人狼議事


16 漂流旅行

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【人】 長老の孫 マーゴ

[震える身に『大きな声は出すなよ』と続く、
 保険医の低い脅迫の声と銀の切っ先。
 切れた唇や鼻から血を滴らせながらも、頷いた。]

 ……

[『誰かが、俺の荷物を盗みやがったんだ。
 この島で生きてるのは俺と、お前だけじゃない。
 他にも居やがる。
 そしてそいつは生きる為に何をするか解らない。』

 まくし立てる保険医の眸は紅く、血走っている。
 見上げる怯えた眸にはまるで悪魔のようにも見えた。]

 せんせ、い……

[ヘクターの背負っていた荷物が脳裏を過ぎる。
 けれど謂える訳も無い。]

(21) 2010/08/06(Fri) 21時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[『見つけたらぶっ殺してやる―――』
 そんな言葉が続いてしまったから。
 どう見ても、冷静とは言えない保険医に
 事実を告げればどうなるか解ったものでは無い。]

 少し、休んだほうが…
 せんせい、きっとつかれて―――

[言い掛けた言葉は、がつっ、と相手の右足に
 襲われて、痛みと共に飲み込まれる。]

 やめ、
  おねがいしま……
 
 なぐらないで……

[身を庇うように丸まった]

(22) 2010/08/06(Fri) 21時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[『荷物から少し離れただけで此れだ!
  眠りでもしてみろ!
  何をされるか解ったもんじゃない!』

 そんな怒声に対しても]

 ごめんなさい…
 ごめ、 なさい……

[必死で謝る事しか出来ない。
 相手も流石に怯えるだけの状態になった相手へ
 これ以上の暴力は振るわず、『立て』とだけ発した。
 都度、怯えるも言われるまま立ち上がると

 保険医が『着いて来い』というのでその後を着いて歩く]

― 回想・了 ―

(23) 2010/08/06(Fri) 21時半頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 21時半頃


【人】 長老の孫 マーゴ

― 現在・崖の傍の洞窟 ―

 ……

[教師や友人らが探してくれている頃合。
 そんな事実を知らない張本人は保険医という恐怖に従い
 崖の傍の洞窟へと歩みを進めていた。]

 先生、ここ。

[掠れる声に、保険医は応えない。
 早くしろ、という合図を手で送るだけ。
 逆らえぬまま、洞窟の中へと二人、消えて行く。]

(89) 2010/08/07(Sat) 03時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[洞窟の中は崖の向こうから届く波音が響き、
 奥行きは10m程度、と言った所だろうか。
 それほど大型の洞窟でも無さそうに見えた。
 少し先に、保険医がつけたのであろう、
 火がぱちぱち、と音を立てている。]

 他に人は、居ないんですか……?

[問いかけるも、矢張り返答は無い。
 無言が答えと言った所なのだろうか。
 他にも聞きたい事はあったが、踏み込むのは怖い。]

 ―――

[少しの間、お互いに黙ったまま
 波の音と、火の音だけを聞いていた。]

(90) 2010/08/07(Sat) 03時半頃

マーゴは、少し辛そうな吐息を漏らす。

2010/08/07(Sat) 03時半頃


【人】 長老の孫 マーゴ

[ヘクターの胸に甘え、幾らか体調は良くなったが。
 矢張り、芳しくない事に代わりはない。
 座り込んでしまえば一層、自覚してしまう。]

 『………具合が悪いのか』

[保険医の声が掛かれば、びく、と大袈裟に震え]

 全然、大丈夫です。

[俯きながら否定した。
 会話は其れだけで終わるか、と思ったが。
 火の傍で保険医が何か、がさごそ、と弄ったかと思えば
 其れを掴み、口元へ運んだ気がした。

 何か、は解らない。
 俯いていたせいで、見えてはいなかったから。]

