219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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―中央エリア―
[気が付くと、そこは1
1.スクランブル交差点 2.十王マルチシアター 3.ホテル・サティー 4.ジョードデンキ 5.カタミ薬局 6.サイガワラ駅 東口
(39) 2017/06/23(Fri) 23時頃
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[掬うように撫ぜている手の向こうで、先生の睫毛が少しさざめいた気がしながら、なおもその髪を梳いていた。
(思えば、近くにいた筈なのに、 存外に遠い距離だった事を薄らと自覚した。)
そうしていれば、その唇が、何かを言いかけては止まって、
─── 三度目にして、言葉は音を成す。>>+44]
…… ええ、私です、 お早う、りゅう、
[梳いていた手を止めると緩く笑んで、首を僅かに傾けると、玻璃を覗き込むようにしながら、口数多くなく言葉にした。
只、青年は穴を掘った訳でも、百年待った訳でもないのだが。]
(+64) 2017/06/23(Fri) 23時頃
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「私達」が「今、居る」ここの事? それだったら、 すっごく、すっごく不思議な世界だなって思うよ。 うまく表現できないけど、 近くて遠くて色々ごちゃまぜ?みたいな。
(40) 2017/06/23(Fri) 23時半頃
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―コキュートスJ付近―
[しばらく休憩をはさんだ後。 展望台から確認する事がかなわないのなら足で探しに行くしかないと思い外へ出たまではよかったが、一歩外に出れば>>#1その異変に気づいただろう。]
…これも、ミッションに関係があるってこと…なのかな
[蒼き救済を求める人々の姿。
死神のゲームによるRGへの干渉という意味なら 確かに以前にもシアターの照明へ干渉をしていた事はあった。 しかし目の前に広がる光景は、明らかに以前とは規模が違って見える。]
(+65) 2017/06/23(Fri) 23時半頃
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いっつも歩いているサイガワラの街で、 死神さんが居たり、 凶暴な黒い動物が飛んだり跳ねたりしてたり、 …死んだ人がやりなおしに挑戦したり。
こんな見えない世界があるなんて思っても見なかった。 見える部分だけが、世界の全部じゃないんだって。 そんな事に気づいたかな。
[頭の中に浮かぶことを、そのまま口にしていく。 普段住んでいる街だからこそ。 今の状況がより不思議で、 すごく近くて、すごく遠い場所…そんな風に感じたのだった。*]
(41) 2017/06/23(Fri) 23時半頃
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そ。聞きたいこと。 まァ、流石に具体性に欠けるよな。
もう少し突っ込んだ言い方すると 「生き返ったあとの世界で、どんなふうに生きてみたいか」ってこと。
[ それは例えば、どんな夢があったか、とか。 会いたい誰かがいるとか。 取り戻したいものがあるとか、そういうところの話。 ]
でも、そっか。 「遠くて近くてごちゃまぜ」ってのはどんな感じなんだ?
[ 応えてくれた彼女の言葉>>40に、ひとつ頷いて続きを促せば>>41 ]
(@37) 2017/06/23(Fri) 23時半頃
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『…と。スクランブル交差点みたいだよ』
[>>#1雰囲気は駅前と変わらないだろう。 個を失った人間たちは生者と呼べるのか。
耳を塞いでしまいたくなるほど、それは異様だった。 失われていきそうな、なにか。]
『十王マルチシアター、かな。地下まであるのって。 とにかく、そっち向かうね』
(42) 2017/06/23(Fri) 23時半頃
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[死んでなお、夢に魘された日もあったのだから、 死んでも夢は見るのだろう、などと、若し此れが虚ろの夢であっても覚めたくないと思う青年は、夢か現かを確かめようともせず。]
… 如何、だろう、 先の遊戯から篩い落とされたは確かだが。
[先生と死神の会話なんぞは知らないから、一体何を望まれたのかも知らないまま、浅く息吐くのを見つめていた。>>+45]
嗚呼、君が生きていて良かった。
[鏡合わせのようにおんなじ事を口にして、緩やかな笑みのまま見下ろしていれば、何に気付いたか突然に跳ね起きるのを少し驚きを以って見遣ってから。
髪の揺らめくのと、すっかり軽くなった脚の感覚を知って、 僅かに惜しむ心地になりながら、ふるり、被りを振った。]
(+66) 2017/06/23(Fri) 23時半頃
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[―異変が起きているのは人々にだけではない。
先に人ならぬモノの気配に気づいたパートナーに手を引かれてか、物陰に身を潜めて様子を窺えば今までに見たことのないノイズ達の姿が見える。
これは現代の大名行列か百鬼夜行か
その流れを注意深く観察したならば ここよりさらに西から、東の方向へ向かっている事を確認できたのかもしれない。
しかし最初のメールで添付された地図上、ここが一番西の果てに近い場所のはずだったが…一体あのノイズ達はどこから来ているというのか。*]
(+67) 2017/06/23(Fri) 23時半頃
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── corazón ──
