人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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視点:


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/21(Thu) 03時頃


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/21(Thu) 03時半頃


【墓】 逃亡者 メルヤ

― 星が、欠けるまで ―

 …… ――― 、

[ >>5:231『次の時』と。
   まだ 繰り返す
   まだ 針を回す
   そんな口振りを告げる‟魔女”に、]

  …… そうだねえ、

[ にこり。
  
   微笑んで。
   最高のストーリーは、 
   筋書は ‟未だ 答えない”。 ]

 [ まるで、ああ。
    こうして並びたてられば
    救いようのない、お伽噺みたいだ。 ]

(+2) 2015/05/21(Thu) 06時頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[>>232魔女が死の舞踏を躍るなら。
   死神は死の凱旋を行進する。

   ただし。
   風舞い 色付く鮮血も、
   柔肌を引き裂き、十字に掲げる絵図も。]

   [‟まだ” それは、夢の中。 ]

  [ 現実は、

   その可憐な果実のようであり、
   悪趣味な衣装<ドレス>を、

     その肩口を、
     肉を抉るように 一閃。
     星が墜ちるよう 流れていった。 ]

(+3) 2015/05/21(Thu) 06時頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[肉の、血の感触が手に残る。
 漆黒色の、夜を煮詰めたジェットブラックが
 まっかな まっかな クリムゾンで、塗れた。]

 [ひとおおかみの。 死天使の。

  本来の凶つを、
  あまい あまい 血のにおいが、
          やわらかい肉のにおいが。]

 [ ―― 擽る。
      炎に、油が注がれる。 ]

[それから逃れるよう、

 一度、死神のつかいのような。
 黒き狗が、ぴょん っと、
       後ろに飛び退こうと、

 >>239魔女は艶やかに、わらう。 ]

(+4) 2015/05/21(Thu) 06時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[ ―― … ひとのすがたに、
       黒狗が戻ろうと。

 殺意を煽情する色艶は、
 歯車が外れたような、

   閉じ込められていた、
   魔性の鈴の音は。 ]

     [ からころ、 ]

     [ 耳障りに、劈く。 ]

[じい と、

  一直に駱駝色を 天の蒼は据えたまま。
  物音と同時、>>243音無き手が口となり。
  その、ほそい首筋を、締めるところを

    つい と 逸らせば、少女。>>238 ]

(+5) 2015/05/21(Thu) 06時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

 ( ――― 守った? )

[掠めたこえに。

  今し方、殺されかけた少女は。
  助けを求めた少女は。

     ――― まるで、
         怖じるでもなく、

  戸口から、ラズベリー色の魔女へ
  縋るように 純朴な、子供らしいいろを投げる。]

  ( ひとつ。

      晴れかけていたピースが、濁る。 )

   …… っはは、
   … なあんだい これ、茶番だったの?

(+6) 2015/05/21(Thu) 06時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[ 助けを求めた少女は、魔女に魅入られていて。
  噫 駆けつけた黒狗は。

     ――― 無駄、だったんだろうか。
         ああ、本当に。

  魔女が少女を不快に感じたなんてしらないから、
  『邪魔もの』のように、『不要物』のように。
   扱われた あのころを、おもいだす。

 …… 貧しくっても、温かい記憶のあった
    あの 生家から追い出した
    あいつらのことを。

 (そもそもあそこから歯車が可笑しかったんだ!)
 (父さんは なんで、義母を止めなかったんだ!)
 ( ――知ってるよ、ぼくらが邪魔だったから )]

(+7) 2015/05/21(Thu) 06時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[  生を与えた主に。
   救いを求めた少女に。

  ( 勘違いかもしれない。
     とばっちりかもしれない。

  でも。 でも。 一度、影が重なれば。
  ―― 仄暗い炎は、死ぬまで燻る。)

  一度思いこんだあたまは、
  ここにいることが無駄だと。
  (生きてることが無駄だと)
  なあんにも触れられてないのに、
  自然と そんな声さえ聞こえてくるようで。

  作られたから。
  呼ばれたから。ここにいるのに。

  ―― なら、最初からひとを巻き込むなよ。 ]

(+8) 2015/05/21(Thu) 06時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

 っは、 はははは 、ははっ ……!!