(91) 2010/08/07(Sat) 03時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 『この島には見た事も、聞いた事も無い
  不思議な生き物が結構な数、いるみたいでな。』

 ……。

 『島から生きて出られれば。
  そいつらを上手く活用するだけで金になる。
  ……言ってる事、解るな?』

 ………はい。

 『ま。……物を盗る奴まで居るんだ。
  救助を待つまでの間、何が起こるかも解らんし
  救助自体、来るかどうかも解らんがな。』

 ……そう、でしょうか。
 
[会話の合間、くちゃくちゃ、と
 保険医が何かを咀嚼するような音が混じる。]

(92) 2010/08/07(Sat) 03時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 『なんだ、そうでしょうか、って。
  来る確信でもあるのか、お前。』

 ……いえ。でも。
 旅行に出たグループから連絡が来なければ
 学校で待機している先生方も心配、しますよね……

 『……その連絡から、此処への探索まで
  都合よく回って何日かかるんだ?』

 ………。

 『……餓鬼は楽観的でいいな。』

[は、と笑う保険医。その際、ちらと相手を窺えば。
 何か、小さな動物を焼いて、食べているらしい。]

(93) 2010/08/07(Sat) 03時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[う、と掌で口を押さえる。
 思わず、まじまじと見ていれば、]

 『何、ビビってんだ。
  こいつだけは見た事のある、動物だろうが。
  食べられねえ事も無い、鼠だ。』

 ………。

[そんな事を言われても、はいそうですか、
 などと居える筈も無い。
 苦い顔で見つめていると、くぅ、と鳴るお腹。]

 『身体は正直だな、おい。  ……くうか?』

[へらへらと差し出す、保険医。]

 いりま……せん。

[匂いも結構なもので、顔を逸らした。]

(94) 2010/08/07(Sat) 03時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 『………へえ。 じゃあそのまま死ねよ、な?』

 ……!

[まるで子供みたいな言葉が保険医から漏れる。
 此方の面にはありありと怒りの表情が浮かぶも]

 『選り好みしてられる環境じゃねえんだよ。
  例えこんなでも、死ぬよりかはマシだろうが!』

[食べ終わった後の、鼠を刺していた棒切れを投げつけられて
 う、と声を漏らし、再び俯いた。]

 『だいたい、荷物を奪った奴さえいなきゃ
  もう少しマトモな罠も張れたんだ。
  怪我の治療だって、出来たのに……』

[くそ、くそ!
 ……そんな保険医の、苛立つ声が暫し、響く]

(95) 2010/08/07(Sat) 04時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 先生。
 もしも…… もしも、盗んだ相手を見つけたら
 先生は、どうする心算ですか?

 『ああ? さっきも言っただろ!!
  信じられる筈なんて無ぇ。ぶっ殺す……。』

[とても保険医とは思えない、口振り。
 漸く会話が出来るようになったかと思えば
 触れてはならない箇所に触れると、声を荒げる。]

 ……例え相手が
 子供でも、   ……生徒でも、ですか

 『子供だ? ……生徒だ?
  自分の脅威になる相手がいちいちそんな違いで
  許してやる理由が何処にある?』
 

(96) 2010/08/07(Sat) 04時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 でも!!

[其れは願い、だったのかもしれない。
 教師、という大きな存在を信じて居たかった。
 頼って居たかった。日常の、温もりを。]

 でも……貴方は、教師じゃ、……

 『………』

[無言のまま、保険医がすっ、と立ち上がる気配。
 恐る恐る、俯いていた視線を、持ち上げた。]

(97) 2010/08/07(Sat) 04時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 ひっ?!

