41 アンデッドスクール・リローデッド
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……戻らなきゃ。
[手元の携帯電話に触れ、呟く。 彼から届いたメッセージには、部屋に戻っていてくれとある。暫くしたら会いにいくから、と。 気持ちの整理は未だつかない。それでも、一緒にいたいという気持ちには変わりない。]
………。
[立ち上がってメールメッセージを作成すると、その場で送信した。]
(2) 2011/12/08(Thu) 22時半頃
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[携帯をポケットにしまったところで、近づいてきたレティーシャ>>3に気がついた。 ゆるりと首を振る。]
会長が、謝ることなんてないんです。 私の……あたしの、せいだから……
[恐る恐る、指を彼女へと伸ばす。 笑おうとして、笑えなかった。顔はぐしゃりと歪んで。]
あたしが、しっかりしてたら……
(4) 2011/12/08(Thu) 23時頃
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え、……?
[非難されると思った。彼が私を庇うことをしなければ、助かったのにと、言われると思っていた。 けれど彼女はどこか様子が違う。]
………。
[両手を合わせるその表情からうまく感情は読み取れないが 黙って、頷いた。]
(8) 2011/12/08(Thu) 23時頃
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会長……いえ、……レティさん。
[彼女からそっと離れて、初めてその名前を名称でなく愛称で呼ぶ。セシルがそうしていたように。]
彼、呼んできます。 ……すぐ、ですから。
[頬に残っていた涙を拭った。血が固まりかけた頬の傷痕はまだ痛むけれど、一刻も早く彼に、ヴェスパタインに会いたい。 レティーシャが引き止めなければ、一礼をしてテラスから離れるだろう。]
(23) 2011/12/09(Fri) 00時頃
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……ええ、勿論ですよ。
[ヴェスパタインも、彼女には悪い印象を持っていない。こくりと頷いて]
お邪魔なんかじゃありません。 そうですね、ご一緒しましょう。
[ポケットに携帯電話を仕舞うと、恥ずかしげに彼女に手を差し出した。怖いというのなら、手を繋げばそれは和らぐだろうかと]
行きましょう、レティさん。
[手を取ってくれたのなら、柔らかく微笑んで]
― テラス → ホール ―
(26) 2011/12/09(Fri) 00時頃
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― 玄関ホール ―
[レティーシャの手を握り、玄関の前まで戻ってきた。大階段を仰ぎ見るが、ヴェスパタインの姿は見当たらない。 客間に戻っているのだろうか、それとも携帯で連絡を取ったほうが早いか。 きょろきょろと辺りを見渡したところで、ソファに座る彼の姿を見つけた>>13。]
ちょっと、行ってきますね。
[彼女の手を離し、そちらへと駆け寄った。]
(29) 2011/12/09(Fri) 00時半頃
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ここにいたんだ。 ごめんね、心配させたよね?
[その顔を覗き込む。俯くように銀髪が真っ直ぐに垂れていて、眠っているのかと思い、手を伸ばした。]
グロウ、さん? ねぇ、眠って……―――
[そのとき、耳の横で強く何かが蠢いた。一瞬の出来事に対応できず、瞳を瞬く。 ヴェスパタインの腕が下りたのを見て初めて、彼が腕をこちらに振ったという事実に気がついた。]
な、に? どうしたの?
[不可解な行動に、驚いて一歩引く。彼の座るソファには、赤黒い染みが出来ていて]
(30) 2011/12/09(Fri) 00時半頃
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怪我、したの? グロウさん、グロウさん!
[驚いて再び近づき、肩に触れようとして、彼と目が合った。その双眸は、いつも間近で見ていたそれと、違っていて]
グロウ……さん……?
[再び大きく腕が振られる。リーチが長い分その動きはわかりやすく、床に尻餅をついて何とか避ける。いつもなら、優しく手を伸ばして助け起こしてくれる。けれどヴェスパタインは更にそれを追い詰めようと手を揮い]
きゃあああぁっ――!!
[驚きと、絶望と。見上げた彼は明らかに“違う”。近くで見てきたからこそわかるその変化は、まさに恐れていたもの。 喉の置くから、切り裂くような叫び声が出た。]
(31) 2011/12/09(Fri) 00時半頃
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いやっ、どうして!? ずっと一緒だって、一緒だって!
