278 冷たい校舎村8
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[ 階段を下っていた。
階下で複数の足音が響いている。 ……ということに気が付いて、 礼一郎は怪訝に思い足を止めた。
そしてその一瞬、 あれほど騒がしかった音楽が、 ぴたりと止んだようにさえ思えた。]
(23) 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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[ 大きなものが砕け散るような、 何かが壊れていく音が、響く。>>#2 ]
(24) 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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──午後8時50分──
[ 異質な音を打ち消すように、 耳慣れたチャイムが響き渡った。
それが鳴り終わる前に、 礼一郎は辛うじて地面を蹴っていた。
物音のしたほう。 足音のしたほう。 誰かを呼ぶ声のしたほう。 >>1:1151>>1:1187
廊下を思い切り走るなんていつぶりだろう。]
(25) 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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──体育館──
[ 礼一郎がそこに駆け付けたとき、
そこには二人の女子生徒と、>>20 もうひとつ、なにかがある。
体育館の入り口。 その手前で立ち止まって、 礼一郎はその様子をじっと見降ろす。]
(26) 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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……七星?
[ 高い位置で結ったポニーテール。 いつも着ていた赤いカーディガン。 その姿を個人と結び付けたのと同時、
穏やかな声が鼓膜を震わせた。>>20*]
(27) 2020/06/16(Tue) 00時半頃
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[ 呆然。 という言葉がおそらくぴったりだ。
礼一郎はゆっくりと数歩前へ進んだ。 床面に広がった赤色の液体が、 てらてらと照明を受けて光っている。]
(51) 2020/06/16(Tue) 01時頃
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……マネキンだ、これ。
[ 人形という言葉を確かめるように、 礼一郎はそうっとそれの腕に触れた。
その拍子に赤色がべたりと手に付着し、 昇降口のことを思い出した。
インクだろうか。 そう思ったときにある事実にふと気づく。]
[ その赤色は、人形から流れている。 流れ出し続けている。今も、ずっと。]
(53) 2020/06/16(Tue) 01時頃
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[ その瞬間、五感が息を吹き返したみたいに、 液体から伝わる温度。鼻をつく独特のにおい。 好ましくない情報が一気に流れ込んでくる。]
(55) 2020/06/16(Tue) 01時頃
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──── ッ !
[ 一歩、後ずさりする。
心臓が今にも爆発しそうだった。 一言目から声が震えているのがわかる。]
愛宮、違う、これ……、
[ 血を流してるよって、 ふたりを見た礼一郎は言えなかった。
ふたり。この場で生きている、あとふたり。]
(57) 2020/06/16(Tue) 01時頃
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[ なんで笑おうとしてんの? ──って、礼一郎はふたりともに思う。]
(58) 2020/06/16(Tue) 01時頃
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……綿津見、
[ 笑顔、引きつってたと思うよ。たぶん。
笑えてたか否かだと、 ギリギリすぎて判定が難しい。>>37]
綿津見、なあ、 無理しなくていいから、
[ ……開口一番それかよって? でもさ、こんな状況なんだから、 礼一郎の口角は1ミリも上がってない。
震えてるような声に、>>38>>39 やっぱり声を震わせた礼一郎は言う。]
(60) 2020/06/16(Tue) 01時頃
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あとで探そう、七星。 だから、だから──、
[ だいじょーぶ。 とは、言えそうもなかった。
はくはくと唇を震わせて、 礼一郎は考えながら喋っている。
こんな状況で何が正しいかなんて、 礼一郎にはさっぱりわからないよ。]
(61) 2020/06/16(Tue) 01時頃
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[ へたりこんでいる綿津見。 それに寄り添ってる愛宮。
礼一郎はいっぽそっちに近寄って、 ほんとひとまずってふうに言う。]
……立てそう? ゆっくりでいいから。
[ この人形はどうするべきだろうか。 何か、するべきだろうか。 人として? モノとして? 礼一郎の頭の中、?が渦巻いている。**]
(62) 2020/06/16(Tue) 01時頃
