、幽霊の笑い声だったなんてオチとか。
既に現実では説明がつかない現象が連発されているのに、そんなことを思ってしまう可笑しさ。 感覚が麻痺しているというか、笑い声で頭がおかしくなってきているというか。]
(145) 2017/03/10(Fri) 23時頃
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[いいなあ。わたしも、あんなふうに朗らかに笑ってみたい。 スピーカー越しの声の主たちを羨むというか、妬んでみる。]
じゃあ。 放送室、確かめてみる?
[3階の放送室を乗っ取ったフトドキモノが、今もいればいいけれど。 素直にそう提案してみた。*]
(146) 2017/03/10(Fri) 23時頃
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— 回想:天ケ瀬ささらの恋愛事情 —
[わたしに彼氏がいた時期が、二度ありました。
初めてが、一昨年の夏頃。1年生の時のこと。 隣の席の男子と教科書を見せ合ったりして、仲良くなって、 紆余曲折を得て付き合うようになった、わたしにとって初めての恋愛。
初めてのデートは一生懸命お洒落をして、 気合い入れて選んだフリフリの私服が、似合うねって褒められたのをよく覚えている。
上手く行っていたと思えたのは最初だけ。 彼の好みに合わせて、わたしが背伸びをし続けた。 彼のために時間を空けて、他の予定は泣く泣く断って。 苦手なSFモノの映画を一緒に見て、なんとか感想を捻り出したり。 小物の趣味も、彼がイマイチな反応をしたものは捨てて、好きでもないものを買い集めたり。 自分じゃない自分を着飾って、笑顔を作った。
ある日、ぷつんと糸が切れて、それでおしまい。 友達の関係に戻りましょうねと、平和にお別れをした。]
(182) 2017/03/11(Sat) 00時頃
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[2度目が、去年の夏頃。2年生の時のこと。
今度は自分の背丈に合った相手と巡り会えた。 趣味の話が良く合う。食べ物の好みも映画の好みも良く合う。 作り笑いをしなくてもいい、幸せな関係。
そう思っていたんだけどね。 ある日、知らない女の子たち数名に突然呼び出されて、怒られてしまった。
「あんたのせいで、いつも迷惑してんのよ!」 ——って。非常に身に覚えのない話だったんだけど。
どうやら、彼がわたしのために部活を欠席したりして無理していたらしい。 わたしの都合に、わたしの好みに、彼が頑張って合わせてくれていた。
そんなの本意じゃなかったからさ、バイバイした。 来週あたり友達巻き込んで海水浴にでも行こうって約束した話も、綺麗さっぱり無くなった。
一度も着ることなく終わった水着は、押し入れのどこかに眠っている。]
(183) 2017/03/11(Sat) 00時頃
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[以上の話は、クラスメートの間で恋愛話で盛り上がることがあれば、 苦いエピソードとして包み隠さず話したし、 別に隠れて付き合っていたわけでもなかったから、知っている人もけっこういたと思う。
まあ、結局。 めんどくさいから、やめにしたんだ。 そういうのはさ。
自由気ままに生きてくのが性に合っているだろうし、 わたしも、それが一番気楽でいい。
息苦しいよ。誰かを好きになるのも。好きになってもらうのも。]
(184) 2017/03/11(Sat) 00時頃
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[高校3年の、今年。 もう恋愛のネタは何も持っていないわたしだけど、 週に1回、放課後、美術準備室に向かうようになったから。
美術室のボスである、絵崎 兼(えさき かねる)先生は、 気さくで面倒見のいい、褒め上手>>0:234の、生徒に距離が近くてちょっと人気のあるお兄さん先生。 わたしが昔からお世話になってるお隣さん。
わたしとネル先生が人目を盗んで放課後に会っているという、 その事実を目撃しちゃった生徒がいたなら、変なウワサが立ってしまっているのかもしれないね。 何せここ、そういう話が好きな子供たちが集う“学校”って場所だし。
わたしとネル先生は、誰に何を聞かれても、 “実技の成績が悪かったので補習”としか答えないように、口裏を合わせている。
ひみつ、ひみつ。*]
(186) 2017/03/11(Sat) 00時頃
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[>>178「帰る」。 あ、そっか。帰らなきゃね。
何故だろう、帰るって発想が頭になかった。 犯人に文句を言ってやるってところまでは同感だったけど。
放送の笑い声が耳にキンとして、頭がおかしくなってきているのは間違いない。
帰りたいんですか、ささらさん。 そこんとこどうなんですか。
ぐるぐるしている思考回路は、その問いへの回答を保留しました。]
(204) 2017/03/11(Sat) 00時半頃
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— 3F 放送室 —
うん。いいよ。
[>>180元賀くんに隠れて、放送室の扉へ立ち向かう。 体の大きい男子の彼がとっても頼もしいなって、思う。
扉の向こう、彼の脇の下から顔を出して覗く。 放送室の中には、誰もいなかった。]
ああ……まあそうだよね。 犯人がのうのうと待ってるわけない、か。
けっこう巧妙な悪戯するもんだね。
[悪戯、と、本当にそれで済む話なのかなんて。 いよいよ本気で思っちゃいないけどさ。]
(206) 2017/03/11(Sat) 00時半頃
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……何がしたいのかな。 怖がらせたいのか、それだけじゃないのか……。
[考えても分からないことを、繰り返し考えて、やっぱり分からない。 そもそも怖がらせたいなら、なんで文化祭なんだろう。 なんで、明るくしちゃったんだろう。 なんで、……笑ってるんだろう。
>>1死んでみようとしたのは、誰? 諦めきれなかったのは、誰?]
