278 冷たい校舎村8
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――昨日:手洗い場――
[仲良し2人でじゃれていました(笑)>>2:801]
[幻について話せば、 思った通り喜多仲は笑ったので 辰美は内心胸をなでおろした。 だって普通じゃない。]
お前の劇好きだったよ。ああ、チョー好き。 でもそれとこれとは…………
…………?
[残念そうに「紳士か」と喜多仲が言う。 別のものが出てきた方がよかっただろうか。 少女だったら? もしくは別の役だったら?]
(33) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[彼の世界にいてほしい人が誰なのか、辰美は知らない。]
[だからその後、 きっと違和感を突き詰めることなく 濡れたハンカチをしまい込んで 辰美は教室に戻ったのだ。]
(34) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[…………辰美幸俊は無粋な男だから 色々個人の感想ってことにしておいて。]
(35) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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――それから――
[辰美が教室に戻ったのは比較的遅くだった。 早く戻って来いよ>>2:713と言われていたものの あそこでもない、ここでもない、と 1人で学校をうろつくうちに到着が遅れた。]
……あ、うまそう。
[辰美は礼一郎の傍にあった 菓子パン一つを拾い上げて食べた。 夜も遅いし、家庭科室の料理は明日頂こう。
多分その時になって氷室の話が出ただろう。]
(36) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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あいつは音楽室で寝るって。 教室は落ち着かねえみたいだから。
大丈夫じゃねえの。多分。
[辰美はぼそりとそう補足する。]
(37) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[喜多仲が騒ぐ声が聞こえて、 恋バナという単語においやめろと無言で思う。]
バスケに一票。 体育館片づけりゃいけんだろ
[バスケかサッカーかバレーか、については バスケに一票を投じた。 勉強はする気にもなれなかった。]
(38) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[その後。 歯磨きを忘れたので再度購買に取りに行く。
シャワーを浴びて、 着替えはないから着ていたものをきちんと着直し、 そのうえで首元のボタンを二つ開けた。
どうも着慣れないのは寝間着ではないからか 辰美は居心地の悪さを感じながら眠りに落ちる。]
(39) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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[――暗闇の中で一つ、月明りが見えた。 目の前に座っているのは兄だった。
兄がこちらに手を伸ばす。 微笑みながら手を伸ばす。]
「 」
[――――…………息が詰まる。]
(40) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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――チャイムが鳴る――
[再び目を覚ました時、 世界は無事に朝を迎えているようだった。 辰美はあたりを見渡してぽつりとこう言った。]
……あれ。きたなかは?
[先に探索に出たのかな、と辰美は思う。 昨日妙な様子だったから少し心配だった。
それから起き上がって手洗い場で口を漱ぎ、 食べ損ねた食事を食べに家庭科室へ赴いた。]
(41) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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――1階/家庭科室――→
[もうほとんど空だっただろうか、 少し残ったシチューを食べて、 うまいな、と思ったりする。
けれども黒板に感想を書くのは恥ずかしくて 辰美は静かにそれに手を合わせるだけだった。
……食事の時堅苦しい挨拶をしなかったのは いつぶりだっただろう。
そんなことを思いながら、朝の校舎を歩き出した。]*
(42) 2020/06/18(Thu) 00時半頃
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――→1階/体育館――
[辰美はもう一度体育館の方へと来ていた。 七星のマネキンに何か手がかりがありはしないかと そう思ったからだ。
けれどもそこに何の変化もなく、 辰美は少し落胆するように布をもう一度かけ直す。
別のところに赴こうとして、 ふと、もう一度体育館の入り口へ向かう。 辰美は昨日と同じように 舞台を舞台袖から覗こうとした。 ……もう一度紳士が見えたりしないかと そう思ってのことだった。]
(88) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[……違った。]
(89) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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――舞台袖――
[コロコロとビー玉が転がって辰美の足に当たった。 目を丸くしてそれを拾い上げる。>>2:845
――ラムネのビー玉に似ていた。
なんでこんなものが、どこから、と 視線を転がってきた先に移して 辰美はその目を大きく見開いた。 投げ出された足がある。……マネキンの足だ。]
(90) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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……っ、
[辰美はおそるおそるそれに近づいた。
それはマネキンだった。 首がぽきりと折られたマネキンだった。
折られた首に、手首に、足首に 小さな手の形の痣がある。 まるで怨霊に執着でもされて殺されたようだった。
そうして、その顔と傍に転がるスマートフォンを見て 辰美はそれが誰かを理解、してしまった。]
(91) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[ガタン、と傍にあったパイプ椅子を 思わず蹴り飛ばした。]
(92) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[ 喜多仲郁斗の死体が足元に横た ]
[かき消した。]
[ 喜多仲郁斗の死体が ]
[うるせえよ。]
[ 喜多仲郁斗の ]
[……うるせえって言ってるだろうが。]
(93) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[――うるせえよ、馬鹿。死んでねえよ。全然笑えねえし。 ここにある”これ”があいつだったなんて今は認められない。]
(94) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[気づけば辰美は片手を首元にやっていた。 息苦しさに気づいてせき込む。また血の味がする。
夢の中に逃げられるなら逃げてしまいたいと思ったのは きっと、これがはじめてだ。]
……苦しかった?
