131 SACRED JUSTICE ―闇の正義と光の祝福―
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―大聖堂前―
[『事実の口』『神の代弁者』『言論の殺し屋』――『金の亡者』。男を表す言葉は数あれど、当人が一番気に入っているものは『金言』。 何せ、金だ。自身を表すのに丁度良い。]
全く、厄介な衛兵な事だ。宜しいか? 私の≪能力≫を使いたいからと呼びつけておいて、何だって猊下に通すことができない? 私だってなあ、来たくはなかったのだよ、大体、依頼ならそちらが足を運ぶのが筋じゃないかね? それを毎回毎回呼びつけておいて、はした金積めば私が働くと思い込んでいるんじゃないかね? あんただったらどうよ? そもそも、私が本気出せばお前なんか一発であっちの塀まで殴り飛ばせるのに、何故それをしないと思う? 私だって手荒な事はしたくない。お前だって痛い思いをするのは嫌だろう?
『はあ……』
[自分の要求が通らないと見て、衛兵相手に散々にくだを巻く。 兵士の顔色に疲れが見えた頃、大聖堂から女が姿を現した。>>183]
(193) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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これはこれは枢機卿、今日も美しい事で。 なに、猊下にお目通り願いたくて参上いたしました。
[慇懃に礼を述べ、案内に従って聖堂内へと入る。 職務を全うした衛兵とすれ違う際、足を踏みつける事も忘れない。]
さて、お邪魔しますよ。
[勝手知ったる何とやら。慣れた様子で密談用の部屋へと入り、椅子に腰かける。 しばらくすれば、机の向う側には教皇が座り、商談に相成る――しかし、ごく自然に、クラリッサが対面に座る。 眉を潜めた。>>184]
これは、一体何の冗談で?
[当然、枢機卿であるクラリッサからの依頼も数をこなしている。 しかし、それは彼女の名義で呼び出される事が常であり、教皇の名で呼び出す意味がない。]
(194) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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[積み上げられた報酬の額、そしてクラリッサから語られる教皇の末路に、面白くなさそうに鼻を鳴らした。>>185]
成程、成程……。 しかしながら、人の口に戸は立てられぬもの。貴女の言うとおり、いずれは市井にも広まるでしょうなあ。 いいでしょう、私としてもこの秩序の崩壊は本意ではない。 そうなれば、この件は任せて貰うより他はないでしょうとも。
[下卑た笑みを顔に貼り付け、クラリッサを見据えた。]
一つ、『断罪の子羊』と邪教徒を糾弾する事、これは至極簡単。 さらに件の子羊に関しては、さっさと処分するのが宜しかろう――なんせ、羊は年を取ると臭みが出ますからなあ。 一つ、パルック聖上の殉教を讃える事も世論の形成も私には朝飯前。 しかしながら、それだけでは足りない。重要なものがさっぱりと欠けている。
[笑顔のまま、目を細める。]
教団権威を盤石に保つのに必要なもの……貴女も察している事でしょう?
パルック聖上は教義に殉じなされた。では、次は何処のどなたがこの教団を、この国を取り纏めるので?
(195) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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うん?ああ……そう、そうね。 確かに忌むべき徴ではあるのだけれど… そうね、私はあまり迷信深くはないってことかな。それに……これでも地上の歴史について人よりは多少詳しくてね。
つまるところ、まあ……その剣は重要な遺物かもしれない、そういう事よ。それなら、きちんと然るべき者が管理する必要があるでしょう。それに……もし危険なものであれば手元に置いて管理するか、封印も考えねばならない。
[言葉を選びながら、相手の目をじっと見つめたまま。視線をそらさずに話を続ける。]
その剣をどこで手に入れたのか。何という名前か。それとこれが一番大事なのだけれど、どんな風にして手に入れたのか。
あら、どうしたの?続きを聞きたいのだけれど。 目を見て話してもらいたいものね…?