どうして、わたしたちなの?
[疑問の最後は声に出た。 影も形も見えない、名前すら文字化けしちゃってる誰かさんへ。
そんなに文化祭が楽しかったのかな。わたしと同じように。]
(207) 2017/03/11(Sat) 00時半頃
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[>>180元賀くんが困っていることに気付く。 そうそう、放送を止めておかなきゃ。]
わたしもいじったことないけど。 ……たぶん、そこのスイッチかな。 そうじゃなきゃ、ひとまずボリュームのつまみをオフにしとけば。
[たくさんあるスイッチやツマミの中から、勘でそれっぽいものをいじる。 >>201莉緒ちゃんと一緒に手当たり次第、片っ端から押してみた。
何を押しても、止まることはなかったのだけど。]
(208) 2017/03/11(Sat) 00時半頃
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[手詰まり。 何を押してもうんともすんともしない、ずーっと笑っている謎の声は止まらない。 なんだか気持ち悪くなってきた。
>>203莉緒ちゃんもお手上げらしい。 これは困った。]
……仕方ない。
[放送機材が電源に繋がっているコードを適当に1本、手繰り寄せる。 そして、乱暴にそれを、コンセントから引っこ抜いた。]
(213) 2017/03/11(Sat) 00時半頃
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[しかし、それでも。 笑い声は、びくともせずに垂れ流され続ける。]
……抜くやつ、間違えたかな。 じゃあ、えっと、次。
[もうこうなったら、全部引っこ抜いてしまえばいいのでは。 元賀くんと莉緒ちゃんにも協力を求める。
……このあたりで、わたしは薄々勘付いていた。
無理だ、って。*]
(214) 2017/03/11(Sat) 00時半頃
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[ひたすらコードを抜き、念入りに放送機材を無力化させようと励んでも、 ずっとずっと笑っている、たくさんの声。
あれ、おかしいなあ。 放送機材はもう何にも繋がってないはずなのに。 電池式でしたっけ、これ。]
……みんな呼んで、一斉に殴れば止まらないかな。
[すこしイライラした感情を放送機材にぶつけて、 やれやれと肩を竦めるしかなかった。 たぶん、考えても無駄なんでしょう。
>>237やることはやったし、教室に戻ろうという提案をした彼の表情は、 今までと何ら変わりなく見えたけど、少しだけ、違和を感じた。]
(253) 2017/03/11(Sat) 02時頃
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[あ、この人、“服を着てる”な、って。
そういう感覚。]
(254) 2017/03/11(Sat) 02時頃
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[元賀くんの顔をじいっと覗き見てから、目を逸らす。]
……うん。 みんなに報せよう。
[それしか今はできないだろうから。 まさか、扉や窓が開かないなんて、そんなことは想像もしていなかったけど、 でも、嫌な予感くらいはする。
この時のわたしは、ぼんやりと、 ネル先生から教わったことのある話を思い出していた。
「人間が人間の中に閉じ込められることがある」 「精神的に不安定な人物や、生死の境を彷徨っている人物がホストとなりやすい」 「集団失踪事件として取り扱われる現象」……。
まさか、ね。]
(255) 2017/03/11(Sat) 02時頃
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[放送室から顔を出そうとした時、扉が外側からノックされたことに気付いて、 すぐにドアを開ければ悠ちゃん。>>251
おそらく彼女も、気になったに違いないと思って。]
いろいろ調べてたんだけど、ダメ。 この笑い声、止まんないみたい。
[あんまり嬉しくないニュースを報告して、 彼女が入ろうとするようなら、迎え入れるように。*]
(256) 2017/03/11(Sat) 02時頃
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— 回想:ネル先生の特別授業 —
[ヌードデッサン中、ひたすら静止を維持するわたしに、 先生は退屈しないようにいろんな話をしてくれる。
ほとんどが雑談だけど。 各地で起こった集団失踪事件の謎についてとか、眉唾物のウワサ話が多かった。
わたしは、興味のある話にだけは食いついて、 興味のない話は適当に受け流す、無理しない反応を返すだけ。]
(270) 2017/03/11(Sat) 03時頃