[かすれた声でそれだけを問うた。 横たわるマネキンは笑ってくれない。 騒いでくれもしない。
辰美は少しの間、 横たわったものを茫然と見下ろしていた。]
(95) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[全然笑えねえよ。 物語の作者がいるなら問い詰めてるところだ。]
(96) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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[こいつがこんな目に遭う必要がどこにあったんだよ、って。]**
(97) 2020/06/18(Thu) 01時半頃
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――現在/舞台袖――
[眩暈がする。
喜多仲は死んでなんかない、そう何回も反芻する。 しようとするのにどこからか笑い声が聞こえる気がして うるさい、――と、辰美は無言で唇を噛む。
だから、マネキンにかけるものがあるか、という言葉や 癖のような深呼吸の音は認識していても 阿東礼一郎がそこに来ていることには 控えめに声をかけられてから気が付いた。]
(139) 2020/06/18(Thu) 08時半頃
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……れー?
ああ、息。……こほっ、うん。 わり、気ぃつかなかった。大丈夫。
[首元から手を放す。>>129 空咳をして、ぼんやりとマネキンを見ている。
その時にはそろそろ辰美幸俊にも それが「喜多仲郁斗」だと認識できてしまっているので かけ布を探しだす冷静さが保てなくて場所だけ示した。]
(140) 2020/06/18(Thu) 08時半頃
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かけられそうな布なら、あっち。
……なあ、れー。 きたなか、死んでないよな。 ……お前も死なないよな。 大丈夫だよな。
[そんなこと、誰にもわかるはずがないのに。 辰美は茫然とそんなことを問いかけた。 浅い呼吸を繰り返し、 やっと礼一郎に目の焦点が合った。]
(141) 2020/06/18(Thu) 09時頃
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……わり、やっぱちょっと気分悪い。 顔洗ってくる。
[辰美はそう言って首を振る。 礼一郎が気づいたんだから 後は皆に知らせてはくれるだろうか。
そう半ば甘えるように期待しながら、 辰美は舞台袖から逃げるように出た。]
(142) 2020/06/18(Thu) 09時頃
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――手洗い場――
[そのまま最寄りの手洗いに滑り込むように入っていき 温水を選択するのを忘れて冷たい水を顔にかける。
昨日喜多仲がここにいた。いて笑っていたのに。 七星だって見つかっていない。 ……もういないかもしないなんて信じられない。 辰美はただ恐ろしかった。
顔を上げる。]
(143) 2020/06/18(Thu) 09時頃
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「彼は途中で降りたんだよ。 夢の世界には定員があるからね。 ちょっと定員オーバーなのさ」
(144) 2020/06/18(Thu) 09時頃
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[声が聞こえてぎょっとして、顔をあげる。 鏡の中に紳士が映っていた。 口の端を吊り上げるように笑って、……笑って、 その像がぐにゃりと歪む。
……兄だった。]
『ゆきとし』
[兄が笑う。鏡の向こうから手を伸ばす。 手を伸ばして首を締めようとしてくる。 声にならない叫びが喉を通る。]
(145) 2020/06/18(Thu) 09時頃
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――――、――、――――、
(146) 2020/06/18(Thu) 09時頃
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[死ねよ。どうか頼むから死んでくれ。俺もお前も。]
(147) 2020/06/18(Thu) 09時頃
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[――――パリン。]
[気が付けば目の前の鏡が割れていた。 ぱらぱらと砕けるそれから拳を離す。 破片が突き刺さった左手がだらだらと血を流す。 片手が赤く嘘の色で彩られる。]
…………くそ、やらかした
[痛みはあとからやってきた。 妙に鈍いそれに顔をしかめながら、 辰美はもう一度蛇口をひねる気になれず鏡を見る。
息を切らした自分の姿がそこにあった。**]
(148) 2020/06/18(Thu) 09時頃
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――舞台袖――
[途方に暮れるような声が聞こえて、 数瞬遅れて自分がいつも通りでないことに理解が及んだ。
ごめん、と言いたかったが、 謝ったって仕方のないことだし かといってほぼ肯定を求めるような質問は この状況で良くなかったんじゃないかと 後から辰美は気付く。>>149
辰美はやはり礼一郎に甘えていて、 その無責任さに少しだけ救われた。>>151]
(178) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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……そっか。 そう、帰ったんだよな。
…………こうなる必要あるのかわかんねーけど
[たぶん。に含まれた意味なんか 辰美はとっくに分かっていて やっぱり礼一郎にごめんな、と思ってしまう。 性分ではないので言わないけれど。
二度目の死の否定に「そっか」は返さなかった。>>153 ただ少しだけ安心したように辰美の息が深くなる。]
(179) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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[踵を返そうとして礼一郎が何か言った。>>154
辰美にとってそれが都合の悪いこと、 というわけではなかったけれど
そう、まとまった思考をするには ちょっと混乱しすぎていて理解できなかった。]
(180) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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死なねえよ。たぶん。
帰ってこれるって、………… かえる、し、こんな世界
(181) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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[どこに? そう辰美は思った。
舞台袖の方へ? この夢から現実世界へ? あるいは兄のいる家へ?
それとも、礼一郎と無邪気に2人で遊んだ子供の頃に? それなら帰りたいと辰美も思うけれど、 多分そういう話じゃないだろう。
だから どこに? と 一瞬本気で思ってしまっていけなかった。 国語の点数だと0点がとれそうだ。
その後無理やり文脈をあてはめて、 「こんな世界」と言い添えた]
(182) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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俺もお前に死なれたくねえよ。
――っ、お前も、それ、一緒だろ、思いつめんの。 俺わすれてねえからな 保健室での……
[突然正気に戻ったように辰美は言い返す。 「思いつめる」という文脈に言い返す。 昨日の保健室での出来事を忘れていない。]
……だいじょーぶ。俺は。
[まくしたてそうになって 辰美は首を横に振り、そういった。 今度こそその場を離れていく。]*
(183) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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集団失踪? …………集団幻覚?
心の中だから、そんなこともあるかも。 ……本当に?