[聖堂の台座。そこまで聞きとめたが、妙な間を感じてヘクターに声をかけた。]
(196) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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……思ったより騒ぎになっていませんね。
[黒衣の姿は再び屋根の上にあった。 遠目に見えるクロス・オブ・メサイア教団本部。 警備こそは先程よりも固められているようだが、教皇暗殺による混乱は見て取れない。]
我らへ恩寵、夜の闇を待つべきか。 或いは……。
[過ぎるは連れ去られた子供達の事。 だが、あの人数の子供達を連れ出し行く宛ても浮かばず、すぐにゆるく頭を振った。]
(197) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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[頭を振った後。 周囲を見回せば、ふと雑貨屋が目に入った。]
この様子ならまだ手配は回っていないでしょう。
闇は常に我らが傍らに寄り添い。 弱き我らを包み込むだろう。 けれど、"幸運"なる出会いに幾度も期待するわけにはいかない。
[呟きながら屋根の上より危なげもなく飛び降り。]
申し訳ありません。 買い物をしたいのですが、どなたかいらっしゃいますでしょうか。
[雑貨屋「イ・フウド・ウ・堂」の扉を叩く。 だが、店主は生憎と留守のようで返事はなかった。]
(198) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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う、お……覚えて……
[記憶が混濁する。 命を落とした際に脳へダメージを受けたのか、それとも預言書の膨大なる内容が本来の記憶を押しやったのか。 整理しきれないまま何度も首を振って、もう一度白銀の髪の少女>>191を見る]
人造妖精≪エーテル・フェアリー≫……。
[呆然としたまま、今の彼女の有様を受け止める>>192]
(199) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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そ、う。 私は――黒衣の預言書《ドレスコード》の担い手、憂鬱を謳う詩人《ブルーバード》。 この地にあるべき未来を齎すために来たの。
[言葉は紡がれるごとに、流暢になっていく。 しかしそれは人間らしい抑揚とは引き換えに――まるで預言書そのものと化していくかのように]
覚えておくわ、カリュクス――貴方はどうやら、私自身を規定するのに重要な存在のようだから。
[その言葉はどこか、他人の事を語るようでもあった]
(200) 2014/08/14(Thu) 00時頃
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まあ、当然そうなるわね。
――クロス・オブ・メサイア教とこの国を取り纏めることの出来る人物。 そう多くは居ないわ。
[そこまで言ってから、困ったように笑う。]
後継指名も出来なかったものね。 いずれは枢機卿の間で互選を行う事になるでしょう。
まさか、私の一存で決めるわけにもいかないもの。
[枢機卿筆頭とは言え。 彼女だけで決めれば当然反発は生まれる。
現状でそれは避けたかった。]
(201) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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後継者が決まるまで、市井に広まるのは避けたいわね。
後継者さえ決まってしまえばね。 また『金言』の出番も生まれるわ。
[そう言って微笑む。 次の仕事が生まれると言う事。
それは目の前の男にとって十分な魅力だろうと。]
(202) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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重要な、遺物……… 封印……
[>>196 聞こえてきた言葉は、意味は理解できるのに。 脳内に渦巻き始めた強い拒絶の念が、思考を鈍らせる。]
……………山の聖堂の、台座。それ以上は……………
文献にも……記載がない、名前も分からねェ……………
[目を見て話そうとしても、直ぐに逸らしたくなる。 ぽつり、ぽつり、と、解ることだけを話し。]
ああ…… 悪ィが、この辺で自由にしてくれねェか。
[そういって、その場を立ち去ろうとする。]
(203) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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……黒衣の預言書《ドレスコード》?
[先ほどとは違い流暢に語られる言葉>>200。 しかしそれに抑揚は無く、目を少しばかり伏せて]
…ええ。
私も貴女のことは一生忘れないわ、憂鬱を謳う詩人《ブルーバード》。 詩人の詩は、私の鍵と化すかもしれないもの。
[くるん、と日傘が回る。廻る。 それは今の心のようで、落ち着かない。]
また会いましょう、デメテル《私の友人》。
[ひらりと空いた手を振って、何も無ければ少女はその場から姿を消すだろう。]
(204) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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そう、山の聖堂の… それは、引き抜こうとして、簡単に抜けたのかしら。それとも…
[目を見ながら尋問にも些か似た聞き込みを続けるが、目の前の男、ヘクターはなぜかこれ以上の情報提供をしぶっている様子だった]
…そう。つまり、貴方も手にいれたばかりでよくわからない…というわけ。 良いわ、それならそれで。手間を取らせたわね。 …ところで、場所の提供は本当にいいの?