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「……というわけで、全裸のメイドサービスって実在してたんだよ。 エプロンドレスにこっそり金目のものを隠して持ち出す事件が相次いだせいでね。 家政婦たちは雇ってもらうために、信用を勝ち取らなきゃいけなかったわけだ。」
へえ。 服を着なければ盗みようがなくなるのは分かるけど、 だからってそこまでするんだ。
「服だって、道具のひとつだしね。 悪用する輩がいればそうなっちゃう。 何も着なければ正直者の証明。シンプルだろう?」
ハダカでいることが正直者、ね。 分かる気がする。
「だろう。」
今のわたし、すっごい正直者。
「うん、わかる。」
(271) 2017/03/11(Sat) 03時頃
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[先生が、筆を置いて顎に手を当てて、 わたしの裸体を見てからキャンバスに目をやり、それを繰り返す。]
「ちょっと痩せただろう、前より。」
……正解。
[図星を突かれた。 お腹に手をやろうとしたけど、そうしたらポーズが崩れるのでできない。 ずーっとわたしの体を描き続けた先生の目は、何でもお見通しみたい。]
「悩み事でもあるのかい、ささら。」
[ハダカのわたしの心を見透かした、先生の言葉に、 わたしはちょっと泣きそうになった。
これは、楽しかった文化祭が終わった後のこと。**]
(272) 2017/03/11(Sat) 03時頃
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[>>268>>290内緒話のように交わされる、蝶美ちゃんと莉緒ちゃんの会話内容は、 聞こえなかったけど、わたしもちょうど同じことを考えていた。 だって、それしかもう説明はつかないと思う。 信憑性もイマイチだった噂話が、今は一番しっくりくるなんて。
情報交換。 どれだけいじってもうんともすんともしないゾンビ放送機材のことを、 元賀くんと莉緒ちゃんが教えて、 引き換えに悠ちゃんが教えてくれたのは、一言で言えば閉じ込められてるってこと。>>308
噂話が本当なら、それもおかしいことではない。 ……現実を冷めた目で見つめる。]
(310) 2017/03/11(Sat) 12時半頃
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夢とか幻覚なら、そのうち覚めるかもね。 みんなで記念撮影でもして、思い出残そっか。
[本当にそうならいいのだけど。 誰一人欠けずに、無事に戻れるなら。 実際、噂される集団失踪事件も、死者が出ずにみんな無事に帰還できるものらしい。]
ここがもし、誰かの精神世界で、 その誰かが今まさに自殺しようとしてる、とか。 もしかしたら、そういうことなのかも。
[わたしの知っている噂話を共有したほうがいいのかどうか。 迷ったけど、隠さずに口にすることにした。
もし聞かれたら、わたしは先生から聞いた噂話の内容を、 自信なさげに説明するだろう。]
(311) 2017/03/11(Sat) 12時半頃
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わたし、教室に戻ろうかなって。 他に何か変わったことがないかとか、調べたいけど。 ……おなかもすいてきたし。
[その場にいる全員に断って、わたしは放送室を離れて廊下を歩き始めるだろう。**]
(312) 2017/03/11(Sat) 12時半頃
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[教室へと向かう道すがら、 もはや何度も繰り返され続ける日常のBGMと化した笑い声を、聞きたくなくても聞いていれば、 >>328橘くんがBGMに笑い声をプラスワンしながら出現した。]
……仲良く馴染んでるね。なんか。 スピーカーの声の人たちと。
[一瞬だけ肩を強張らせ、すぐに弛緩させる。 彼も、よく笑っている印象がある。 つばさ氏に右ストレートを食らわされていたあの時も。]
(336) 2017/03/11(Sat) 20時頃
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収穫なーし。 放送室に行けばこの笑い声をなんとかできるかもって思ったけど、 なんかね、物理的に駄目。
[そうとしか言えないので、そう正直に教える。]
あと、やっぱり他の教室にも誰もいないみたいだし。
[わたしのあたまの中では、ここはもう、誰かの頭の中だとしか思えなかった。 わたしを含めた、この中にいる誰かの。]
(337) 2017/03/11(Sat) 20時頃
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ねえ、橘くん。
楽しい?
