15 ラメトリー〜人間という機械が止まる時
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――…そう、生きているのね。
[ほうっと息をつく。]
もう、ひとが生 きら れな くても、 シィラや ほか の異形が生 きていら れるなら、
この 世 界はまだある 意味が あるよね。
[そして、起き上がろうと身体を震わせた。]
――…ああ、水が…… 水が、近くにない、ね。
[ずっと城で水の傍にいた少女は、水がないことに大きなため息をつく…。
全身浴びたシィラの紅は、 少女の色をすっかり変えて……。]
(67) 2010/07/23(Fri) 19時半頃
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[そう、白い少女は、今、赤黒く穢れて……。
そして、また、その場に伏した。]
(68) 2010/07/23(Fri) 19時半頃
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[頭痛は少しずつ、軽いモノになり。 顔を上げた時には、皆の終わりを知ってしまっていた]
…壊れたのだな。
[ぽつり一言。]
(69) 2010/07/23(Fri) 19時半頃
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―見張りの塔―
[亡霊は小さく頷いて、 けれど起きようと震えるその身体を制した。 ――世界の意味を問う、言葉]
……うん、そうだね。 人が赦されなくても、生きていける存在がある。
それに、もしかしたら、 ――まだ存在が赦されるヒトも、いるかもしれない。 ヒトとして、正しい形ではなくても……
[ 震える身体を、肩を撫でる 赤く染まった少女の姿、亡霊の手は赤くはならない]
(+46) 2010/07/23(Fri) 19時半頃
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そういや、異形だからわかるのしれないな。
[撫でるたびに樹が揺れた―気がした。]
それが偶然かなあ。 偶然じゃなければいいねえ。 なんてなあ。ははっ。 [吐く言葉が、何故か後ろ向きになっていることに、自身は気付かない。]
(70) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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水なら、あるよ。 ――……君の眸の中に、
[ 亡霊は、その青を覗く 闇の世界でも、彼女が望めば、それは きっと]
(+47) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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[ふらふらと中庭へと。奇数なら→{3}途中で血に足を取られ、転ぶ。奇数なら→{2}着替えも血の道に]
(@2) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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[ふらふらと、中庭へと歩いていくが、血の跡に足を取られ、転んだ]
……つぅ。
[ひりひりとする頬を押さえる。外套も血まみれだろうか。
なんとか干してあった服の所に辿り着く。さっと身につけると、蝕まれ、ぼろぼろとなった外套を再び羽織った
そして泉へと歩いていく]
(@3) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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[はじめ―相棒と出会った頃なら、ダムの壁のようなものだっただろう。]
しかしまたこの光景かー。そうなんだよな、みんな壊れていくんだよな。そんでもって消えていくんだ。何時だって、壊れるか消える、そのどっちかなんだ。それ以外無いんだ。 変わらないものはないのに、そこだけは不変とか、ひどいブラックジョークだよな。
[しかし壁は、月日が経つにつれ、静かに削れていった。]
で、いつまで俺は、それを見続ければいいんだろうな。 うーんどうなんだろ。やっぱ生き延びてる間ずっとなのかな? …なあ相棒、教えてくれよ。たまにはしゃべってもいいじゃないか。 [ついに壁に小さな穴が出来て、小さく漏れていく。]
(71) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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いや…
[独りで、何かをぶつぶつと。 それはまるで誰かと会話しているようで]
ああはならないし、させない。
――そうか。だから俺は生きていられたのか。
[最後の一言だけは、独り言]
(72) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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[自らが傷つかないよう、斧を静かに抱いた。マーゴの言葉がまた頭に響いたときはいつの間にか、相棒がとても重たかった。]
なあ相棒、教えてくれよ。 俺は後何回、あとどれくらいの時間、この光景を見ないといけないんだ? なあ相棒、教えてくれよ。 こんなことを見続けるのが、生き延びるものの定めなのか? [思考を捨て去ることで保っていた生への執着が。]
なあ相棒、教えてくれよ。 こんな形で、皆、生を終わっていくのか?俺もこうやって終わるのか? なあ相棒、教えてくれよ。 俺もベネットみたいに、異形化して消えていくのか? [思考をすり替えることで動いていた肉体が。]
(73) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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ああ。……生きてたんだ。
[ガストンと、ホリーの姿も見えれば、そう声をかけ
泉の傍らへと座ると、息を吐く]
(@4) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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なあ相棒、教えてくれよ。 生きるなら、幾度となく打ちひしがれ、そして立ち上がらないといけないのか?
なあ相棒、教えてくれよ。 壊れるまで背負い続けないといけないのか?
[思考を前向きにすることで働いた自分を形成する原動力が。]
なあ相棒、教えてくれよ。 俺達は、何のために生まれてきたんだよ…。
なあ相棒、教えてくれよ。 俺達は、何のために生きているんだよ…。 なあ相棒、教えてくれよ。 俺達は、何のために壊れていくんだよ…。
[自分を形成するものそのものが、流されて消えていくようで。]
(74) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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んあ?
はは…。 く…む…。
なろ…。
うおおおおおおおおおおおおあああああ! [城内で聞いたシィラに負けないつもりで全力で叫び、立ち上がると斧を地面に転がる石に全力で振りおろした。]
(75) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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[あぁ、それは…終わる世界の黄昏の色。
穢れていても、
いや、穢れてすらも、
むしろ、穢れているからこそ、
こんなにも、美しいのか。]
(+48) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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──世界《ヨナ》は、キレイだよ。
[淀みも濁りも穢れも全部、総て含めて、 世界は、こんなにも愛しい──
(+49) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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― 見張り塔 ―
[身体は穢れた少女。 だけど、ラルフの亡霊が云うとおり、その眸の青色だけはそのまま……。]
――……そう、水は……。
[ラルフの言葉に笑もうとするけれど、唇がかさりと…。シィラの血がこびりついて…。]
(76) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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……?
