212 冷たい校舎村(突)
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[ちよちゃんにメールを送信して。 そうしたら、何故だろうか、 今まで落ち着いて立っていられたのが嘘みたいに、 急に支えを失った気分になって、なんだか泣きそうになってきた。
どうしよう、どうしよう、って、心の中で繰り返して、 結局、メールをもう一通つくった。 感情周りは排して、切実な訴えって感じの短い文面]
(+22) 2017/03/18(Sat) 19時頃
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[ネットワークの波に乗ってくメールを見送りながら、 しばらく息を整えた後にようやく顔をあげる。 夜天の下、わたしの吐く息だけが白い。
―――待つ、ことにしよう。出入り口の近くで。
そうと決まれば――と、 コートのポケットに手を突っ込みつつ外をうろついて、 見つけた自販機であったかい缶コーヒーをふたつ、買った。 冷めないうちにやって来る方に賭けることにした、わたしがいる。 誰と勝負しているわけでも、まあ、ないのですが**]
(+23) 2017/03/18(Sat) 19時頃
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[ 空を背に、おまえ はやっぱり、笑ってて、 俺ばっかりが、駄々っ子みたいだ。
詰まった距離>>117に、 ちっとも、安堵なんてできないし、 おまえ、そんなのってないじゃん。]
── 嫌だ
[ って、俺、それだけがすぐに、声になって、
ゆっくりと息を吐いて、 言葉に滲む水気を逃がす余裕もない。
次から 次から あふれてくるのは、 きっと、感情のむきだし。]
(120) 2017/03/18(Sat) 19時半頃
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他の奴らも、来るから おまえのこと、迎えにくるから
おまえ、古辺に怒られるから めっっちゃ怖いから、あいつ
覚悟しとけよ ほんと もう さあ……
[ 声は段々、震えて、歪んで、
おまえがどんなに笑ってても、 俺はいよいよ泣いてたよ。悲しい。]
(121) 2017/03/18(Sat) 19時半頃
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おまえ、昨日、言ったじゃん この世界の主に聞くしかねえ って
…… なあ、
同じもの になんか、なれなくても、 一緒にいたい って、
同じもの に、なれたって、 ”みんな”と一緒に生きてけないんじゃ、 意味なんかないって、
…… 思ってくれたんじゃ ねえの *
(122) 2017/03/18(Sat) 20時頃
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[「人を人たらしめるものとは、何ぞや?」 答え合わせなどできません。 私はまだ答えを見つけていませんから。
そもそも、友達、だったのでしょうか。 私はあやふやな位置にいたと思います。 数ある中の1人に紛れたいという願いは叶っていたのかもしれませんけども、結果、自分の色が分からないまま、唯ここに残っていますから]
(123) 2017/03/18(Sat) 20時半頃
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そっか。那由多が。 仲良かったもんね。
[一線引いたところから耳にしたこと>>108 淡々と私は相槌を打っていました。 ああ、でも、声に怒気が孕まれているような気がします>>111
怖気付いたように私の足は一方、後ろへ。 他人事、みたいに傍観者の位置を気取ろうとしていた私が見透かされたみたい、で]
やらなきゃいけない、か。 熱い、ね。いいんじゃないかな。 そういうの、かっこいいよ。
[眩しそうにその姿を眺めました]
(124) 2017/03/18(Sat) 20時半頃
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………“したい”こと? 考えたこと、あんまりなかったかも。 それに、正直分かんないんだ。 私、みんなことそんなに知らないから。
[諦めたように小さく笑いました、けど。 ふと、終わってしまった一幕>>1:417>>2:130を思い出しました]
ああ…そういう。 私ほんと何も知らなかったなぁ。
でも……好きだったよ。 みんなが笑ってるの見てるのは。 そうだね。みんなが揃って笑ってはしゃいでるのは見てみたいこと、かな。
[それが私の“したいこと”になるのかどうかは、分かりませんが]
でも今は、理一のたまに怒られる時が、見てみたいかな。 ここが理一の世界なら、啜り泣くみたいな声も、囁き声も、この校舎も何なんだろうって思うから。
(125) 2017/03/18(Sat) 20時半頃
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それを確かめたいかな。 うん。見てみたい。
これが私の答え。
[こんな落とし所じゃ、ダメかしら。 尋ねながらも私の足は階段の方へと伸びます。 世界の崩壊は始まっているように思えますから、ここで2人過ごすのはあまりにも勿体ないですし、舞台はおそらく整っているのでしょう。
でしたら通をここに押し留めるのは好きな展開ではありません]
(126) 2017/03/18(Sat) 20時半頃
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通、那由多と一緒に理一のこと怒って、泣かせてやってよ。 きちんとした感情、教えてあげて。 私、見てるからさ。
[一足先に行くよ、といえば私の足は屋上の方へと向かうでしょう。 いつか羨むように理一の笑顔を見ていた通をふと思い出し、あの時と同じように腕を差し出しましたが、さて。
取られても取られなくても私は私、気儘に息を吸いましょう。 これからやりたいことが分からなくても、今やりたいことは浮かんできましたから]**
