160 東京村
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トヨタは信じていなかった。都市伝説。心霊現象。そんなもので人が消える? そんなはずはない。 都市伝説で人が消えるとして、そうだとして、それでも必ず裏側に犯人がいるはずだ。 通話口の向こう側。どこかから俺の行動をみて笑っている“人間”がいる。
いるはずなのだ。
どこで知った? なぜ俺を狙う? なぜ人を失踪させる? なぜこんな手の込んだことをする?
『見つけ出して、暴くしかない。きっと、手の届くところにある』
(9) 2015/06/09(Tue) 18時半頃
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[人の目を避けて深く深く、できる限り人のいない方向へ。 誰かがついて来ているような感覚。あえて振り返らず歩き続ける。 ゴミ捨て場で短い廃材の棒を見つけて懐に隠した。 路地裏の曲がり道を更に細い道へと進んだ。 水溜りを踏んでスラックスの裾に水が跳ねる。それを気にせず深く、深く、路地の奥へ。]
そうとも、ついてきてくれるなら。 それなら暴くことができるはず。
終わらせることができるはずだ。この馬鹿げた悪戯を。
[振り返る。]
(10) 2015/06/09(Tue) 19時頃
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[水音。 ビルの合間の細い暗闇、汚れたポリバケツが立ち並ぶごみ置き場の隅で何かが蠢く。 じっと目を凝らして闇を見つめた。胸ポケットの中で携帯電話が震え続けている。
やがて闇の合間からなにかが這い出してきた。なにかが。なんだ? 小さな、黒ずんだ、猫ほどの大きさの。
――――赤ん坊。
自分が思い違いをしていると気付いたときには、もう遅かった。]
(11) 2015/06/09(Tue) 19時頃
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[それからのことはもう殆ど記憶にない。 気付けば半狂乱になって走っていた。もうどこを走っているのかすらわからなかった。 短くはない距離を走っているはずなのに、あんなにも人で溢れていた新宿で今はもう誰とも出会わない。 すぐ後ろに気配を感じる。そんなはずはないのに、確かににいる。振り向いてはいけない。振り向いてはいけない。携帯電話が震え続ける。振り向いてはいけない。]
間違えた? なにを? 人間じゃない? あれはなんだ。 なにがどうなってる? 怖い。 消えるのか? 消える? こないでくれ。 くるな。 くるな。 くるな。
[息が続かなくなって足がもつれ始める。]
(12) 2015/06/09(Tue) 20時頃
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……すまなかった。 本当は生まれさせてあげたかったんだ。
[――気付けば後悔が生まれていた。]
息をさせてあげたかった。 抱きしめてあげたかった。 目を開いて、いろんなものをみて、いろんな音を聞いて。 沢山の経験をして、当たり前のように生きて。
[――でも、それをさせなかったのは俺だ。]
あぁ。
そうか。俺が奪ったんだな。 俺が奪ったんだ。 ごめん。ごめんな。謝っても謝りきれないよな。 俺が……俺は……
(13) 2015/06/09(Tue) 20時頃
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[不意に携帯電話の着信が止まった。 縋るように画面を開くと、もう一度携帯電話が震えた。]
着信 坂下ひなこ
[顔をあげる。]
(14) 2015/06/09(Tue) 20時頃
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……ひなこ、ちゃん。
[肩で息をしながら、震える声で彼女の名を呼ぶ。先ほどまで誰もいなかったはずの場所にひなこはいた。 お久しぶりです。と彼女は言った。おずおずとした言い方が妙に可愛らしくて、酷く場違いな言葉に聞こえた。 なんでこんなところに。駄目だ、危ないんだ。君はここにいちゃいけない。伝えようと、口を開く。]
心配してたんだ。随分と酷い顔をしていたから。
[言うはずの言葉が何処かへ消え、代わりにそんな言葉が口をついて出た。]
(24) 2015/06/09(Tue) 21時半頃
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>>25
渋谷でね。でも……大丈夫そうで、よかった。
[もう大丈夫。少女の口にした言葉が不思議と心地よく耳に響く。 少女が微笑んでいる。少し膨らんだお腹を撫でながら。 こんな顔で笑う子だったのか。そんなことを考えた。] [いつの間にか後ろの気配がなくなっていた。 右手に持った携帯電話は、もう震えない。
雑音があった。人々の声。車の音。行きかう足音。 辺りを見回す。]
(28) 2015/06/09(Tue) 22時半頃
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>>31
[雑踏の音に混じってひなこの声が響く。優しい声。]
……?
ひなこ、ちゃん?
[言葉の意味が半分も理解できない。]
なにを言って……
[瞬きをするごとにひなこの姿がぼやけてみえた。 次第にひなこの姿が霞んでいく。夢でも見ているかのような感覚。]
(40) 2015/06/10(Wed) 00時頃
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>>34
あ、
まて
まってくれ……!
[彼女がどこか遠くへ行ってしまう気がして手を伸ばす。]
いくな。
いかないでくれ。
[伸ばした手が空をきる。そこにはもう彼女の姿はない。]
(41) 2015/06/10(Wed) 00時頃
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