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そのことばかり気にしているけど、 礼一郎はおおよそのところ平凡な人間だ。
(132) 2020/06/16(Tue) 09時頃
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……つまり、この状況はふつうに怖い。
(133) 2020/06/16(Tue) 09時頃
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──現在/体育館前── [ トラウマがある。 ──とかでもなんでもなく、 ただ、その状況に動揺している。 礼一郎の常識の中にはない状況。 ……何を、どうすればいいんだろう。 他の者に声をかけながら、 それは礼一郎自身に言い聞かせるようでもある。 落ち着こう。ゆっくりでいい。 考え得る限りの最善を探そう。 ふと気づいたとき、 礼一郎の傍らに人影がひとつ増えている。>>94]
(134) 2020/06/16(Tue) 09時頃
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──イクト? [ あんまり、見たことない顔してる。>>96 ……何考えてるのかな。 当然ながら礼一郎にはわからない。 楽しくはなさそうだな。 喜多仲郁斗は笑えていない。 大丈夫か。って思う。 でも、友人がこの状況でも笑ってたら、 礼一郎はたぶん、もっと心配した。]
(135) 2020/06/16(Tue) 09時頃
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[ 礼一郎は正気を気取っているので、 こんな状況、笑えなくっていいと思うよ。]
(136) 2020/06/16(Tue) 09時頃
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正気でいたかったよ。 これまでも、これからもずっと。
(137) 2020/06/16(Tue) 09時頃
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[ 大丈夫か。って言おうとして、 大丈夫じゃないなって礼一郎は思う。 礼一郎もあんまり大丈夫じゃない。] ……イクト、大丈夫。 あれ、七星じゃないから。人形だから。 [ 尋ねることは酷な気がして、 礼一郎は震えのにじむ声で、 ゆっくりとそう語りかける。]
(138) 2020/06/16(Tue) 09時頃
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……大丈夫。 死んでない。誰も、死んだりしない。 [ 嘘でもいい。 ──って、礼一郎はそのとき思った。 ごまかしでも、嘘でもいいから、 目の前の人間がちゃんと息できるほうがいいよ。 そう思って、震えを殺した声を吐く。
嘘をつくには覚悟がいる。 自分の言葉として背負ってく覚悟が。 少なくとも、礼一郎にとっては。 ──まあ、それにしたって、 腹を決めるのがちょっと遅すぎたかもね。]
(139) 2020/06/16(Tue) 09時半頃
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礼一郎、 それ、この場にいる誰に言ってんの? …………どれに聞いてほしかったの?**
(140) 2020/06/16(Tue) 09時半頃
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──現在/体育館──
[ 時は今も正しく進んでいる? ……その場の空気があんまり重たくって、 礼一郎はその一瞬一瞬を永遠みたいに感じる。
綿津見からは言葉があまり返ってこない。 頭の中にならたくさんあったらしいよ。
残念だったね、礼一郎。 テレパシーも受け取れない凡人だったばかりに。
でもさ、ここを通っていった人間は、 またここを通らなきゃ行き場がない。 隠し扉も地下通路もきっとない。
……ってことくらい、 礼一郎も、ほんとは薄々わかってるよ。]
(171) 2020/06/16(Tue) 16時半頃
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……あ、うん。 そうだな、助かる…… その、不用意に見にこないほうがいいって、 ……伝えといてくれる? ここもどうにかしないとな。
[ 報告してくるって綿津見は言って、>>160 礼一郎はそれにうなずいた。
やっぱり、このままじゃまずいよなあ。 礼一郎はこれを、この人を? どう扱えばいいんだろうなあ。
綿津見が立ち去るなら、 「 少し休めよ 」って背中に投げて、 人なんだからモノなんだか、 宙ぶらりんな存在に視線を戻した。**]
(172) 2020/06/16(Tue) 16時半頃
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──現在/体育館──
[ 賑やかな声が響いた。>>249 あまりに場違いなので、 礼一郎はうるせえって言えなかった。
おかえり、いつもの喜多仲郁斗。 ……って言いたいところだけど、
見るからに大丈夫じゃなさそうな中でも、 かなり上位の大丈夫じゃなさっぽかったよ。 首位はあの人形がかっさらっていくけどさ。
マジな顔、なんてはじめて見たかも(笑)]
(284) 2020/06/16(Tue) 21時半頃
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[ いや、笑えねーから。]
(285) 2020/06/16(Tue) 21時半頃
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──おい、イクト! 待てって!
