155 【身内】砂煙の村
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[笑っとけよ、なんて言われたところで>>12、こちらはこちらで申し訳ない心地になる。 困ったような口角は結局、上がらないまま。
次々に向けられる言葉に目を白黒させて、だけれどそれが肯定だと知れば、固めかけた肩を緩ませた。 噛み合わない会話>>13には、そうと気付かないまま彼と同じように首を傾げて。]
(23) 2015/04/09(Thu) 15時頃
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――ぁ、ありがとう。 それじゃあ――――…
[白いフードの女の子が抱えた人参と同じものをみっつ、ずしりと詰まって重いじゃがいもに玉葱に、蕪に大根に、日持ちのする根菜と土菜は多めに。それから瑞々しい葉を付けたほうれん草にセロリに――…、]
―――ぇ、…あ、いや。 この間も負けてもらったばかり、…じゃあないか。
[こちらはこちらで、世話になった礼のつもりで、普段の倍以上を指差してしまったから。 それで負けられたら困ると、彼の手によって袋に詰められる野菜を見ながら眉を下げる。]
あ、…ああ、そうだった。 ――と、これで。 釣りは取っておいてくれないか、…頼むから。
[指摘されれば今思い出したかのように手袋を嵌め直して、少し多めの紙幣と引き換えに手を差し出したけれど――申し出は受け入れられたかどうか。]
(24) 2015/04/09(Thu) 15時頃
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―――…わ、
[何にせよ。彼が手塩にかけて育てた野菜の詰まった袋を受け取ったなら、その重さに小さく声を漏らした。 後先考えずに次から次へと頼んでしまったのだから、当然と言えば当然。それでも一歩、二歩、受け取った反動でよろよろと揺れて。]
――――あ――…、……その。 ええ…、…と。
[慌てて抱え直しながら、ちらりと彼を見る。 本当は、袋の中身を減らすべきだろう。 それでも、せっかくの礼を兼ねて買ったそれらを手放すのは口惜しくて、同時にやはり情けなくて、…それから。]
(25) 2015/04/09(Thu) 15時頃
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…途中、までで良いのだけど。 手伝っては――貰えないかな。
[彼なら、手を伸ばしてくれるのではないかと、先の言葉に少しだけ、期待をしてしまったものだから。 これでは世話になった礼も何もない。更に手間を掛けてしまうだけとは知っていたけれど。 村外れまで付き合わせるつもりもない。街道を抜けて、――広場を抜けて。その途中まで。]
…あ、きみさえ良ければ。
[もちろん彼から忠告があったなら、渋々――というのも烏滸がましいのだけれど――と、袋の中身を減らして貰おうとするだろう。 それでも、カメラを抱えた少女にまで声を掛けることは、さすがにできなかった。男としての矜持が無い訳でも、ない。]
(26) 2015/04/09(Thu) 15時頃
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――むかし? そう、だったかな――……、ぁ、
[何かを思い出した、そんなフードの少女の声>>47に釣られるように、ぼんやりと蘇るいつかの記憶。 じわりと浮かび上がってくるのは、突然向けられたレンズの煌めきと、軽快なシャッターの音。自分はどんな反応をしていたっけ。]
………また、格好悪いところ、 みせちゃった、…かな。
[自身の姿をフィルムに残されたのなんて、初めてのことだったから――きっと先程と同じ。なんとも間抜けな顔をしていたに違いない。 そんな自分の収められたフィルムは、もしかしたらまだ、彼女の手元にあるのだろうか。]
………そうか、なら、…おかえり。 …その、おれより、もっと。 綺麗なものは、…たくさんあるから…。
[青年とのやり取り>>11>>47を聞きながら、ぽつりと呟いた言葉は、あくまで二人のやり取りを邪魔しない程度の声量。 ――正直なところ、レンズ越しの彼女の瞳に自身がどう写っていたのか、見せてほしくはあるけれど。 ……いや、でも、それを見るのも居た堪れないかもしれない。]
(63) 2015/04/10(Fri) 10時半頃
