41 アンデッドスクール・リローデッド
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 01時半頃
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― 午後・屋上→校舎内、コーネリアと ―
[校庭に侵入した『何か』は、次々に手近な人間を襲い始めていた。既に校内は阿鼻叫喚、あちらこちらから悲鳴が聞こえる。]
畜生…何なんだよ一体… こんなB級映画みたいな話が現実だ?ふざけやがって…!
[走りながら、ぎり、と唇を噛む。 一瞬、昼に見たあの追われる夢を思い出して。 目が覚めたらいつもの屋上だったりはしないか、などと考えたが…どうやらこれが残酷な現実のようだった。]
(176) 2011/12/02(Fri) 02時頃
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コーネリア、タンマ! 適当に教室寄るぞ、ホウキか何か持ってた方が良いだろ。 …とにかく外に出ないと話になんねえ。
[まだ、この階への侵入者はいないようだ。 高橋は、屋上から降りてすぐの教室へ向かう。 掃除用具のロッカーを開けてモップを取り出し、毛の部分を落として金具が剥き出しの状態にした。同じものを2本。]
お前もコレ、使うか?
[1本はコーネリアに差し出した。]
(177) 2011/12/02(Fri) 02時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 02時頃
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―屋上→校舎へと―
[タカハシの後を追うように屋上を後にした。 縋るよう、力を入れればスケッチブックが弓なりに曲がる、それに気付いて慌てて力を緩めた。といっても悲鳴が聞こえるために力を入れて、それなりに癖がついてしまっていたが。
絵をかくのが好きでも、体育も得意科目であった彼は 体力の心配もなく走れる程度の身体能力はあった――万全の状態ならば。 浅く、早い呼吸を繰り返しながら走り、いつ「何か」がでてくるか分からない状態はそれなりにこたえたらしい。 >>177立ち寄った教室でモップを差し出されるまで、言葉もうまく返さなかった。 片手で受け取り、手に持ったままだったスケッチブックを鞄に突っ込む。]
使、う……! これでどんだけ、出来るのか分からないけど
[脳裏に「何か」の頭に突き刺さるモップを想像して眉を寄せた。 ちらり、タカハシを眺めてモップを持つ姿が似合うなと思ったことは言わないでおくけど]
(178) 2011/12/02(Fri) 02時半頃
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上までは登ってきてないみたい、だけど 誰かの悲鳴、聞こえたよな ――だれか
[殺されたのかな 廊下の方から目をそらせずに呟いた]
生きてる、人、まだいるよ ね
(179) 2011/12/02(Fri) 02時半頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 02時半頃
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―生物学教室→廊下―
[男は生物学教室を出ると、車いすを手繰り廊下を進む。 目指す先は、悲鳴が聞こえると思しき場所。いや、すでに悲鳴など途絶え始めている時分だったのかもしれないが]
……なんの音でしょうか。
[男が気づいたのは、近いか遠いのかも分からない悲鳴ではなく。 廊下のすぐ角から聞こえてくる声。 あっ、あっ、の呻きにあわせて、ぴしゃりと滴りの音色も混ざる]
……血の、臭い。
[くちゃりと聞こえるのは何の音か。時折、啜る音は分かる。 異常な気配に緊張を高め、背筋を走る寒気に耐えながら、筋肉により隆起した両腕でハンドリムを回した。 車いす特有の静かな移動>>1でそっと近づき、一気に角へと躍り出た]
(180) 2011/12/02(Fri) 02時半頃
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ああ…多分、な。
[階段の方から、悲鳴が―と、言うよりは、断末魔が―聞こえた。 恐らくは一つ下の階から。高橋は警戒に身を震わせる。
恐ろしくないか、と言われたら答えはNOだ。こんな異常な状況の中で、正気でいられることすら奇跡みたいなものだろう。しかし、コーネリアの、他者の目があることがまだ救いだった。それだけで、なんとか正気を保っていられる。元来強がりで、虚勢を張ってでも物事に動じない人間たろうとする高橋であった。]
(181) 2011/12/02(Fri) 02時半頃
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『ティモシー先生』っ!!
