82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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ホレさんも、元気そうだね。
[柔和で穏やかな様子も生前とは違わず。 朗らかに笑う声に、微かな笑みを返した。
ケヴィンと遊んだ後。 ホレーショーへも歩み寄り、 握手をしようと、手を差し伸べる。]
また会えて嬉しい。
………… けど、ちょっと悲しい。
[彼らへの挨拶の後に続いたのは、 ほろりと漏れた、本音だった。]
(+48) 2013/05/17(Fri) 20時頃
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うん。 10人でも100人でも1000人でも。 ドリーと一緒なら。
[きっと。 もうドリベルを武器として掴む事は無い。 それでも、並んで進むなら、と。
その後に握ったホレーショーの手も 温かく、逞しく、生前と何も変わらなかった。]
生まれてからずっと一緒なら ネタが尽きるのも肯ける。
羨ましい。
(+52) 2013/05/17(Fri) 21時頃
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ケヴィンさんの強さは、知ってるよ。 先生の次くらいに。
[師の前では絶対に言わないが。 知らないところでは ちょくちょくデレる弟子なのだった。
合間、小声でのやり取りには、 ここでは深く頷く仕草だけを返し。
もう少し落ち着いたら、 改めて話を聞こうと思った。]
(+55) 2013/05/17(Fri) 21時半頃
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したこと、ある? ケンカなんて。
少なくとも。 ボクが知ってるケヴィンさんは ホレさんが大好きでたまらないって いつだって ダダ漏れてたし。
[兄弟の仲睦まじさは、 ここ数年眺めている分にも明確だった。 と、思う。
ライマーとラーマとしての仲の良さは 村のあちこちで見てきたが。 彼らはそれとは違う、それ以上の、 強い絆に繋がれているように見えていた。
そんな記憶を思い返しつつの揶揄だ。]
(+59) 2013/05/17(Fri) 22時半頃
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もちろん、言うよ。 実際にはそうでなくてもね。
[自信に満ちた声で深く肯く。 父を誇る息子のように。 その言葉には、いつまでも、 そうあって欲しいという願いも含まれている。
ドリベルの同意(>>+64)を得て、 ほら とばかりに得意げに兄弟を見る。]
うん。チィに … よろしく。
[先程見かけたチアキを追うケヴィンは 大人しく、その場から見送った。]
(+66) 2013/05/17(Fri) 23時頃
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逃げたね。 まったく。可愛いね。
[屋内へと向かうケヴィンには聞こえないよう、 ホレーショーと密かに笑いあうように。
彼もまたチアキの傍へ行くと言うなら、 その場から見送るつもりで ゆっくりと頭を振った。
死して師と逢った際の切なさは まだ記憶に鮮明。
邪魔はしない。
ドリベルもどうやらそう考えているようで。 ドリベルの手を取り、握った。]
(+74) 2013/05/18(Sat) 00時半頃
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ねえ。 ドリーは ……
…… どうしてラーマになったの ?
[静けさの中で寄り添い、 短い言葉で尋ねてみる。
何処でもない遠くへと眼差しを向けたまま。]
(+82) 2013/05/18(Sat) 01時半頃
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ラーマとして生きて … 死んで、
[言いかけた言葉が、 躊躇うように一度そこで途切れた。
後悔。
ドリベルの言葉を頭の中で繰り返す。 深く息を吸い、吐いて。 再び口を開く時には視線はドリベルへと落とした。]
…… 後悔は、無い?
