人狼議事


158 Anotherday for "wolves"

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視点:


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/19(Tue) 03時半頃


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/19(Tue) 18時半頃


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/19(Tue) 18時半頃


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/19(Tue) 18時半頃


【人】 逃亡者 メルヤ

― 昨日/宿付近 ―

[野次につられるよう、
 浮ついた足音の儘、喧騒の方へ近付いてゆく。
 そこから出てきた、さっき見たばかりの姿>>4

 そちらを、はた。と、見て。
 事情を求めるように、

    ぱたり、

        駆け寄っただろうか。]

 [そうして、事情を得られれば、
  蒼い水面が、 風にさざめいた。 ]

(9) 2015/05/19(Tue) 20時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  …… レグが?
  … 誰かを庇った、とかじゃあなくって?

 ――― そっか。
 分かった、 考えてみるよ。

 [ その場に、メアもいたことは聞けただろうか。

   それだけ、教えて貰えれば、
   悩みに揺れる瞳を伏せ。

   そのまま 当初の目的通りの
   花屋に向うことはせずに、
   すこし 遠い野道へと、繰り出す。 ]

 [ 野に咲く、花を。

 ――― かつての、雫に潤う紫を、求めて。]

(11) 2015/05/19(Tue) 20時半頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/19(Tue) 23時頃


【人】 逃亡者 メルヤ

― 昨日/夕頃・墓場、再び ―

[>>12サイに追ってきいた事には、頷いて。
 
  遠回りした野道で、
  紫苑を、二輪。

  ――― ふたつ、手折れば。
      来た道とは別に、墓場へ向かえば、

  ぴり と 陽が傾きはじめ、
  張り詰めた涼の死気に、身を震わせた。]

 [ 紫苑の花の、 はなことば。 ]
 [ 猫も 狗も、 知らなかったけれど。]
 [‟ほんもの”の彼女なら、知ってただろうけど。]

     …… ――― 、

(47) 2015/05/19(Tue) 23時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


  [ 添うように、ふたつ。
    他に渡せるものが無い代わりに、

     スティと、

    朝、完全に‟死んだ”
 ( …… ――― 十年越に、もういちど)

    『わたしたち』の片割れに。
   別れを告げるよう、掘ったばかりの
   盛り土に、花を、捧げた。   ]

 
  …… ぼくが死んで、

  会えることが会ったなら ―――、

(48) 2015/05/19(Tue) 23時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  ( 死後の世界なんて。
    信じもしない癖に、
    なんでそんなことばが出たのだろう。)

  ぶん殴るから、精々覚悟してな。

  [ 躍りでたことばに、なんとかわらえた。 ]
  [ 涙は、どうにか尽きたみたいだった。 ]

[ ――― 他の、

  墓にも。

   花を、添えてあげたかったけれど、
   それは、 また『今度』。 ]

(49) 2015/05/19(Tue) 23時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 ( 全部終わって、『ぼく』が生きていたら。 )

 [  分厚い黒のいろを、
     靡かない風の衣を、

   背に向けて、空に落ち切る前に。
   もういちど、宿のほうへ、

     ――― 全てを断ち切るよな、
         『投票』をしに。 ]

(51) 2015/05/19(Tue) 23時半頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/20(Wed) 03時半頃


【人】 逃亡者 メルヤ

― 昨日/投票前 ―

[しばらく、そうして気の風にあたったあと。

 >>7宿前に、見覚えのある姿がひとつ。
 どこか重々しい空を纏い、佇んでいた。

   ―― さっき、会った
       サイのことばを思い出しながら。]

  [ 紡がれるのは ――。
   

   まるで、 

     御噺のよな。
     『夢見』と花のちからと、
     襲った狼のはなし。   ]

(81) 2015/05/20(Wed) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 耳を掠めてゆく音は、
  あの‟少女”が狼でない、なんて。

  そんなことをのたまった瞬間に、
  疑念の影が ちらり、覗く。

  時折、ベネに会いにいくときに
  顔を合わせる彼女だけれど。

  ――― そんな、‟都合のいい、はなし”。
      それこそ、スティでもなければ。

      … 信じる気にも、なれない。 ]

 ( …… ‟黒妖犬の血脈”も、

   ―― この呪いのような『ちから』も。 
   …… おなじような、類のものでもさあ )