(184) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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――手洗い場→――
[……た、という音が聞こえて、 辰美は静かにそちらを振り向いた。
綿津見まなが立っている。]
……辰美だけど。
[いつかのように辰美はそう言って、>>176>>177 何か、を見ている綿津見の目線の先を追い、 ......あーあ。とちょっと自分の所業を後悔した。]
(185) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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………… ………………
[無言のまま辰美は蛇口をひねった。 やっぱり冷水だった。 赤色が流しに揺れて、消えていく。
傍目から見てヤバい奴だ。と理解はしていて けれど辰美はごまかすでもなくぽつりとこういう。]
(186) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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……うっかり割った。
[見ればわかるし、 うっかりとは言い訳にもなっていない。
嘘をつくのが下手だ、と葉野に言ったことを思い出し 自分も人の事いえねえな、と反省した。]
(187) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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あのさ。 喜多仲、体育館でマネキンになってたよ。 七星みたいに。
[通信エラー。通信エラー。 こちら血を流しながら唐突に話を始めていますが 大丈夫ですか、受け取れますか。
黒板の文字を見た上で、>>2:221 綿津見は七星のことを知っているだろうと予測して 辰美はそんな話をしている。
受け取ろうが受け取るまいが、 辰美はやっぱり、繋がりのない話を進める。]
(188) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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わだつみさ。 舞台裏で、「どこに行きたいの」って 言った事あっただろ。
あれってさ。 紳士としては少女の成長が見たいから 多分、どこでもよかったんだよな。
自分で歩いて、傷ついたり辛かったりしても ただ、少女が自由である姿を見たかった。たぶん。
言い損ねたな。……って、今更。思い出して。
(189) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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[何でこんな話をしているかって、 思い出したから以外にないのだけれど 手についた水を切って、ハンカチで軽くぬぐった。
ちょっとずつ赤黒い染みができている。 後で水洗いしよう。――と、淡々と思う。]
割ったの、内緒にしといて。
[オフレコな。と人差し指を唇に当てる。 それから、ゆっくりとその場所を離れるだろう。 何か言われれば答えたかもしれないが。]
(190) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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[それから行くから。――そう、言われた気がするけど。 ええと、どこに行くんだっけ。>>154]
(191) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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[......保健室は女子がいると面倒だな、と そんなことばかりがすぐに考えついた。
だから辰美はそのまま、昨日のように購買へ向かう。 消毒液や絆創膏くらいはあるだろうと踏んで。]
(192) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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[手洗い場から点々と、点々と、赤い血が落ちている。 ペンキの青と混ざったら紫になるかは―― 残念ながら気にしていなかったから、わからなかった**]
(193) 2020/06/18(Thu) 13時半頃
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――現在/水道――
[しょうがない。 さて、どこまでがしょうがないで済むだろう。
モップは一本壊しているし、鏡は割ったし あと友達を少なくとも二人は傷つけているし 若林先生がいたなら正座じゃすまないが。
……とはいえ今は先生もいないし、 手から血を流していようが、 片手にクレープを持っていようが、 咎める人はだれもいないので良しとする。>>222]
(275) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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……んだよ、
[昨日のように、あるいは文化祭の時のように、 辰美は「なんだよ」って綿津見に問う。>>227
静かに積み重ねた日の上で 生きるのが下手な子供二人が会話をする。 「内緒ね」――そう言い合って。]
[窓の外で静かに雪が降っている。 言葉が静かに降り積もる。>>228]
[辰美はそれに耳を傾けて、 「ありがとう」と確かに言った。 それから、少し困ったように「そうか」と続ける。]
(276) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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……困るかあ。
女心も男心も、 あいつの視点からだとあまり想像がつかなくて …………思ったよりダメ男かもな。あいつは。
てか。わだつみはほんとに、劇が好きだな
(277) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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[実在する人物のように 辰美は紳士の事を語る。
何度だって想像してみた。 喜多仲に言われて考えてみた。 彼が笑う理由。彼がそこにいる理由。
だから「好き」と言ってくれる観客は純粋にうれしくて 新しく「少女」の解釈を渡されるなら、それに驚きもする。
ほんの少しだけ今を忘れて話していたところで、 途切れがちに、綿津見の唇から音が出る。>>230]
(278) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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…………、
[瞬いた。 瞬いて、閉じようとした口が開いた。]
(279) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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[笑いはしなかった。 告白したり、約束するような、 恥じらいの混ざる顔をするわけでもなかった。
ただ――――そう、
いきぐるしさのひとかけら分かつような 安堵するような、それでいて悲し気な、 複雑な表情を浮かべて、辰美は綿津見を見ていた。
間が開いて、 観客もいない、舞台の上でもない、 そんな2人のぎこちない会話は終わる。>>232 終わる前に辰美はもう一度こう言った。]
