158 Anotherday for "wolves"
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どうして兄さんをひとりじめするのが人助けなのよう…
[状況がまったくわからないわたしは、うろたえたメアリーの声>>170もぷくっと膨らませた頬をしぼませる理由にならず。 ふまんげなまま、いいもの、後でさわるもの! と じぶんのなかで決意表明をしてその場をやりすごす。]
はつこい………??? そ、そうだねえ。 叶うと、いいね。
[まだしたことないの、とはなんとなく言えなくて なんとも歯切れのわるいへんじ。]
どうしてそんなこときくの?
[と、聞いてみたけれど、答えは貰えないような気がしていた]
(202) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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……………、…
[部屋に向かうまで、足音だけが響いた。 何か言おうかと思う。 けれど何を口にしたものだか、言葉が出てこないのだ。 彼へ顔を向けることもしない。 ただ、床とラディスラヴァの様子に目を向けるばかりで]
教会で?…何故、
[ただ。部屋で事情>>199を聞けば、やはり短い問いが落ちる。 相変わらず顔は彼へ向けないまま、それでも出て行けと追い出すことも、またないようで]
(203) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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― 花畑 ―
[人気のない原っぱは、村の騒ぎも届かない。 黄色の絨毯は”みたくないもの”を覆って隠し、視線を奪う。]
きゃ!兄さん、そこにいたのね? おいで?
[ふわりと感じた感触>>200に、繋いだ手はするりと抜け、存分に兄さんを撫でまわす。促された通り、白い手は足元を探って
しっとり、柔らかな花びらと ちょっとざらついた茎に、厚みのある葉っぱ。
手触りと馨る芳香、わたしはその場にしゃがみ込み 花の高さに保った掌で オレンジ色の海を撫でる。]
ほんとう!こんなにあったら、花冠よりもおおきな 首飾りくらいつくれるかも。
[ いつもの日、いつもの空、いつもの 私達。 ]
(204) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[ ぷちり、根本から千切る茎。 くるり、輪を作って編みこんで。
何回目のことだろう。やっぱり、なんだか変だ。]
ねえ、メアリー。どうしたの?
なんだか今日、へんよ?
[ へん なのは。 さっきの兄さんをひとりじめするような事だったり なんとなくジョスと私の傍から離れようとすることだったり それいがい ”かも” しれないけれど。
緑色の長袖のワンピースの手を、伸ばして 濃い亜麻色の髪に触れて 問うた。]
(205) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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―― 本屋 ――
[少しずつ読み進める物語。 吹き込む風が未だ読まぬページを捲ろうとする。 軽くページを押さえたところで、 掃除したときに開けた窓がそのままだと気付いた。 本に栞を挟み、慌てて窓辺にゆく。 開かれたままのそれを閉めようとして、 外が些か騒がしいことに気付いた。]
……ん、
[怪訝そうに眉を寄せ外を気にするけれど 騒がしい、と思うだけで、窓を閉める。
同じく騒ぎに気付いた弟はというと 兄と違い一目散に駆け出して教会で何があったかを知る。]
(206) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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―宿屋へ行く前、サイラスと―
ん、 。
[誤魔化したようにわらった>>122のがばれているとも知らず、マシュマロに触れる指を受け入れながら 子供のわたしはくすぐったそうに、顔をくしゅりと曲げて]
つまんでも、面白くないですよう。
[頬を滑る指を、捕まえる。
えんりょがちに けれど離さない、そんなつよさ。 そうして、ねだったパン屋までのエスコートを いつもと変わらぬ笑顔で受け取るんだ。]
…………つれてってください。
[お願いしなくても 繋いだ手を引いてくれることは知っているけど。]
(207) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[日常が壊れてしまったことはまだしらない。 朝の空気に混ざる死臭も、これから溢れる疑念も 今は未だ薄く、鼻を擽るのはバターのいい香り。
いつも重ねている手に、彼が何かを堪えている>>139なんて想像は、したこともない。指の隙間を埋められたとて、きっと過るのは一瞬の困惑だけ。 変わらずきゅっと、握り返すのに。]