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[それから白フードの背後。ひょこりと現れた、つい先程会話を交わしたばかりの少女の姿>>36。 僅かに唸るような声に、彼女の内心を知ってか知らずか、思わず視線を彷徨わせた。
その後彼女が野菜売りの少年に視線を向けたこともあって、自分から話しかけることは憚られたけれど。 行き場なく揺らした視界の行き着いた先。 彼女の白い足先が靴に包まれたままなのを認めれば、僅かに安堵の溜息を吐いた。
――あんなに反発めいた態度を作っていた、割には。 存外に素直で、安心したと。 ほんの少し、目元を緩ませる。]
(64) 2015/04/10(Fri) 10時半頃
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[そうして向き合った少年の言葉>>55。 みんなが喜んでくれるなら、なんてのも、理解はできても真似することなんて絶対にできない、から。 困ったように眉を落として、曖昧な表情を浮かべるのみ。
差し出した紙幣がそのまま受け取られた>>56ことには、確かな安堵と共に、ほう、と震えがちな息を吐いた。 不満げな声には、やはりおろおろと、視線を彷徨わせてしまったけれど。]
(65) 2015/04/10(Fri) 10時半頃
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[受け取った紙袋に一歩二歩とたたらを踏む間、彼からの視線>>57はどうにも居た堪れない。 その気まずさも手伝って、彼への申し出を思考する時間も、自分にしては短かった、はず。]
…ほんとうに、いいのかい。 ――ぁ、…いや、ひとつくらいは持つよ。 おれだって、…そこまで非力な訳じゃあ、ない。……はず。
[親切すぎる申し出にぶんぶんと首を振って、抱え込んだ紙袋は、無意識のうちにぎゅ、と抱き抱える。 道端でよろめいておいて、今更そんな建前もあったものじゃないとは思うけれど。]
(66) 2015/04/10(Fri) 10時半頃
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[同じように紙袋を抱えた彼女>>36の手前では、さすがにそれは――格好が付かな過ぎた。 ――どうせなら自分が、彼女の荷物を持ってあげられるような人間なら良かった。 そんな思考は、実行することはできないのだから――恨めしさと共に飲み下す。]
家!?までなんて、…それは、さすがに。 ぁ、――きみだって、 あまり、ここを離れる訳にも…いかないだろ。
………ごめん、な。
[彼の行動は自分とは違って、ひとつひとつが機敏。 並ぶ商品の山を見て唸るその姿に、燻る罪悪感はさらに増していったけれど。]
(67) 2015/04/10(Fri) 10時半頃
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[今更どうにもならない謝罪を絞り出す間に、彼はもう気を取り直してしまったよう。 ――まったく、敵わないと。半ば畏怖めいた感情さえ抱きながら、彷徨わせた視線はひょこひょこと後ろをついて来るフードの少女>>48に。 それからその後ろから、テッドと会話を交わしていた>>53らしい彼女>>37にも。]
……あ、きみも、家。 広場の方だったっけ。 そろそろ、日も暮れてくるだろうから…。
[一緒に行かないかい、…までは、なんだか自分が出しゃばるのも違うような気がしてしまって、言えなかったけれど。 彼女がいつか飛び出したその家に、今はきちんと帰ろうとしているなら。 ――送り届ける事ができたら良いのに。
なんて、自分には身に余るエゴかもしれないのも、知ってはいる。 曖昧ではあれど自分らしからぬ提案を、勝気な彼女は聞いてはくれただろうか。]
(68) 2015/04/10(Fri) 10時半頃
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―広場付近―
[結局、同行者はどこまで増えただろうか。
自分にとってはそれなりの大所帯は――どうしても、落ち着かない。 それでも言い出したのは自分なのだから、今更逃げ出す訳にもいかなかった。 もはや体調不良なんて言葉では誤魔化せないうっすらとした冷や汗を感じながら、広場へ続く道を進んで。
――じとりと肌を刺す、異質な空気に気付いたのも、すぐ。]
…………、…?
