76 ─いつか、薔薇の木の下で。
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2013/03/30(Sat) 09時半頃
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[暫くその場にぼんやり、くず折れていたけれど、 ふと顔を上げて立ち上がる。
ふらりその姿を消したあと、辿るのは自分が埋めた薔薇の気配]
(+1) 2013/03/30(Sat) 11時半頃
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[足は何故か迷わずにひと時の分身の元、たどり着く。 情事の残り香に混じった、大事な人の元。
扉の前、暫く躊躇するかのように額をつけて深い呼吸。 見たくないものを見るために]
───……。
(+2) 2013/03/30(Sat) 11時半頃
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[そこにあるのは薔薇を受け入れた褐色の彼と、自分と同じ青い眼と金髪の後輩。
余程深く交わっていたのだろう。 そんな様子が見て取れて。
胸に沸くのは後輩への深い嫉妬。 同時に自分への嫌悪感]
ごめん。
[眠る相方の頬に、触れられない手を伸ばす]
(+3) 2013/03/30(Sat) 11時半頃
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[一瞬、後輩の胸元にナイフを突き立ててやりたい感情に駆られる。 が、彼だって望んでこうなった訳じゃないだろう。 きっと、薔薇のせい。きっと、その筈だ。
それでも深呼吸をして、落ち着くのに随分と時間がかかったもので。
ヤニクもおなじ思いをしたのだろうかと思えば ただただ、申し訳なさと自己嫌悪だけが胸に満ちる]
ごめん、二人とも。 俺の、せいで。
(+5) 2013/03/30(Sat) 12時頃
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[夢の自分がここに居ることは勿論彼はしるまい。 ヤニクの体に触れているのを見るだけで胸が締め付けられる思いであったけれど。
小さく、「ありがとう」と呟いた。 そして、彼が部屋から出たあとのこと。 ヤニクにささやきかけるように呟いた]
ヤニク。好きだよ。本当に、好きだよ。 だから、隣に居させてほしいよ。
(+6) 2013/03/30(Sat) 13時頃
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[ヤニクの隣、後輩が寝ていた部分。 そこに自分も横たわる。 勿論ヤニクの体温を感じることはできないけれど、 肩口に顔を埋めるようにすりよって、あの時感じた暖かさを思い出す。
青い眼の猫が、夢の中でも寝息を立てる。 ほんのわずか、幸せを感じながら*]
(+7) 2013/03/30(Sat) 14時半頃
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[夢の中で眠る猫、また瞼がふるり震えて目を覚ます。 夢から醒めた夢、何も記憶と相違なく
未だ眠る部屋の相方。 好きで、大事で、傷つけてしまった人]
ヤニク。起きろよ。なぁ。 俺、ここにいるよ。もう、寂しくないだろ? 離れないよ?ずっと一緒にいるよ。
だから、起きろよ。
(+8) 2013/03/30(Sat) 19時半頃
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…。怒ってるから、起きてくれない? 俺が離れたから?不安にさせたから?
[すり、とまたその頬に頬を寄せて。 なきそうな声で呼びかけた]
起きろよ。…なぁ…起きて……
[夢の身では声は届く訳もない。 触れても、触れられたとしても彼は感じないのだ。 勿論猫の声も、聞こえない]
(+9) 2013/03/30(Sat) 19時半頃
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起き……
[また触れようとして、手を止める。 ほとりと目から零れる水滴はシーツをぬらさない。 それが例え数え切れない程零れても。 薔薇が咲けば皆目覚める。
けれど、彼と日常に戻ることはできるのだろうか。 夢にいるからこそ、今こうしていられるのに]
ごめんな…。こんな思いさせて。 それでも…俺は、ヤニクが大事だよ。 ……あいしてる。
[ふ、と彼の唇に自分のそれを重ねてゆるり離れ。 きしりと鳴るベッドから降りた。 文字通り音もなく、振り向きもせずに部屋を出て*]
(+10) 2013/03/30(Sat) 20時頃
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[その身は自室にあった。 薔薇の木の下、エリアスと交わった姿は乱れていたのに、 きっと整えてここに寝かせてくれたのはエリアスだろう
ぼすん、と自分の体に覆い被さるようにたおれこむと、 ぎゅ、と目を閉じる]
…ヤニク。
[そしてまた、薔薇の気配が伝わってくる。 咲くための最後の精気を求めてること。
…大事な彼がまた誰かに抱かれている。 嫉妬と悲しさに涙が止めどなく。
あぁ、もう
目覚めたくない*]
(+16) 2013/03/31(Sun) 02時半頃
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