[ 綿津見は教室に帰りました。
もしも喜多仲がもうちょっとふつうに、 「 七星を探しにどこそこに行きます 」って、 言ってくれたら、礼一郎だって見送ったけど、 そうじゃなかったから、礼一郎は追いかける。
……いつも通りだとしたって、 喜多仲がそんな報連相をしてくれたとは、 あんまり思えやしないけど。]
(286) 2020/06/16(Tue) 21時半頃
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[ 踵を返して歩いていく背中が、>>253 だんだん早足になって、それから駆け出す。
鬼ごっこじゃないはずなんだけど、 礼一郎のリーチで追いつけたかは、さあ。
とっさに走り出したもんだから、 どこに向かうかもわからなくって、 背中が見える限りは追いかけよう、と思う。
そんな駆け足で、 何が見つけられるってんだよ。
──って、言うにしたって、 追いつかなきゃ声もかけらんないしさあ。*]
(287) 2020/06/16(Tue) 21時半頃
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[ それは生きた人間の足音だし、>>319 礼一郎が生きて、走っているので、 ここは喜多仲郁斗の夢の中ではない。 ……ということになるんじゃないかな?]
(346) 2020/06/16(Tue) 22時半頃
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──現在/廊下──
[ どこまで走ったんだろう。 鬼ごっこの終わりの合図は、 喜多仲の騒がしい一言だった。>>320
礼一郎はそれに驚き、 肩を跳ねさせながらも減速。立ち止まる。]
……いるもいねえも、あるかよ。 まっすぐ、走ってったろーが、おまえ。
[ 礼一郎の息もちょっと上がってる。 七星は廊下の隅っこにいたんだろうか。 残念ながら礼一郎にも見えなかった。]
(347) 2020/06/16(Tue) 22時半頃
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[ 喜多仲はいつもみたく騒がしくて、 いつもみたく笑っている。>>321 ……ようにも見える。表情の形とては。
やっぱり、礼一郎には分からない。]
……おまえ、なんで笑ってんの。
[ 目の前にいるのは犬ではなく人間で、 礼一郎の目にも紛れもなくそう見える。
当然、首輪もリードもつけられないので、 というか、礼一郎は友人にそういうこと、 する気も、そういう趣味もないので、
振り返った喜多仲の手首を、 引き留めるように、ふつうに掴もうとする。]
(348) 2020/06/16(Tue) 22時半頃
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[ 悪い、手汗がヤバいんだよね。 だって礼一郎、ビビってるし。]
(349) 2020/06/16(Tue) 22時半頃
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……ヤバいし、危機だし、 なんか閉じ込められてるし、 七星はいなくなるし、みんな変だし、 俺も変だし、おまえも変だし、
こえーよ、マジで。笑えねーよ。
[ 礼一郎? 引き攣った顔してるよ、ふつうに。]
(350) 2020/06/16(Tue) 22時半頃
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[ 息を整えるのと、落ち着くのと。 両方の目的で、礼一郎は息を吸って、吐く。
ゆっくり息をする、ということを、 小心者の礼一郎は意識的によくする。
……息を整えて、それから、]
……なあ、イクト。 ほんとにおまえ、大丈夫?