[悲鳴は振り上げられた拳に対してのもの。
 予想に寸分違わぬ、男の力。
 がつ、がつ、と右から左から一回ずつ頬を襲う。]



 『おい。』




[ぐ、と首根っこを掴まれ、近づけられる顔。]

(98) 2010/08/07(Sat) 04時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 『お前の知ってる教師は、』

[もう一度、頬を殴られ]

 『こんな事を平気な顔で、』

[腹を膝で蹴られ]

 『するような人間、か―――?』

[ぶん、と投げ出された]

(99) 2010/08/07(Sat) 04時頃

【人】 長老の孫 マーゴ



 ……。


[声も出なくなった横たわる身に
 追い討ち、とばかりに降り注ぐのは]


 『この島にそんな高尚なモンは居ねぇ。
  見た事も無ぇ獣ばかりだろうが。
  ………なぁ?』


[既に理性を失い心を獣へと化した、人間の姿。]

(100) 2010/08/07(Sat) 04時頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[保険医は食の続き、とばかりに
 火の傍へ戻ると腰を降ろし、二つ目の鼠を掴む。
 マーゴに背を見せて、くちゃくちゃ、と。]

 ……。

[マーゴの心中では色々な光景が浮かび、過ぎる。
 『殺す』という呪詛が心を縛るせいで、
 悪い方向へ、悪い方向へと堕ちて行く。]



[保険医がわざわざ、
 自分を此処へ連れ戻った理由さえも。]

(101) 2010/08/07(Sat) 04時半頃

マーゴは、右手に、ぐ、と力を籠めた。

2010/08/07(Sat) 04時半頃


【人】 長老の孫 マーゴ










     .

(102) 2010/08/07(Sat) 04時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

― 崖の傍の洞窟 ―

[其処に残るのは、未だ燃え残る火と
 食べかけの、鼠。

 崖の向こう、
 岩場の辺りには原型からかけ離れた保険医の、残滓。

 海に還ることも叶わない終局は
 やがて鴉たちにより、啄ばまれる事となるだろうか。

 マーゴの姿は此処から、また違う場所へと*消えていく*]

(103) 2010/08/07(Sat) 04時半頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/08/07(Sat) 05時頃


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 01時頃


【人】 長老の孫 マーゴ

― 回想 ―

[崖の上にある洞窟から
 蒼褪めた顔がふらふらと歩み出る。
 両頬は保険医の殴打により若干腫れて居り、
 熱があるせいか呼吸が浅く、短い。]

 ……

[それでも過ぎるのは風穴で一緒だった仲間達の事。]

 ……た、 ん
  り

    か

[名を呼んでいるのに、声は掠れて響かない。
 波音に飲まれても、風穴に辿り着けば
 温もりにまた会えるのだと縋るように。]

(164) 2010/08/08(Sun) 01時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

― 回想・崖付近の森 ―

[周りの景色はほとんど意識に入って来ない。
 見た事も無い小動物、蛍光色の実。
 どれもが普段なら驚きしげしげと見つめるだろうに]

 ―――

[ただ、ふら、ふら、と風穴を目指す足。]

 ……っあ

[石に躓いて、転んでしまう。
 其処へ紫色の蛇のような生き物が擦り寄ってきて
 マーゴの太股をがぶり、と噛んだ。]

(166) 2010/08/08(Sun) 01時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 ―――ッ!!

[あまりの痛みにその場で、
 団子虫のように丸まっては、太股を押さえ込む。
 噛まれた箇所からじわじわと広がる、熱。]

 ……

[涙が滲んだ。
 きゅ、と下唇を噛んで嗚咽を押し殺そうとしても
 震えてしまう唇は止められそうになかった。]

― 回想・了 ―

(169) 2010/08/08(Sun) 01時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

― 現在・崖付近の森 ―


[どれほど時間が経ったのか。
 紫色の蛇のような生き物はもう、傍には居ないのだろうか。
 何もかも、解らないうちに手足の先が
 ぶるぶると意思に反して小刻みに震えるのを自覚する。]

 ……

[途中、記憶が無い。
 何かを見た気がした。それは何だったのだろう。
 アイリスだったような、ヘクターだったような、
 オスカーだったような、メアリーだったような。
 何かまあるくて、明るい、暖かいもの。
 『教師』の姿が重ならないのは、畏怖に包まれたから。]

(173) 2010/08/08(Sun) 01時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 ……

[錯覚だろうか。
 誰かが自分の名を呼んだ気がした。]

 あ……

[それは酷く暖かいもののように感じた。
 けれどもう、其れが誰だか判断も出来ない。]

 あああああ…

[それでも縋るように、精一杯に掠れた声を振り絞る。]

(178) 2010/08/08(Sun) 01時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 ……?