フィナンシェ? すてき!メアリーも喜ぶとおもう。 サイラスがいなかったら、買えなかったかも。
[どうしたって、”あると知ってるもの”を買いがちだから。 まだジョスも一緒だと知らないわたしは、サイラスの薦めに「なんだかちょっと多くない?」と思ったけれど、 余ったら持って返ればいいか、と自己解決。
中身が詰まったバスケットはわたしの手に渡ることがなかったから、噴水広場で受け取った時、重さにちょっとびっくりしたのは……ここだけの話し。]
(208) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[ カタリ、コツリ、いつもと違うサイラスの歩く音。 それにようやく彼も何処かへ行く所だったのだと気づいて
ここまでで大丈夫だから! と噴水広場で彼の手を引き留め、バスケットを渡してほしいと 離した手を差し出した。
手に乗ったずっしりとしたそれに一瞬眉を上げるけれど まぁいっか。と 噴水の音の隙間にかくして 玄関先と同じように、ちょっと困った顔で頷くんだ。]
…………ありがとう。
[気づいた、ってことは言わない。 言ったらきっと、俺の用事は後でもいいのと言って宿屋までついて来てくれてしまうだろうから。
だからいつも通りに抱き寄せて ぽむ、ぽむ。 背中に落とす、たくさんのありがとう。 背後からかけられた声>>141に振り向いて、 声は出さずに ごちそうの詰まったバスケットを持ち上げた*]
(209) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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……――― え?
[教会で、族長と。
人間の娘と。
ふたり。 人狼に襲われて死んでいた と。]
[そう、ひとの耳が捉えて。]
[三秒程、息を、忘れた。] [すぐに、は 、と勢いよく空を吸い込んだけれど。]
[きのう。 いつものように避けて、回らなかった場所。] [逃避するように見あげた空は、 清々しい蒼を そこに湛え続けるまま。]
(210) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[毎日の店の手伝いであかぎれた私の手は 村の少女達のように、綺麗なものではない。
何度も再生を試みた皮膚。 幾度も水にさらされた手は、節々は皮が厚くなっていた。
騎士が壊れそうに繊細な少女の手を取る姿に、 多少の憧れはあっても 母と同じ手になったのだと思えば、それは小さな誇り。 ただ、それを口にするには恥ずかしくて 人前では、そっと手を隠してしまうのだけれど。
メッキのバケツに水を張り替えて、 今日仕入れたばかりの花達を、そっとその水に浸す。 茎から葉へ、花へ、行き渡るように。]
(211) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[毎日の仕事は、手癖で作業出来るほど身体に染み付いていて 足が、指先が、止まることなくお客様を迎え入れる準備を着々と進めていた頃、
ぐる、ぐると、脳裏が 意識が、昨日の出来事へと傾いていく。
怖いと震えていたメアリーの肩 夜目に見たルパートさんの表情 族長の厳たる態度で告げられたお触れ 頬に触れそうになったベネットの―― ]
(212) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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女性だってこと以外は、俺には判らんな。 ──あの子、ラディスラヴァと親しい人間だったってのは、考えられるもかしれねぇけど。
[グレッグに死んだ人間のことを訊ねられれば>>196、男はふるりと首を横にして、それからふと、推察めいたものを呟いてみる。
女性や子供が見ないほうがいい惨状なのは、死を見てきたスティーブンの蒼白い顔面が物語ってくれた。 けれど本当にそれだけで、ラディスラヴァは気を失ったのか。
そんな疑問で、言葉はついと紡がれる]
(213) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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―花畑―
[>>204呼ばれるままに獣は手元に当たるようにと身体を寄せ、 くうんと甘えるような声で存在を示す。 それが飽きればごろりとその辺に寝転がるが、 耳だけは何かを探るようにぴんと立てたまま。
教会から遠くても、まだここは日常の続きでも。]
持ち帰って、飾ってもいいかもな。
[雇い主のところには枯れるだけかもしれないから、却下。 他に花なんて渡せそうな相手は居ない、けども。]
(214) 2015/05/13(Wed) 23時半頃
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[メアリーがおかしいのは、昨日からで。 てっきりあの族長の話からだと思って、 今日もまだ強がっているのだと感じていたが。