[ ただただ心配そうに、 お節介焼きのクラスメートの顔して、 礼一郎は喜多仲の顔を見上げていた。*]
(351) 2020/06/16(Tue) 22時半頃
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──回想/打ち上げ──
[ クラス委員でも写真を撮ろうって、 言い出したのは誰だったかな。>>306 役者陣の撮影会にあてられた礼一郎かも。
別の誰かだとしたって、 そうだそうだって礼一郎は乗っかった。
委員長と副委員長と初期と、庶務。 こじんまりとしたメンバーだから、 すんなり撮れる──とは限らない。]
(369) 2020/06/16(Tue) 23時頃
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[ 写真を撮って回ってた書記を探したり、 働き者の庶務は教室にいた? もう準備室?
早未がいないねって話になったら、 礼一郎はちょっと複雑な顔をしただろうけど、
また今度撮ろうなって、 気を取り直したように残念そうに言うだけだ。]
(370) 2020/06/16(Tue) 23時頃
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[ とにかく、その話が持ち上がったとき、 礼一郎はすっかり写真を撮る気になってて、
それからふと気づく。 お揃いのベスト。礼一郎はあれを取り外してた。 言われない限り着けなかった。男の子だから。
──自然と、自分だけ浮くかな。と思う。 メンバーを思い浮かべてみてほしい。 女子、女子、女装男子、礼一郎。ほらね。
だから自然と、その場にいた愛宮に、 「 あれ、俺もつけたほうがいい? 」って、 冗談半分に聞こうと思って、顔を向けたのだ。]
(371) 2020/06/16(Tue) 23時頃
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──あれ、愛宮。 あれどうしたの、あの……
[ 礼一郎には、あれの名前が思い出せない。
あの、ここについてたやつ。って、 取り外せる装飾のついてたところ、 シンプルな自分のベストを指さして。
ほら、これもそう、男の子なので。 いやもう全然思い出せない。なんだっけ。]
(372) 2020/06/16(Tue) 23時頃
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……ま、礼一郎の家に、 フリルのついた服なんてないしね。
(373) 2020/06/16(Tue) 23時頃
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[ つけてなかったっけ? って、 ほんと純粋に、気になっただけ。*]
(374) 2020/06/16(Tue) 23時頃
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ちゃんとしたふたりで、 休日も善行を積んでいました(笑)
(477) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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[ 夏の残滓を感じる。 ……つまり、暑かった。
汗をかいたあとだったから、 さわやかな味と冷たさがしみる。
Tシャツの袖で額の汗を拭いながら、 礼一郎は愛宮の言うほうを見る。 言われるまで気が付かなかった。
あんまり印象に残らないふつうの女の人。 ──と、一緒にいる。クラスメート。]
(478) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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……あー、 お姉さんいんだっけ?
[ 別の誰かと混同してたのかもしれないし、 或いは、兄の話を聞いてまぜこぜにしたのかも。
健全な礼一郎の発想はそれがすべてで、 喜多仲が無邪気に手を振ってるんだから、>>401 なおさらほかの可能性を考えたりしなかった。]
めっちゃ手振るじゃん。 常にあんな感じなんだな、あいつ。
[ なんてことはない言葉をこぼしながら、 礼一郎も、アイス片手にゆっくりと手を振ってみる。]
(479) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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[ ふつうの人に見えました。]
(480) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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──現在/廊下──
[ ハア? って言われたって、 こっちが、は? って感じだよ。
喜多仲の声は震えていた。 表情がゆがむのを、礼一郎は見上げてた。
ワンチャンある。そうだった。>>406 そういうことにしたんだったよね。 でも、礼一郎にはそう思えないよ。 血が流れていた。死の気配が漂っていた。]
(481) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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そうだよ。 過去は変えられないし、 事実はどこまでも事実のままだ。
(482) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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夢は夢で、現実は現実でしかないし、 夢の中で息をし続けるなんてできない、 ──って礼一郎なら考えると思うよ。
(483) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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息継ぎ程度でもいいから、こっちにいなよ。