[まるで耳の中に幾層もの綿を詰め込まれた様だった。
 人の声、と判断は出来る物の、其れが誰で
 何を言っているのか、詳細な判断が出来ない。]

 だれ…?
 だれか ……いるの?

[丸まったまま、音の方へ首だけを動かして
 ひゅうひゅうと浅く、早い呼吸の合間、問いかける。
 目を凝らしても、其れが誰か、よく見えない。]

 ……ぁ

[人だ、と言う事と。
 『保険医』では無いというおぼろげな感覚で
 ぎこちなく、微笑んだ。]

(182) 2010/08/08(Sun) 02時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 ?

[ぎこちない微笑のまま首を傾ぐ。
 何か此方に言っているのと手を差し伸べられたので
 手を伸ばそうとするが、ぶるぶると震えてしまい]

 ……ごめんなさい

[辿り着くまでも、時間が掛かってしまう。
 漸く、手に触れれば]

 貴方は、だぁれ?
 ……同じ学校の、ひと?

[囁くように、問い掛ける]

(187) 2010/08/08(Sun) 02時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 私は多分、もう……
 だめ だから

[ひゅ、ひゅ、と浅い呼吸の間隔が
 段々と、大きくなっていく。]

 私の事は放って、あなただけでも…
 ―――ッ!

 だけで、も。
 精一杯、生きて……

[尚も搾り出すように、言葉は続く。]

(188) 2010/08/08(Sun) 02時頃

マーゴは、『聞こえ辛い』『見え辛い』という言葉は決して口にはしなかった。

2010/08/08(Sun) 02時頃


【人】 長老の孫 マーゴ


 …

[相手の動き続ける口を凝視する。
 それでも理解する事は叶わなかった。
 悔しくて、自然とぽろぽろ涙が零れてしまう。]

 貴方、優しいのね……

[それでも相手の気配、
 此方へ一切危害を加えようとはせず、
 むしろ、助けようとしてくれているのを肌で感じ、
 零れた言葉は素直な、思い。]

 ねぇ。
 ……私のお願い、聞いてくれる……?
 

(193) 2010/08/08(Sun) 02時頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/08/08(Sun) 02時半頃


【人】 長老の孫 マーゴ


 ……

[相手の返答は解らなかった。
 けれど、傍から離れないで居てくれる、事。
 肌に感じる優しい雰囲気だけを頼りに、唇が動く。]

 イリスに、お洋服汚しちゃって
 ごめんねって、伝えて、欲しいの……
 オスカーには、ゲーム、借りたかった、って…

 それと、メアリーさんに……

[少し逡巡して]

 イリスを宜しく、って
 あと、 先輩……
 ヘクター先輩に………ありがとう、って

(203) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ


 ねぇ、お願い……
 貴方は、優しい人だと思うから…

 だから……みんなを
 みんなと、仲良く、………生きて

[涙ばかりがぽろぽろと零れて
 笑うことも、忘れてしまう]

 ……それと

[そして、最後の、願い。]

(204) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ



 『教師』は………
   絶対に、信じちゃ……駄目………

 ……絶対に。

[自身の体験から来る、最後の願い。
 けれど其れが、『教師』に向けられている事も、
 最悪の願いであることも、知らぬままマーゴは呼吸を*止めた*]

(206) 2010/08/08(Sun) 02時半頃

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