(127) 2017/03/18(Sat) 20時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2017/03/18(Sat) 20時半頃
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[ 熱い、ん だろうか>>124。 焦燥感、とか 単純な怒り とか そういうものだと 思っていたけれど。 でも ようやくここで、口元、 自然に弧を描けていた筈。 ]
(128) 2017/03/18(Sat) 21時頃
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…俺も きっと したいことなんて、よく分かってなかったし クラスの奴らのこと、橘のことだって、 …きっと、入間のことも、保田のことも 話してても、結局 よく知らなかったんだと 思う。
[ 知ってたら、きっと こんな状況になっていなかったのかも知れない。 想像してみる、もしものこと。 でも、それってもしもだし、 …今は、こうなってしまっている 訳で。 ]
(129) 2017/03/18(Sat) 21時頃
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[ 入間の話す、答え>>125>>126。 "したいこと" になるのかどうかは、 たとえ本人が分からずとも。
この校舎に招かれて、考えて、 そうして出した答えなら 否定するところなんて、無いから。 階段へ向かう入間を見ながら、 ゆるり 頷こう。 ]
(130) 2017/03/18(Sat) 21時頃
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…まずはそれで 良いんじゃ無いの。 あいつが死んだら 出来なくなる。 …それは 俺も 嫌だわ。
[ ぱき、ぱき 会談へ向けて、廊下の欠片を踏みしめる。 ―― 此処は確かにお前の世界で、 お前の望んだ世界でもあるのだろうけど、 …居てほしい所じゃあ ないって 客人の 緩やかな否定。 ]
(131) 2017/03/18(Sat) 21時頃
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[ さて。 "したいこと"に向けての 一番最初。 彼女の望む答えを一緒に確かめるために、 当人と、それから待たせているクラスメートに 会いに行かないと。 そうでないと きっと これから"したいこと"も 分からないのかもしれない と 思うから。 ]
(132) 2017/03/18(Sat) 21時頃
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―― 保田 怒るとすっげえ怖いって あいつ英語教えるとき ほんとスパルタって感じだし。 今度入間も勉強会来なよ。
[ ―― 大丈夫でしょう。きっと大丈夫になるよ。 そんな 望みの言葉を 零して。 ]
(133) 2017/03/18(Sat) 21時頃
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―― ん。
[ そうして、今度こそ スマートに。 おんなのこの手>>127を 取ろう。
…緊張で手が冷たいのは 呪いのせいだよ。 差し出せただけ、上等* ]
(134) 2017/03/18(Sat) 21時頃
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― → 屋上 ―
[ 落ちる欠片を 辿った先で。 ] [ 扉は 開け放しだった。 叩き付けてくる冷気は、 …来るものを 迎えるものを拒むよう。
寒いなあ って 思えば、手を 離して。 入間に持っていたブレザーを渡し、 着なよ って、示した。 保田のブレザーだった、けど まあ 許してくれるでしょう…多分。 ああ、ポケットの中身は、 どうか落とさないように。
しばかれます。俺が。 ]
(135) 2017/03/18(Sat) 21時頃
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[ …寒空にワイシャツは堪えるなあ、とか そうは思っても 行くしか無いから。
今度は入間の前に立って、一歩。 対峙しているふたりを、捉えた。
言葉も出せず 吐いた息は。 ―― 何時かと違って 真白だ* ]
(136) 2017/03/18(Sat) 21時頃
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[校舎を出た時の記憶、よく覚えていないと同意を求められれば>>+40]
確かに…そうかもな。 窓閉めそこねて落ちそうになった、 ってとこまでは覚えてるけど そのあと落ちたか落ちなかったかわかんねーわ。
……昴が見つけてなきゃいーけど。
[頷きを返して、それから幼馴染を思ってため息を付いた]
(+24) 2017/03/18(Sat) 21時半頃
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[天ヶ瀬の推測>>+42
知ってほしかったから。
確かにあのおかしな校舎は 時間を追うごとに変わっていく校舎は 理一が何を思い悩んでいるか伝えようとしていたのかもしれない]
そんなら。 残ったやつらがそれに気づいて、 理一をひきもどしてくれりゃいいな。
(+25) 2017/03/18(Sat) 21時半頃
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理一のやつ、さっさと戻ってこねーかな。 んで戻ってきたら 一発ぶん殴る。
[今の自分は手加減なんてうまくできないから 腕ひしぎされたときよりも もっと力を込めてしまうだろうけど。
心配させたんだから、それくらい 諦めて受け入れてくれるだろ*]
(+26) 2017/03/18(Sat) 21時半頃
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……大和……?
