160 東京村
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― 葛飾区立石 商店街にある喫茶「パール」 ―
っしゃいあせー。
[カランコロン、というよりもシャランラン、いやもっとチリンリリリンみたいな、来客を告げるベルが鳴った。いつものバアさんが笑いもせずに席に着く。 嗚呼、なんという既視感だ。昔見たXファイルにそういうのあったよな。同じ一日が繰り返す話。どうやって抜け出すんだったかまでは覚えていないので、俺は一生この地獄から抜け出せないかもしれない。 と思ったあたりで、あー、来月で潰れるんだったわ、と自分でツッコミを入れる。 虚しい。]
[いつものバァさんにいつものを出してやったので、俺の仕事はほぼ終わったようなものだった。 あとはディナータイムにジジババが何組か来るまでぼんやりとカウンターの整理なぞしていればよかった。 ふとカレンダーを見る。]
……あ?アイリス、今日うちに来るんじゃなかったっけ。
(90) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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[アイリス。 同級生や先輩に後輩、合コン相手や元カノと元カノの今カレまでフォローしている俺のTwitterの中で、いつの間にか相互フォローになっていた女。 後輩の知り合いだったのか、RTで回ってきたんだったか、きっかけはよく思い出せない。気がついたらたまに会うようになって、会えば結構な確率で寝ていた。流石に17歳とヤるのは度胸がいったが、ああいうタイプのメンヘラは食いやすいし、上手くやれば扱いやすい。犬みたいなものだ。しかし、あまり深入りするとメンドクサイ事になるのも知っている。頃合いを見てシゼンショウメツ、といきたいところだ。]
[アイリスは、たまにDMで俺の店に行くと連絡してくる。 客に見えないようカウンターの下でスマホを取り出した。時間を確認するためにTwitterにログインすると、予定の時刻をとうに過ぎていることがようやく判る。]
なんだ?すっぽかしかよ。
[そんなに気にも止めていなかった予定ではあったが、ドタキャンされると無性に腹立たしくなってきた。 反射的に過去の自分へのリプライを探し、それに返信する形でメッセージを送る。]
(91) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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@A-i-lice おっす^^ 今日どうするの〜?
(92) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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[送ってから、DMで送ればよかったと気づいたが、既に送ってしまったし、別に自分のリプライを見ている奴が居るとは思えない。 リプライは消さず、でも同じような内容のメッセージをDMで彼女にもう一度送った。そういえば、何度も会っているのに電話番号もLINEのIDも知らない。]
[用事が済むと心が落ち着いてきたのを感じた。 返信を待つ間、アイリスのツイート一覧を覗いた。仲間内で彼女の痛々しいツイートを見せ合って笑ったりしていたので、面白いことを言っていないかという好奇心だけだった。]
ん……
[アイリスのツイートは一週間前で途切れていた。]
………んん?
[どうでもいいことを四六時中つぶやいていた彼女が、一言も発していない。]
(94) 2015/06/01(Mon) 22時半頃
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[そんなバカな、とTwitterを検索すると、アイリスの安否を心配するリプライが少なからずヒットした。 どうやら本当に『音信不通』のようだった。]
(俺めっちゃ空気読めてないじゃん……)
[アイリス信者(いるんだよねそういうの)に叩かれるのが怖かったので、さっきのリプライを消した。ツイートを消したことなんて無かったので、だいぶ時間がかかってしまったが。]
(96) 2015/06/01(Mon) 23時頃
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[ハンバーグ、ナポリタン、カレー、ナポリタン、ナポリタン。ハンバーグ。カレー。カレー。 うちにはこの三種類しかフードがない。 おまけに夜の客足はとても少ない。 一応酒はあるが、最近出来たチェーンの格安居酒屋の前では歯が立たない。 そう、だからこの歴史ある喫茶店は潰れるのだ。 オーナーのじい様が、これまたチェーン店に土地を売ってしまったから。]
(どうせなら俺にくれりゃーいいのに)
[洒落てて、超カッコイイ店をやるのに。そう思った。思ったけど口には出せない。 郊外とはいえ、エキチカで商店街の大通りに面したこの店を手に入れるために必要な金なんて、想像したくもない。 そもそもが、店はやりたいが、そのための勉強は何もしてこなかったのだ。だから、何をしたらいいかもよくわからない。 カウンターに立つオレは凄くカッコイイということしかわからない。]
(123) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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[店内は既に誰もいない。閉店時間はとっくに過ぎている。 それでも店を閉める気にならないのは、もしかしたらアイリスがやってくるんじゃないかという淡すぎる期待からだった。
自分が主人公じゃないかという感覚。 受験に受かるとか。 買った宝くじが当たるとか。 ドラマみたいな出会いがあるとか。
そういうものに似た感覚で、アイリスを待っていた。 一週間も家出して、最後に俺の所に来るなんて(泣きながら、がいいな、特に)、カワイイじゃんとか思って。 そしたら、数日ぐらい俺の部屋に住まわしてやったっていいのに。]
[勿論、アイリスは来なかった。 次の仕事に響きそうな時間になって、ようやく閉店作業を始めた。**]
(126) 2015/06/01(Mon) 23時半頃
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― 葛飾区立石 喫茶店パール 前 ―
終〜了〜っと。
[喫茶店のシャッターを閉め、施錠する。 これから次の仕事、俺の本業が待っている。 チェーン展開する格安Barのバーテン。それが俺の仕事だった。]
今日はぁ……池袋デ〜ス。
[上司からのメールをスマホで確認する。都内にある店舗をその日その日で移動する便利屋みたいなポジジョンだ。 チェックした時、LINEやらTwitterやらの通知がチカチカしていたが、急ぎたかったので店についてから見ることにした。 最後の施錠をし、足早に店を出る。]
(250) 2015/06/02(Tue) 21時頃
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[喫茶店の裏に停めてある、俺の愛車、ホーネット。250cc。 中古で、後輩を半分脅す感じで25万で買った。利点は、ギリギリ高速に乗れること。
これがあれば、なんとか「何処にでも行ける」と言える。 本当は車が欲しいけど、それを買う位ならもっと都心の方に引っ越すほうが俺には重要だ。 移動に時間のかからないような。自分の家で店をやるような……]
(俺は、 電車が怖い。)
[電車に乗ることが、できない。]
[電車に乗ることが、とてつもなく恐ろしいのだ。]
(252) 2015/06/02(Tue) 21時頃
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[電車に限らず、バスや新幹線、飛行機もだめだ。 移動する密室が怖い。 自分でないものが運転する物体が怖い。 それらの類には、もう十何年と乗っていない。 それが原因で仕事を失敗したり、友達や女を失ったりしても、治すことができない。]
(だって、運転手が絶対にまともな人間だなんて、誰が保証できるんだ?)
