212 冷たい校舎村(突)
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[>>105 溜息を、吐かれた。
何かなァ……また怒らせちゃったか? 寝たふりバレてた?それとも別の事?
俺は笑ったまま想像を働かせるンだけど、 通が喋り出して、それは自然と引っ込んだ。
あ、ヤベ。説教だ。 って思ったのは一瞬だけ。
いや、説教だけどさ、 いつかの那由多みたいに声が震えてたから]
(112) rento24ss 2017/03/21(Tue) 00時頃
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[顔を片手で隠しながら小さく囁かれた声。
そんな事をサ、生涯のうちに言われる事なんて、 絶対ないだろうなって思ってた。 しかも泣きながら、なんて。
惜しまれるような命じゃ、ないと思ってたから。
だから驚いたけどサ、 照れくさくて、でも嬉しかったから、俺は、]
(113) rento24ss 2017/03/21(Tue) 00時頃
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[ 俺を形作ってくれて、 俺をあの世界から救ってくれた友達へ。
申し訳なさもあるけど、 それ以上の感謝を込めて、にぃ、と笑った ]*
(114) rento24ss 2017/03/21(Tue) 00時頃
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[ >>116>>117
覆われた腕の下から現れた顔は、 いつもの澄ました顔からはかけ離れていたけど、
前髪の奥で細められた目と、 へたくそに持ち上がった口元は、
校舎から落ちるときに見た、 白く瞬く星に似てた ]
(161) rento24ss 2017/03/21(Tue) 22時半頃
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[通が出て行った後。 少しだけもの寂しい気分になったから、 また寝るかって思ってたんだけど、
微かに。ほんの微かに、扉の方で声がする>>147]
……しょうがねェなァ、通は。
[誰のせいだよ、って、非難が 頭の中で聞こえてきた気がした。
でも、その声が聞こえなくなるまで、 じっと、ずっと、起きていた。
隣にはいないけど、傍に居るつもりで]*
(162) rento24ss 2017/03/21(Tue) 22時半頃
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― 目覚めた後の話・1 ―
大事な話があるんだ。
[病室を訪れた健士郎の顔を見て、思い出した事があった。 あの校舎 ―――― 俺の世界でのことだ。
まだベッドから起き上がれない俺は、 真剣な目で健士郎に語りかける]
(213) rento24ss 2017/03/22(Wed) 23時頃
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俺の今後を左右するかもしれない……。 健士郎にしか頼めない事なんだ。
[早く何とかしなければならない。 このままじゃ、俺は終わりだ。
だから、俺は、今だかつてないほど 真面目な顔で、告げた]
(214) rento24ss 2017/03/22(Wed) 23時頃
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俺がレンタルしてたCD、返しといてくれ、 健士郎ォ……!!
[ 俺の財布の明日はどっちだ ―――――― !]*
(215) rento24ss 2017/03/22(Wed) 23時頃
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― 目覚めた後の話・2 ―
[あの校舎から帰ってきてしばらく経ったある日。 俺の前にはお見舞いのフルーツ。
だが、飛び降りた衝撃で内臓にダメージを負った 俺のご飯はまだ点滴だ。つまり食えない。
そして俺の前には堆。 いやァ、まさか同じ病院に 入院してるなんて思ってなかったなァ。
しかしコイツは何で俺の見舞いの品食ってんだ?]
(216) rento24ss 2017/03/22(Wed) 23時頃
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堆ィ、たかしくーん? それ俺のだよォ?
美味い?美味いかァ、そうかァ。 俺のだけどな。な?