 [ 焦がれる、
    想う。 先程の殺意を。
    翳る感情は、流るるばかり。

    壊れたテープのよに、わらって。
    血のにおいが 染みついて掻き立てる。]

  [ 滑稽。
 
   そう、こんなぼくも、
   滑稽だって。 さっきのことばが思い出す。]

  ( …… 腹が立つなあ。

    メアはどーかしんないけど。
    でも、どうせアンタは。
      スティの、仇なんだろう? )

(+9) 2015/05/21(Thu) 07時頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[なら、留まる理由なんてなかった。
 助けたのも滑稽だけれど、
 あのまま こんな思いをするなら。

    ―― 本当にさっきのが茶番なら、
    ( いや、きっと そうだったんだ。 )
   そのまま 心の臓を破ってやればよかった。]

[ふつり ふつり]

  [連想されては、繋がれて。
   負の感情が、"思い込み”に
   無限に繋がれてゆく。

 憎悪が、無関係の八つ当たりでさえ膨張して、
 ―― まとめて、殺してやりたいとさえ思えば。]

  [ 気が付けば、

    ざわり 漆黒が再び、風も無いのに揺れる。]

(+10) 2015/05/21(Thu) 07時頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[ ああ。別に、‟ひとり”なら。
    処刑を待つことも、ないよね。 ]

    …… ――― やっぱり、

    夕方を待つまでもないな。
    アンタ以外に、今日。
     殺されるべき、人間はいないだろう?

    っははははっ、 は、 …

      … … その笑い声、
      さっきから耳障りだと思ったんだ。

[ 凍てつく 蒼白い炎が、 
   急速に命を燃やすような

   激しい閃を 迸らせて 、 ]

(+11) 2015/05/21(Thu) 07時頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

 そうだ、さっきの質問のこたえ。
  ―― 答えてやるよ。

 [ くくっ、 三日月は 昇る。 ]

   いちばん滑稽なのは、
   アンタが? ‟アンタたちが”?
   … 紡いだはなしなんかじゃあない。

    まだ‟お遊戯”が。
      ‟御噺”が続くと思ってる
      アンタが、一番滑稽で、

   『わらえる話』を、
     同じくらい滑稽なぼくが

    ――― ‟作ってやるよ”。

(+12) 2015/05/21(Thu) 07時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

  [ 駱駝色が、揺れる。
  そこに 血だまりのいろは
  覗いただろうか>>1。]

   たん、 と、

    地を蹴れば、
    そのまま 血に塗れたままの新夜の色は
    鋭い一振りの刃になって、

   剛腕が、洞をつくる。
   その 心の臓を引っ掴んで、 抉る。 ]

  [ 血管を ぶちり ぶちり、 

    引き千切って、無理矢理『こころ』を。
    まだ手で脈打つ 核を、掲げた。]

(+13) 2015/05/21(Thu) 07時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[ どくり どくり

  ああ 形を崩さぬ赤黒い塊は、
  波打つ鼓動がいつまでつづくか。
  医学の欠片もない、狗はしらない。]
   
    ―― ははははははっ!!

  [ ただ わらう。
     狂ったように、

     高揚するこころに 従って。 ]

   討ってやったよ、 … スティ、

  [黒い狼は。
    その心臓を持ったまま、
    わらって、 … 声を顰める。 ]

(+14) 2015/05/21(Thu) 07時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[寂寥を 寂寞を。
  宿す、エンジェル・ブルー。
  (天国には絶対行けやしないのに、皮肉なことさ)

  こんなことをしたって。
  何も 何も 、

    変わらない。
    ああ 衝動に身を任せたって、

    こいつと、  ]

      [   気付いた。   ]
      [  気付いて、いた。 ]

   [目を見開いて、閉じる。]

  ( ――― それでも。
        ‟戻っただけだ”。 )
  ( 懲罰をしていたときと、変わらない。  )

(+15) 2015/05/21(Thu) 07時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[無垢な、手をつないだふたりのときには。
 平和ボケした猫には。
   ―――― けっして、もどれない。]

  [ ひとみが、熱を帯びた気がした。 ]
  [ 気のせいさ と わらって、  

     捕まえたままの心臓に
     完全にはずれきった螺子は、
     おおかみのくちを歪ませる。 ]

  … そうだ。言ってやった手前。
    題をつけなきゃねえ。
   『泥棒猫に核を奪われた、
     語り部気取りの魔女人形』 

   ( ああ、猫じゃあなくて狗だって。
    誰か突っ込んでくれないもんかな)

      … ってところか 、 な 、

(+16) 2015/05/21(Thu) 07時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

  [ ぐらり。 言い切るまえに、

    ――― 突き動かしていた
        糸が、切れる。 ]


  [ 勝利の遠吠えと見まがうようで
    ひとりぼっちのおおかみが、
      仲間をよぶ おとは、

    きっと 来てほしいひとを。
        来てほしいひとたちを。

     呼ぶことは出来ずに、
     星の配列のような 歪を背に刻まれて]