[ばらばらと、ばらけ始めてはいるけれど――不穏な音色のざわめきを残した、まばらな人の群れ。 それからしばらく前にも目にした、青年と宣教師、ふたりの姿>>43>>45。
いくら中心部とはいえ、こんなに人が集まることなんてあっただろうか。 怪訝そうに首を傾げながら、今度は重たい荷物を崩さないように、ゆっくり一歩一歩、近付いた。]
(69) 2015/04/10(Fri) 10時半頃
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何か、…あったのかな。
[奇妙な混乱めいた何かを残す人々に進んで声を掛けるほど、度胸は座ってはいないものだから。 ぽつりと呟いてから――半ば助けを求めるような心地で、同行者の顔を見渡してみる。
他に会話をできそうな相手がいたなら、そっと視線を送ることもしただろうけれど。 問いかけに、視線に。どちらも例に違わず控えめなものだったから、気付いて貰えたかは分からない。]
(70) 2015/04/10(Fri) 10時半頃
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[控えめな疑問を拾ってくれたのは、軽やかに先陣を切って進んだ彼女>>103だった。 さらりと投げかけられる問いは、正に自分が求めていたものだったから。 礼は言えないまま、それでも安堵したように表情を緩めて――――そうして、その表情は再び強張る。]
――砂、に。
[次々と告げられる婦人の言葉を聞きながら、その反復は上手くできなかった。 じわりじわりと、それこそ散った砂に水が染み込むように。 思考に浸透してゆく現実に、言葉に成りきらない息を吐いて。]
(151) 2015/04/12(Sun) 07時頃
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……だから。 何が起きるか、理解らないんだから。 人と関わるのは、…恐ろしいって。
[ ――知ってたよ、おれは。 最後の一言は、心の内でのみ。
だって今日は、自分にしては余りにも。多くの人に関わりすぎたから。 無意識のうちに一歩退がった足は、ざわめく群衆からも、それから連れ立って歩いたばかりの三人からも、離れるように。
じゃり、 と。 靴の裏で鳴る砂の音さえ、風に吹かれて散ってしまったらしい"彼女"のものかも知れないと思えば、湧き上がる耳鳴りを加速させる。
触れれば砂になるなんて、それは確かに、酷く恐ろしいことだけれど。 ――それを建前に人との接触を避けていたのも事実だから。 証明されてしまった現実は、それを助長させることしかしない。]
(152) 2015/04/12(Sun) 07時頃
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[はきはきと言葉を並べる少女らしからぬ、溜息に溶けた小さな言葉>>114は、耳に届いてはいたけれど。 僅かに退がったこの場所からは、自分が何を言おうと届くとは思えなかった。
どこか不穏な色の混ざる彼の言葉>>144も、また同じく。 先まであんなに近くで会話を交わした、彼に至っては手袋まで外してみせた事実が、改めて恐ろしくて堪らない。
喧騒に紛れて、このまま村外れへと逃げ帰ってしまうのが、自分の中ではきっと最善。 それでも、ほんの僅かに距離を置いたものの――それ以上に離れることはできないまま。]
――…また、墓が増えるのか。
[跡形もなくなってしまった少女と、これから殺人者として処刑されるらしい青年と。 次に村外れへ戻るときは、ふたつの棺もきっと共に。 自分にとっては確実に、指を折って数えることのできる死。]
(153) 2015/04/12(Sun) 07時頃
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さっきまで、…あんなに、
[近場の壁へ支えを求めて凭れ掛かりながら、嘆くように呟いた言葉の続きに詰まる。
――あんなに、"楽しかったのに"?
振り回されて一喜一憂した今日は、避けていたはずの人との接触は――嗚呼、確かに"楽しかった"と思えていたのだと。 それならば、哀れむように呟いた先の言葉>>152は、けして自分に言えたことではない。
目の前に広がるざわめきを、横たわる死を、――自身の"望んだ先の末路"を。ぼんやりと眺めた。]**
(154) 2015/04/12(Sun) 07時頃
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