[ガストンに声をかけようとしたが、何か呟く様子に、やめる。突然石を叩きつける様子に、一歩後ずさった
壊れたんだな。そう思って、僅かにその後姿を一瞥すると、立ち去った]
(@5) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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[黄昏色に染まった少女に、 亡霊は賛美を送ってくれる。
その生きた世界は美しかったと、いや、愛しいと……。]
――……
[シィラの血が肌表面から、ヨナの中に浸透してくる。 それは、ゆっくりゆっくり、身体を別の何かに変えていくようで……。 手を指先を、それでも動かした。]
――……動かないと、ベネットの心臓……止まってしまう………。
[手は指は時計を止めないために…そして、青色をラルフに向けて……。]
――…傍に いて……。
[そう、シィラの血が重いから。]
(77) 2010/07/23(Fri) 20時頃
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―見張り塔― [聞き覚えのある声、小さく。 そう、世界は歪んでいるけれど――]
うん、泉は君の中に――…… そして、君が与えてくれた水は、皆の中に。
―――…ヨナ、
[その乾いた口唇を潤す水は、 けれどもう死んでしまった亡霊の中には なくて。
―――小さく微笑返しながら、 その唇に触れる その血を拭うことは出来なくても]
(+50) 2010/07/23(Fri) 20時半頃
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―小倉庫―
[壁に背を預け、少しの間の眠りをとっていた男の 紺青の眸が開かれる。
――……もし、願うことで。
――……もし、想うことで。
見えるものがあるのだとすれば チャールズの眼の前に居たものは。]
――……キツネリス
[先日、儚くなった旅の連れの姿。 微笑んで伸ばした指は、けれど途中で止まり そして結局伸ばされた。]
(78) 2010/07/23(Fri) 20時半頃
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[噴き出したあか、響く叫び。 既に傍観者たる少女にできるのは、ただ、見ているだけ]
……ああ。
[衝撃を受ける器を失した身に、その音が刺さる事はなく。 そこに紛れた幾つもの呟きも、拾う事はできて]
……さびしい、ね。
[間を置いて、零れたのは、こんな呟き]
(+51) 2010/07/23(Fri) 20時半頃
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[小さなキツネリスは記憶のままに、その手へそっと擦り寄って、
最期の時が訪れるまで、傍に…*]
(+52) 2010/07/23(Fri) 20時半頃
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――ここにいるよ。 ずっと、君のそばを離れない。
[ 色を失いつつあるヨナの唇、 シィラの――異形の血だけが、鮮やかな赤を残して。 触れることのない 口付けを 落とす ]
[ 異形の大樹から は ぽたり ] [ 泉へと 夜露が 落ちた。]
(+53) 2010/07/23(Fri) 20時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/07/23(Fri) 20時半頃
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―回想―
[>>23ベネットを看取ったチャールズの言葉に。
色のない瞳がゆるく細まる。
人が死んで―― 壊れて。
残念だと思うことはあっても。 悲しんだことは、もう思い出せないから]
(79) 2010/07/23(Fri) 20時半頃
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[アリーシャがいつからいたのかは知らず。
シィラへと銃を向けるチャールズ>>27を見る。 そして、射たれたシィラを見ながら。
小さく笑み。 歌を歌う]
(80) 2010/07/23(Fri) 20時半頃
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[銃声が幾度も響く。
そしてシィラの悲鳴にか。 それとも銃声を聞いてか。
駆けつけてきたヨーランダとフィリップを見る。
それでも、女はその場を動かずに。 すべてを見ていた]
(81) 2010/07/23(Fri) 20時半頃
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[何がどう寂しいのかの説明を請われたなら、多分、返事に窮してしまう。 強いて言うなら、そう感じたから──としか、言えないから]
…………。
[ふと、近くで何かが動いたような気がして、目を転じる。 回廊の隅。 密かに揺れるいろ。 生まれては消える、異形の花]
……花畑。 作りたかった、な……。
[その様子に、ふと、思い出す。 金髪の少女に贈った名前の花。 増やそうと、増やそうと、試みていた日々の事を]
(+54) 2010/07/23(Fri) 20時半頃
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―――――ッ
[>>42シィラの発する音に。 耳を押さえて、うめく。
それから先は。
耳が元に戻るまで。 なにも聞こえない、世界。
チャールズが呟くのは。 その背を見ていたから気づかず。
それぞれが解散するのをただ見送って]
(82) 2010/07/23(Fri) 20時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/07/23(Fri) 20時半頃
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――ああ、酷い目にあったわ……
[ひとつ、息をつく。
目の前で行われた悲劇を思い。 緩やかに、色のない瞳が笑む]
さあ……あとは誰が残るのかしら。 誰が壊れるのかしら。
最後に残るのは、誰かしら。
[回廊に残って居るのは、女だけだろうか。 まだ他に誰かいたら。
楽しげに笑う女はどう見えただろう。
すでに、異形に乗っ取られて居るように、見えただろうか]
―回想終了―
(83) 2010/07/23(Fri) 20時半頃
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