[あの世界に居た時とは違って 五分刈りに戻っていた堆は、 俺が語りかけてもお構いなしにバクバク食ってやがる。
でもまァ、来てくれるのは嬉しいからいっか。 って、半分自分に納得させるように、 見舞い品を食べる堆をじーっと眺めていた]*
(217) rento24ss 2017/03/22(Wed) 23時頃
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― 病室 ―
[静けさが戻った病室。
通ももうどこかに行ったみたいだし、 さて、もう一眠りするかって時に、 開かれた扉の先にいたヤツに、>>218 おっ、って目を瞬かせた]
ナハハ、夢だったら良かったんだけどなァ。
[体痛ェし、動けねェし、暇だし。 だから来てくれた入間は正直有り難かったし、 何より、ちゃんと現実世界に戻って来れてて、 良かった、って安心した]
(234) rento24ss 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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[ ……のに、だ、]
ひて。 ……とーへん、らろ。
[>>219 右の頬を抓られて、頬が伸びる。 腕も動かせない俺はされるがまま。
でも、言われる礼には“当然だろ”って返そう。 言えてねェけど。
あれだけの言葉を貰って、 校舎から連れ戻してくれたヤツらの 約束なんて、破るかよォ]
(235) rento24ss 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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俺の方こそ、あンがとな。
……アンタらのおかげだよ。 こっちに戻ってこれたのはサ。
[その手が今度は頭の上に伸びるけど、 俺は動けないからそのまま撫でられてた。
優しい手付きに、何だかまた泣きそうになる。 けど、「照れくさいから!」って言って 誤魔化そうとしたけど、叶ったかは入間のみぞ知る]
(236) rento24ss 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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[ ―――― トン ]
[>>220 傍に、何か置かれた。 顔が太陽みてェな色した鳥のぬいぐるみ]
( あ、コマドリだ )
[思い出しかけた、文化祭の事。 でも、その前に尋ねられた問いに、 俺の視線は入間の方に戻る。
鳩が豆鉄砲を食ったような顔で]
(237) rento24ss 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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やりたいこと……?
[俺が今まで悩んでいた事を、 なんでもないように入間は言う。
その言葉が、身体に、脳に、 染み込んでいくようで。 俺は、眉を下げて、でも嬉しくて笑った]
遠くに行きたいなァ。どっか遠く。 みんなでサ、春休み。
[卒業旅行ってヤツ? みんなで行くなら、きっと楽しいよ。 修学旅行の時みたいな、バカをやろう]
(238) rento24ss 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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あとは、そーだなァ…… 大人になってもサ、会いてェなァ。
[やりたい事。
学校を卒業すりゃ、今みたいに 毎日会うって当然は、当然じゃなくなる。
そうすれば会う事も減るけど、 学校にいる間だけの付き合いにしたくねェな。
その願いがどこまで続くかは分からないけど、 叶うなら、長く、長く、続けばいい]
(239) rento24ss 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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任せとけよォ。 あっと驚くプラン、用意してやっから!
[あの世界に居た時よりも、 もっともっと刺激的な事を。
“世界の主”じゃなくなった“俺”は、 “救世主”に悪戯めいた笑みを浮かべた]*
(240) rento24ss 2017/03/23(Thu) 00時半頃
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[代わる代わる、アイツらは俺を訪れて、 思い思いの事を告げていく。 俺はそれに耳を傾けながら、それに答えるけど。
―――― ちゃんとみんな戻って来れてて良かった。
胸の内を真っ先に占めるのはその事。
だってサ、俺の精神世界で、 みんなマネキンになってくンだもんなァ。
だから、聞こえてきた声の主を知った時も、 俺は同じことをやっぱり思ったよ。>>253]
(285) rento24ss 2017/03/23(Thu) 21時半頃
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[帰りたくないけど、ひとりも嫌だって、 ワガママ抜かしてたアンタが示してくれた道。
俺はその道がある事に気付けてなかった。
一人、行く先も見えない暗闇を 出口を求めてひたすら歩いて、 間違った出口に入りかけた。
でも、それを引き戻してくれたのは、 間違いなくアンタのおかげなんだよ]
(286) rento24ss 2017/03/23(Thu) 21時半頃
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[まァ、アイツがどう思ってるかは知らねェけどサ。
俺のために生きて帰ってほしいとか、 面白ェし、嬉しいこと言ってくれるから、 俺はこれからも生きようと思うよ。
だからサ。
ちっさく、掠れた声で告げられた一言に、>>258 俺はいつものように、けらり、笑って言うんだ。
迎えに来てくれて、 優しい言葉をくれて、 ありがとうって、言う様に]
(287) rento24ss 2017/03/23(Thu) 21時半頃
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―――― ただいま、那由多。*
(288) rento24ss 2017/03/23(Thu) 21時半頃
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[学校に戻れるようになった時は、 そりゃ騒然としてたけど、 俺は結局、ずっとこう言い通してた]
「未確認飛行物体を見つけて写真に撮ろうとして、 屋上まで行ったのはいいけど、 フェンスが邪魔で越えたら、 うっかり強風に煽られて落っこちた」
[俺には苛められてた事実もないし、 思い悩んでいたような素振りもなかったし、 何より普段の行いからか、 その嘘があまり疑われることは無かった]
(345) rento24ss 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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(「感情が欲しかったから飛び降りた」 っつーよりも、よっぽど理解しやすい理由だろ?)