[念を押すように尋ねるも、芳しい返事がどうも得られないとわかると、無理に提案を勧めることはやめた。]
まあ、いいわ。ひとまず今回はこのまますぐに立ち去らせてあげましょう。 …まあ、せいぜい気をつけて生き延びなさい。
[ただそれだけ言って、彼を見送っておいて]
(205) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[くるりくるり。 廻る日傘>>204は、褪せた金髪の少女の心境にもまた似ていた]
ええ。 また会いましょう――カリュクス《記憶の残滓》。
[その名が本名ではないことも気付かぬまま。 その場から姿を消す少女を見送った]
[そして――その姿が見えなくなった頃]
うう――あああぁぁあ!
[どさりと地に膝を着け、頭を抱えて慟哭する。 果たすべき使命も、仮初の命を与えられた意味も、その瞬間だけは忘れていた]
(206) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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……聞いてのとおり。
[物陰に潜んでいた、普通の身なりをした人影に声をかけた。]
できれば手元において絶対的に監視体制においておきたかったのだけれど、まあ仕方ないでしょう。 それよりもあの剣、やはり…どうして闇の力に染まっているか知らないけれど、「王の剣」の可能性がある。 5000年だのという話は話半分としても、しばらくはあれを片時も離れず見張っているべきでしょうね。
……命を下します。彼の者を昼夜問わず鷹のように見張り、逐一の動きを私に伝えよ。
[己の子飼いの部下の一人に声をかけると、まともに視線も合わさぬうちに、その気配はかき消えていた。]
…これでよし。そろそろ戻ろうかしらね。
(207) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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― 路地裏 ―
[教団の女の最後の声は背中に届いた。 振り向きもせず、しかし唇の端に笑みを乗せて。]
……あれは”敵”だ。
[魔物狩り、異端審問、魔女裁判。 人間は人間以外を狩り。 魔物は人間を喰らい糧とする。
己はどちらの性質も持ち、どちらにも相容れない。 中途半端な存在。]
(208) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[そっと革の手袋に包まれた指先を見る。]
もう少しだ、もう少しで俺は完璧な――――、
[黒く染まった指先。 全身が病魔に侵されて黒く染まりきればきっと。 中途半端ではない自分になれる。]
(209) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[ふと、まだ病魔を喰らう前。 この手が白かった頃を思い出す。
あれはこの国ではなく、カーライルの王都だったか。 闇の国は居心地がよく、しかし中途半端な自分が嫌でカーライルに滞在する期間は短かったのだが。 そこで出会った青年がいた。 聖霊の力は美しく、己の眼には眩しくて。 人を喰らう獣のような己とは違う、綺麗な存在。
今頃どうしているのだろうか。]
(210) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[過去の感傷を振り切るようにゆるりと頭を横へと振って。 それからゆっくりと歩き出す。 診療所に薬の補充が必要な事を思い出したからだ。 向かう先は雑貨屋。 馴染みの店へと向かうべく足は動く**]
(211) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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こんな面倒事を起こすのは クラウディア殿位しか思いつかないが。
彼女の言う『神』は果たしてどんなお方なのやら。
[信仰も忠義もある意味同じだと思っている以上、 教団や信仰を疑うつもりはない。 疑うとすれば導き手の素質位だが、日々強引とも思える 動きを見せる教団、いやクラウディアを危ういとは思っていた。
思ってはいても諫める立場でも説教を出来る立場でも無い。 ただ王国に危うさを齎すならば誰であろうと容赦はしない、 それだけは変わらぬ信念と忠義で。 だからこそ男は神を認めないのではなく、縋りはしない。
そこに我が子の事が関係していないわけではないが、 跪く主を2人持つつもりはなかった]
(212) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[教皇パルックが兇刃に斃れたことを知らされるのは教団本部に戻ってから。 頭のなかに浮かぶのは、信徒たちの混乱の抑制もあるが、それよりも次なる指導者の行方。 この暗殺がただの切っ掛けでしかないことは、他の誰が知らぬとしても、自分だけは感じないはずもなかった**]
(213) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 00時半頃
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[少女が姿を見せたのは人の気配の無い路地裏。そこに叫びが木霊する。
それは慟哭にも似た絶望で。嗚呼、どうして、どうしてどうしてどうしてどうして―――?]
…ひ、っく……ぅ、ぅぁ、あぁああああ―――ッ!!