[そこには見覚えのある姿。男と同じ、生物教師。 普段は穏やかな笑顔を見せていた老年の教師が、千切れた肉片を咀嚼している。 壁に寄りかかり、項を垂れている生徒の――――先ほど生物学教室を後にしたばかりのザック>>168の腹を、食い破り。 意識が混濁しているのかもしれない。あっ、あっ、と呻き続ける少年の顔はすでに蒼白。 男の出現に反応を示さないザックのかわりに、皺と血痕が刻まれた顔が、男の方角と向けられた]
な、なんてことをされているんですかっ!? 正気ですか!? ティモシー先生!!
[同僚の顔に、正気の色が見えないことは明白だった。 されど男はティモシーを無視し、白衣からビニール手袋を取り出し装着した。 ティモシー以前に、今はザックだ。彼の腹の傷は、傍目に重傷。 ……いや、現実を見るならば、腹から胸まで大きく開いた爛れた赤い穴を見るならば、すでに手遅れかもしれない。 ともあれ、男は車いすのままザックの方へと向かっていき……こちらに向かってくる人物とは、すれ違いとなってしまった。 ちょうど男に、獲物に襲いかかろうとしていただろう、ティモシーと]
(182) 2011/12/02(Fri) 02時半頃
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[事態を飲み込めないまま、奇怪な行動に出たティモシーの背中に視線が奪われた。 なぜか、誰もいない方向をしきりに手で探っているその背もまた、彼の服越しに肉を抉られている。 目の前のザックほどではないが、決して浅い傷ではない]
いえ。今はそれ以上に……。 ザックさん! ザックさん、しっかりしてくださいっ!
[車いすの上からでは碌なことはできないと知りつつも、体を伸ばし、少年の容態を探ろうとする。 発した声に反応したのか、老いた教師が振りかえる。 狂気も宿らぬ両の瞳で、男の方角へと突き進む。 求めているものは、もう分かる。恐らく、ザックを貪ったのと同様、男の血肉か]
く……っ!!
[襲いかかるティモシーの首を、下から両腕で突き上げた。 まるで下から首を絞めるような状態で。しきりに虚空に噛みつくティモシーの口内から、溜まっていた血液が噴き出され、男の体に降りかかる。 ただ、闇雲に前に出ようと、闇雲に噛みつこうとする姿を見て、男はぽつりと呟いた]
(183) 2011/12/02(Fri) 02時半頃
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……目が、見えておられないのですか?
[気づいたことは、それだけではない。 男は、手袋越しの両手から得られた情報を、一つひとつ読み解いていく]
体温……およそ24、いや、23か。脈拍極微弱。 生体反応を維持することは極めて困難と思われる。 仮に起こり得るなら仮死状態――――いえ、それならばこれだけの活動は不可能なはず。 ならば、生存は絶望的と判断。 俄には信じがたいが、通常の生態活動とは別の法則で運動を行っていると推測される。
[なぜ、動いているのかはまだ分からない。 ただ、生物に携わる専門家としての理性が、ティモシーの現状を己に伝える]
自我は喪失し、捕食の本能に突き動かされている模様。 そのためなら教え子も――――まして『元教え子』を襲うことなど、厭わない。 ……あれだけ、優しかったティモシー先生、でさえも。
[細めた目に映る、老いた男。 その姿が、この道を進むきっかけとなった、18年以上も前の恩師の姿と重なり、奥歯をぐっと噛みしめた]
(184) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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さてどうする。…行くしかないんだけどよ。 参るよな、降りたらぜってー、アレいんだろ…
[階段の側まで戻って、階下の様子を伺う。]
俺、先に行くから。お前後からついて来な。
(185) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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お辛いですよね。ティモシー先生。 ……せめて、俺に最後の恩返しをさせてください。
[日々のトレーニング、そして車いすを手繰ることで鍛え上げられた両腕に力を込める。 万力のような力に引き寄せられ、恩師の頭が腕の中に。 噛みつかれぬよう、単純にこれ以上人としての尊厳を失する行為をさせぬよう、慎重に頭を押さえこみ]
――――――――っぅ!!