(484) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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[ 喜多仲郁斗が言葉を詰まらせている。>>410 礼一郎は、真面目な顔してそれを見ている。 笑顔を象ったまま涙が流れ落ちるのも、 そいつがだんだん小さくなってくのも。>>413]
……うん、 大丈夫じゃ、ねーよな。
[ 珍しく喜多仲の頭が自分より下にあったのに、 礼一郎も一緒になってしゃがみこんでしまうから、 珍しい位置関係を満喫することはできなかった。
それに、同じようにしゃがんでしまったら、 もうリードには見えないから、許すよ(笑)]
(485) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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──イクト、
[ 礼一郎はやっぱり、 礼一郎の知ってる名前を呼ぶ。 礼一郎の友人の名前だから、そう呼ぶ。
肩を震わせているのが、 ちょっと、小さい子どもみたいで、
礼一郎はそうっと「 そうだよな 」って、 相槌を打ちながら耳を傾けている。
無理だよなあ。 ……相槌というよりさ、 礼一郎も、ほんとにそう思うよ。]
(486) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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……俺も怖いよ。
だから、泣いとけ。 ゆーっくり息してたら、 そのうち楽になるから。
そんでさ、 食うもん食って、休んで、 ……きっと帰れるから。
だって、俺ら友達じゃん。 みんな仲良いだろ。 意味わかんないし、ヤバいけど、 ここが誰かの頭ン中なら、 ほんとにひどいことにはなんねえよ。
(487) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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[ 七星だって大丈夫。
案外無責任なことを礼一郎は言うけど、 それもこれも、事実かはさておき本心だよ。
たぶん。とかじゃなく、 礼一郎は、仲が良いつもりでいた。
多少の揉め事や気まずさがあったとしても、 3年8組は良いクラスだったって思ってるよ。]
(488) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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君の探している人は見当たらないし、 そのなにかに成り代わることもできませんが、 息をつくまでの気休めくらいにはなれないでしょうか。
(489) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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……大丈夫じゃない同士、 落ち着くまでやり過ごそうぜ。
[ 精神世界。誰かの頭の中。 じゃああの人形の持つ意味は?
ぐるぐるめぐりそうになる思考を端によけて、 礼一郎は穏やかな声で、少しだけ笑った。*]
(490) 2020/06/17(Wed) 01時頃
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それ は、
(563) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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ざんばら髪の痩せっぽっち。 いつも長袖の服を着ていた。 全部礼一郎の着古したお下がりだった。 あるいはサイズの合ってない制服だった。 丈は足りないのにぶかぶかの制服から、 棒切れみたいな手足を覗かせて、 よく家のどこかに落ちている。
(564) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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家に住み着いた毒虫でも見たみたいに、 見つけるたび、毎回、慣れもせず、 礼一郎は、気持ち悪いなって思う。 気持ち悪いから、端に除けとこう。
(565) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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ちゃんと人の形をしているのに、 礼一郎にはそれが、 なんなのかよくわからない。 妹と呼ぶらしいけど、なにそれ。
(566) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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人に優しくと言われたって、 これは人じゃないはずだと礼一郎は思う。
(567) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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だから、分けてやれるものなんて、 ひとかけらだってあるはずないよ。
(568) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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ま、これは礼一郎の話だけど。
(569) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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……礼一郎はまだ、 人間のお友だちに見えてるよね?
