155 【身内】砂煙の村
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[控えめな忠告は、彼女>>35には聞き入れては貰えただろうか。 どのみち自分に言えることなんて限られてはいるだろうから、曖昧に言葉を濁しては、別れを告げることになったのだっけ。
自分も目的を果たさなければと、並ぶ商店と人々の間を、縫うように抜ける間。 連れだったふたりの男性>>19>>21を視界の隅に留めては…珍しい組み合わせもあったものだ、と。ほんの少しの間、凝視してみたり。
青年の方は先程、どうにも複雑な面持ちで別れたばかり。 もう一人の男の方は――仕事柄、何度も世話になったことはあったはずだけれど、…本能的、と言うべきか。 人相にそぐわぬざっくばらんとした振る舞いには、無意識の内に身構えてしまうものだから、自ら声を掛けるのは憚られる。
――そんな訳で、彼らからも早々に視線は外して。 人混みを避けるように、歩を進めることになっただろう。]
(40) 2015/04/08(Wed) 02時頃
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[ようやく目当ての剪定鋏を見つけて、店主への軽い挨拶とともに紙幣を差し出す。
――今度は、どれだけ保つだろう。
丁寧に研がれた新品の鋏は、時に体重の掛け方を間違えただけでも折れてしまう樹木の、…その枝を切り落とすことができるのに。 柔らかな樹木よりもずっと、早くに朽ちてしまうのだから。 おかしな話もあったものだとぼんやり考えながら、袋に詰められる鋏の刃に目を細めた。]
……"触れただけ"で砂になってしまうなら、 ひとは、それよりもっと脆い、 と、…いうことなのかな。
[腕に抱えた荷物はさらに増えた。 ぼんやりと街道を進みながら、鋏を入れた包みが嫌に重たく感じる。
その重みから、それから連鎖するように浮かんだ嫌な想像から、逃避するように視線を逸らした先。]
(41) 2015/04/08(Wed) 02時頃
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[店番の少年>>29と、それから見慣れない真っ白な影>>24。
何度か目にしたことのある、村の少年の姿。 に、向けて、まるで珍しいものを見るかのようにカメラを構える少女。]
カメラなんて、久しぶりに見たな。
[……を。 自分は物珍しげに眺めながら、ゆらゆらと足を進めていたものだから。]
――――…ゎ、あぁ…、
[意識の逸れた紙袋はぐらりと傾いで、中に詰められた飴玉が、ばらばらと道端に散らばった。]
……はあ。 なにやってるんだ、おれは…。
[やり場のない居た堪れなさを吐き出すようにぶつぶつ呟きながら、きらきら光る飴玉を拾うためにそそくさとしゃがみこむ。 急に姿勢を変えたせいで、ぐらりと視界は歪みかけたけれど――これ以上道端で、失態を晒すわけにもいかない。 後始末は、なるべく早く。]
(42) 2015/04/08(Wed) 02時半頃
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[足音に気付いたらしい彼>>44がこちらを伺っていたのなら、二人のやり取りを眺めていた自分は、目を合わせてはしまっただろうか。 もしもそうだとしたら、咄嗟に逸らした視線に比例して――手のぶれは更に大きくなった、程度。 結局ひっくり返した自分が無様なことには、変わりない。]
ぇあ、………あ、 えー、と…、…はは。
[間髪入れずに近付いてきた声に、思わずびくりと肩を揺らして。 鈍い頭痛に顔を顰めながら、そのまま苦笑で、返答にならない返答を。]
ぁ、…た、食べてもいいよ?
