24 ロスト・バタフライ
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[アイリスの問いには、にー。と笑って>>3:164。]
おいらを殺さないなら ぺラジーが死ぬかもね?
[声音は囁くみたい。聞こえるか聞こえないか。]
── 濡れ衣着せてくる相手、 このまま、ほおっておけないもん。
[それは、ひどくひどく、あっさりとした物言いで]
(+0) 2011/01/29(Sat) 02時半頃
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[ そう言ったこどもの足元から、じわりと影が滲む。 ]
[ 影が重なるぺラジーの体温を奪いとるのは子どもの影 ]
[ 人に触れられても死人にまで成らない体温は
──人から墓守りの姉妹から 体温を血の熱を奪って、そこに存在しているから。 ]
(+1) 2011/01/29(Sat) 02時半頃
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[使ったばっかだから、あんま力でないかもなあ。
過ぎる思考は言葉にはせず]
[足元、蠢く影だけでは、命奪うまでは届かないか。
へらりと笑って、ぺラジーが、 覚悟もって動くのなら、それに応じるつもりで── 黒い目は見えぬ目を、*微笑んで見つめる*。]
(+2) 2011/01/29(Sat) 02時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/01/29(Sat) 03時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/01/29(Sat) 09時頃
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──夜、寝室──
[互いに対立するように対峙する二名の足元、 重なった影がざわりと色の濃さを増した。
──どちらのから、とも、判別しがたいざわめき。
攻撃の対象に選ばれた、 その本人以外には理解できないだろう 身体がら血を、熱を、命そのものを奪われる感覚。
何もせずに居ればそのまま、死に至る影。]
おいらは死にたくない。
[笑み浮かべたままぺラジーに告げる言葉]
(+15) 2011/01/29(Sat) 10時頃
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死にたくないから。 殺されない そのためになら、
人も、殺すよ。
[とん、と歩を踏んで、抱きかかえた鞄から、小型のナイフ取り出して、そのまま体当たりする。小さなナイフ、胸に刺しても──赤が散ることはない。]
(+16) 2011/01/29(Sat) 10時頃
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[──それは、影が、血を吸っているからであれど、]
[他の者の目に、赤い血を流さぬ身体は、どう映るだろう。]
─── おやすみ
[告げる声音と同時ざわり 影がざわめくのにあわせる様にか 金色の蝶がひらりと舞い込み]
──…っ!
[その光に導かれるようにか、 ぺラジーの手が、トニーの喉に伸びて、 子どもの細い喉を絞めた。]
(+17) 2011/01/29(Sat) 10時頃
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か、はっ
[体躯は子ども。痩せ細った身体は、 女の腕でも強く締めれば──折れそうなくらい。 瞠る目は、水晶玉のブレスレットを黒い瞳に映しこんで──]
[ ざわり ]
[ 縺れる二人の足元で 影が大きく波打ち 蝙蝠の片羽のかたちの黒色が ]
[ 二人ともを、包むように、呑み込んだ ]
(+18) 2011/01/29(Sat) 10時頃
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[ 一瞬、周りの目からすべてが覆い隠され ]
[ ご きん ]
[ 黒い闇の中から。骨の折れる嫌な音がして ]
(+19) 2011/01/29(Sat) 10時頃
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[ どさり ]
[ 部屋の中に横たわるものは ふたつ ]
[ ありえぬ方向に、首のねじれた子どもの身体と ]
[ 胸にナイフを突き刺されても赤を零さぬ 少女の身体**。]
(+20) 2011/01/29(Sat) 10時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/01/29(Sat) 10時頃
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──回想──
[ぺラジーの言葉受けて、にこりと微笑む>>+22。]
[絞められる細い首に、 同じ色の肌した指が食いこむ。]
あ、は
[笑った顔、ぐ、とその胸にナイフを押し込みながら 切っ先が心臓に届くより前に命を奪うのは影]
じゃあ、… 一緒に、寝て、くれる?