(570) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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笑えよ。
(571) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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──現在/廊下── [ しゃがみこんだのは、礼一郎です。 そんなにいろんな呼び名もないし、 まあふつうに。わかってるよね。 だといいよね。>>536 礼一郎の言ったのも願望に近いけど、 でもほんとに、みんなのこと信じてるよ。] そうそう。こんな状況だけど、 食うもんと毛布くらいはあるんだし。 もう暗いしさ、 俺、ちょっと疲れたよ。 今日んとこはゆっくり休もう。 [ そーしよ。って言うみたいに、 握った手首をゆらゆらと揺らしていた。]
(572) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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おまえ見てたら、 なんか引っ込んじゃった。 ……ありがとな。 [ 泣いてもいいよ。 って言われても礼一郎は泣かずに、 喜多仲の言葉を聞いてんだから、 そこは泣けよ(笑)って、 ちょっと怒ってくれてもいいよ。 そろそろ立ちましょうか。 って、礼一郎はゆっくり立ち上がる。 腕を引っ張ってリードみたい。 けど、一緒に立ってくれたら、 たぶんそんなの、一瞬のことだし。]
(573) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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[ そうそう、フォローが下手って、 別に自己評価じゃなくって、 友人からのありがたい指摘、 礼一郎を客観的に見た姿、なので、 そこそこ上手に見えたんなら、 波長が合ったか、なんかそういう、 個人間の話なんじゃないかな。 …………なんて、]
(574) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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…………いや、 そんなこと、あるわけないか。**
(575) 2020/06/17(Wed) 10時頃
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──回想/打ち上げ──
[ あれ。あれは、あれです。
としか言いようがなかったけど、 ジェスチャーのおかげで伝わった。>>426]
……まあ、お揃い中のお揃いだな。
[ のんびりとした調子で言われて、 いやそうなんだけどさ。って思いながらも、 礼一郎は確かに、とうなずいてみせる。
確かにね。半々になれば浮きはしないだろう。 ……けれども、]
(611) 2020/06/17(Wed) 18時半頃
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愛宮にもそういうことあるんだ。 ま、今日慌ただしかったしなあ。
[ ふうんって礼一郎は言った。 そういうこともあるよねって具合に。
……モノにぶつかってる印象、 あんまりない気がして、いや、あったか?
でもほら、変に触れるのもなんだし、 今日は忙しく動き回ってたから、って、 よっぽど正当な理由付けだと礼一郎は思う。]
(612) 2020/06/17(Wed) 18時半頃
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[ つまり、 愛宮心乃はどこかであれをなくして、 そのことを気に病んでいる。
──ってふうに素直に解釈したんだけど、 そこまで気にしなくても。とも礼一郎は思う。
たぶん、氷室は愛宮にならそこまで怒らないし、 早未もぎゃんぎゃん怒りだすタイプじゃないじゃん。
なくしたのが礼一郎だったら、 ぎゃんぎゃん怒るほうの氷室が出てきて、 「はーーーーー!?」って言われる気もする。
礼一郎の抱く勝手な印象の話だ。]
(613) 2020/06/17(Wed) 18時半頃
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[ 写真、撮れましたか? どうだろうね。 礼一郎は望み薄な気がしてきている。
撮ることになったとして、 礼一郎はそのまんま写りにいくし、 愛宮の恰好について何も言いはしない。 ほら、だってアリとナシでバランスいいし。
ただその後、鞄にしまい込んでた、 新品同様のふりふりを取り出して、]
俺、どうせ使わないから持っとけば? そんなことで許さないだなんだ、 言うようなやつじゃないって、レイも早未も。
[ あんまり落ち込むなよなーって、 ちゃんとしてる愛宮の言い分、 まるっきり信じている調子で言った。**]
(614) 2020/06/17(Wed) 18時半頃
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でも、ふつうの人間に見えたでしょ?
