35 星降る海岸に纏わるエトセトラ
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―空き地―
足元気をつけるんだぞー。
[いつもの調子で一目散に逃げだしてしまった勝丸の背に、のんびりと声をかけて。 急に静かになってしまった空き地。中に誰もいない屋敷にひとり戻る気になれずに、ぽてぽてと空き地を出る。
村の真中の道を、特にあてもなく歩き出す]
(197) 2011/08/18(Thu) 00時頃
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―― 神楽邸・玄関 ――
た、ただいまぁ…――――
[私が帰った頃には、既にお豆腐が届いていて 疲れ切った声を聞いた母さんが、玄関まで来てくれた
お魚と、きゅうりを渡して 大きなスイカも、受け取ると言ったけれど これは、私が冷やしたかったから]
いいの、私が井戸まで運ぶの
[あと、もうひと頑張りと、大きなスイカを背負って歩く ギシギシと、床がなってしまうから 随分と、自分がおデブになった気がした]
(198) 2011/08/18(Thu) 00時頃
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―回想・私塾に面した空き地―
は……? 未来人の子孫?
[先生にしては不可解なことを言う。 未来人の子孫が過去にいることなんて不可能だ。]
…………、って、わあわあわ!!!
[突然、引っ張られたと思ったら。 肩に何かを貼り付けられた。]
……?!?!?!
[状況を理解できないまま、そのまま連れられていく。]
(+10) 2011/08/18(Thu) 00時頃
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ええ、そうですよ。 多分、大事なのは、『一緒にいる』という事でしょうから。
[微笑む夕顔に、笑みを返すが。>>193 続いた言葉に、ほんの少し、眉尻が下がった]
……その願いならば、とうに叶っていますよ。 あさもゆうも、私にとっては妹のようなものですしね。
こんな事をいうとまた、お小言をいただく事になるかも知れませんけれど。
[だから、秘密にね、と冗談めかして笑う]
それに……私はここで、たくさんのものを得ていますから。 ……これ以上を望んだら、それこそ罰が当たってしまいますよ。
(199) 2011/08/18(Thu) 00時頃
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[そして、連れて来られた場所は寄合場。]
…………………。 あー……、そういうこと。
……え、なんで……? 何も手伝わないですけど、わたし……。
[首を傾げて、呟く。 そのまま寄合場に入っていく長老たちの背を見て。]
……お祭りまで帰れないとか…。 無理…だし…。 あー……無理…。
[額を押さえて溜め息をついた。]
―回想終了―
(+11) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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[少し距離を置いて、『ただいまぁ』という声が届く。]
あっ。 朝ちゃん。 帰ってきた。
[ぱっと、縁側に飛び出しかけて。]
あっ。明さま。 ありがとございました!!
[ぴょこんと頭を下げて。 縁側を走っていく。]
(200) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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夕顔は、朝顔に手を振った。「おかえり!!」
2011/08/18(Thu) 00時半頃
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ただいま、夕ちゃん
[縁側から、夕ちゃんの声がしたけれど スイカを背負っているから、おばあさんみたいに腰が曲がって 顔が、見えないのであった]
みてみて、大きなスイカだよ? 井戸で冷やして、一緒にたべよ?
[手を振りたかったけれど、きっと手を振ったら落としてしまう]
(201) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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[遠く、聞こえて来た声にすぐさま反応する様子に、楽しげに笑んでその背を見送り。 入れ代わるように飛んできた小鳥を手に止まらせて、小さな頭を撫でた]
……このまま、何事もなく……とは、難しいでしょうけれど。 穏やかなまま、二人がいられればいいね、紫苑。
[小さな呟きに、小鳥は首を傾げた後、ぴぃ、と鳴く。 別に、言葉を交わしているわけではないけれど、意思は通じている。 そんな気がしていた]
(202) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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[確りと首を縦に振ってくれる団十郎に、驚いたように大きく数度瞬きを零す。 やがて、嬉しそうに微笑んだ]
…はい、学問は好きです。 源蔵様との問答は楽しいですし、書物を読むのは興味深い。 頭を柔らかくするのは難しいけれど、 意外なことを思いついたり、知らないことを知る瞬間は、 本当に嬉しいですから。
[其れは、とても素敵なことだと思う]
団十郎様が応援してくれるなら、百人力ですね。 何にだってなれる気がします。
―――――――――……。
[相手の顔に浮かぶ寂しげな色を、気づかないふりをした]
(203) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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―神社― [真昼が...の声に震えた音が聞こえ 音のしたほうを振り向くと、伊綱と真昼がいた]
なんでえ、居たのかよ、おみつ。
[あえてその名を呼ぶ。 自暴自棄もいいところだ。 このままで、帰れるのかね。そんな考えがふと浮かぶ]
(204) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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……さて。また、来年にでも。