[くぐもった気合いと共に、捻りきった。 腕の中で察する、延髄の砕ける感触。鼓膜に響く、破砕音。 初めて人を殺めた忘れ難い感覚により、男の体に震えが走る。 やがて、腕の中の恩師から力が抜けて、元教え子である男の体に身をゆだねた頃。 男は、視界に広がる光景にようやく気が付いた]
(186) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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誰を襲うことも、厭わない。 ……そして、この症状は、強い感染性を持つ。
[角の先、外へと繋がる道筋には、多数の死者が歩んでいた。 死者。そうとは割り切れない思いはあれど、他に的確な表現が見つからない。 血肉を求めているだろう盲者達の中には、男も知る生徒達の姿も見受けられる]
か、感染経路は、血液・体液感染、で、しょうか……。 感染性は極めて強、く……そ、その症状に、は、速効性が……。
[嗚咽交じりの言葉を、言い切ることはできなかった。 傍らには、重症のまま立ち上がったザック――――いや、かつてのザックであったものの姿が]
許して、ください。 あの時>>170俺が、止められていれ、ば……。
[両の目から、とめどなく涙があふれる。 零れる水滴を拭うことなく。 男は、つい先ほどまで語りあっていた相手。守るべき教え子に向けて、強靭な両腕を伸ばした]
(187) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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――つうか、親父よう…何してんだ、こんな時のための陸軍だろうがよ…
[多分、アレが外から侵入してきたという事は、学校の外でも同様の騒ぎが発生している、という事だろう。さすがに陸軍は動く、はず。]
(188) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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[やがて、その場で再び骨の砕ける音が響けば、男はそのまま生物学教室へと戻っていくことだろう。 戻ったならば、いや、仮にこの場でこちらを目指す生徒達と出会っていたとしても、生存者達には起こったことを、ありのままに話すつもりだ。 己が屠るった者達のことと、彼らの犠牲の上で手にした情報を**]
―廊下→生物学教室へ―
(189) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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[正直な答えに、逆にほっとしたのかもしれない。 息を深く吸って、吐いた。] ん。 こんだけ、酷いことになってるなら きっと軍隊とか、警察とか。助けてくれるかもしれないし。
[不確かなものに縋るよう、口にする。自分に言い聞かせる為の言葉は思ったよりも力になってくれなかった。笑おうと思った唇は、い、と横に引っ張られただけで、けれど歯の根の震えが収まっていたことが救いではあった。 劈くような悲鳴に喉が引き攣れるよう。小さな悲鳴が上がる。喉の奥で押し殺したような音になって、手のひらに消えていった。 >>185先に行くという言葉に、迷ったものの頷く]
……ごめん、ありがとー
(190) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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親方 ダンは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 03時頃
親方 ダンは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 03時頃
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[>>188 町の方から怪物がなだれ込んできた事、思い出して少しだけ視線を落とした。 他の町でも似たような騒ぎが起こっていたら。軍隊も警察も、ほかの、もっと首都に近い場所の方へ出動していたら。嫌な予感を打ち消す様に頭を振った]
[階下、どことなく血腥い、赤い匂いが漂うようで、モップを握りしめた手に力を入れる。 ちらちら、蠢くものが見えるのは恐怖心が引き起こす幻覚だったのか 食い殺された人間の新しい目ざめの瞬間だったのか]
(191) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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― 階段 ―
…よし、行くぜ。
[そっと階段を降り、踊り場の手前で一度立ち止まる。 目を閉じて、深くひと呼吸。やがて、決心して目を開け、一息に踊り場を回った。]
――…!!