(683) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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ま、見えてるなら、 それならいいんだよ。 これからも仲良くしてね。
(684) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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礼一郎の友達でいてね。
(685) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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そうじゃなきゃ、 礼一郎はもっと許せなくなる。
(686) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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──現在/廊下──
帰宅部とは基礎体力が違うんで。
……手料理とコンビニ飯と、 選び放題なんだから、 贅沢な遭難先だよな、ここ。
[ いつもの調子で喜多仲が喋るから、>>671 礼一郎は少し安堵する。言わないけど。]
(687) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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わはは、バカで結構。 みんなには内緒にしといてやるよ。 ……うわ、どつくな。あぶねえ。
[ 言わないけど、まあ。 礼一郎はよかった。って顔をしてるし、 いつも通り、そいつのことを見上げてる。]
(688) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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……おー、 適当に帰って来いよ。 保健室は女子が使うからな。
[ 変な顔して笑う友人を、 礼一郎は今度こそ手を振って見送った。
なんとなく、念のため、 寝床について冗談みたいな釘を刺したのも、 喜多仲がいつもどおりの様子に見えたからだ。
いってらっしゃい。またあとで。 ──で、礼一郎は何をするべきなんだっけ?*]
(689) 2020/06/17(Wed) 21時半頃
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──現在──
[ 喜多仲にも言ったとおり、 今日はもう休もうって礼一郎は思う。
その前にもう一度だけ、 体育館を見に行って、それで、 ……どうしたらいいんだっけ。
考えながら歩いていたんだけれど、 目的の場所に行き着けば、 誰かがちゃんと布を被せてくれてた。>>522]
(697) 2020/06/17(Wed) 22時頃
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[ ごめんとありがとうが、 同じくらいのタイミングで頭に浮かんで、 でもその言葉を誰に向けるべきかはわからない。
誰でもおかしくないって礼一郎は思う。 ここにいる人なら、みんな、 こういうことちゃんとしてくれそうだって。
…………それから、 探してもいない七星に向かって、 今度は ごめん だけを思って、立ち去った。*]
(698) 2020/06/17(Wed) 22時頃
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[ ……そう、ずっと気になってて。 食いしん坊とかじゃないよ(笑)>>91]
(723) 2020/06/17(Wed) 22時半頃
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──家庭科室──
[ 礼一郎がそこにたどり着いたとき、 少なくともそのとき人はいなかった。
作ってくれるって言われて、 ありがとうって言ったんだから、 そうするのが礼儀ってやつだろ。
それと、単純に腹が減って。 ……減ってるはず。夜だし。]
(731) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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[ 割れた皿はなくって、 鍋にシチューは残ってたはず。
乾かされてる皿を見て、>>682 礼一郎は誰か来たんだなって思う。
よかった。 食べるのが礼一郎だけじゃなくて、 本当に、本当によかった。
勝手にしてごめん。 ──って思いながら、温める。 礼一郎はお皿にシチューをよそう。]
(732) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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……いただきます。
[ って、静かな家庭科室に独り言。
手を合わせるのは省略しがち。 だけど、声には出して言う。 が、礼一郎のそこそこの礼儀。
シチューはおいしかったです。 点数をつけるみたいなのは、 礼一郎の信条に反するのでやめとくね。
でも、おいしかったです。とても。
え? 失敗だったんですか?>>584 ……でも、礼一郎はおいしいと思ったよ。 本当だってば。こんな嘘つかないって。]
(733) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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[ 皿を洗って、火の始末を確認して、 礼一郎は教室の前方に歩いてく。
普段の教室や座学用の教室に比べて、 あんまり使われないからきれいな黒板。
十分なスペースが余ってるのに、 なんとなく、わざと端っこを選んで、 礼一郎は小さくいくつか文章を記した。]
(734) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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ごちそうさまでした。おいしかったです。 片付けするから声かけてください。阿東
(735) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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[ まだ誰か食べるかもしれないからね。 鍋はそのまま、礼一郎は教室への道を戻る。*]
(736) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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──夜/教室──
[ 机を教室の端によけてスペースを作る。 手で、机といすをひとつずつ運ぶ。 その場に誰かいたら手伝ってもらう。
適当に広めのスペースを作って、 礼一郎はせっせと寝る準備を整えた。
あとでシャワー浴びて、 服は……着替えを取り損ねたのでいっか。 歯ブラシを持ち歩くほど、 几帳面な人間じゃないのが災いした。 せめてあとでゆすいでこよう。
……勉強。って思ったけど、 たぶん、頭に入らないから、いい。]
(759) 2020/06/17(Wed) 23時頃