[積もる話を粗方話せば満足したのか、立ち上がる。 ふと、視界が歪み、身体が大きく崩れそうになる。 なんとか倒れることはしなかったものの、暫く屈んだまま。]
…ッ。 日に当たりすぎたか……少し甘味屋で涼んで帰るか。
[全く、先程去年より身体も強くなったと言った矢先。 なかなかに恥ずかしいところを見せた、と苦笑し。 今度はゆっくりと立ち上がれば、ゆったりと歩き始める。出来るだけ、影の部分を歩きながら甘味屋へと行く心算。]
(205) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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―寄合場の窓際―
あっつぅー……。
[不機嫌そうに頬杖をつきながら外を眺める。]
だーかーらー、わたしは手伝わないって言ってるじゃないですかー。 なんか眩暈してきた…。
[座って休憩しているだけだというのに。 文句だけは一丁前に並べていく。]
ちょっと、お祭り、古いんですよねー…。 なんかもっとさー……こう…。 ふあー…ねむぅ…。
[欠伸をして、また外を眺めた。]
(+12) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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―海沿いの道―
[潮騒に誘われるように、いつのまにか海沿いへと出ていた。 あてもなく歩き続けるうち、ふと、向かう先遠く、しゃがみ込む人影か見えて]
日向ぁ?
[いやに長く座り込んでいる様子を見て、気分でも悪くしたのだろうかとそちらへ寄っていく]
(206) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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うわぁ。 大きい! これ、ほんとに朝ちゃんがずっと持ってきたの? すごいねえ。
えへへ。 こんなに大きかったら。 いっぱい食べられるね。
[ぱちぱちと手を叩いた。**]
(207) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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ふふ、何を仰いますか。
私はこの村におりますよ。 変わることなく、ずっと、ずっと。
[張り子の円盤を持つ手に、僅かに力が籠った。口調はあくまで穏やかに、常のように]
兄様も、もう数年したら戻って来られるそうです。 その頃には、私も御酒が飲めるようになっているでしょう。
[全て忘れてしまうなら、嘘を吐いたことにはならないだろうか。 …半分以上は、自分への言い訳だった]
(208) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 00時半頃
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―海沿いの道―
[地面の上でのたうつ線。
自分の描きだしたこの跡は、 志乃が描いていた跡と比べると
……面白みに欠ける、
の、一点につきる 気がした。]
(209) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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手伝わないです。 何もできないし。仁さんをなんのために連れてきたんですか…?
[不機嫌さは増すばかりで、長老と目も合わせない。]
……じじ様、嫌い。
[そうして、口も閉ざすのだった。]
(+13) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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―海沿いの道―
あつ い ………。
[身体が火照る。 それに目の前が少々、眩のような。
顔からは未だ、赤味がひいていないだろう。]
………っ あ、源蔵先生!
[近付いてくる源蔵に気付くと、
棒を置き、腰を上げて、 急いで、お辞儀をした。**]
(210) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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そだよ、ずっと持ってきたの 井戸に放り込んで、冷やしておこうね
[褒めて貰えて、すっごく嬉しかったから 最後の人頑張りと、私は歩いた 辿り着いたら。井戸にくくりつけて、どぼーんと落とす]
えへへ、冷えたら、食べようね 明様や、村のお友達皆にもわけてあげよう 夏と言えばやっぱり、スイカだもの
(211) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 00時半頃
女中 おみつは、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 00時半頃
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ああ、そうだな、それがいい。
[学問が好きだと、この村にずっといると、そう口にする一平太へ、何度も頷く]
そりゃあ、稼業にしちまえば、必ずしも楽しいことばかりじゃねえが……。 それでもやっぱり、好きなことして食ってけるのが、一番幸せだ。 俺にできることなら、いくらでも手伝うからよ。
だから、ああ、そうだな。 いつか朧も、この村へ落ち着くんだろう。 源蔵先生と、朧と、一平太と、一緒に飲める日を、楽しみにしてる。 本当に、楽しみにしてるからな。
[いつもと変わらぬ、穏やかな少年の表情を見つめた後。 彼の手の中の、飛ぶことのない張り子へ、視線を落とす]
(212) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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[やがて、ゆっくりと頭を振って]
……ああ、すっかり長話になっちまったな。 用事の途中じゃ無かったかい?