(82) 2015/05/20(Wed) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[‟証拠”がない。
 
  ――― 真実。
      虚構。

  つくりばなしか、
   本当だったとして、あっている根拠は。]

 … 信じられるわけ、ないでしょ

 (そんな便利なちからがあるなら。

   ――― もっと、

       … もっと、はやく。

   犯人を見つけられたんじゃあ、ないの。)

(83) 2015/05/20(Wed) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 欺瞞が、
  八つ当たりのようにうつらうつら。
   揺れて、炎も、また、唸る。 

  
  メアが犯人でないこと。

  …… ――生きてる誰でもない、
       ルーおじさんが、
   『無用な犠牲だった』って告げてること。

   それを考えれば、
   アタシはどーにも信用ならなくって。]

   ……  ―― 、

    リッサが犯人で、
    レグがそれに気付いて激昂したなら――。

(84) 2015/05/20(Wed) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[重いようで、
  どこか、落ち着いたように見える口振り。
  ギリ、と、歯噛みして。

     組んでいた左腕を、ゆるり、
     起こした腕の、その親指を、
     唇に当てて。

 同時に、レグが口を割らないこと。
 サイに告げられたその旨を、思い出す。

   ―― 正直、この目で見た事さえ 
   信用の出来ない今のアタシに。
   見てないことを判断しろってのは、無理な話。]

   ……―― 。

   無用な犠牲は、だしたくはない。
   だしたかないけど ――、

(85) 2015/05/20(Wed) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

   …… アタシは、アタシの感じたままを、
      信じて、決めるだけだ。

  [ くしゃり、と濡れ羽の髪を掴み。
    ふ と視線を逸らす。 
    結局、その日。票を投じたのは。
    ――― あの少女で。 ]

[レグが突き飛ばしたらしい、メアの話。
  狼になったまま、戻らないレグ。

  …… 一日で、正直。
  色々なことが起こり過ぎて、疲れ切ってた。
  その頭で、飛んだ火についてを考えても。

  (犯人を殺す。そう意気込んだもんだから、
    頑張って、 そう、回したんだ。。)
 
  頑固に強張り、本能だけで賢くもない頭は。
  ―― 他人の話を、受けつけやしなかった。]

(86) 2015/05/20(Wed) 04時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

― 投票後 → 今日/朝 ―

[ ――― 辛気臭い面も、そこまで。

  張り付こうと縋る紙片を、
  無理くり擦りつけるよう、突っ込んで。

  まーた、馬鹿にされちゃあたまんないから、
  頬をぱしり。叩くと、猫のように細まるひとみ。

   …… そのまま、
      墓場のちかく。

  鴉の小屋へと、 

   暮れかけた どこか儚い、橙をみあげて。
   ――― 結果も聞かず、ぶらり、向かう。]

(87) 2015/05/20(Wed) 06時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ ―― その時に、まだ。
 
 ひとりと、一匹は居ただろうか。
 >>28真紅の、童話に出て来るよな。
  頭巾の姿は、あおいろは捉えることがなかった。

  ずかずか、と、
  我が物顔で、他人の家にあがる様は
  狗であっても、猫に近かったかもしれない。]

  邪魔するよ〜

[ そのまま、あがりこめば
  『どんな話してたんだい?』と、
   いっつもの顔を作って。

  ――― 並べられた、酒や杯に。
  そろっと、ごく自然に手を出す。 ]

(88) 2015/05/20(Wed) 07時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 金色が居なかったなら、
  もしくは 金が帰るときになったなら。

  『鴉が一匹だけならかえろーかな』なあんて、
  ぶつくさ言いながらも、 

    ごろり、

     床に寝転がった。 ]

  [ 酒は、ほろようくらいの、
     ここちの、いいもの。 ]

  …… ――― 酔ったみたい。 
     泊まってくから床だけ貸せ。

  

(89) 2015/05/20(Wed) 07時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 今日は、木天蓼に前後不覚にされてもいない。
      それも、そうだ。

  『猫』じゃあない、
  いまのアタシは、『狗』だから。
  顔は赤くもなっていない、素面のまま。 

  みえみえの嘘に勘付かれないよう。
  いろのない瞳でみつめた天井から、
  寝返りを打つように、ごろり。

  ちいさな漆黒の波を床に広げては、
  尋ねる気もない、許可も拒絶も求めてない。
  膝を抱えれば 丸まるようにして、


   ―――  目を閉じた。 *]