[彼の瞳を覗き込んで、無意識のうちに1歩、2歩、体を寄せて。 笑顔を振り撒く彼に、無警戒に問いかけた。**]
(338) 2017/03/11(Sat) 20時半頃
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ずっとこの声を聞いてるだけだと気がめいるし、 いっそこっちから笑い返しちゃうのもいいアイデア、かもね。
壊そうかなーとも思ったんだけど、しなかったな。 コンセント全部抜いてみただけ。 やっぱり後で壊してみよっか。その時は手伝ってよ。
[>>395へらへらする彼に、放送の笑い声が重なって、 若干イラつきを覚えてしまったことは否定しない。 だってさあ、さっきの放送室での戦いがあった後だもの、 止められない笑い声が、わたしたちへの嘲りにも聞こえて気分が悪くなりもする。]
(411) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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[>>396目を見つめるには距離が遠かったと思ったから詰めた。 それが適切な間の取り方かなんて、わたしに聞かないでほしい。
嘘を見抜くプロだなんて、そんな大層な自称はしないけど、 勘は働くほうだから、さ。
相変わらず崩れない笑みは解せないところがあるけど、 “服を着てる”なあって、ピンとくるような感覚は特になかった。
その笑顔は、信用してもいいの?]
(413) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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そうだね。 変なことだらけだね。 ちょっと、疲れてきた。 お昼ごはんも食べられてないし。
……そんなふうに、楽しそうに笑う方法。 わたしすっごく知りたいなって、思うんだけど。
[いろんなことがありすぎて、イライラも募って、 このままじゃよくない傾向だと思う。 笑えることは幸せなことだよ。それは間違いない。]
(414) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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……わたしが聞いたことのある噂話でいいなら、話すけど。
人間が人間の精神世界に閉じ込められるっていう現象。 「集団失踪事件」って、ワイドショーでやってたのとか、見てない?
[彼が疑問に思っているこの校舎について、 わたしはわたしが知っていることを掻い摘んで話す。 信じるか信じないかは君次第。]
精神的に追い詰められた者や、生死の境を彷徨っている者。 その人が、わたしたちをここに招き入れたんだとしたら。
それでも、笑えるかな?
[壁に飾られた、眩しい電飾のひとつに触れて、 それを指でいじくりながら、彼がどう思うかを慎重に様子を伺う。*]
(415) 2017/03/11(Sat) 23時半頃
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— 回想:体面と内面と —
好きになった人とは一緒にいなきゃダメだとか、 折角付き合ってるのに、変なことで失点したくないとか。 重いよね、実際。
踏み込んじゃいけないライン、うん、あると思うけど、全然見えないし。 どこまで曝け出していいのかなんて分かる?
[>>292失敗談に付き合ってくれた悠ちゃんと、 顔を寄せ合ってのひっそりした会合。]
もう深く考えないで、がーっと行ってみたほうがいいのかもよ。 わたしはもういいけど、悠ちゃん、なんかそういう話ないの。ね。
[彼女の目を見て、挑発気味に笑うこともあったかも。]
(426) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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[誰かの心に踏み入ることをしたいわけじゃない。 だから、悠ちゃんが何かを取り繕っていても、どうせわたしにはわからない。
この子も“服を着てる”でしょう。 大なり小なり、みんな同じ。 だからどうしたってことはない。 ほら、周囲を見回せばみんな、色とりどりの服で着飾ってるじゃない。
その中にハダカで突っ込んで行くとどうなるかって、 わたしが想像しないわけがない。]
人にどう見られてもいいかって?
[>>295彼女の問いかけを受けて、セミロングの髪をくるくるといじりながら、 口を開きかけて、]
(427) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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[——「うん。どう見られても、わたしはわたしだもの。」
って、言えなかったよね? その時のわたし。]
(428) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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……やっぱり、ちょっとでも可愛く見られたいよね。 そのほうが、嬉しいし。
[眉を下げて、誤摩化すように笑った。]
大変だから補習なの。 ネル先生やさしいからへーき。 わたしに芸術のセンスがないから、しょうがないもの。
[美術の授業の成績は、ごくごく平均。 先生と約束していた口実を使って、その話はおしまいとばかりに切り上げにかかる。
——こういうとき、わたしだって都合よく“服を着る”。 だから彼女に対しては、少しの罪悪感を覚えた。]
(429) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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[自由気ままに生きるって、 とっても理想的で楽しそうに見えるかもしれないけど、
要は、 人に見せるためのお洒落の仕方を覚え損ねた、青臭い子供のわがままじゃないの。
何も飾らない、ありのままの自分を「本当の自分」と表現したとして。
本当の自分を好きになってもらえる、なんて、
ばかじゃないの。 ばかじゃないの。 ばかじゃないの。*]
(430) 2017/03/12(Sun) 00時頃
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