人狼議事


76 ─いつか、薔薇の木の下で。

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ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2013/03/26(Tue) 01時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ふわふわと
 あさいねむりは
     ゆめうつつ

何かされるまでは、きっと安心しきったまま…**]

(4) 2013/03/26(Tue) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

……ぅ、…うん?
どうした?

[揺り起こされて、寝ぼけまなこで見返す。
 外はまだ暗く、満月は高いまま?]

…あれ、俺……寝ちゃって…

[座ったまま眠ってしまって体が軋むくらい経ったはずなのに。]

そうだな、確かにおかしい。

朝は、もう来ないの?

[不安そうに見返す月は、あまりに美しい。]

(19) 2013/03/26(Tue) 11時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

うん、そうだね。誰かに。

俺は……外の様子見てくるよ。

[それぞれ手分けして、部屋を出る。
 中庭へのドアを開ければ、吹き散らされて折られた枝葉の惨状。]

ひどいな……

[甘く香る花の香りに、くらりとした。]

傷ついた庭なのに、なんでこんなに香るんだろう…?
むしろ、傷ついたから…?

[月の下にふらふら歩み出て、痛々しく折れた枝へと手を伸ばす。]

(20) 2013/03/26(Tue) 11時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[枝の向こうに聞こえたのは、夜会に集まった妖精たちの囁くような笑い声?
 気になってそっと垣間見たその先に……]

……ぇ?

[漏れ聞こえる声、重なり合って揺れる姿と長い髪。

 自分の知っているそれとあまりに違う姿は、この世のものとは思えなくて。]

……夢魔。

[いつか彼が語ったそれを思い出す。

それを聞いたのも、ついさっきだったのか、遠い昔だったのか。]

(22) 2013/03/26(Tue) 11時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[触れていた枝が、がさりと大きな音を立てる。

 その光景があまりに幻想的で、現実味がなくて。
 両目を丸く見開いたまま、茫然と立ち尽くしていた。]

(23) 2013/03/26(Tue) 11時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2013/03/26(Tue) 11時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

……シリィ。

[カラカラの咽喉から何とか搾り出した声は、彼のものよりずっと掠れていた。]

きみ、なに…して……


…ほんとうに、君なの?
[そんなことをするような奴じゃないと、信じていたから。
困惑を眼差しに載せたまま、動けず。

いいやつだから、なんてのは何の根拠もない盲信でしかないのに。
それでも、愚かな自分は何も知らず、何も見ようとして来なかった。]

(28) 2013/03/26(Tue) 12時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[風が揺れる。
薔薇が香る。

ふらふらと覚束ない足取りで、その香りに絡め取られるように歩み寄った。]

(29) 2013/03/26(Tue) 12時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…さむい?

[ああ、中へ連れて戻らなきゃ。
暖炉の前で、温かい飲み物を…

そう思うのに言葉は口から出ず、唇は震えるだけ。
しなやかな蔦のように伸ばされた彼の細い手を、掴むことも振り払うことも出来なかった。

月明かりの下、ただ薔薇の香りが胸に苦しくて。]

(32) 2013/03/26(Tue) 12時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[へたりと、彼の足もとに膝を折る。

これがきっと夢ならば、明日はきっと高熱に寝込むんじゃないかな。
そんな他人事のような思考が、頭の片隅によぎった。]

(33) 2013/03/26(Tue) 12時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…なに、してたの?

ラスと、こんなとこで。

[自分へと向けられたシリィの眼差しと、どこか虚ろな様子で身を離すラスの姿を、
理解の追い付いていない視線はただ不思議そうに見つめた。]

(34) 2013/03/26(Tue) 12時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[月光の下の彼は、いつもの彼よりずっと…

したいこと。
そんなのわからない、と怯えた様子で首を振るけど、
長い髪を絡め取る指先から、逃げることは出来なかった。
月光の中で、彼の枯藁のような色のはずだった髪が、秋の小麦畑のように輝いたから。

それでも、彼は冬の雪の下にでもいるかのよう。]

(38) 2013/03/26(Tue) 13時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[痛くて、寒い。
その懇願に思わず、胸の内へと引き寄せていた。
外に居た彼の体はきっと、自分よりも冷えているだろうから。

抱き寄せた胸の下、布地と皮膚との下で燃える太陽炉のような心臓が、乱れた鼓動で彼を温めれば良いのだと。

愛おしいの意味なんて知らない。
けれど、]

寒くて痛いままじゃ、ダメだ……
[懇願を振り払うことなんて、出来やしなかった。]

(39) 2013/03/26(Tue) 13時頃

ヴェスパタインは、目を閉じた…**

2013/03/26(Tue) 13時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

あったかい方が、いいよ。
……寒いのは、辛いから。
[腕の中のその身体は、冷えてはいてもちゃんと生きてるから。

 思考蕩かすは濃厚な薔薇の香。
 こうして抱き寄せるだけでなく、もっと触れ合いたい。重なりたい。
 それは禁忌だと知っているはずなのに。]