(280) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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わだつみ。 ……ありがと。
[あがり症だなんて知らないけれど、 知ったらきっと辰美は言うだろう。
「はじめてにしては上手じゃねえの」と。]
(281) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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――拝啓、XXXXXさん。
何口かで腹の中におさまる可愛い彼女をありがとう。 片手に血液片手にクレープ。 ちょっと途方にくれます。
暮れるけど、どうもありがとう。 その時の俺もちゃんとお礼を言ったでしょう。
(282) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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舞台に立ってみた気分、どうでしたか。 多分ずっと立たされてるんだけど 気づけないだけ、という話は …………していないので、 あなたには届かないかもしれないですね。
そのちっぽけな一歩は 確かに人ひとりの救いにはなるんだと 伝わっていればいい。いいんだけれど
俺が言ったのもちっぽけな「ありがとう」だから どこまであなたの白紙を彩れるかなんてわかりませんよ。 手も取りあうんじゃなくて行先は交差したし。
だから、
(283) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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生きるのがへたなもの同士、 せめて窒息しないように生きましょうね。
(284) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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…………テレパシーはないので、全部オフレコですけど。
(285) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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またな。
[クレープを片手に、 少しだけ困った顔をした後。
去り際に辰美は、ほんの少しだけ頬を緩めてそう言った*]
(286) 2020/06/18(Thu) 20時頃
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――現在/購買―― [窓の外で雪が降っている。]
(306) 2020/06/18(Thu) 20時半頃
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[雪が降っているのに、手元にはクレープがあって なんだか文化祭の日みたいだな、と 変わってしまった校舎を一瞥して思う。
あの日は楽しかった。 葉野とCG研や色んな店を回って、 演劇は大成功で。
クラスの打ち上げの集合写真、 なんでか俺だけ強制的にふりふりつけさせられて。 ――いやそれはまじでふざけんな。似合ってなかった。
楽しかったな、と思う。 思ってクレープを口にする。
……血の味がするこの口に、 クレープはずいぶんと甘すぎる。 それが少しだけ辛い。]
(307) 2020/06/18(Thu) 20時半頃
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[こんな風にしていると、 少しだけ前のことがふつふつと思い出されてくる。]
(308) 2020/06/18(Thu) 20時半頃
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……どっか行ってんじゃねー、って、なんだよ。
[すごく当たり前のように、 礼一郎の口から「それ」が出た事は 辰美にとっては少し嬉しかった。>>248>>252 昔に戻ったような理不尽さだった。
……嬉しかったのだけれど、 当時の辰美は混乱していたので 理解も及ばずに舞台袖から出た。]
(309) 2020/06/18(Thu) 20時半頃
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「――だから、謝らなくていいっていっただろ」
[最後にそう言った気もする。>>253 聞こえていたかはわからないけれど。]
(310) 2020/06/18(Thu) 20時半頃
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[そうしてクレープのひとかけらも食べ終えてしまって、 辰美は血の滴る片手を見下ろしながら、 ほんの少し、ぼんやりとそれを見ていた。
喜多仲がいなくなったことを思い出せば 赤い花の腐っていくのを見るような心地で 浮きかけた心は、沈む手前で留まる。
緩慢な手つきで戸棚の消毒液や絆創膏に手を出す。 適当ともいえるかたちで手当てをする。
……今度は、代金を払っていかなかった。*]
(311) 2020/06/18(Thu) 20時半頃
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[人を罵倒してはいけません。 悪いことをしたら謝りなさい。
謝られたら許しなさい。 お互いに謝ってお互いを許しなさい。]
(379) 2020/06/18(Thu) 22時頃
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[納得してないのに謝るのも謝られるのも嫌いだ。 丸く飲み込めるならこんな生き方をしていない。]
(380) 2020/06/18(Thu) 22時頃
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[まあちょっと今回は、…………悪いとは思ってる。]
(381) 2020/06/18(Thu) 22時頃
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――現在/購買――
[ちょうど購買で絆創膏を貼っていた頃のことだった。
べたつくそれになかなか苦闘する。 皺が寄ったりうまく傷に張り付かなかったりと面倒だ。 そのうえなんだか気分が悪い。 ここにはいない兄の声が購買の隅からしてくるようで 辰美はぼんやりと眉根に皺を寄せて首を横に振る。
――……と。 足音がだんだん大きくなってくる。 誰かがこちらに駆け寄ってくる。 目を丸くしてそちらを向いた。]
(382) 2020/06/18(Thu) 22時頃
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れ、
[息を切らした礼一郎がそこにいる。 聞こえていた幻聴が引っ込んだ。
その視線の向きに気づいて、>>341 辰美は何よりも、やべ、と真っ先に自分の手を思う。 ポケットに入れる時間は――ないな。ない。 考える前に怒鳴り声が飛んできた。
辰美はびくりと肩を震わせる。>>342]
(383) 2020/06/18(Thu) 22時頃
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|
うっせえ、 や、……これは、
[それから萎れていく声音を聞いて、>>352 謝りたくない辰美も、さすがに悪い、って思いだす。
さっきの今で。死ぬなと言い合ったその後で。 これは。 ……ぜんぜん言い訳できない。]
(384) 2020/06/18(Thu) 22時半頃
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…………ごめん。 そういう、つもりじゃ、なかったんだけど
[辰美が真面目に謝るのは随分と久しぶりだ。
絆創膏の貼り具合に居心地の悪さを感じながら 言い訳をするように、辰美は小さくそう言った。
……ひどくほっとしてしまって 涙が出そうになった。 辰美は礼一郎に何と言っていいか分からないまま 悩んだ末にぽつりと問う。]