[銀糸が揺れ、はらはらと踊る。もうこちらの声は届かないのか、彼は動きを止めることをしない。 離れていた時間はごく僅かだ。その間に、どうして彼がこんなことになってしまったのか。離れなければ、すぐに戻っていれば。後悔だけが積もり、積もって]
貴方がいないなら、あたし、どうすればいいの? 死ぬときも一緒だって、……
[握り締める手のひら。触れようと伸ばしても、きっともう届かない。]
(35) 2011/12/09(Fri) 01時頃
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[彼の足元に流れる血は、重症を通り越した夥しい量で あの薬を使ったとしても、彼が生き返る可能性は――]
ねえ、
[目元に浮かんだ涙。首筋の髪がするりと落ちれば、刻まれた赤いい痕がそこに曝され]
置いていかないで
[伸ばす白い手は、あの事故のとき見たそれに似ていて]
あたしを……殺してよ。
[レティーシャが間に入ってきたのはその後だろうか、それでもヴェスパタインを見つめる瞳は揺らがずに**]
(36) 2011/12/09(Fri) 01時頃
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いや、いや! 一人にしないって、一緒にいるって約束したの! や、やなのぉ……!!
[レティーシャに手を引かれ>>38、抵抗する様は子どものよう。しかし力の入らぬ身体は満足にヴェスパタインに近づくことも叶わず、どんどんと離れていく。]
……やめ、て
[田原が刃を向ける>>42。その刃を受けてしまえば、もう、きっと。]
やめてえええええぇえ―――!!
[切り落とされるその首>>46。銀糸が落ちて。 目を塞ぎたくても塞ぐことはできない。見開かれた双眸は、その光景を、見た。]
(51) 2011/12/09(Fri) 20時半頃
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[嫌だ、そう何度叫んでもレティーシャの歩みは止まらない。近づきたいのに、ヴェスパタインの首とは身体が離れていく。 ただただ、離れて]
殺して
[すれ違うしのぶ>>56に視線を向ける。彼女が何を言おうと、その意思は変わらない。]
殺してよ、ころして あの人のところに、逝かせて
[つ、と流れた涙は、血の固まった頬の傷に触れ 幾重にも幾重にも流れる。 ずるずるとレティーシャに引き摺られながら、それは止まらずに]
(57) 2011/12/09(Fri) 20時半頃
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……しのぶさんを?
[殺してから>>59、と。ゆるりと首をかしげた。自分が死ぬことばかりを考えて、そんなこと考えもつかずに]
一緒にいたい人って……。 もしかして、あやめさん?
[突き飛ばした腕の残像は未だ瞼の裏から消えず]
好きだったの?
[そう、呟くように告げた。]
(64) 2011/12/09(Fri) 21時半頃
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[近づいてきた女生徒、確か玄関ホールで名前を聞いた。リンダと言っただろうか。 囁かれる言葉に、ぼんやりと眼を瞬いた。]
(65) 2011/12/09(Fri) 21時半頃
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そっ……か。
[視線を逸らすしのぶ>>67へ、こちらは双眸を逸らすことはしない。じっとその横顔を眺めた。]
しのぶさん、あたしにやっぱり似てる。 ……残された、2年前のあたしに。
――今もそう。残されてしまった、あたしと。
[車を出るときに見た横顔をはっきりと思い出す。 謝りたいと、そう零す彼女は酷く寂しそうに見えた。]
(69) 2011/12/09(Fri) 22時頃
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あたしは、あの人が全てだった。 だから死にたいんだよ。 強さなんてない、愛し合っていただけ。 本当に、それだけだったから。
[彼女の言葉>>72は己にとって、称賛に近いそれだ。寂しくて怖くて、ずっと一緒にいた。 それを手にする前に、しのぶはあやめを自ら突き放した。彼女がもし、あやめと一緒にこの屋敷に来ていたら? 考えて、首を振った。]
死にたい?しのぶさん。 それなら……先にあたしを殺してから、死んでね?
[それは先ほど彼女が言った言葉>>59。 やはり彼女と己は似ている。 ゆるりと首を振って、しのぶから視線を離した。]
(75) 2011/12/09(Fri) 22時半頃
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そう、……やっぱりあなたなのね。
[しのぶの声>>77には僅かに身体を震わすも、あまり驚きはしなかった。何故ならそうかもしれないと、聞いていたから。]
じゃあ、しのぶさんを殺したら彼は戻ってくる? それならあたしは喜んで殺す。
[喜びとは程遠い表情で淡々と告げる。 死にたいけれど、人は殺したくない。そんな我侭。それは最期まで人の命を奪わなかったヴェスパタインと同じでありたいからという理由の、逃げ。]
(83) 2011/12/09(Fri) 22時半頃
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レティさん…… あなたは――
[そ、と唇は彼女に向けて]
(86) 2011/12/09(Fri) 22時半頃
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[反射的に拳銃を受け取る>>87。 そして笑顔を向けて去るその背中を、ただじっと見つめた。]
しのぶさん、……
[言葉は続かない。引きとめもしない。 ただ思う、もう少し前に会っていたら、友達になれていた?と。]
(94) 2011/12/09(Fri) 23時頃
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[階段を駆けて来る、別の足音。 その音の出所は――]
田原、先生……
[目をやるその先、彼はどこに向かったのだろう**]
(108) 2011/12/10(Sat) 00時頃
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