(346) rento24ss 2017/03/23(Thu) 23時半頃
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[俺の携帯は飛び降りた時に壊れたから、 あのメールも手元にはない。 アイツらが話さなけりゃ、バレる事はねェ。
そうして俺は「バカな奴」って評価を貰って、 “自殺未遂”という事実を“事故”にすり替えた]*
(347) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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― エピローグ ―
[時計をチラチラ見ながら、 慌ただしく鞄に必要なものを詰める。
俺のやりたい事・その1が叶う日が来た。
春休みに卒業旅行! しかもなんと海外に行ける事になった。
文化祭実行委員だった皆に連絡とって、 行けるヤツは全員集合!ってやつで。
数か月前の俺だったら、 考えられなかっただろうなァ。
みんなの輪の中に混じれないかもって、 バレた時がヤダなって思って、 卒業してそのままさよならだったかもしれない]
(348) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[でもさァ。 入間が俺には想像も付かなかった事いうから。>>220
生きづらいなら、生きたいように生きればいい。 やらかしても何とかなるの精神で、って。
……入間、案外逞しいよなァ。 でもその言葉で俺も割と吹っ切れた。
俺がどんなでも否定しないって 言ってくれた、入間の言葉だったから。
あの時もらったコマドリのぬいぐるみはベッド脇。 そいつにニィと笑いかけた後、部屋を出る]
(349) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[“人を人たらしめるものとは、何ぞや?”
俺は欠けている物を埋めたかった。 みんなと一緒のものになりたいと願っていた。
その願いは今も叶ってないし、 欠けたものは欠けたまま]
(350) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[だけどサ。 “人”なんて曖昧なものじゃなくて、 “俺”は何なんだって聞いてくれた奴がいた。
そいつは最初っから、俺が人かどうかだなんて 気にしてなかったんだろう。
いつものスマートさをかなぐり捨てて、 真剣に怒ってくれたアンタが嬉しかったって、 そう言ったらどう思うんだろうなァ。
―――― なァ、通?]
(351) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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ああ、うん。大丈夫って。 忘れ物?あったら向こうで買うよォ。
じゃあ、行って来まーす! いい子にして待ってろよォ、賢二!
[手をひらひら振って、 叔父さんの車で最寄りの駅まで向かう]
(352) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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[修学旅行のとき迷ってた那由多は、 海外だったら「なめるな」っつってたけど、どーだろ。 まァ、また迷ったら迎えに行ってやるか。
あの時、誰よりも真っ先に 俺を迎えに来てくれて、手を引いてくれたアンタを。
>>301 あの時「わかってる」って言ったけど、 ホントは分かってなかったよ。 あんな世界に救われた奴がいるなんてサ。
那由多、覚えてろってサ。 大丈夫。ずっと忘れねェよ。
―――― アンタらのおかげで俺は生きてンだから]
(353) rento24ss 2017/03/24(Fri) 00時頃
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