[近くに転がる飴玉を慌てて拾い上げながらの回答は、的を外していたかもしれない。 少年の手の中できらりと輝く飴玉は、一つ一つ個包装されているはずだから……なんて、きっとそういう問題でもないのだろうけれど。
おまけに、爪の先まで包んでしまう手袋は、小さな飴玉を集めるのにはこれ以上ない程に不向きだった。 動揺で目標を誤る指先も手伝って、回収しきれない飴玉はまだ、ちらほらと残っていた、…のだけれど。]
(56) 2015/04/08(Wed) 06時頃
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あ―――…え、いや、おれは…、
[紙袋を満たす前に肩を引かれて>>45、思わずよろめく。 彼の示す先を見ては、これ以上世話を掛ける訳には――と、首を振ろうとしたのだけれど。 身を引きかければ、耳の奥がかき混ぜられるように、ぐにゃりと歪んだものだから。]
――ぅ、…すまないね。
[下手に動いたら更にひっくり返りかねないと、結局は唸るような曖昧な返答と共に立ち上がった。
肩に触れた彼の手のひらは、例に漏れず幾重もの布に隔てられているのに。 先ほどの嫌な思考といい、ここへ来るときに会った子供の言葉といい。
何処へ行っても見えない砂煙の粒子に纏わり付かれているようで。 それが妙に――心地が悪かった。]
(57) 2015/04/08(Wed) 06時頃
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[やや強引な手に従って、彼の家先へと収まったなら。 椅子を奪うのは流石に憚られたものだから、結局その場にしゃがみ込んで。
そうして目眩が収まる頃、改めて顔を上げる。 迷いなく駆けてきた彼を直視するのは居た堪れなくて、その首あたりでうろうろと視線を彷徨わせることになったけれど。 ――だって、自分ならば。手伝おうとは、…思えない。]
……は――…いや、ごめん。…大丈夫。 随分と…みっともないところを見せてしまったね。 …そちらのお嬢さんも。
[揃いも揃って、一回り近く歳下だろう二人。 フードの彼女がどんな表情でこちらを見ていたかは――好んで確認したくはなかったから。曖昧にぺこりと頭を下げるのみ。 幾度も客になったこともある少年に、今までもこうして世話を掛けたことがあったかどうかも、…思い出して確認したいものではない。]
はは、……、 …放っておいてくれて、構わなかったのに。
[何やってるんだ、なんて呆れめいた声>>53は聞こえこそしなかったけれど――心の内ではとっくに、自分で吐き捨てている。 身を起こしてようやく立ち上がろうとしながら、礼を言うより先に、苦笑をもう一度。]
(58) 2015/04/08(Wed) 06時頃
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あ、……え?おれ? …な、…なんで?
[――かしゃり。 軽快なシャッターの音>>74には、狼狽の声を上げた。まさか自分が撮られるとは思っていなかったものだから。 フィルムに残せるような表情をしていたはずがないから、たっぷり狼狽えて、その後。]
…彼の、野菜はきっと美味しいから。
[本当はわざわざ、ふたりの会話に混ざるつもりはなかったのだけれど。 盛大なテッドの言葉>>85を聞いたなら、どうしてもそれだけは伝えておこうと、中途半端な口出しを。]
――…? どこかで会ったこと、…あるかな。
[そんな言葉を伝えながら、ようやくレンズの向こうの少女を見ては。 奇妙な既視感を覚えて、独り言じみて呟いた。 たとえば夢で見た誰かに会ったような、そんな曖昧な懐かしさ、程度だけれど。]
(86) 2015/04/08(Wed) 21時頃
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[ちらりと伺った目に入ったのは、一目でそうとわかる顰め面>>84。 呆れられこそすれ、不快な思いをさせる心当たりはなかったから、首を竦めて困ったように表情を伺った。
店主と客という関係なら、これまでずっと続けてきていたけれど――こうして改まって会話をしたのは初めてかもしれない。 綺麗に日に焼けた肌と白い歯のコントラストは、やはり自分には眩しい。]
え、っと。…ごめん。 …きみがどう、とかではなくて。
[もしも不快にさせたのなら、どう言ったものか。思案しながらの言葉は探り探り。 謝罪の言葉は出てきても、礼の言葉はその代わりにどんどん奥へと押し込まれる。
曖昧に浮き上がった言葉を、言い終わるか言い終わらないか。 再度伸びてきた腕に、ぱちりと目を瞬かせた。]
(87) 2015/04/08(Wed) 21時頃
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え、――…ぁ、…大丈夫。 仕事、してたんだろう。
[並べられた彼の大事な"商品"を見遣りながら、彼の手で叩かれた肩>>84に、手袋を外して触れる。]
……土の匂いは嫌いじゃない、から。 きみが、大切に育てた野菜の土だろう。 [近付いた距離で改めて感じるのは、湿った土とお日様の匂い。 彼への本能的な苦手意識は消えないけれど、それはどことなく、森の木々を思い出させるから。不思議と安堵を覚えたのも確か。 ほんの僅かに目尻を緩めて、――ああ、でも、彼は木というよりは。]
(88) 2015/04/08(Wed) 21時頃
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…花、かな。 向日葵とか、…蒲公英とか。
[俯きがちにその表情を伺っては、日当たりの良い墓地に咲く花々をぼんやりと思い返す。 ――ただ、相手が少女ならともかく、花に喩えられて良い気のする男もそう居ないのではないかと。
先の言葉はごくごく小さな声ではあったけれど、…それを掻き消すようにさっと生身の手を振った。]
――…そ、そうだ、野菜。 仕事中だったね。…おれも買っていっていいかな。
[今回は買い付けにくる予定ではなかった。それでも、中央からは離れた森の家。増えて困るものでもない。 半分は、迷惑料のつもり。]
(89) 2015/04/08(Wed) 21時頃
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