[そこで、見たものは]
(192) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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[想像なんて、できたはずがない。 そこに見たものは、これまでに見たどんな光景よりも悲惨な。
『食事の風景』だった。]
(193) 2011/12/02(Fri) 03時頃
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あ…ぐ……
[あまりの光景に、胃の中が逆流するのを感じた。それでも踏みとどまったのは、背後にいる怯えた目をした少年のため。 左手で口元を押さえながら、なんとか崩れ落ちそうになる膝を支えた。
喰われているのは女生徒。顔はもう、判別出来ない。スカートから伸びた脚は、大腿部が何箇所も噛みちぎられている。
そして、捕食者の方も同じ学生服を――つまり、自分が今着ているものと同じものを、着ていた。]
(194) 2011/12/02(Fri) 03時半頃
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―階段―
[前に行ってもらうのだから、と後ろの警戒を受け持ったつもりだったが。 自分たちの通った道、警戒せずとも怪物はいないだろうと気付かなかった。
得体のしれないものから身を守る手段がモップしかない、のは非常に心許ない。 なるべく高橋から離れないように、と歩いていたが。]
[階段の踊り場。その先に広がる風景に視線を奪われた。 赤く染まった床、飛沫した血液。 学生服と、赤い学生服。
ガチ と今度こそ、歯の根の合わない音が聞こえた。 それが自分の出した音だと気付く前に――悲鳴が零れ落ちる。 抑えられでもしない限りは階下に、そして階段に、声にならない叫びが木霊するだろう]
(195) 2011/12/02(Fri) 03時半頃
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(うちの…生徒?)
[これはどう言う事だ、と思ったその時。背後のコーネリアが叫び声を上げた。 その声に、捕食者はぐるりと首をこちらに向ける。血と肉片が垂れ下がった、裂けたような大きな口からこの世のものとは思えない唸り声を響かせた。 『ソレ』は、探るように一度手をすいとこちらに泳がせ、それからゆらりと立ち上がった。]
……ち、くしょ…
[殺らなきゃ、殺られる。そんな陳腐なフレーズが頭に浮かんだが、それを意識するより先に、体が動いていた。 或いは、恐怖のあまり身を守ろうとする行動だったのかもしれないが、ともかく、高橋はモップの柄を握り締め、階段を途中まで登りかけたソレに向かって、突き出した。
紫色の学生服が吹っ飛んで、女生徒の丁度真上にびちゃりと音を立てて倒れ込む。そのまま階段を降りて、学生服に向かって力の限り、金具の部分を振り下ろした。]
(196) 2011/12/02(Fri) 03時半頃
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うわああああああああ!!
[その首に、頭に、何度も金具を打ちつける。その間、ソレは何度も起き上がろうとじたばたもがいていたが。ばきり、と音を立てて柄が折れたのと同時に、ソレも動かなくなった。]
やっ…た……?
[まるでゲームの中のような光景。どこか他人ごとのような視点で、高橋はしばしぼんやりと、動かなくなったソレを見ていた。**]
(197) 2011/12/02(Fri) 03時半頃
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ぅあ、 あぁああ……
[モップを持っていたはずの指は戦慄き、もともとの目的を忘れた様に、柄をぐっと体に寄せた。学生服をきた怪物は、頬まで裂けた口から歯肉を見せて唸り声をあげた。捕食者の笑い声だと、どこかで思う。 震えた足は姿勢を保つことをせず、後ろへ倒れるように座り込む。踊り場の壁へとずり下がっても、その場の一部始終は見えていた。 突き飛ばされた学生服、それを追うように学生服が階段を下りて女子学生の上の学生服を学生服が――あれ、タカハシはどこだ。]
(198) 2011/12/02(Fri) 04時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 04時頃
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[悲鳴をこぼさないよう、押し当てた右手。口を覆う役割よりも息を止める働き優先するような力強さに、犬歯が食い込む。その痛みを感じる余裕はなかった。 振り下ろされる柄の軌道と、それに伴い、付着した血液と体液が宙を舞う。その光景を焼き付けるように、目を見開いて。]
[学生服の執行人は叫びながら振りかぶる。良い声だな、とその叫び声を聞きながらどこか別の次元で思っていた。]
ふ、 ぃう、っ あ
[漸く動きが止まった学生服に掛けようと思った言葉は、音の出来そこないにしかならない。 よろめきながらも立ち上がり、同時に零れ落ちた水滴。ぼた、と学生服に吸い込まれていくそれを見て、泣いたらしいことを理解した。]