[遠くから歩いてくる、見慣れた帽子を被った人影>>+18が見えて、ああ、彼女も帰ってこれたんだな、とほっとした。どうか、このまま、全員が帰ってきてほしい。]
橘、は……助かるかどうかは五分五分で、あとは本人の気力や体力次第、だそうだ。
[一瞬だけ見えた大和の目元が、赤かった、ような気がして。そんな彼女に橘の容体を伝えるのは少し躊躇われたが、でも、隠すべきではないだろうと思ったから。 先ほど水野から聞いた容体をそのまま伝えた。]
(+27) 2017/03/18(Sat) 22時頃
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ああ、俺も、ついさっきな。 ……大和も、帰ってこれて良かった。おかえり。
[そう言って少しだけ笑ってみせれば、彼女の表情や気持ちは、多少は和らいでくれただろうか。 目元が赤い理由は分からないし、橘のことを思えば、気が沈んでしまう気持ちはよく分かるけど。 落ち込んでばかり、というのも、あまりよくないんじゃないかと思うのだ。 勿論、無理して笑ってほしいというわけではないが。 多分、アイツは……俺達が笑って、おかえりと言ってあげた方が、喜ぶんじゃないかと思う。 眉間に皺を寄せていれば、物理的にでも伸ばしてくるような奴だから>>2:440>>2:461]
(+28) 2017/03/18(Sat) 22時頃
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[それは、それとして。俺が帰ってきていることを大和が知らない、ということは、少なくとも彼女には、俺のマネキンは見られてはいないんだろう。 三星や天ケ瀬に似たマネキンも見つかった、というのはあの朝食の時に知ったし、俺もこうして帰ってきている以上、 マネキンが残されているのだろうとは思う。そして、そのマネキンがどんな状態なのか、だいたい予想はつくけれど。 見られてなくて良かったと思う。 いや、今は別に、自分の趣味を知られるのが怖い、とはそれほど思わないし、あの文化祭を共に過ごした仲間達相手になら尚更、なのだが。 それでも、やっぱり。ただの自分に似たマネキン、とはいえ、ぬいぐるみを抱えている姿を見られるというのは、ちょっと、その、恥ずかしい。]
(+29) 2017/03/18(Sat) 22時頃
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というか大和、外でその格好だと寒いだろう。 俺達も、中に入るか? それとももしここで誰か待ったりするようなら、俺のコートで良ければ貸すが……
[大和はどうやら着の身着のままで飛び出してきたようで、その格好は見るからに寒そうだったので、風邪を引いてしまわないようにと、そう声をかけた。 確か、あの校舎に迷い込む日の朝、その格好で寒くないのかと言われたのは俺の方だったな>>0:248>>0:294、なんて思い出しながら*]
(+30) 2017/03/18(Sat) 22時頃
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[――はたり、と一度、二度、瞬いた。]
……あれ……―――
[眼を開いて、 見回せば、其処は、 電灯の明かりが照らす公園のベンチ。 ――真夜中抜け出した、一つの逃げ場所。]
……っくし!
[くしゃみひとつ。 遅れてやってきた寒さに自分を抱いた。 いつもの白いコートを着込んでいる。]
(+31) 2017/03/18(Sat) 22時頃
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……学校じゃ、……ない……?
[自信なさげに吐き出した息は白い。 なんだっけ、どうしたのだったか。 窓から飛び出して、 それから、――それから。]
帰って、……きた……?
[吸い込んだ空気が冷たくて、 意識がはっきりしてくる。 ――いま、何時だろう。真っ暗だ。 携帯電話を取り出して、 幼馴染からのメール着信に気づいた>>4:+2]
(+32) 2017/03/18(Sat) 22時頃
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……たかし、
[――よかった。
帰ってきてた―――と、 ほっとした息が漏れたのも、つかの間]
……理一……?
理一が?……っ、え、……うそ、
[勢い、立ち上がる。 自殺未遂。――あの世界を作ったのは、理一だっていうのか。 矢も楯もたまらず駆け出した。 向かう先は病院だ。]
(+33) 2017/03/18(Sat) 22時半頃
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[>>120 嫌だ、って、即答。
泣きそうな声色に、 俺はまた、「なんか間違ったっけ」って、 染み付いた癖でそう思っちまう。
絞り出すみたいな声で喋り続けて、 とうとう那由多の目からは涙が零れ始めた。
いつかの葬式の時みたいに、 俺はただただ眉を下げる事しかできない]
(137) 2017/03/18(Sat) 22時半頃
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