(90) 2015/05/20(Wed) 07時半頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/20(Wed) 07時半頃


【人】 逃亡者 メルヤ

 ― 朝 ―

[ 朝。

  こうして、眠って、起きて。
  いやな夢ばかり、見続けた最近。

  ――― …… そんな悪夢から、
  今日は、心地のよい気だるさとともに
  解放されるよう 『なにもない』世界で、

    ねむりのなかに、抱かれていた。 ]

(96) 2015/05/20(Wed) 11時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[昨日伝えた騒ぎ>>91さえも、
  なにも、なかったように。

  ふかく ふかく、
  海の底に沈んで。
  いままでの浅いねむりを
  一気に取り戻すよに、溺れていたなか。

  波が、かるうく、揺らめきを起こす>>93。]

  …… ―― ん、
 
  [賑やかしい、黒鴉の聲と。
   妨げる、赤鴉の声と。

   …… 疎ましげに、瞼をとじたまま  
      ひらひら 手を振った。 ]
   

(99) 2015/05/20(Wed) 11時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


 …… 揺するなって、わかったから。
    もーちょい、寝かせてくれよ。

[表を揺らがせるひとみは、おおわれたまま。
 だからか、寝起きだからか。

 猫よりは狗に近い、
 それでもどっちつかずの『素』が表に零れた。
 (さして 狗のこころと、
  そう変わるものでもないだろうけれど。)
 
 一度、寝付けばまるで牙城のように
 家主の声と言えども、動じる気もなく。

 他人の家といえど、気にも留めることはないのは
 診療所で飼われた時からそう変わらない。]

(101) 2015/05/20(Wed) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[床に伏せったまま、
 着いてゆく気もなく。

  ――― 警戒していた相手だというのに
   まったくの無防備を晒したままで、
   耳だけを立て、戸が閉じるのを聞いただろうか。

   そのまま 数分。
   ばたり、糸が切れたようにまた、沈んで。
   
   …… 今度は、深く水面に鎮めぬまま、
      ちょっと機嫌悪そうに むすり。 ]

  … 鴉が喚くから、目が冴えたじゃないか。

(103) 2015/05/20(Wed) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[蒼の明滅を、繰り返し。
  窓硝子に、ぱちり。
   
   エンジェル・ブルーを添わせれば、
   二日ぶりに 明で止まる。 

   この『儀式』も。
    ―― もう、ほとんど、
       意味を成していなかったけれど。]

  [ 膝を立てるように、身を起こして。
    家主が居なくなったあと、

    ぎゃあぎゃあ 啼く、
    不吉な鳥たちを窓越しにみあげた。 ]

(105) 2015/05/20(Wed) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  ――― … あーァ、

  やっぱり 鴉のところなんざ
  泊まるもんじゃあ、ないねえ。

[ 嘲るよう、
  
  ―― 寂寞から逃げるみたいに、
     苦手な相手のうちでさえ泊まりこんで。

  からから 烏にわらうよで、
  とおい響きが返ってくるのは、

    猫自身に、だった。  ]

(109) 2015/05/20(Wed) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 指と、指を、重ね合わせ。
  ――― 背伸び、ひとつ。

   弾けるように、
    外円をなぞるよに、

     腕を、振り下ろす。 ]

 [ まだ、すこし眠気ののこるまなこで。
    濡れ羽色の睫毛の湿りを拭って、

    がらり。

  硝子を開けたなら、
  玄関からじゃあなく、
  また 猫のよに 窓から抜け出て。
  ぴたん と 最初からなにもいなかったよに。

     ――― 外へ、 逃げてゆく。 ]

(110) 2015/05/20(Wed) 11時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 ― → 宿 ―

[起きた場所に、
 足跡代わりの、銀の刃ひとつ残し。

 逃げゆく先は、
 墓場参りに、でも無く。
   …… 診療所に、でも無く。

  ぶらり、

   足取りは、 

   ―― 花屋を避けるよう、
   (どうしても、八つ当たりの感情が
     ふつり と 湧き出てしまうんだ )

  疑いの矛先、
 (猫は、聞かなかったから、未だ知らないけれど)
  もう一人しか残っていない宿屋の、方へ。 ]