それが余計なお節介の空回りなのか、 そうでないのか判断出来ないのは仕方ない事だった。]
(215) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[スティーブンとルパートのやり取りに、わだかまりみたいなものを感じつつ、ラディスラヴァを寝かせる部屋へと向かう二人を見送り、そうしてグレッグと話し込む。
内容が内容なだけに、その声は外の天気とは裏腹に、どんよりとしたものになっている。
グレッグの唇から、宿には新しい客は来ていないと告げられ>>198、男は惚けたようにその顔を見つめた]
──……そう、だな。 他のとこから人狼族が来るなら、確かに族長に話、いくよな。 俺だってこの村に来て、最初に会ったのは族長だったし。
[呟かれた言葉を噛み砕けば、声が震え始めた。
嗚呼、理解している。
俯くグレッグが、何を言いたいのか。]
(216) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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( …… ワタシのせいじゃ、 )
はは、 …… うそだ。
[唇を一文字に結ぶ。
力無く笑う、ただそれも。 単なる虚勢だ。
――― ひとの、死。 そんなもので、揺らぎはしない。
これでも、元傭兵だ。 見るに堪えない死体を、 『作った』ことさえある。 けれど。これは、そういうのじゃなくて、 ……。 ]
[さっき、撫でてもらえた手がすこし恋しくなった。]
(217) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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あの族長が、野犬なんかにやられてたまるかよ。
いるんだな。
[教会に、駆け込みたい。 そこは族長の、そうしてオーレリアの血や臓物やなんかが飛び散る惨状で、祈りも、縋ることさえも許されない状態であるけれど。
でも、何かに祈り、縋り、これが現実でないと、そうではないと。祈ることで、逃避したかった]
村の中に、共存なんていらねぇっていう、狼が。
[逃避したいと思いながら、それでも男は、言葉にして紡いだ。
グレッグが言葉にしなかった、その事実を]
(218) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[じわり、頬に熱が灯った気がして、ぶんと首を一振り。 それだけでは熱を払えた気がしなくて、ぶん、ぶんともう一振り。]
ち、違うわ。 あれは、土を払ってくれようとしただけっ。
[自分に言い聞かせるように声にすれば、何の話だと母に呆れられた。]
ううん、何でもないっ。
そう、何も、……なかったの。
[否定すれば、陰る気持ちがそこにはあったのだけれど。 その原因が何であるかは、まだ蓋をしていたくて。
その母娘のやりとりが、村の外れにある花屋の日常であり、 いつもと、同じ朝の、はずだった。*]
(219) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[ラディスラヴァを連れて行く最中。 互いに>>203おしのごとく黙りこみ、重い空気が満ちる。 やはり、やはりとなぞる思考。抱くのは諦念にも似た感情。
それでも、それとこれとは別だろうとラディの事を頼む。 返されたのはやはり、短い問い。 答える為に、やっとの思いで口を開いた。]
……教会で、族長と人間の女性が殺されていた。 遺体の様子は酷いものだったさ。 獣に食い荒らされたようだった。 彼女はそれを見たんだ。ショックだったんだろう。
[ラディスラヴァの顔をじっと見つめる。 ルパートの目は見ないまま。]
……過ちは、一族の手で、か。
[ふいに言葉を落とし、黙った。]
(220) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[ふる、と首を振るう。
そんなことに弱きになっていれば まーた、あの偏屈な飼い主に馬鹿にされそうで。 早まる鼓動を抑え。
昨夜の、ざわめきのようなものを ようやく理解したころには、あとのまつり。]
[『“過ち”は一族の手で、正さねばなるまい。』]
[あの荘厳な声を思い出して、 顔を顰めた。 ]
…… 悪い夢なら、いいのにねえ
[ …『朝』みたいに。 頬を抓れど、目は醒めない。]
(221) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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―花畑へ向かう途中― わたし、あのね、初恋って いくつでしても素敵だろうなって 思って!
[えへへへ〜、とぎこちない声で笑う。 その嘘くさい笑い声は 見えていなくともで作り物とわかるのだろう。
下手なりに話をごまかそうとするが どうだろうか。 いつかマーゴにちゃんと話せる日は 来るのだろうか。]
ね、ジョスランさん!!