(+85) 2013/05/18(Sat) 01時半頃
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そう。 … よかった。
ボクたちは、どこまで一緒に行こう。 ドリー。
[どれだけ繰り返し確認しても、 ドリベルに赦されても。
愛しい人を自らの不運に引き込み 死出の旅路にまで伴ってしまった自分を 心の底から赦せる日は来ないだろう。
悔いる気持ちは無い。それでも。
ドリベルの手の強さに、胸が熱くなる。 泣きたいくらいに。**]
(+91) 2013/05/18(Sat) 02時頃
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[どこまでも一緒に。
この曖昧模糊とした永遠の世界では それが言葉の通り、 途方も無い時間の共有を刺すことは明白。
誓いのキスに、肯いて。 同じように、ドリベルの手の甲へキスを。
屋内から出てくる隣家の二人へと視線を向け、 にわかに湧いた忌まわしい予感から目を背け、 ただただ彼らの健やかなる日々を願う。
うん。どうか元気で。
ドリベルの声に重ねるよう、言葉添えて。]
(+97) 2013/05/18(Sat) 09時頃
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― 自宅へと戻って。 ―
[ふらり、と再開した逍遥。 自然と足が向くのは、住み慣れた我が家。
トレイルが戸口を潜るのを見つけて(>>218) その後を静かに追って歩いた。
門前を通りがかった斜向かいの男が この家の住人たちの死を トレイルに伝える様子も見た。]
寝てるだけだって書いたのに。 バレたか。
[隠しおおせるとは微塵も思っていなかったが。 気恥ずかしそうに、肩を竦ませて。]
(+99) 2013/05/18(Sat) 09時半頃
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[静まり返った部屋に響く、 トレイルの相変わらずな明るく柔らかな声。
同じ頃に村を訪れ、修行に励み、 年の近さもあって何かと接点は多かった。 なんとなく、負けたくない相手でもあった。
それでも、男の人生において、 躊躇いなく友と呼べるのは、トレイル一人。 もし。もしも誰かに背を預ける日が来るなら、 その相手はトレイルしか居なかっただろうと 今なら、思える。
嘘つきだと罵り涙する友の背を見つめ、 試しに、彼と背中合わせにして立ってみる。
背後の他人の気配は煩わしくて嫌いだったが こうしてみると、心強さを感じる。 生きているうちにこうしてみれば良かった、と。 思えば少し、悲しくなった。]
(+100) 2013/05/18(Sat) 09時半頃
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[丁寧に整えられた寝台。
目立たない縫い跡の残るシーツ。 きっと寝心地は最高だろう。
部屋を去るトレイルに笑顔で応える。]
ありがとう。トレイル。 … ありがとう。
[彼が撫でた箇所をなぞるように 皺ひとつなく敷かれたシーツを撫でる。
そこは少し、温かい気がした。]
(+110) 2013/05/18(Sat) 13時頃
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[それぞれにトレイルとの別れの時間を過ごし、 静寂の中を並んで佇んでいただろう。
穏やかな陽射しの中に在る我が家は 昨日までと何一つ変わらないのに、 そこはもう自分たちの空間ではないのだと どこか余所余所しく感じた。 実際、黒石と成り果て砕けた二人分の肉体は 既にこの家には無い。
寂寥を振り払い、向き直す。外へと向かって。]
うん。他にも、ドリーの行きたい場所があれば。 どこへでも行ける。
[ドリベルの手を握り、行こう。 途中、村の中で生者の面々と擦れ違いながら。]
(+111) 2013/05/18(Sat) 13時頃
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ボクは、ドリーと一緒なら どこでどうしたって幸せだからね。
[すれ違う人達の顔を何気なく眺め、 彼らの表情に悼みが見えると目を逸らした。
ほんの数日で、ずいぶん変わった。 仕事や戦闘で命を落とす者が出た時は、 その勇敢さを讃えて見送れるだけの 戦う者たちの覚悟と強さがあったと思う。
不意打ちに訪れた厄災に蹂躙されて 無力に奪い去られる時は、 どんなに強い者も打ち拉がれるのか。
これも死してはじめて知ったこと。]
(+116) 2013/05/18(Sat) 15時頃
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この村に来てすぐ後。 森が好きで。 … ひとりでよく散歩した。
[村人たちとの穏やかな日々の営みに慣れず、 修行の合間に森に入っていた頃。
そんな話を、ぽつぽつと。]
(+117) 2013/05/18(Sat) 15時頃
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どうしよう。 考えてなかった。
[とは言え目的のない旅に出るのも 悪くないかもしれないと考える。 ずっとこの村を見つめるのも良いけれど、 広い世界を見て回るのも楽しそうだ。
村外れを流れる川を、 源流に向かって遡って歩く。 踏み均された道と呼べるものが消えて、 木々の隙間の苔生した地面が広がる。 その上を、のんびりと。
昔話はこちらも曖昧に頷き、終わる。 もうすっかりただの過去だ。現に残した過去。 とは言え、訊かれなければ語らない。 それはきっとずっと変わらない。]
(+119) 2013/05/18(Sat) 16時頃
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[生前よりも軽やかに進む、森の中。 途中に見かけた動物たちは 第六感が優れているのか、堂々と傍へ行くと、 不思議そうな目を向けて駆け去って行った。
辿り着いた滝壺に近い川原は、 いつ訪れても変わらず静かでどこか厳粛だ。]
本当はさ、ちょっと、 ここで死にたいなって思ってた。
昨日の話じゃなくて … いつか、死ぬなら って。
[川原の岩の上に屈み、 水流に手を差し入れてみる。 触れられない水には温度も感触も無い。]
(+123) 2013/05/18(Sat) 19時半頃
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[背中に受ける感触と僅かな重みに振り返り、 片腕でドリベルを抱き寄せた。 こめかみと目元に唇を寄せる。]
特別な場所 … ってこと。 他にも、たくさんあるよ。