(112) 2015/05/20(Wed) 12時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 少女を糾弾すること、殺すこと。
  一切、蒼天使が躊躇いを見せることは、
           もう、決してない。

  眩んだ頭のなか、
  スティを『悪魔』だって、叫んだ
  あの鈴鳴る声だけが、妙に焼き付いて、

    ――― そこから、
   疑念がどうしても、晴れやしない。]

 [ 銀細工の、
    渡り手のひとり。

  もし、それが偶然でなく『目印』だったなら。 
  鴉か、 少女か、 上で振り子が揺らぎ、

   …… きのう、渡された刃と、
   転がっても 猫も 鴉も死んでない事実に
   石は、少女に軍配をあげる。 ]

(116) 2015/05/20(Wed) 12時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


 …―― やっぱり、ほぼ間違いないと思うけどねえ、

[ 引っ掛かりがあるとすれば、
  やっぱり、昨日のレグの、はなし。

   そこでようやく、
   昨日、誰がころされたのか。
   知らないことに気付いた、けれど。

  狗の憎悪の炎が、黒猫にまで飛び火するよう
  処刑が当たり前の一頁であることに、
  もう 猫も『なにも思わない』し、
          『なにも感じなかった』。]

  …… 間違うのは、後味悪いからやだものね。

      [ ぼそり、と。 ]

(117) 2015/05/20(Wed) 12時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[きのうの、本当かもわからない夢見のはなしと、
 無実と。そう告げられたルーおじさんの笑みを
     ぼんやり そう、浮かべて。

 仄暗い焔が、猫の螺子まで融かそうとしながらも
 『まだ』 思い出せることに、
  微かに 安堵を、吐き。 

  まだ 生きているなら。
  『ふたり』に話をするために、
  宿へと、歩調を変えぬまま 、

     何度目か、規則を刻んだあと。
     硬い音が 休止符に差し掛かる。


  ―― 代わりに、>>108弱々しいひめいが、
     風を切り裂いて、劈く。 ]

(118) 2015/05/20(Wed) 12時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  …… ―― メア?

  ( …… ‟助けて”? )

[濡れ羽色が、張り詰めた気に撫でられて。
 地を蹴れば、犬の耳のよに跳ねる。

  今し方、ほぼほぼ、犯人だと思ってた。
  その少女の、悲鳴に 惑い。
            惑った、けれど。

  罠なら罠、 考えるなら後でもいい。
 (そもそも、考えるなんて得意じゃあないんだから)

  そう思うよりも先、
  せっかちな足が動いてたから、
  音が 風が、伝えるまま。

    ――― 宿の、裏手へ。 ]
  

(119) 2015/05/20(Wed) 13時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 助けを求めた少女と、
  駱駝色の、冷やかな手を持つおんな。

  ふたつの影は、
  いびつな、死肉の色を纏う女の笑みは。
  まだそこにあっただろうか。

  蒼がそれらを捉えることが出来たなら、
        ふたつを、見比べ。

  刃より遥かに鋭い、
  研ぎ澄ました 氷のひとみをつきつける。]

   …… なーんだか、
  面白そうなことしてるねえ? ラディ。

(120) 2015/05/20(Wed) 13時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ 吊上がる三日月、
   零れる皮肉と、対称に。

  蒼い石は 零度を纏い、
  一寸だって、わらいやしない。 ]

   
 [さっきまで疑ってた相手でも、
  掌を当てられ、

    弱り切った、助けを乞う少女と。
    相対する、もうひとりを見れば。
    誰だって、 後者を警戒するだろう。

  演技や、罠。
  そういう類のものでは無さそうってのは、
  本能が、経験が。 

   なんとなく、なさそうだ、と予感していた。
   ( ―― 鈍ってなけりゃあ、だけどね)]

(121) 2015/05/20(Wed) 13時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[だけれど、少女の方にも、
 警戒をちろり、と覗かせて。

   黒いけものは、
   いつだって動けるように、
   つま先に力を籠める。

  ―― 場合によっては。

  鴉を見つめたままの、
  星陣の『呪い』を、

    七星を司る血脈が齎す
    黒妖犬の力を、
    どちらかに向けることも、考えながら。*]

(122) 2015/05/20(Wed) 13時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/20(Wed) 13時頃


【人】 逃亡者 メルヤ

 …… や。

[>>128ご機嫌よう、と。
   聞覚えの無い、高い声が鳴る。
   音の無い聲は、こんなにも。

     …… 噫、耳障りだったんだ。]