それは、いつ芽生えたのだろう それは、どうして生まれたのだろう それは、一体何なのだろう
芽生えた時にはすでにあり それに理由など意味はなく その名を知ってはいけない
── しかし、確かにあったもの ──
ただ、一緒にいられるだけでよかった 大人になるまでのあと数年くらいの時間
永遠に比べたらほんの一瞬にも満たないのに
それすらも──自分が抱くには *我儘で欲深い願いだったのだろうか?*
(43) 2017/06/23(Fri) 23時半頃
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ああ、それはよくわかる。
[ 見える部分だけが、世界の全部じゃない>>41 その言葉に頷く。 ]
俺もさ、最初にゲームに参加したばかりの頃、思ったよ。
[ いつかは、と。 そう信じていたものが、夢見ていたものが、 絶対に手に入らないことに、気づいてしまった。 失われたものが隠していたそれに、気づいてしまった。 そんな日のことを思い出す。 ]
……。 ヒナちゃんは、この世界どうだった? 楽しかった?面白かった? それとも怖かった? どうだろう?
[ 先ほど、集人に投げてもらった飴を口にしながら そんな問いを重ねては首を傾げてみせる。 ]*
(@38) 2017/06/23(Fri) 23時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2017/06/23(Fri) 23時半頃
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[…そうして、改めて。 三度目の世界に、ゆるり、視線を巡らした。
(というのも、此処でする事など。 皆目と知りもしなければ、 未だ夢水に浸ったような心地のまま。)
扨、何をしよう、などと思ったところで、降って湧くような事などないのだ。
( ─── 嗚呼、否、訂正しよう。
したい事やすべき事は兎角として。 黒い雑音は湧いていたようだったから。)
只、とても穏やかで静謐な刹那であるのは間違いがないから、そのままに居るのもいいかと思いながら。]*
(+68) 2017/06/23(Fri) 23時半頃
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[近くにやっぱりリツはいない 聴こえた声>>42にハッとして
『…十王マルチシアターの通り道、ラッキー』
スクランブル交差点からリツの移動速度と 自分が『跳び』つつ動く速度を考えたら 追いつくのもそれほど、時間はかからない
『じゃあ、最悪…現地集合だよね、向かう』
と、すぐに『跳んで』ゆく 3回くらいそうすれば、多分追いつくだろう*]
(44) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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「あなた、何を支払ったの?」
(@39) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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[ 女が問いを投げてきたのは 丁度、最後の日のことでした。 それまで、隣にいた男のこと 何も知らない、と、女は苦く笑って。
さぁ、わかりませんわ。
そう、からり笑った僕へ 疑念を隠しきらぬ瞳は 違和感と諦念を抱いたように、閉ざされました。 ]
(@40) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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[ 思えばね その時、僕の支払ったものを告げたなら 貴女は、どのような顔をしてくれたことでしょう。
六日間、共に過ごした男が かつて、抱いていたそれを知ったならば。 さぞ、驚いてくれたことでしょう。 さぞ、絶望してくれたことでしょう。
そして、全てを取り戻した時に
さぞ、――――喜んでくれたことでしょうか。 ]
(@41) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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[ この男の、唯一を望んだ女へ>>2:@194 “男への愛”を支払ったその人へ
憎悪を支払った
と、笑ってやったならば。 かつて、女が ただ一つ、それだけでもと望んだ感情が>>2:@195
舞台人としての自分よりも、 ずっと大切だったらしい、などと。>>2:@137>>2:@138 ]
(@42) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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[ 死神のゲームへ参加するにあたり、 ―― ―――が支払ったものは、 ]*
(@43) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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魔術師のこと、かぁ…。 あいつとはよくゲームでスコアを競いあう仲だけど。 マブスラが異様に上手かったりするけど。 アンタが知りたいのは、 たぶんそういうことじゃ、ねぇんだろ?
[ ガリ、ガリと飴を齧りながら>>35次の質問を待つ。 尤も、素直に答えるとは限らないが。 ]
(@44) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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この世界をどう思うか?