(385) 2020/06/18(Thu) 22時半頃
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…………お前さ。
俺が言ったら、お前も話してくれるの。 ……思いつめてること。
(386) 2020/06/18(Thu) 22時半頃
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[――狡いやつだ。
人の言いづらいことをこんな状況で尋ねるなんてのは そこそこ卑怯なことだ。
だから多分、礼一郎は怒っていい。 ……怒らなくてもいいけど。]*
(387) 2020/06/18(Thu) 22時半頃
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――現在/購買――
[いつになくまっすぐにその声が届いて、 いつになくまっすぐにその手が伸びてきて
そのくせ、顔はこっちを向いていなかった。]
(488) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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|
……、わかったよ
[泣いてんの。 そう言いかけて口を噤んだ。
喜多仲には簡単に聞けたのにね。目元赤いって。
そんな姿の礼一郎は随分久しぶりだし ひょっとすると見た事がなかったかもしれない。 だから辰美は一瞬ぐっと言葉を飲み込んだ。>>427 ……口を開けばつられてしまうような気がした。]
(489) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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[絆創膏の箱。礼一郎の手。自分の手。 随分大きさが変わったよな、と思う。
思いながらも問いを零したら ひくりと礼一郎が動きを止めた。>>428
礼一郎の声がかすれて震える。>>429 あいにくと辰美も笑えなかった。 ただ、礼一郎と目を合わせて その口角が笑うみたいに震えるのを見ていた。
全然笑えてないな。ちょっと笑えるよ。 …………まあ、お前が見てる俺の顔、笑ってないけど。]
(490) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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…………そう、かよ。
[話したいと思った時に、言えばいい。 そう言われて辰美は少し視線を泳がせた。
……うん、まだ怒るな。話終わってないから。
一つ、息を逃がして、 次いで聞こえる言葉に耳を傾ける。>>433 謝るってなんだよ。と言いかけて、 ぐっと飲み込み、礼一郎をまっすぐ見た。]
(491) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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|
[そこから先は、静かな独白だった。
ごまかした。 本当の事を言うよりマシ。>>434 でも後ろめたい。……何のことだろう。 気が急く。けれども辰美は黙ったまま、
まるで怒られるのが怖い子供みたいに>>435 視線を下へそらす礼一郎のこと、静かに待っていた。
やがて、前置きのように呼吸の音がして、 礼一郎の奥底にあった言葉が、 静かに、静かに出てきた。>>436>>439>>441]
(492) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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[聞くところ、そして察するところによれば、 礼一郎には痩せぎすの妹がいて 礼一郎は、「それ」が嫌いで、平気で暴力を振るえて、 それが辰美にバレるのが嫌でごまかした、という。
辰美はその話を、 始まりから終わりまでちゃんと聞いていた。 聞いたうえで、沸き上がる様々な感情を整理しようとした。
……それで、 目を合わせて「ごめん」と言われた時に、 辰美はとうとうこらえきれなくなって、彼の名を呼んだ。]
(493) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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礼一郎。話してくれてありがとな。 ……って、先にいっとかねえと言い忘れる。
[そのまんま手当された左手ではなくて右手を伸ばす。 叶うなら、彼のシャツの襟首をつかんでいる。]
(494) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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[友達に暴力を振るってはいけません。]
[考えを押し付けてはいけません。]
[そうだね。正しい。 でも辰美はいい子じゃないので 友達に自分の意見を押し付ける。]
(495) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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[倫理と道徳の話じゃなくて、 個人的な感想の話をしようか。]
(496) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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お前さ。 それ、俺を騙したと思ってるから謝ってんの。 だとしたらマジ謝んなよ。腹立つ。
[辰美はじっと、礼一郎の目をのぞき込んでいる。 一つ一つを整理して、何から話そうかと整理する。 している間に言葉が口を突いた。]
(497) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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妹に暴力を振るうのは常識的にはダメだし。 それに俺に申し訳なく思って妹に何にも思わねえのも、 偏ってんなって、思う。 てか妹痩せすぎだろ。食ってんのかあれ。 ……て思うし。思ったし。
でも、俺が今一番怒ってんのそういうことじゃねえよ。 俺だって兄貴の事は人間の扱いしてねえし 嫌いなもん好きになるの難しいし
……でも、だけど。そういうことも 言いたいけど。違くて。
(498) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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お前さ、もしかしてそれで、 俺がお前の友達辞めるって思ったの。 だから嘘ついたわけ。
(499) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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[あ、駄目だ。……自覚する前に視界が滲む。 ずっと流していなかったのに、 もう一度、こんなに簡単にあふれてくるとは思わなかった。 強引にその涙を拭う。]
お前が乱暴で、いじっぱりだって ホンットガキの頃知ってりゃ今更だし
お前が、妹殴るクソ兄貴だって知ったって、 じゃあ幻滅しました付き合い辞めますにはなんねえよ、
馬鹿にしてんのか、ばか。ほんとにふざけてるな。
[冷静に話そうとする。 ……けれども感情が加速してブレーキが追い付かない。]
(500) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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大事に思ってんだよ。 怖くて仕方ねえこととか、 ダチに話せねえこととか!