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[ ……そんな感じで、 だいたいの寝支度を整えて、 礼一郎はむしゃむしゃ菓子パンを食べてる。 男子に「食えば?」って言ったりもする。
おいしかったです。 あ、いや。これは味がどうとかじゃないね。 小腹を満たしました。ありがとう。
そんな夜だった。 氷室がここでは寝ないって聞いて、 礼一郎はいくらか動揺する。 辰美に大丈夫そう? くらいは聞いたかも。]
(760) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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[ 疲れているはずだから、 みんなちゃんと寝ような。
──って、礼一郎は思うけど、 いや、修学旅行じゃないから、 大騒ぎとかにもなんない……と思う。
思ってるんだけど、 場合によってはいつもみたく、 礼一郎は「 うるせえ! 」って怒る。
そんなに神経質なほうでもなくて、 旅先でも問題なく寝られる人間だから、 そのうち眠りに落ちてく。つもりだった。]
(761) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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[ 寝付けなかった。]
(762) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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[ 寝る段になって、 さまざまなことを考えた。
ここは誰の世界なんだろう。 七星は無事でいるんだろうか。 この世界を作った人間は、 本当に死んでしまうのだろうか。
……辰美はどこまで、 あのことに気付いているんだろうか。]
(763) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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[ できるだけ物音を立てないように、 礼一郎は寝返りばかりうっていた。
もうずっと、 いつかバレたらどうしようと、 そんなことばかり想像してきたのに、
いざそれが現実になろうとすると、 頭の中が沸騰するみたいで、 心臓がばくばくと騒いで、 何かを考えるどころじゃなかった。]
(764) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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[ 何度となく、想像している。]
(765) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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きっと、 阿東家の非常識がおおごとになったら、 礼一郎は「良い子に見えたのに」 ……って言ってもらえる。 「礼儀正しくて」「親切で」 「明るい子」に見えたのに。
「見えたのに」のあとに隠れてるのは、 ……なんだろうね? 考えたくないな。
(766) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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[ 礼一郎は本当に恥ずかしい。 顔を覆って、叫びだしたくなる。
間違ってるなんてとっくに知ってる。 礼一郎が信じてたものなんて、 ほんのはじめから間違いでしかなかった。
でも、気付いたときには、 絶対に見誤っちゃいけない線引きがひとつ、 礼一郎の足元で踏みつけられて、 もう今となってはぼやけて見えない。
それは紛れもなく、礼一郎の恥だった。]
(767) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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……でも、よかったよね。礼一郎。 ここが家じゃなくってよかったね。 だって礼一郎、どうせ蹴り飛ばしたでしょ。 ずっと我慢してたけど、もう無理だったよね。 髪の毛引っ掴んで恨み言を吐く。 くらいじゃ、収まるはずないよね。だって、
(768) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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礼一郎が友達をなくしそうなのも、 全部、全部、それのせいだよ。
(769) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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……それを見るたびに、 憎悪ばかりがこみ上げる。
(770) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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許せない。
(771) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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[ みんな知ってるかもしれないけど。
蹲ってるとこ蹴っ飛ばしたら、 それはよろけたように床に倒れる。 頭を抱えて虫みたいに丸まる。
そういうとき、 何も考えずに続けようとすると、 つま先が骨っぽい太ももの外側、 骨盤の側面らへん、とかにめり込む。 面倒だから同じとこばかり蹴る。
そうすると次の日、 そっち側の足だけうまくはまってないか、 関節が錆びついちゃったみたいな、 気持ち悪い歩き方をするんだよね。それ。]
(772) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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……知らないか(笑)
(773) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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礼一郎がふつうに知ってること。 たぶん、みんなは知らないこと。 探したら、もっとあると思うよ。
(774) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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礼一郎は、そんな自分が恥ずかしい。
(775) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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恥ずかしいだけ。*
(776) 2020/06/17(Wed) 23時半頃
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