[周りからの制止にもかまわず 嫌な音響かす前に相手に向けたのは 誘うように笑ったままの顔で。]
(+23) 2011/01/29(Sat) 22時頃
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[器とした事切れた身体から、ずるり、と 人の目に見えぬ黒い影が這い出て 濡れた泥のように周囲に広がる。]
[ぱり、ぱり、ぱり。]
[泥が乾いて土になり砂になり風に混じり]
[ ひらり ]
[器に押し込められた死者の魂の一部が
黒い蝶に変じて、霧の向こうへ彷徨い出でる。]
(+24) 2011/01/29(Sat) 22時頃
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[ちいさな身体から抜けだした影がやがて 黒い影として模る人の形は少年よりも大人びた姿かたちで]
生きてるから駄目なら、
死んだら、おれと一緒に居てくれるの、かな。
[声、言葉、尋ねるようであれども 望み薄いを知るように語調に強さは希薄。
年恰好、手にかけた相手と同じほどの姿。 ひとを殺しても笑う顔だけが面影そのままを残している*。]
(+25) 2011/01/29(Sat) 22時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/01/29(Sat) 22時頃
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[>>+26 嫌。といわれても、 目の見えないまま、困った顔の相手に 向ける声音は軽いまま。──恨むとか怒るとか そういうのは別の誰かの領分みたいで]
── 連れて行ってくれるの?
[ただ、こてりと首を傾げて 向けられる言葉に尋ね返した。]
でも、
此処が嫌なら、 …… 片羽を探さなきゃ。
(+28) 2011/01/29(Sat) 23時頃
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[そう言ってから、少し黙る。]
……でも。 難しいかな。
[身体の一部、ぺラジーにナイフ突き刺した手の形が、 焦げたように崩れる。顔をしかめるでもなく炎に巻かれて土くれになり崩れた片手を見て首を振った。]
おれは、でられない。 片羽は、いらない。
置いてくのも悪いし
[霧の向こう見やるようにしながら、手首から先が無くなった手をふる。]
(+29) 2011/01/29(Sat) 23時頃
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>>+30
おれのこころは、欠けたままでいいんだよ …満たして、みたくなった?
[にー。と少し、悪戯ぽく笑って、]
それだと、むしろ困るかな。
そうじゃなくて一緒に居てくれるなら
嬉しい。
[笑ったまま、そう答えて]
(+31) 2011/01/30(Sun) 00時頃
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[続く問いには]
ここが、また死者だけの場所になったら イーラが戻してくれるって言ってるしね。
それに、
… … 待ってたんだよ。
いつも、ずっと。
(+32) 2011/01/30(Sun) 00時頃
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誰を待ってたか、何を待ってたか忘れちゃったけど おれは、ここで、待ってたから、
待ってなきゃ。
だから、出て行けない。
[声、顔、悪意なく、どこか無邪気に笑うまま]
おれは、出て行けないから。 ぺラジーも一緒にここにいない?
[ただ。繰り返し、相手のこと考えず此処に留まる死人の仲間になれ。と、誘いをかけるのは、やはり悪霊と呼ばれてしかるべきありようではあれど。]
(+33) 2011/01/30(Sun) 00時頃
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[霧の中、顔上げた先、ひらり 蝶が舞う]
ん。聞こえてる。
[どこかの誰かへと、明瞭に返す答え]
[霧の向こうを眺めやるようにすれば]
[ふわり。 風景を黒い蝶が運ぶ]
[蝶の羽に映りこむのは、器が壊れた時のことから 見えたのは、>>42 涙を零すアイリスで、]
……
[その音が聞こえて、そちらには、わからないように首がかしぐ]
(+34) 2011/01/30(Sun) 00時頃
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それは、
怖い、から? … 苦しいから?
[大事な人が死んだら、自然とこぼれるものだと涙ぐみながら言っていたアイリスが土に落とす雫。 尋ねかける声は聞こえていなくても留まらないけれど]
(+35) 2011/01/30(Sun) 00時頃
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… やめて。
[ぽつり、不意に声が否定する。]
(+36) 2011/01/30(Sun) 00時頃
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あはは。ううん。 それは、いらない。
いらないよ。アイリス。 泣くなら──半分だけがいい。
[にひ。と口許が笑う。 その涙が、ぺラジーのためなら。
それは、いいけど]
(+37) 2011/01/30(Sun) 00時頃
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[>>+38 黒い瞳は、首横に振る様子見て]
おかしいの。 おれは、嬉しいのに。
…かなしいの?
[問う声は、わからない。とは言わずに]
(+39) 2011/01/30(Sun) 01時頃
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うん。待ってた。 … ただ、待ってたよ。
此処じゃなきゃ、逢えないから。
[探さないのかと、その問いに頷く。 外には探しにいけなかったから、と、 そう言わず答える。]
… おれが、おれのままで居るためには、
いろんなものを、 失くさなきゃいけなくて。
…。
(+40) 2011/01/30(Sun) 01時頃
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[外に行くのを選ぶ、という彼女に、 黒い瞳に褐色の肌をした青年は 笑って]
────。
[今度は、帰れないとは言わずに。]
…… 一緒に、帰ってくれる?
[残った手を、そっと*差し出す*。]
(+41) 2011/01/30(Sun) 01時頃
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