もし休みなら……神楽の、朝顔んとこへスイカを食べに来ねえかって誘われたんだが、一緒に来ねえかい。
[そう声を掛けてから、歩き出した**]
(213) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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刺客 博史は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 00時半頃
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[遠目にも、日向の顔が赤いのが分かる。それにあまり汗をかいていないようなのも気になる]
あ、おい、
[急に立ちあがって頭を下げようとした日向に、慌てて駆け寄る。勝手に肩を支え、額に手を当てて]
ん、いかん。日向、そこの日陰に入るぞ。
[有無を言わさぬ調子で、日向の肩を支えたまま、松の大木の影へと連れていく]
ほら、ゆっくり座って。……水筒を持ってきとけばよかったな。
(214) 2011/08/18(Thu) 00時半頃
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朧は、甘味屋に着けば、蜜豆を、と頼んで涼んでいく予定で**
2011/08/18(Thu) 01時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 01時頃
船大工 団十郎は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 01時頃
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――神社――
……ふあ。
[いつのまにか眠ってしまっていたらしい。 抱いていた餅兎は傍らで規則正しい寝息を立てている。]
拙い拙い… 民子さんの気持ちに応えるためにも一日も早くかっちんの着物、完成させなきゃね―――――…
[未だ少し夢現な頭のまま。 中断していた袖縫い作業を始めようとして、止まる。
それは、突然、神社の静寂が誰かが泣き叫ぶ声に打ち破られたからで。 その声に反応して飛び起きた真昼が震えたからで。 視線を向けた先に居たのが、どうにも明らかに様子がおかしい勝丸だったからであった。]
(215) 2011/08/18(Thu) 01時頃
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[とりあえず懐から扇子を出して広げ、日向の顔をぱったぱったあおぐ]
ちょっとゆっくり休んでから帰りなさい。どこかに用事があったなら、僕が言付ておくから。水のもらえそうなところがあったら、そこで貰いなさい。
[そう言って、自分も日向の隣に座る。無理して動こうとしないかの見張りも兼ねて、扇で風を送りつつ]
……あぁ、そういえば。 昨日、日向の質問を聞きそびれていたね。何の質問だったんだ?
[扇ぐ手を止めぬまま、日向に問いかけた**]
(216) 2011/08/18(Thu) 01時頃
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[けれど、一通り叫び終わるのを待って。]
どした?何かあったのか?
[心配そうに声を掛けてみるものの。]
ってその名前で呼ぶなっつっただろーが。
[つい、憎まれ口に反応してしまうのだった。]
(217) 2011/08/18(Thu) 01時頃
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─ 神楽邸・私室 ─
[小鳥は左の肩に乗せて、文机に向かうものの。 日常の挨拶を記した辺りで手が止まる。 目が向くのは、露草の押し花]
……露草……月草、でしたっけ。
……『彼ら』の記憶は。 月草の染め色の如く……とけて消えるべき……なのでしょうけれど、ね。
[そんな呟きをもらして、小さく息を吐く。 わかっていても。 残りたい、残したい、と思う気持ちもまた、理解できるから、それ以上は言わず。 押し花を軽く指でなぞって、目を伏せた。**]
(218) 2011/08/18(Thu) 01時頃
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発明家 源蔵は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 01時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/08/18(Thu) 01時頃
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―神社―
どっちもおめーだろうが。 さびしんぼの伊綱は、本当の名前を呼んで貰えないと ぼっちになって取り残されちまうーって思ってんのか。へっ。
この御団子餅伊綱ッ!
[憎まれ口のキレが悪い]
おめーにはわかんねーよ。 ああ、わかんねーだろうよ。
むしろ真昼のほうがわかってくれるかもな。 [怯えた白い物体を指差す]
(219) 2011/08/18(Thu) 01時頃
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おみつは、何も言わず、そっと勝丸の頭を撫でる。
2011/08/18(Thu) 01時頃
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なーんてな。
あー、ちっとはすっきりしたぜ。
[だが、語尾のトーンは僅かに重い]
(220) 2011/08/18(Thu) 01時頃
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って、おい。なんだよ!
[急に撫でられて、声が荒ぶる]
(221) 2011/08/18(Thu) 01時頃
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―――…
[懸命に返される憎まれ口。 強ち間違っていは居ないとぼんやり思いつつも。 やはり、その様子が只事ではないことが痛い程解った。 解ってしまう程に、目の前の勝丸は辛そうだった。]
どしたの…本当に…
[再度、聞く。 悲しげに、ただ見つめて。]
どうしたの?本当に。
(222) 2011/08/18(Thu) 01時頃
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