[リュウセイの言葉に考える]
(45) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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>>@37
[抽象的な質問に、どう答えようかと思った時、 問いかけが具体的になった。]
この世界を経て、 元の世界でってことなら。
もう、元のようには生きられないだろう。 だから、 がむしゃらに生きると思うよ。
(46) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2017/06/24(Sat) 00時頃
トレイルは、ブローリン>>46の言葉に首を傾げて、続きを促す。
2017/06/24(Sat) 00時頃
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[リュウセイがヒナに訊ねる様子は、一瞥。 それよりも、先のことを考えばならない]
>>@44 ああ、うん。 知りたいのは、そういうことではなくて。
彼女の弱点だ。
[素直にそう!告げる。 ミッションがそれであるから]
(47) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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>>@37
遠くて近くてごちゃまぜはー…そのまま、かな。 例えばバイト先のお店。 普段からとっても近い場所だったのに。
トラックにぶつけられたぐっちゃんぐっちゃんになってて。 死んだ人のために花なんか置かれてたりして。 気分的にはすごく遠い所になった気がして。
でも、その花は私達の…私や熊さんを知ってる人が、 私達のために供えてくれてるもので。 私たちにとっては、本当は遠くないもので。
普段見ている所と見慣れないところと。 そんなのが、ごちゃまぜになっちゃってる、みたいな。
[とりとめもない表現だったかもしれないが。 日常と非日常との差を、 一番強く感じた場所について説明する。]
(48) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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[ぴこっ ぴこっ ぴこっぴこっぴこっぴこっぴこっぴこっ]
んー、何やの。
[通知を鳴らし続ける端末を取れば 画面にずらりと並ぶ、同じ名前。 其れに埋もれるようにして、他の名前があったとは>>@23>>@24 この時の僕は、気づかぬまま。
特に返事するでもなく、トークを開くこともなく。 そのまま、また端末をなおしまして、]
(@45) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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生き返った後はね えっとね、えっと…
私はねー…好きな人と一緒に散歩とか、お買い物とかしたり。 一緒に観覧車に乗ったり。 おじいちゃん、おばあちゃんになっても ずっと仲良く過ごしていくような。
そんな風な生き方がいいかな。
ゆ…夢見がちかもしれないけど、そうなれるよう頑張る! 今度は頑張りたい!
[>>@37 はにかんだように笑い、 生き返った後についての夢を語る。]
(49) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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─ 幕間 ─
「数え切れないこの世の歪みを正すために、蒼き光の救済を」 「幸福への導き手となりて、すばらしきせかいへ誘い賜え」 「すばらしきせかいを」 「すばらしきせかいを」>>#4
[蒼に目を輝かせる彼らが口にするその言葉を聞き とある詩を思い出してもいた。 いつの頃からかその詩人の詩集に出会ってから 幾度と無く読み返してきたそれ。
谷川俊太郎のW二十億光年の孤独W そこには確かこうあった]
(+69) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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[W宇宙はひずんでいる それゆえみんなはもとめ合うW
この世の歪みが、何1つなくなったら 誰も何も求め合いはしないのかと思いついたら
それは、とても、とても寂しいと]*
(+70) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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[跳んでいる間、誰かに出会っただろうか? そういえば、随分と参加者が減ったらしい
パティ、丈司、シーシャに 名前を聞きそびれた彼のプリンセス ニキニキとその相方に、亀吉と藤宮
ヒナと林口しか昨日は見ていない ただ、バッジは半分消えてたから多分無事 そうあって欲しいだけかも知れないが
死神たちはどうなっているのだろう ラヴェンナや、リュウセイ、三ヶ峰と──
彼らを思い浮かべて、十五年に満たない人生 その年数分よりも多い人との関わり方だったなと
ふと、気づいた*]
(50) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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>>@38
そうなんだ!戸隠さんも一緒な事思ったんだね! おそろいだー。
[そう明るく笑い、この世界どうだった? と聞かれると少し考えて…]
…全部かな。 黒い動物とか怖いし、死んじゃうんじゃないかって怖かった。 でも…例えばマブスラで勝負とか。 サブミッションだったけど、すっごく面白かったし。
それから……楽しかったり、ドキドキしたり 嬉しかったりした事、あるんだ。 ずっと覚えていたいなって。覚えているんだろうなって。 そんな風に思えること。 ただし、詳細は乙女の秘密ってことにして。
[少しだけ顔を赤くして、そんな事も付け加えた。*]
(51) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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[視線はちらと、北の方へ。 それから、東へと。
見かけたいくつかの顔を思い出し さて、どれが例外なのやら。
ぐるり、一周見回して さて、と、 気紛れの足を向けた先は、]**
(@46) 2017/06/24(Sat) 00時頃
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