[夜になると光る花の咲く渓谷だとか、 陽の光が雨のように降り注いで見える洞窟、 泉にはいつも綺麗な蝶が集まっている。 …そんな話を、続けて。
村の周りの森や山だけでも、 熱心に探索しないと見つけられない場所は きっとまだまだたくさんある。]
全部、一緒に見に行こう。
(+125) 2013/05/18(Sat) 20時頃
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[自分は戦で死ぬのだと思っていた頃、 強大な魔物に殺される予感を抱いていた頃、 ドリベルは死に際に手放そうと思っていた。
それはこの沢で何度か考えていた事。
自分にとって彼が唯一のラーマだと確信はあった。 しかし、彼にとって自分が唯一のライマーだと、 自らを過信する事は無かったから。
死に至る病の脅威を聞いて、 実際的な死を間近に感じるまでは。
それは、抱きしめてこんなに傍に居ても ドリベル自身には告げていない数日前までの秘密。 それは今も色濃く残る、 死に伴ってしまったという罪の意識に繋がる思考。]
(+127) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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うん。一緒に見つけていこう。 ボクらの特別な場所を … たくさん。
時間は無限にありそうだしね。
[笑ってくれるドリベルの目元へ もう一度、口付けを。
楽しい想像に、胸を踊らせて。]
(+128) 2013/05/18(Sat) 21時頃
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秋に染まる森も美しいよ。 雪も。
この身体なら 冬でも、きっと寒くないだろうしね。
[帰路の間も軽く会話を交わして。
例えば行ってみたい場所や、 見てみたいもの、してみたい事について。 永遠の時間をふたりで過ごす計画。
森を抜けて再び村の道を歩く途中で、 弁当箱を抱えたチアキを見かけた。 包帯に面積が心なしか増えているような。]
(+131) 2013/05/18(Sat) 21時半頃
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― 自宅 ―
あ。ひよこ豆。
[チアキが食卓に置いた弁当箱には 美味そうな料理が詰まっていた。 目ざとく豆料理を見つけて目を瞬かせた。
よく見れば、やはり増えている包帯。 包帯で覆われた下に何があるのか、 悪い想像が膨らみかけたが 首をゆるく振ってそれを払って。
頑張っている様子のチアキを見つめる。]
(+136) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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美味そう。 チィ。ありがとう。
[珍しく素直な礼の言葉をかけて、 去りゆくチアキを、見送っただろう。]
(+137) 2013/05/18(Sat) 22時頃
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― 自宅→ ―
[チアキが去っていった家で。 食卓に乗った料理が 否が応でも日常を思い出させて少し切ない。
昨夜、深く深く眠ったせいか、 まだ眠気も遠く。珍しく。
再び、村を歩いてみようかと。 ドリベルに声をかけてから、外へと。
宛てもなく、ゆったりと散歩を。]
(+140) 2013/05/18(Sat) 22時半頃
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いいね。 でも、外じゃ いろいろ … … そういう事は、出来ないね。
[してもいいんだけど。と付け加え。
夕暮れ時から夜にかけての時間、 村のあちこちを歩いて回る。
眠るならどこが良いかと思案しながら。]
(+145) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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[沈黙の間は、同じように目を瞬かせながら ドリベルの顔を見つめていた。]
………… いいんだ 。
[それは良いことを聞いた…とは言わないが 目を細めて唇には笑みを。 小さく呟きを返して、不穏なほどゆっくりと頷いた。]
ホレさんを握った ケヴィンさんに切ってもらう … とか。
[触れられる刃物を思い浮かべてみれば その発想にしか行き着かなかったが。
想像してみれば、実にシュールだった。]
(+149) 2013/05/18(Sat) 23時頃
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ドリーの目。
こうしてちゃんと見られるのはボクだけ … っていうのも ちょっと幸せなんだけど。ね。
[赤い耳を指先でくすぐり、 そのまま目元にかかる前髪を掻きあげて。 正面から双眸を見つめる。 小さな独占欲を込めて、 彼の目元を逆の手の指先で撫でる。]
ダメだよ。もう、誰にも会いたくない。 こっちへは。 誰も来て欲しくない。
[適切な人と言えば誰かと 思わずちょっと想像してしまいそうになるけど。]
(+153) 2013/05/18(Sat) 23時半頃
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ずっと、こうしていてあげようか。
[前髪を片手で押さえている手で頭を撫でる。 溺愛から甘やかし過ぎている自覚は まったく無い。 だから、ひどく真面目に提案した。]
うん。 … でも、もうドリーをラーマとしては 扱うつもりも無いんだ。
[他の繋がり方を得たから。 それがとても幸福だと知ったから。 そう、真面目な声音で胸の内を吐露する。]
(+160) 2013/05/19(Sun) 00時頃
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[穏やかに散策する村では、 ひとつ、またひとつ、と命が失われている。 漂う悲しみの気配を感じながら ドリベルの手を強く握った。
どこまでも一緒に。 もう二度と離さずに。 悲しませるような事はしない。
誓いを胸に。
今夜は星を見上げて静かに過ごそう。 どんなに悲しい出来事が起きようとも 残酷なほどに夜はやさしく。 どんな日にも等しく訪れる。そして新たな日の黎明も。
それを、ドリベルとふたりで見届けよう。**]
(+163) 2013/05/19(Sun) 00時頃
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