  [ ひらり。

    空気とは裏腹に 
    軽やかに 軽やかに、 
    遊戯にでも興じるように、手を挙げる。]

 ―― ごきげんよう。…なあんてねえ。
 気取った挨拶はあいにく嫌いなんだけどさあ。

(130) 2015/05/20(Wed) 16時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[駱駝色の奥の、血に飢えるひとみは。
 零度のひとみには、捉えることは能わない。

 叶わないけれど、
 一度出した、牙の目は仕舞われることはない。
 まるで、獲物を見つけたように、

     炯々、爛々。

  まるで見世物でも始まるかのように謳う
  女を、歪んだ口許がわらう。『嘲笑う』。]

  [ ちらり。

     蒼炎が、ブルーに覗く。
     昂るよに、狗が、貌を出す。 ]

 …… へえ、それは、それは、
    とーっても、楽しそうなお誘いだなあ。

(131) 2015/05/20(Wed) 16時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  … さあて。 どうしようねえ。

  ああ。 ちなみに。

  もしかすると、
  これまでの『ショウ』も、
  アンタの御趣味だったりする?

[ かつり。 こつり。
  自然に。 あくまで自然に。 
 
   yī 、 èr  、sān 、
   
  星を数えたあの日のように、
  裸足の代わりに、硬い音を添えて。
  駱駝色の、『異物』へと 距離を詰め。

  肩を竦めながら、狗の‟標的”が移る。]

(132) 2015/05/20(Wed) 16時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  そうだなあ、折角だから。ぼくも。
  … 仲間外れにしないで、混ぜてよ?

[あんまりたのしそうに、
 >>129鈴がからころ鳴るものだから、
   低めのアルトは 呵々、 と
   吐き捨てるように、奏音を零した。]

  …… そうだねえ。
 
[ 『けもの』じゃあない。
  『彼女』が硝子玉から見た袋の中身が、
  そして、昨日見た 黒い遺体が。
  唄にでもするよう誘う、
  楽器の音に、呼び起こされる。 ]

 [ 八つ裂きにされた、銀の聖女。
   喉笛噛み千切られた、揺蕩う黒髪の姫君。]

(133) 2015/05/20(Wed) 16時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 […… それから。
  ―― 杭を打たれた、死神の衣纏う医師。 ]
  
[ 滑稽、だと。
  煽る文句に、
  咎人を見つけた確信と。
  確かな、口端を上げる悦に
  見まがうような、甘美な殺意に満ちて、

  仄暗い翳が じわり じわり、
   青が黄昏の帳を差してゆく。  ]

 [ くつくつ くつくつ、 ]

[ 冥府の深淵からさざめくよう、
  『そうだねえ』 と お道化るように、
  いかにも、大仰に 腕を広げてみせた。 ]

  そうだなあ。
  じゃあ、こんなのはどう?

(134) 2015/05/20(Wed) 16時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[その儘、黒手袋が膨らんでゆく。
  纏う矮躯の、外套が揺らめき。

  その体積を、みるみる内に増してゆく。
  ――― それと、 同時。 ]

 四肢を食い千切った後、
 死なないように止血してから ―― 、
 そのまま『魔女』を火炙りにかけるってのは、ねえ!

[硬い足音が、前のめりに飛び出す。
 ひとを超えた、確かな力強さと勢いを持って。

 まだ青々とした北天に背を向け、
 闇よりもずっと深い深い、
 奈落の色をした、漆黒の狼が 

   その、毛並みを逆立てさせて、
   ――――  一陣、 駆ける。 ]

(135) 2015/05/20(Wed) 16時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[変化の追いついていない部分は、
 飛び出す最中に、黒の喪服に覆われた部分から
 首へ、 顔へ、

    その月夜の影のような、濡れ羽色を
    全身に纏わせていく。


 少女の胸に手に当てられた、華奢な腕が。
 そのちいさなからだを破ってしまう前に、
 バネのように 跳んだ。

 そして、そのまま
 ワルプスギルでも行おうとするよな
  『魔女』へ、その鋭い鉤爪を振り上げ、
   肩口へ一閃、 振るわんと翳し ――、

      それから。    ]