(254) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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――そもそも人間じゃないかもしれないのに……
<<♪ピポピ ピポピ ピポピ ♪ピポピ ピポピ ピポピ>>
[バイクに跨がろうとした瞬間、LINEのコール音が鳴った。上司からだ。 出ないわけには行かない。メットを外して出る。]
はい中島で……え、……………今から、新宿ですか?!電車…………はあ。 いや、知らなかったっす。あー、……行けなくないですけど…… はあ。はい。はい。 分っ………かりました。まあソッチのほうが近いんで…… はい。 じゃ、失礼します……
はあ。
[通話を切る。中央線で事故があったとかで、バイトの奴らが2、3人到着が遅れるらしい。 それで俺が新宿店に回されることになった。新宿は汚いし人は多いしボッタクリは多いしオカマは居るし嫌いな所しかない。 というか、LINEで電話してくるとか何なのあの上司。普通の電話でしてこいよ。話す時ラグがあんだよ。]
[気を取り直してメットをし直す。 道も混んでるだろうなぁ、と思うと本当に嫌になった。]
(256) 2015/06/02(Tue) 21時半頃
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フランクは、いくつかの電車に追い越されながら、新宿に着いた。
2015/06/02(Tue) 21時半頃
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― 新宿 雑居ビル ― [店にようやく着いた。 空模様が怪しかったので、降り出す前について良かった。 バイクを店の裏に止めようと押していく。 店から出てるパイプにチェーンを繋いでいいと言われているし、 あまり目立たない場所なので未だに窃盗にあったことはない。とはいえ新宿なので油断はできないが。 しかし、このひどい匂いだけは気に入らない。ゴミ捨て場の裏ではあるから。 それにしても今日は一段と――……]
(ぬちょ)
………あ?
…………
[かがんで、前輪を見る。]
ああああああああああああああああ!!?????
[そこには、猫のものとは思えないほどの大きさの、――…… >>186 >>188]
(270) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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― 新宿 Bar「roooooot!」 ―
『フランクさん、まじウケル↑↑↑↑』
[最近入った女子大生が腹を抱えて笑っている。入り時間と、彼女の休憩時間が一緒になったため、こうして事務所で話している。何か失敗したら、人に笑って貰わないといつまでも悪運がまとわりついている気がして嫌なので、積極的に話すようにしていた。]
もーまじサイアク。人のだったらどうしよー…… とりあえずさー掃除用のバケツ汲んで水で洗い流したんだけどさァ…… 家に帰ったらブラシで向き合わなきゃ……
『だからァ↓電車で来ればいいんですよォ↑↑↑』
電車で来てたら今日これなかっただろ……
『だから良かったんじゃないですか→→→→』
……確かに。
[そう、今日来なければよかったのだ。電車に飛び込んだという人間を恨んだ。そいつのクソも同然だ。いや、まだ人のものだと決まったわけじゃないが。]
(277) 2015/06/02(Tue) 22時頃
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[もう入り時間だが、なんだか疲れて行く気にならない。 飛んできたんだし少しぐらいいいだろう。そう思ってスマホを取り出し、自分宛のメッセージ群を処理し始める。]
[その中に、アイリスからのDMがあった。>>239]
……なんだぁ。
『何がですか?↑↓←→」 いや、なんでもな〜い↑
[「生きてんじゃん」と続けたかった。途端に肩の荷がおりた気がした。 考えないようにしていたのは、結局気にしていたからだった。今日一日、アイリスのことがちらついていた。 勿論、会いたいとか心配とかそういう純情な気持ちじゃなく。
とにかく、これならウンを踏んだかいがあったというものだ。すぐさま返事をした。]
D A-i-lice よかった!元気???^◇^ しばらくいなかったから心配だったんだけど。今夜は仕事だけど〜何か急ぎの用事があるなら店に来る?今日は新宿roooot。制服で来ちゃダメだよ(・ω<) 明日ならまたパールにいるから、そっちのほうが危なくないかも?
(279) 2015/06/02(Tue) 22時半頃
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フランクは、テキトーに業務をこなしている。**
2015/06/03(Wed) 01時頃
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