全部引き合いにだしてお前の話聞こうってくらいに 礼一郎の事、大事だって。
…………おもってん、のに。
……ほんとに笑えねえ、し、
(501) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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[吐き捨てて俯いて、息を吐く。声が震える。]
お前それで思ってること本当に全部かよ あんなら今のうちに言えよ。聞くから。
おかしかったらおかしいって言うけど お前から願い下げでも俺はお前の友達やめねえし ……つか、なんだよ、お前にとって俺ってその程度かよ
[消え入りそうに声が小さくなる。 何一つ感情をまとめられないまま、 辰美は痛む左手をきつく握りしめた**]
(502) 2020/06/19(Fri) 01時頃
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――現在/購買――
[正しく貼られた絆創膏の感触をやさしい、と感じて 少しだけこそばゆくなった。>>532>>533
……ひとりで傷の手当てをするのは難しい。]
(569) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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[辰美は礼一郎をしっかり見据えながら>>538 思ったことを話すのだけれど 言葉が届いているのか、届いていないのか、 はた目から見て辰美には分からなかったから ――……予防線も何もかも知らないから、>>543>>544 話していくうちに感情がエスカレートしていくのがわかる。
一応、これでもブレーキかけようとしたんだけどな。 ……頭の片隅でそんなことを考える。
最初から最後まで ちゃんと話せる礼一郎はすげえな、――って どこか呑気な事を考えている間に、 そのちゃんと話せる礼一郎がどこかに行った。>>550
どこかに行ったっていうのはつまり比喩で、 浅い呼吸の後に濁流する礼一郎の言葉を―― その一つ一つの意味を理解するのに辰美は忙しい。]
(570) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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……、
[わかんねえ、と言い返しかけて、 辰美は自分がした事を思い出して言いよどんだ。
狡い――というのは 頼っていい、といった人の前で 交換条件のように悩みを差し出すこともそうだが、 たぶん、それ以上に、辰美は、]
(571) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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………っ、んだよ、このっ……
[――それ以上を考える前に>>551 手首をつかんだ手を見て腕に力を込めた。 サッカー部の礼一郎に 脚力ならともかく腕力で負けるつもりはなかった。
…………あと、辰美が離したくなかった。]
(572) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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[言葉が雪のように降り積もるとして、 今日で何日分の雪が降っただろう。 語らなかった何年分の穴を埋めるだろう。
ただ確かなことは、こんな寒い雪の降る校舎でも 襟首をつかんだ手、……それから握られた手首が、 熱くて堪らない。
目だって頭だって腹だって背だって、 何もかもに熱がこもっていて冷静じゃいられない。 そんな中、辰美は礼一郎の言葉を聞いていて >>552>>553>>554]
(573) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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……わるく、ねえよ。期待すんのは。 都合のいい事とか そんな甘やかしてるつもりねえけど。
…………
[咀嚼する。 何回か零れる涙を左腕で拭いながら、 阿東礼一郎から零れる言葉を咀嚼している。]
(574) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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[……ああ、こいつ、 育った時のルールと世の中とのギャップに 苦しんでいるのかも、だとか。
ずっと頼られたかった。 けれど瑕疵があった。後ろめたかった。 だから胸を張れなかった、というけれど そういう思いをさせているのは誰だ?
…………だとか。
色々考えてしまった辰美は先ほどから心臓が痛い。 痛いのだけれど]
(575) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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……でも、ため込んでたらやべーだろ、それ。 だってお前今苦しそうだし。…… いつか…………それこそ、 取り返しのつかねえことしそうで、怖い。
……だから、……キレといてなんだけど 言ってくれてよかったし、 暴走する前にもっと言えって、……思った。
[押し付けるように言う、 辰美はちっとも良い子ではなかった。]
(576) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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[胸を張って頼れよって言いたかった、と礼一郎が言う。
折れてしまって戻ってこなかった人を知っている。 だから、怖くて縋れなかった。 ……そういうのは言い訳にすぎないだろうか。
交換条件のように差し出せば 少しは客観的に語れただろう、なんていうのは きっと辰美にとってだけ都合のいい理屈だった。 ――礼一郎を傷つけると知らず。]
違ぇ、お前が頼りないとかじゃない、違う。 違ぇけど、ただ、俺が怖くて。 ……、……っ、
(577) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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[……吐き出される言葉に言い返す段になって やっと礼一郎の襟首から辰美の指が離れる。
ずり落ちるようにして落下して、 手首を握っていた礼一郎の手から逃れると その手首を軽く握った。 半面、辰美の顔からは少し血の気が失せている。
………………限界だった。 ずっと縋りつかないようにしてきたのに。]
…………兄貴が。 怪我して剣道人生終わったし、 受験落ちて今は浪人してんだけど。
[辰美は努めて穏やかに話そうとする。 静かな声音を心がけようとして喉がひきつった。]
(578) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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まあ、道場の跡継ぎどうするって話になって 俺しかいないだろ。親父も母さんも手のひら返した。 兄貴じゃいけなかったとこ受かれってうるせえんだよな。
[舌がもつれる。]
あいつら無視してるけど 兄貴、狂ってんだよ。多分頭の病気。 変な幻覚見てるおかしなやつだったけど 最近は「ころしてくれ」ってうるせえ。
マジでうるせえから一回首絞めて、 …………ころしそうになって。
[礼一郎の顔が見られない。 それどころか息苦しくて眩暈がしてくる。]
(579) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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俺と兄貴滅茶苦茶顔似てんだよな。 あと、頭の病気って、血筋で。 最近ちょっと俺も変なもん見えて、その、
[辰美はごまかすように笑おうとした。 笑おうとして悲鳴のような耳障りな呼吸の音がする。]
…………。………………。
[視界が揺れる。 そのまま、耐えきれずに手を離し 沈んでいくようにしゃがみこんだ。 揺れる視界を抑え込むように頭を抱える。]
(580) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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[ しにたい。って、泡のように掠れた声が出た。 クラスメイトとの約束も何もかも忘れてはいないけれど]
(581) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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…………笑えよ。気が狂いそう。
**
(582) 2020/06/19(Fri) 06時半頃
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――現在/購買――
[追いついてくればいいと思ってた。
背も、手も。
けれどもそんなことはありえなかったから 今辰美は、強引に阿東礼一郎の襟首を掴んでいる。]
(602) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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知ってるよ。>>585 そっから先行くなって言ってんだよ。
思うだけなら自由だから お前が平気って思う事だって自由だから ……でもそっから先はダメ
[だって辰美は傲慢と言われようが 礼一郎を引き留めていたかった。
礼一郎がひょいとその先に行くかも。 なんてきっと普通の人なら考えもしないが 辰美は兄を殺しかけているので少し、怖い。]
(603) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[なんで。の所在を考えても誰も責任は取らなくて 結局自分のせいになるんだから、世の中って不公平だ。]