(136) 2015/05/20(Wed) 16時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


[ ――― 村のひとおおかみたちを
      よびつけるよう。

  ひとおおかみは、
  誇り高き 孤高のケモノのように、
  村中に響くよな、遠吠えを、発する。 

  くしくも 『兄』が狼に変わって処された
  『妹』が目の前にいることを、露とも思わず。

  … ひとりぼっちに、既に彼女もなっていることを。
    知らなかったから、これもまた。
    仕方ない、とも言えるのだろうけれど。]

  

(137) 2015/05/20(Wed) 16時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[そして、その一連の間を縫うよに、

  一瞬だけ。

  助けを呼んだ声の主を
  つめたい つめたい、 星のいろで
  『伏せろ』 と言わんばかりに
   顎を微か、下に振り、地を示す。]

 [それは、助けを呼んだ
  声がこころからだとしても。

  奥底では、スティを罵ったあのことばを、
  どうしても 許せなくって。

  こんな時であってもそれは無意識に、
   氷の棘として 滲みでていた。 *]

(138) 2015/05/20(Wed) 16時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/20(Wed) 16時頃


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/20(Wed) 22時頃


【人】 逃亡者 メルヤ


[駆ける寸前、背けられた視線。>>153

 昨日の騒ぎを‟聞いただけ”の狗は、
 少女の目に 『兄』の姿と
 被さって映ることなど、黒は知ることもなく。
  
 >>154這うように離れてゆく姿を、
    空と同化するように奔る傍ら
    獰猛な耀きを放つ蒼は見送り、

 そうして
 弧を描こうとした鉤爪は、どうだったろうか。

 ―― 外したにせよ、
     食らわせたにせよ。

      一度、敵意に唸りながらも
      駆けつけるひとのにおいを感じ、
      後ろに、跳ぶように下がる。 ]

(197) 2015/05/21(Thu) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[>>144張り詰めた空気に似つかわしくない、
   糸を弛めるよな、宥める声。

   ぴくり。

  黒い耳が揺れて、
  どこか平常のままにさえ思える
  彼の、その調に。
 
    黒い毛並を、揺らし。
    男と、女の、合間の声が、
    低く、 獣の声にくぐもる。 ]
  

 …… ――― 再現?
 っははあ、 …そういう風に、見える?

 [ 相変らず、蒼氷はわらいやしない。
  鋭い輝きに、死肉の衣をまっすぐ見据えたまま。]

(201) 2015/05/21(Thu) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  あいにく ぼくは馬鹿だけどさあ。
  そんな疑いを買うことをして、
  むざむざ無駄死にする気は、さらっさらない。

[ 触れたものを、灰燼に帰すよに。
         凍土に眠らすよに。

  ふたつの相反を持つ炎は、
  轟々、火の粉を巻き込んで膨れ上がるばかり。]

 [隅に、ベネに頼るよな少女>>190を映し。
  ギャラリーが増えてきたなら、
    ふる と、 毛並みをざわめかせ。
    元の華奢な肉体に身を戻す。

  ひとを超えた手のせいで、
  黒い手袋は破れ ―― 、
  烙印のよな、火傷跡が覗いたが。
   そんなことに構ってられない。]

(205) 2015/05/21(Thu) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ひとの身に戻ろうと、
  猫が尻尾を逆巻くような。

  一度毛羽立った空気は、止むことはない。
  >>200憔悴しきった少女を抱きながら、
     切に乞うすがたに。

  止めて と。そう騎士に頼むようすに、
  眉根をあげるなか、追い打ちのように
  >>202夢見の可能性を示唆する、声。

     ―― 嘘や、演技には見えない。
        けれど。

   …… 一歩遅い、駆けつけに
   こころは、まだ信じることが出来ないまま。]

(209) 2015/05/21(Thu) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 [状況が分からぬ観客に、
 異常なまでに落ち着いているように見えて、
  その実、興奮して高鳴る鼓動を抑えつけるよに
  冷淡に、 箇条に書いて、語る。

  >>208ゆるり。

  首を振るうすがたに、
   張りつめるよな筋の力を解くよう、
   手を添えて、 首を一周回しながら。 ]

  …… でも、レグとはちがって、
     ちゃあんと説明くらいは出来る。

  助けを求める声が聞こえたから、
  駆けつけたら、さあ。

  『ルール』を破ったやつが、
  目の前で『掟』を犯そうとしてた。
  それを止めようとした。それだけだよ。

(210) 2015/05/21(Thu) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  [ ‟止めようとした”。