  [ 嘗て流してきた 血の海に沈む ]

(+17) 2015/05/21(Thu) 08時頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

 [ 鈍い色の包丁を手にもつ、
   助けた少女を 捉えて、
     濁りゆく星は、またたく。  ]

      [ 星陣を合わせるには、
        間にあわないし、力もない。]

  ( …… ――― 意味なんて、あったのかな)

[ 歯車が狂い始めたころから、
  『要らない』存在だった ぼくは。
  『棺』の名を背負い、死を見届けるだけ。
   大事なものを ぜんぶ ぜんぶ 手から零して、
   
    最期は。要らないことをして、
    無駄死に ――― とんだ喜劇さ。
 
  魔女の心臓を ごろり 転がる弾み、
  斃れた身から ひとすじ、 零れたような。 ]

(+18) 2015/05/21(Thu) 08時頃

【墓】 逃亡者 メルヤ


  ( 神様が、
    こんなときだけ働いたんだろうかね)

 [ は。 ]

   [ 多くの手を汚して、
     のうのうと生きてきた存在に
     とっても ふさわしい 最期だ。 ]
  
   [結局 魔女とおなじとのたまって。

    一番、籠の鳥の狗が
    ちゃんちゃら可笑しいじゃあないか。  ]

(+19) 2015/05/21(Thu) 08時頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[ ―― 英雄になりたかったわけじゃあない。
     戦神にも、天使にもなりたくなかった。 ]

 [ ただ、狗を飼ってくれる飼い主がいれば。
   猫のように、人々の輪の中で暮らせれば。

      ほんとうは それでよかった。
      ほんとうは それがよかった。

      必要と、されたくて、
      構ってほしくて。

  ひとりがいやで、
     ずっと ずっと 逃げてきた。  ]

 ( やっぱり、あの数寄者の
    鴉を連れ帰ってやれば、よかったかなあ )


  

(+20) 2015/05/21(Thu) 08時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[ は。 ]

   [ もう、わらえない。 ]

 [ 苦手だったあの空気を求めるのは、
  ひとり 潰えるのが嫌だったから。

     ―― 天はそれを見透かしたように
     北を向く ちっぽけな狗を見棄て。]


    [ 星は、墜ちる。 *]

(+21) 2015/05/21(Thu) 08時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ



[ ―――  、

    懐の柘榴石を握ろうとして、
    ちからつきた けものの手のさき。

     零れてしまった 赤いガーネットは
     決して もう、届かない。  * ]

(+22) 2015/05/21(Thu) 08時半頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/21(Thu) 08時半頃


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/21(Thu) 08時半頃


【墓】 逃亡者 メルヤ

― 消えた星は、 ―

  『また、会えたね』

    …… ―― また、会えたね。

[ 流れた雫から。
   … ―― 夜と混同とした暗闇のなか、
        星の薄明りをまとった
        少女が、白い手を差し伸べた。 ]

  [ 少年は、そっとその手を取る。 ]
  [ 元々、高くも無かった背丈は、
    年の割に若い見た目をしていた青年は

    さらにあどけない、
    こどものすがたをして。

  そっくりの、白いワンピース姿の
  髪の長い少女とふたり ならぶ。 ]

(+44) 2015/05/21(Thu) 23時頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

 [ 消えた星は明滅して、
   ―― あたらしい星にはなれないけれど。


   落ちた星屑は、
   魂の欠片は そこにある。 ]

   [ くらやみが、晴れた。 ]
   [ 屍のある喧騒の場所よりも、
       森のちかく。

     紫苑の花に 導かれて、
     野花の小道で、手をつなぎ。


       ――― ひとりじゃない感覚が、
       とっても、ひさしぶりにおもった。]

(+45) 2015/05/21(Thu) 23時頃

【墓】 逃亡者 メルヤ


[ ――― 青い空は、
  透き通ったぼくらに眩しい。
  ああ、また 皮肉気にわらってる。

    陽光が 煌々、耀くのに目を細める、
    その奥で網膜に焼き付いた柘榴石が。
    焔のように ひかった。 ]

[ 同時。 さざめく風が、

    ―― 意識が闇に落ちるまえ、
    聞こえたよな 聞こえなかったよな、

      >>+43ことばが、
      風に戦いでゆく。]

  『……ねえ、アル。
  ‟なにを”、‟だれのことを”考えてるの?』

(+46) 2015/05/21(Thu) 23時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[ ―― ‟にせもの”じゃあない、
    ‟ほんもの”の少女は。