(604) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[そうして礼一郎を引き留めていた腕が落ちる。 ……泣いてる、と辰美は礼一郎に思うけれど それに言及する余裕は、やっぱりなかった。
いつもだったら茶化すくらいするのに 今の辰美は情けないばかりだ。>>587]
(605) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[吐き出す、という行為が初めてだ。 昔は感情の整理がつかなくて たどたどしい言葉を叫びながら泣くだけだった。
だからやっぱり話しはじめてから 降り積もる恐怖に耐えかねてしゃがむまでの間 辰美はずっと恐ろしかった。 伝わるのかとか。 お前気が狂ってるよ、って言われるかも。とか。
色々考えて、ちょっとだけ、 さっきの礼一郎の気持ちが分かったような気もする。 ……少しだけだ。]
(606) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[何を考えてたかって? ……見ないふりして生きてたよ。 少しずつ迫るリミットから逃れたくて 目の前しか見ていなかった。]
(607) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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っ、……、ぐ……んん、 なん、だよ
[静かに聞いてくれていた礼一郎の手が伸びる。 外界から自分を守るように頭を抱えた腕を引きはがされて、 それでも嫌だと顔をあげずにいれば髪を掴まれた。
……何年ぶりだ、と辰美は思う。 思いながら涙の膜に礼一郎を映した。 ぼやけて、流れて、 ――目の前の阿東礼一郎は怒った顔をしていた。]
(608) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[笑えねえ、と礼一郎は言う。 そうだよ、笑えねえんだよ。
辰美が兄に言えなかった言葉が 礼一郎の唇から出てくるので、
兄貴にそれ言ってやれてたら何か違ったかな。とか 何で許してくれるんだろ。とか そんなことばかり、頭の中で震えている。]
[ほんの少しだけ手の力が緩む。]
…………俺は。
[言葉を止める。]
(609) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[静かに与えられる言葉を、 まっすぐ礼一郎を見て聞いていた。>>600
見させられていた、という方が近しいのだけれど 途中から辰美は視線をそらすことを忘れた。]
(610) 2020/06/19(Fri) 13時半頃
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[うん、俺もな、 お前がおかしな道にいくのはやだよ。 だから言った以上覚悟しとけよ。
……そういう負けん気の強い言葉は、 今は出られそうになかった。>>599
笑えねえ。礼一郎はそういったくせに 最後にちゃんと少しだけ笑ってくれたから やっと辰美は「大丈夫」だと思える。>>601
理不尽な理由で生まれてきたんだから、 理不尽な理由で生きるくらいがちょうどいい。]
[……礼一郎のかすかな微笑みが滲む。]
(611) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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……俺、も、お前のこと、 大事だよ
しにてえとか、おもいたく、ねー……よ
でも、でも、……でも!
[衝動が口をついた。 あふれだせば涙は止まらなかった。 みっともない、と思うのに、 ただそこにいてほしくて礼一郎の肩を掴んだ。 そこから先はずっと泣いていたから、 ただしく礼一郎の顔が見れていたかは分からない。]
(612) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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こえぇよ、 あいつのいる家にかえんのも、 継ぐのも、やだよ、こええよ 狂いたくねえよ 鏡見るたびあいつ思い出して嫌だよ 俺の知ってるやつが 知らねえうちにおかしくなってんのも無理 お前も含まれてんだよ分かってるか 分かってて「見てる」って言ってくれてんのかよ
……俺は、
(613) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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[無様だな。と辰美は自分に思う。 まとまらない言葉を投げつけて、まるでガキだ。 消え入りそうな声でつぶやく。]
……わか、っ、てるよ お前の言ったこと、わかってるよ。
お前が俺に生きろって言うんだから、 いきてるよ。しなねえ、よ。 だからお前もちゃんとしてろよ
[ただ、もう少しだけ泣かせてほしい。
そう明言することはなかったが、 辰美はそう言い切って、肩を震わせ、泣いた。]
(614) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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[そういえば、こんなに泣いたのは何年ぶりだっけ。 ………………ああ、俺は本当にいつも、]
(615) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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………… 内緒にしといて、まじで
[そうして涙も涸れる頃に、 からからに乾いて、少しガラガラになった声で 辰美は居心地が悪そうにそういった。
羞恥心って最後にやってくるんですってね。 色々と自分の無様な姿を自覚してしまったので 辰美は真っ赤になりそうな顔を強引にハンカチで拭った。]
(616) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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…………聞いてくれてありがとよ、礼一郎。
[泣いても喚いても何も変わりはしないけれど 確かに、泣いたことで恐れは軽くなっていて だから辰美は、立ち上がって まずそれを礼一郎に伝えようとして
辰美幸俊はそれに気づかなかったが―― 本当に久しぶりに、口角をあげて微笑んだ。]**
(617) 2020/06/19(Fri) 14時頃
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――現在/購買――
[小さい頃のように蹲っていても やっぱり体格の差は出る。>>641
随分遠い昔、自分より大きく見えた礼一郎が ……もうその肩とか腕だって細く見える。
大人になる刻限は近くて、 取りこぼしていくものはたくさんあって、 取り返す時間は、そんなになくて
嫌になるな。 もっとちゃんと作ってくれよ、神様。]
(699) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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[ひとりひとつ生まれた時に渡される箱。 ひとりひとつの小さな世界。
ひとひとりの、頭蓋の中身。
不良品取り換えてくれないかな。 あと礼一郎の苦しいのも取ってやれねえかな。
辰美はそう思うけれど、 設計者はあっさり解決>>643が お好みではないらしいので あいにくもらえるのは泣きすぎの頭痛だけだった。]
(700) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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[……ええと。それで、そう、泣いてる。 怖い、っていいながら図体のでかい男が泣いている。
普段の辰美なら恥で死にそうだったが、 耐えていたって死んでいたんだから こちらの方が良かった。
礼一郎の手が肩に触れる。>>645 呼吸が聞こえる。 諭すような言葉が聞こえる。]
(701) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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………… ………………
[だけども、兄と父母でどうしていくのだろう。 出ていったらあの家は。 ――過ぎる思考があって、 呵責に溺れそうな中で辰美は必死に息をする。 吸って、吐いた。]
そ、だな…… …………。出たい。
[見てる。と言われ肩を撫でられて、 ようやく雁字搦めの子供が息をする。]
(702) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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…………うん。
[かすれ切った声でそうつぶやいた。 後はもう、自分より細い肩に触れて 辰美は静かに嗚咽を漏らすだけだった。]
(703) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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|
[約束。という単語に瞬いて、 辰美は礼一郎の赤い目元を見ていた。
照れ隠しのように笑うのが なんだか礼一郎らしくて、 辰美はまねをするようにこう返す。]
ん、……約束。破ったらボコす。
[礼一郎がそういうのを 破る男じゃないのは知っているけれど。 あと、過去にボコられていたのは辰美の方だ。]
(704) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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……?