[と唐突にジョスランに話を振る。 マーゴに見えないのをいいことに 小さく親指を立てながら。]
(222) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[傍から見れば滑稽な有様だろう。 そんなことを、冷えた頭の片隅にぼんやりと思う。 いい年した男二人が押し黙り、何を口にしていいかも分からないのだ。
ラディスラヴァの世話には、頷き返し。 状況を教える彼の言葉に、男は微かに口元を引き締めた。 その他に表情が動くことはない。 驚きも怒りも、その顔に浮かぶことはない]
そうか。
[音にして返したのは、ただこれだけ。 女性とは誰だろうと、一瞬の疑問は過ぎるけれども]
(223) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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過ち……、か。
[ぽつりと落ちるのは別の言葉で]
過ちだと君も思うか。
…──── スティーヴ。
[そうして、かつての呼び名を低く呼んだ]
(224) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[ ――― ふつうに考えれば、 余所からの来客者が居れば、 誰か気付かないはずがないし。
第一、みすみす、 そこらの野良に 族長が殺されるとも思わない。]
は …… 。 やだやだ。
[零れた三日月から。
平常を取り戻すよに、 ふるり 漆黒を揺らす。 ]
…… この村でまで、 戦場みたいなことは したくないんだけどねえ。
(225) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[本棚にはメアリーがルパートに買ってもらったと同じ本>>82も並ぶ。 文字が多い本がダメならと選んだ絵本を メアリーは面白そうと言い、それに決めたから、 第二、第三の候補であった絵本は また次の機会に紹介しようとしまわれた。
それはいつの話だったか。 もう読み終わってもよい頃合だが 感想は聞きそびれたままである。
未だ読み終わらぬことは知らないけれど 楽しんで傍においてもらえるならその本も本望だろう。]
(226) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[声として紡いだすぐ後、男は事実という悪魔を世に放ったような錯覚をしてしまう。
それを振り払うように、はと短く吐息をこぼして、片手でくしゃりと己の金糸を掻き混ぜた]
──なぁ、グレッグ。
人の味を知る狼ってのは、この状況の中 真っ先に、……疑われたりすんのかね。
[ 村の中に、族長の言葉を借りるなら『過ちを侵した者』がいるならば。
人の味を知り、村を追われた己は、間違いなくこの件の火種になりえるのではないだろうか。
時に酒場で告白した己の過去>>1:221は、もしかしたら人間も知るかもしれなくて]
(227) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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もし、お前さんがた仲間に迷惑かかんなら、
俺が疑わしいっつうなら──……
[ 始末してくれりゃあいいと。
その先の言葉が声にならなかったのは、男が臆病ゆえ。
けれど、必要とあらば──……。**]
(228) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[>>216こちらの言いたいことを察したのか、 サイラスの声が震えて>>218明確に言葉にする。 吐き出すこちらの息も、震えて。]
……これってさ、 …まずいよね。
このままだと…、 このまま、何もせずに放っておくとさ。
[あまり考えたくはない、考えだ。 均衡は崩された。 そもそも天秤ははじめから――水平だったのか、]
(229) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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多分俺たち…殺されるよ。…全員。 ……人間にさ。
[人間も同胞も食い殺す人狼を、 人間がいつまでも遠巻きに見るだけで放っておくはずがない。
"過ち"は一族の手で正す。 族長の言葉の意味を、 真の意味で理解したような気がして声が震えた。]
(230) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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[>>213サイラスが名の知らない人間の女性。 そもそもラディスラヴァは太陽の日でもないのに 何故朝早くから教会へと行こうと思ったのか。 誰かを探しに行ったのではないのか。 ならば、誰が。 朝早くから教会に行くような人間の女性。 思い浮かぶ、 箒を持つ人間の女性の姿はまだ宿に現れていない。]
―――――…、 俺さ…、…教会行ってくる。
[ぽつ、とサイラスに告げてから教会の方を見て。]
知ってる子…かも、しれないし…。 …ずっと、教会閉じたままにするわけにもいかない。
(231) 2015/05/14(Thu) 00時頃
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