       透きとおるようで、
       凛。と。

   死んでなお、虚ろな洞なんかじゃあない。
   その形を こころを、

      確固としてもった、
      ひとであり、いぬだった。]

  …… ―― さあ、誰だろうなあ
  
   [ そんなねえさんを見つめながら、
     くすり と 、姿相応にわらう。 ]

(+47) 2015/05/21(Thu) 23時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

  『 当ててみようか? 』

   …… やだよ。
   ――― だって、当てるでしょ。

    [くすくす] [くすくす]

[顔を見合わせて、ふたりはわらう。

  ――― 天使のような蒼は、
      まったく同じ色をして、

  それなのに 太陽と月のように、
  それぞれを追いかける二匹の狼のように、

     ちがう 『いろ』を浮かべ。
     それでも ぼくらは。(わたしたちは。)

  『ふたつでひとつ』‟だったから”。
   お互いのことが ようく、わかる。 ]

(+50) 2015/05/21(Thu) 23時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

  『 ―― なら、行ってきたら? 』

[ ひとしきり、
   お互いの頬に触れ、

   額をあわせるように、じゃれる。
   子犬同士、あそぶようで、
     …… どこか、再びの別れみたいに。

  また 『いつか引き裂かれる』
      ‟片割れ”の身に、触れて、]

    [ ぱ と、 手が (糸が)
        はなれてゆく。   ]

 …… ――― ねえさんは、

    … ひとりじゃ、いやだ。
    また、会えたんだからさ。

(+51) 2015/05/21(Thu) 23時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

  [ 差し出した手を、

     ―― 少女は、取らない。
     …… 寂しそうに。

  そこだけは、‟にせもの”とおなじように、
  空気のように 散りゆくだけの花のよに、

    後ろで手を組んで、
       立ち尽くした、まま。 ]

   『 …… アル、
     あたし 、 (…もう、繋げないよ。)

      … あとをつけていくから、
      先に行ってくれる?     

    っふふ、たまには手をつなぐより
    列になっていくのも、面白いじゃない。』

(+52) 2015/05/21(Thu) 23時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

 (『 … そうやって、あたしに頼るのは。
     縋るのは、 死んだって、
     ―― アルのために、なんないから。 』)

[(昔から、姉の後ばっかり追って、
     死んだ後すら 幻影を見て。

  そんな姿を、『よく知ってる』から。
  突き放すんじゃない。ただ、うしろをあるくだけ。)

    ――  そんな姉のこころはしらないで、
        無垢な瞳は、ぱちり。


   …… 瞬いて、なにも考えることなく
   こくり。 『わかったよ』 と、

   クリアカラーの、鴉羽が 頷いた。 ]

  

(+53) 2015/05/22(Fri) 00時頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[ くるり。 ]


     [ そのまま、黒衣を纏う少年は
       生きてるように ひらり、

         あの重々しい外套よりも
         閃く マントを纏い。 ]

[ 微笑む、
  白いワンピースの少女をうしろに。

  
     ――― … 、

  硬い足音もなく、
    とてり と 小道を歩き出す。 *]

(+54) 2015/05/22(Fri) 00時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/22(Fri) 00時頃


【墓】 逃亡者 メルヤ

[ ――― すん。

 死者に、匂いも気配もありはしない。
 けれど、 けれど。


 擦り抜けていく空気が、
 とおりぬけてゆく気配が。

     犬に 蒼穹を、
     それから紫苑の路の向こうを。
     仰がせて、 弧を描くように
     うしろを、(ねえさんに)
        振り向いた。    ]

  [ その姿に一瞬振り返って、
     にこっとわらう姿に、
      にっとわらいかえす。 ]

(+79) 2015/05/22(Fri) 02時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

 [ ―――そのまま 一本。

   ほそい指が、 
    (魔女も食べないような、白い指。)

   前を ぴん、と少女は差した。 ]

   [  そこにあるのは、
       まっくろな靄。 ]

 [ 形のない『悪魔』とで言えるよな、
   でもその耳と尻尾は、狼男みたいな。

     けれど、酷く、覚えのあるようで、 ]

   …… ――― 、 スティ?