[礼一郎が目を見開くから 辰美はぱちぱちと瞬いた。
くしゃりと笑う表情が 兄のようないやな笑顔じゃないことに、 ……それから あれだけ散々怒鳴っておいて、 2人とも謝っておしまい、じゃないことに ひどく、安心する。>>649]
[大丈夫。……立てる。]
(705) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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|
[この後どうしようかなんて まだ辰美は決めていなかったから ひとまず、校舎を見て回るよと 礼一郎には伝えただろう。>>650
教室に戻って 喜多仲の人形の事を伝えてくれるなら 概ね期待には沿っているような気がしますけど。 ……ええと、辰美の期待は気にしなくていい。
散々泣いた目をこすり、 なんでもなかった……みたいは無理なので 控え目に「じゃあな」と言ったところで、
礼一郎が内緒話をしようとするから なんだよ、と耳を傾けた。]
(706) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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|
[目を丸くして、 辰美は自分の頬を軽くつねる。 いや、夢かと思ったんじゃないから。
……少し沈黙した後、 辰美は「わかった」って答える。 それから一歩、二歩三歩と歩みだし]
(707) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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|
[……あ、戻ってきた。]
(708) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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[そのまま、もう一つ呼吸をするより先に、 礼一郎とは反対方向へ、やや駆け足で
……逃げていった。**]
(709) 2020/06/19(Fri) 20時頃
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|
――→一階廊下→家庭科室へ――
[冬の空気を吸い込んだ。]
(721) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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|
[あたりを見渡せば、 相変わらず文化祭のあの日の校舎がある。 遺書めいたメールの主はわからないまま。 ……七星や喜多仲も見つからないまま。
もう一回だけ顔を洗って辰美は一階の探索を進めた。
その道中、――具体的に言えば 家庭科室から教室までの間で 偶然葉野に出会ったなら、>>686]
よう、葉野。 ……おにぎり?
[腹の減る頃合いだったし ポケットにいれたままの左手は 絆創膏がついていても痛い。丁度良い、と思った。]
(722) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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お前が握ったの? へえ、楽しみ。 じゃあ、食いにいくわ。
[そう声をかけて、 留まって話をすることもあったかもしれないが、 そうでなければきっと家庭科室へ行く*]
(723) 2020/06/19(Fri) 21時頃
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――道中でのこと――
[日常会話、のような非日常の会話を葉野とする。 たくさんってどれだけだろうな。今から見に行くけど。]
そりゃいい。ごちになります。
……早未も? や、そっちは知らなかった。 維持できなくなってんのかな。ここ。>>773
[それは知らなかった、と辰美は眉を寄せた。 知っているのは喜多仲のマネキンだけだったから。
……人を模したマネキンが死体のように転がる。 維持できなくなっているのか、とも思い 遺書を送った相手の事を思う。]
(809) 2020/06/19(Fri) 23時頃
|
|
[きっと、と、葉野がいう。 心配が膨れ上がる前に、 辰美は無責任に肯定する。>>774]
……あたりまえだろ。 あいつらも現実に帰ってるし、 俺もお前も、帰んだよ。 ………帰ったら受験勉強ってのが嫌だけど。
[葉野が教室に用があるなら、 それを邪魔するつもりはない。 ただ、辰美は歩き出そうとして「葉野」、と呼ぶ。]
(810) 2020/06/19(Fri) 23時頃
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|
気が向いたら 今度またお前の作品見せてくれよ。 クレープくらいおごるからさ。 ……こうも周りが文化祭だと、 あの日のこと思い出してきちまった。
あの日、楽しかったな、って
――――…… こんな状況で、不謹慎かね。 [そういって軽く肩を竦めて 彼女に会釈をすると 再び、辰美は歩いていくことだろう。*]
(811) 2020/06/19(Fri) 23時頃
|
|
[楽しかった――そう、楽しかった。]
[「こんな盛るの、まじで」と クレープ屋台のクレープを見て それを一緒に食べてみたことだとか。
普段入らなかったような喫茶店の出店に 一緒に入ったこと、だとか。
……「笑った?」と聞かれて、>>409 なんだか気恥ずかしくなってきてしまって 「わ、笑ってねえ……うっせえ、笑ったよ!」って 真っ赤な顔で真っ赤な嘘ついたこととか。]
(818) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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[……楽しかったよ。笑い飛ばしてくれていいけど。]*
(820) 2020/06/19(Fri) 23時半頃
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