[涙が出ないからこそ行き場のない悲しみは声へと変わり、悲痛なまでになき叫ぶ。 どん、と掌を握って壁を強く叩く。痛い、イタイ。
これが運命だというのなら。 友人にあんなことを言われてしまうのが、定めだというのなら――――そんな酷いことはない。]
――……いや、ぁ……っ
[ ――お願い、わすれないで** ]
(214) 2014/08/14(Thu) 00時半頃
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無事に帰って貰わないと金稼ぎの相手が減って困る。
[ドナルドは連れ戻しに何処まで行ったのか。 近くをうろうろしている気配は感じられず、 いつまでも乾パンを持って歩き回る手間と必要性を考えると あっさり彼への心配をその程度まで軽減させて店へと向かう]
ああ、お客さん、すまない。 ちょっと出ていてね。
[真っ黒いのが店の前で佇んでいるのが見えて>>198 慌てて駆け寄り頭を下げる]
(215) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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[かつての友人もまた悲痛に叫んでいることを知る由もなく。 しばらくはそうして、スラム街の片隅に蹲っているだろう**]
(216) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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ああ、その件はやっぱりいい……、自分の足で歩く。 情報収集に、多少のリスクは付き物……… だろ?
[尤もらしい理由を付けて、女から距離をとる。 …近くに寄ると、頭に響いてくる「声」で酷い頭痛なのだ。]
ご忠告ありがとよ、世話になったな。
[ひらりと手を振って、裏路地の方へと折れていく。 >>207 背後に潜む気配には、未だ気付かぬまま。**]
(217) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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またまたご謙遜を、教団筆頭枢機卿にして神聖十字軍団長。
[困ったような笑みに、こらえきれずにやついた。>>201]
まあ、教団の『やり方』は貴女の分野。門外漢の私が意見できる領分ではない事は承知しています。 しかしながら、事は一刻を争う内容、急いで頂ければこちらも仕事がしやすくなります、クラウディア猊下……おっと失礼、先走り過ぎましたかな?
[からかう様な言葉を掛けた後、積まれた金から一握り掴み、懐にしまう。]
口止め料は確かに頂戴しました。 前金は不要――いつも通り、成功報酬のみで構いませんよ。その分弾んでもらえれば有難いのですがね。
(218) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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[クラリッサの微笑みに、笑みを浮かべた。>>202]
ええ、今後とも御贔屓に。 さて、いくら枢機卿が事を急いだとしても、即位に添える花がなくては格好がつきますまい。 私はそちらを当たるとしましょうか。
[扉に手を掛け、押し開ける前に一言つぶやいた。]
糾弾すべき邪教徒については、スラムを漁ればいくらでも確保できるでしょう。 件の子羊もきっちり探しますが、いざとなれば首から上だけで十分でしょう?
[下卑た笑みを残し、扉を開けて外へ。 からんころんと音を響かせて、聖堂の出口へと向かう。]
(219) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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[初めて見る容姿は貧民街には似合わぬ雰囲気だが 警戒する様子は見せずに、無防備に鍵を開け]
表通りの店ほど高級な品物は揃ってませんが、 その分勉強はさせてもらいます。
[少し薄暗い店内は床から天井まで様々なモノが並んでいる。 ノートやペン、タオルにお皿、お揃いのマグカップ、 人工宝石の着いたペアリング、靴に、本、異国の衣装や 日用品、珈琲豆、塩、お菓子、酒に薬と雑多な商品の数々の トンネルを抜けて、店主の席に落ち着くと静かに客の 観察に入った]
(220) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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―大聖堂・正門―
お勤めご苦労。
[衛兵に労りの声を掛けながらも、もう一度その足を踏みつけてから繁華街へと向かう。]
さてはて、適当なスラム街でも見繕いますか。
[教皇が殉教したとあれば、敬虔な信徒程悲しみに暮れる。 そして、悲しみは怒りを育む。 怒りの受け皿は、必要だ。
信徒が暴れるのに丁度いい規模のスラム街――その後更地にすればまた儲け話に繋がるだろう。 くつくつと笑いながら、大聖堂を後にした。**]
(221) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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弁士 仁右衛門は、メモを貼った。
2014/08/14(Thu) 01時頃
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そうね、出来るだけ急げるように考えておくわ。
それまではクラリッサと今までの呼び方で構わないわよ?
[とは言え、彼の言う事も尤もな話で。 次に誰が教皇となるのか。
それはパルックの死が広まる前に決めた方が動きやすいのは確かだった。]
(222) 2014/08/14(Thu) 01時頃
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