(199) 2011/12/02(Fri) 04時頃
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[ぼんやりと立ち竦む学生服>>197、その前に転がっている動かない学生服と同じ服。 最初に死んでいた女学生の、指がひく、と蠢いたように見えた。けれど彼女の顔面からすでに死んでいることは理解できる。気持ち悪い、予感しかしなくて。]
タカ、ハ [でも本当に高橋なんだろうか、学生服がいっぱいすぎて分からない。 恐らく高橋の学生服を引っ張る。]
ほかの、来るかもしれないから
[ありがとう、もごめん、も。 出てこなかった。その代り今度は自分が前に立ってモップの柄を握った。強く言われれば場所は変わるかもしれないけれど。 いまだ水が溢れる眼をこすり付け、廊下を歩く。階段を下る。まだ生きてる人を探しながら**]
(200) 2011/12/02(Fri) 04時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 04時頃
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はっ、は……
[モップで生徒だったものや、普通の市民にもみえるようなもの、違っているといえば、必ずどこかしら…目がえぐれていたり、脳漿ただ漏れだったり。 にごって黄色くなった目がうつろにこちらを見つめていたり。
まだましなのは、あんな風になっても日がたってないからか、腐敗臭はそうなかったということか。
また一人、ばきりという音と一緒に、その脳天へモップを振り下ろした。 はたから見ていれば、男子生徒が掃除時間、モップでちゃんばらしてるだけのようにみえるのに]
…お前、冷静だな
(201) 2011/12/02(Fri) 07時頃
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[クロエはどう答えただろう。別にそんな内容はどうでもいいのだが、彼女がどんな言葉と態度を返してきても]
…や、お前やっぱり可愛くないなと思っただけ。
[至極普通に感じたことだけを答える。 頭が麻痺してるとか、そんな言葉でいいのだろうか? 頭をあんなに簡単に吹っ飛ばすビデオゲームが全く応用できないあたりがなんだかな]
(202) 2011/12/02(Fri) 07時頃
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[彼女と一緒に生物の教室までたどり着けば、 薬品探しは彼女に任せて自分はできる限りの鳥の巣もといバリケードつくりに勤しむ訳。 体力と力はあるし、誰にも許可を得ずに椅子や机をぽんぽん投げ飛ばしてバリケードを作ることができるのだから、 まだ現実が受け入れられない頭はサバゲー雰囲気も入ってちょっとハイなのかもしれない。
一通り、部屋の準備ができて、中の安全性を確認すると]
ちょっとタハラ追いかけてくる。 あと、放送室言ってくる。誰かいたら、それに気づいてくれるだろ。あと家庭科室にあるものとか持ってきてもいいだろうし。
(203) 2011/12/02(Fri) 07時頃
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[タハラから聞いたルートをおいかけながら自身がしたことは、マズは放送室でのよびかけ。 ゾンビは音に反応すること、今生物室は安全確保してることとそこに隠れてるのは自分とクロエ。 来るやつは来い、と。
ゾンビは音に反応しても言葉を理解しているわけじゃない。 なら全館放送だって問題ないはずだ。
そして忘れないのは、廊下に倒れている生徒や人々の服の中から携帯電話を抜き取る。 彼らは音に反応する。使えない携帯でも、音を出して囮にできるだろうから、できる限りカバンにつめておいた。 なんだかんだと薄さと軽さを追求してくれたスマホと企業努力に、今ほど感謝したことはない*]
(204) 2011/12/02(Fri) 07時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/12/02(Fri) 07時頃
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―3号館4F 廊下・ネルと ―
ばか、泣くな。男だろ。
[コーネリアの背中をバシンと叩いて。 服にも顔にも、返り血だか何だかよくわからないモノがこびりついている。頬に飛んだそれを袖で拭い、折れたモップの柄を見つめて呟いた。]
やっぱこんなんじゃ無理だな…鈍器ほしいぜ、鈍器。 玄能か何か、ねえかな…スパナとか。 とりあえず、コレもう一本調達しようぜ。
音楽室まで行けりゃ、トランペットとかあるんだが… 4号館、出口少ないから追い詰められたら危ねえよな…
[3号館には何か特別教室はあったっけ、ぼんやりと考えながら、コーネリアと肩を並べて歩き始めた。**]
(205) 2011/12/02(Fri) 11時半頃
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