(+80) 2015/05/22(Fri) 02時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ


 [ 『ヨハネス』 と。

   棄てた名前を、わざわざ呼ぶものだから、
   てっきり人違いかとさえ思った、

     … ―― けれど、
   呼ぶ名は反射的に飛び出してた。

   …… まぎれもなく その声は、 ]



    [ 元々幼い、東洋混じりの顔つきに、
      更にあどけなさが混じりこんだ
      瞳が、 まあるくなる。   ]

(+81) 2015/05/22(Fri) 02時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

 [ こどものきおく。
    猫の 狗の、記憶。

    いろんなものが混濁しながらも、
    濡れ羽を伏せて、黒衣を翻し――。

 (会いたかったはずなのに、
   探そうとしたのに、

      いざとなれば、 )

  姉のもとへ逃げ帰るよう
  一直線に、駆け出そうとする。 ]

  [それを見守る少女は、
   驚いたようで 困ったように
 
    ―― ふんわり。

   白色が滲む、黒影に わらいかけた。* ]

(+82) 2015/05/22(Fri) 02時半頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/22(Fri) 02時半頃


【墓】 逃亡者 メルヤ

[たた、 と駆けながら、

  紡がれる>>+84無言の間が、
  ちょっぴり息苦しい。
  それすら、足音で掻き消して。
 
  こころまで、
  すこし退行していた黒犬 ……

  と言ったって ねえさんの背には
   …… 隠れは、しないけど。  ]

    ―― ……。 

[ 溜息>>+84を乗せた風が、
  ぬるり と 足許に纏わりついて
  邪魔するみたいで、

    たた た、 
  …… 次第に、足は遅くなり 止まる。]

(+86) 2015/05/22(Fri) 06時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

  ……、

 … なんでもいいよ。

[ふたつの名で惑うよな、
 そんな声に 背を向けたまま、

   … 少し、不機嫌そうに
   傍らの、少女の服の裾を掴んで、

  ぎゅう と握り込むのも一瞬。
  力が抜け落ちるように、
  触れた指が下がってゆき

    ――― そのまま、腕が垂れる。 ]

(+87) 2015/05/22(Fri) 06時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

[ >>+85まるで。

 さっきのことを、見てたかのようなことばだ。
 死んでまで 『解放されてまで』、

   …… こころは苦しめるんだと
   締め付けられるんだと。
   気付きたくないことも気付きながら、

   『乖離』しようとしてた、現実が
   一気に 雪崩れ込んできた。  ]

[ 背に奔る、拙い一閃も。 ]
 [ ―― あの、ひとりぼっちの感覚も。 ]

   [ 全部まとめて、
      突きつけられて、
     黒髪をくしゃり、と掴んだ。 ]

(+88) 2015/05/22(Fri) 06時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

  …… ――― それは、 …

[ その表情は、
  後ろを向いたままの矮躯と、
  感情を押し殺したような声からじゃあ
  きっと、わからなかっただろうけれど。 ]

 (『随分とあっさり死にやがって ――……。』)

[ リフレインして、
   焼き付くよなことばに、
   黒い外套の、心臓のあたりを軽く、握り。

   ふる。 鴉羽の色を、振るう。 ]

    ( その台詞は。 )

  …… スティが言うことばじゃあ、ないだろ。

(+89) 2015/05/22(Fri) 06時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ


  ―――  それは。

       ぼくの、台詞だ ……!!

[振り向きたくない。
 見たくない。

  現実に背けようとして、
  『怖いから』逃げたんじゃあない。
  ただ、何て話せばいいかわからなくなったから。

     何て怒ればいいかわからなくなったから。]

  [ それを全部薙ぎ払うようにして、
      キッ と、 睨み付けながら
 
    ぐるり。無理矢理 振り返る。 ]

 

(+90) 2015/05/22(Fri) 06時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

  
[ 瓜二つの少女は 背後で、
 黒い艶めきを靡かせたまま。

   相も変わらず 、けれども。
   困惑を ほんのすこし寂寥に変えた
   ほほえみを湛えて、

   黙したまま、
   黒い子犬の背を見ていた。 **]

     
    

(+91) 2015/05/22(Fri) 06時半頃

【墓】 逃亡者 メルヤ

  ……あんたに白目向かせてやろうと思う前に、
   (恩も、なにも返せてないのに)
    勝手に居なくなるなんてさあっ …。
  
 [ そんなの。

   ―― 許されるわけないだろうよ。 ]

 [ 自分勝手な我儘を、
   見た目通りの子供のように
  
   わあわあ 喚いて。
   ぶん殴ってやりたいっていうのは、
   こっちだって一緒だったけど。

  あんな影じゃあ、殴れるかだってわからない。
  蒼いひとみは、 す、 と地面におちた。 **]

(+92) 2015/05/22(Fri) 06時半頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/22(Fri) 06時半頃


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