シリィ……俺、

[けれどそれを留めたのは、何かを見て眉寄せた彼の反応で。

なぜだかひどい罪悪感に駆られ、振り向けば見えたのは立ち去る背中。]

……ぅ、うん……。

[動揺したまま、去った方角を見ていたけれど、腕の中の人を放り出すことは出来なかった。]

中、行こう?
あまりここに居ちゃ、いけない気がする。

(83) 2013/03/26(Tue) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…なに、

[紺碧よりもずっとずっと深い、宵闇色の瞳を瞬く。]

何、いって……

……シリィ?

[何を言われたのか、一瞬理解が出来なかった。
 なぜ、そんなことを言い出すのか。]

バカなこと、言うな…よ。
友達を見捨てていけるような、そんな奴だと思ってるの?俺のこと。

[友達?
その言葉は互いにとってふさわしい呼称だったろうか。
友達、親友、それとも……]

酷い目に…って、なんだよ。

(84) 2013/03/26(Tue) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

なぁ、

……ここで、何が……

[伸ばしかけた指先に、熱い雫が零れおちて。
それはあっという間に、冷たく冷えてしまった。]

(85) 2013/03/26(Tue) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…春は、来るよ。

夜は必ず明けるし、雪は必ず溶けるから。

[そんな甘い希望を、愚直なまでに信じて。]

助けられる?
…助けたいよ。

助けたいに、決まってる。

[部屋へ。

彼の痩せぎすの体は、自分にも抱き上げられるほどに軽くて。
その軽さに戸惑いながらも、寮内へと運び込む。
どこをどう歩いたかなんて、あまり覚えちゃいない。]

(90) 2013/03/27(Wed) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[名を呼ぶ声が、鼓膜を擽る。

腕の中の人は、こんなつややかな髪をしていただろうか。
淡く薔薇色のさした、柔らかな頬をしていただろうか。
宝石のように輝く瞳をしていただろうか。]

……君、は………

[絡め取られていく意識は、その名を呼ぶことが出来なかった。]

(96) 2013/03/27(Wed) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[まるで暗示にかけられたかのように、気が付けば重ねていた唇。
 あまりに柔らかすぎる感触に、いけないと心のどこかが叫ぶ。

ボタンを外されて肌蹴られるのは、日に晒されていない胸。
色白の肌には、熱孕んで流れる血潮の赤が透ける。]

……ぁ。

[こんなのはいけないと、諌める言葉は咽喉に絡まって、
ただ熱く甘い嘆息だけが、唇の隙間から漏れた。]

(98) 2013/03/27(Wed) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

……ぁ、…あぁ………。

[戸惑い震える身体は、触れた指が灯していく熱を持て余す。

自分がこんな声で啼くなんて、こんな風に溺れるなんて知らなかった。
ただ胸が痛くて、体の芯が熱くて、苦しい。

白い肌へ一つ一つ刻まれていく痕は、まるで散らされた薔薇の花弁のよう。]

(103) 2013/03/27(Wed) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[……夢魔が。

そんな話をしたのは、いったいいつのことだっただろう。

最後に思い出したのは、そんなこと。]

(104) 2013/03/27(Wed) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[思考も理性も感情も、全て奪われて。

一時己は、彼の上で猛る獣へと堕ちた。**]

(105) 2013/03/27(Wed) 01時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2013/03/27(Wed) 23時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

……シリィ、…おれ……

[束の間我に返った時、突きつけられたは自分の罪。
己の中の醜い獣と向き合うことなど出来なくて。

胸が痛い、胸が痛い。
こんな思いをするならば、知らなければよかったのに。

声無き嗚咽。心臓に絡みつくは棘だらけの薔薇の蔦。]

(148) 2013/03/27(Wed) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

なんで、あやまるの…

[ぐったりと横たわったままのやつれきった姿へ、手を伸ばす。
謝らねばならないなら、こちらの方だ。

張りのない肌、カサカサの唇。
それに生気を吹き込みたいと、重ねた唇までが自分の意思。

助けたいと願ったのに、こんなことになるなんて思わなくて。
それでも一時、自分は獣のような欲望に溺れてしまっていたのだ。
それに突き動かされるままに、彼をこんなに傷つけて。

ギリギリと締め付ける、胸に絡みついた薔薇。]

ぁ、……ぁぁ……ッ。

(152) 2013/03/27(Wed) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[藁のようにツヤの無い髪を、白い指が撫でる。
身を起こせば、銀糸のような髪が、サラリと流れ落ちて表情すら覆い隠した。

部屋を出て行く時には、もう一瞥もくれぬ。]

(162) 2013/03/28(Thu) 00時半頃

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