    ―― さらり、 流れる水のよに。
       嘘は言ってない。

   けれど、真実も言っていない。
   手を ぐ、 と握り込む。
  
   そのまま 事実も全部放り棄てて、
   処刑を待たずに殺してやろうかとおもった。
   当たり所がわるくて、死んだなら。

   それもそれで、いいと思えたくらい。
   加減する気も、起きなかった。 ]

(214) 2015/05/21(Thu) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[先のやりとりで彼女自身が認めていないなら、
 掟を破ったかは、推論にしかならないけれど。

  事実 『断定』しても違わないと、
  あの『ショウ』を謳うすがたは。
  犯人以外の、何者でもない。
  >>202金色が取り押さえんとする姿には
       目もくれず。

    そのまま 駱駝色をみつめて、
    死したとき 連れを導く星陣を、
    狙いを定めた‟獲物”にむける。]
 
 [ 獣の影響のせいで、
   ずり落ちそうなストールを解く。
     ―― 手の甲の傷よりも

   ずうっと酷く そして古い。
    鎖骨の火傷が、ちら と覗く。
  それこそが 生来宿された『呪』の痕。]

(215) 2015/05/21(Thu) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ すれ違い、一瞥する姿に。
   >>213ちら、と だけ、
      ひとみはさざめく。]

  … そっちは、たのんだよ。

[ ぼそり。

   少女に大人気なく絡みつけたままの
   氷の茨は、解けそうにもないけれど。

   そうとだけ、 ことばを落とせば。
   一直。

   鋭利な、ことばの刃をつくりあげる。 ]

(217) 2015/05/21(Thu) 01時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

    
   …… ―― … 、

   アンタが今日、吊るしあげらればいい。

   そうでないなら、
   … ぼくが殺された暁にはさあ、
   アンタを冥府までつれてってやるから。

   ―― 覚悟してな。

[どう、彼女が繕うとも。

  星棺を背負う、
  破軍星の煌めきは、
  死兆星を夜空に隠して、ひときわ明るんだ。*]
     

(218) 2015/05/21(Thu) 01時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/21(Thu) 01時頃


【人】 逃亡者 メルヤ

― 幕間/『黒妖犬』の一族のはなし ―

[ ――― あの、星が。
      少女が、散ったよるの日。

     星々見守る天の下、
     つめたく つめたく、

    冷え切った腕は その躰は。
    もう、物言わなかった。 ]

[けれど 弾けた恒星は、
     ただ 黙して沈むことはない。

 その華奢な矮躯から、
 躰に刻まれた火傷痕の星陣より
 魂とも言えるような黒狗が現れ ――、
     
     トリガーを引いた 哀れな追っ手の
     その心の臓を、抉り食らいていった。]

(245) 2015/05/21(Thu) 03時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

  [ その光景に、 

    ( ああ、 きれいだ、 )

    なあんて、血錆に塗れた叢のうえで
    星のかがやきと あかいろと、

    透き通る、誇り高き黒妖犬のすがたに。
    見惚れ、惹かれ  ―――  、 ]

   [ ―― ぼくも、いつか、  ]

  [ それが、ねえさんであることを。
        忘れても、その黒狗の姿は。

    漆黒の毛並みの狼は。  
    脳裏に焼き付いたまま、
    ずっと ずっと 離れることはなかった。 ]

  [ ――― 冥府の黒妖犬<ヘルハウンド>。]

(246) 2015/05/21(Thu) 03時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ぼくたちは、そう呼ばれている、らしい。

  人狼族でありながらも
  北斗の死棺の力を得た 特異の血統、と。
  母が話してくれたのは、いつの噺だったろう。

  力を継いだ末裔は、
  北斗の星の名を名に、
  身に七星を描いたよな
  星陣を刻みて、続いてゆく。

  他と混ざりあう中薄れ、
  母さんはその血脈の呪縛を継がなかった。
  けれど ねえさんが、色濃く継いだものだから、
          ぼくは ほんの薄くではあれ。 ]

  [ 身に、星の呪いを刻んでいた。 ]
  [ それは、散り際に、
    ――― 死の国へ生者を連れ帰る、
        死神のよな一族の、呼称。*]

(247) 2015/05/21(Thu) 03時頃

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