270 「 」に至る病
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覚えたら忘れないことだ 不安は抱え込むな 寂しさに耐えようとするな
[恐らくはメルヤにとってはそれこそが毒であろう。 >>95視線が交わり合えば中々立ち上がらぬので首を傾げ 聞こえた声に肩を竦めてみせた]
(117) 2019/10/12(Sat) 19時頃
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お前は、仕様がない眷属だな 運んでやるから今日のことを話してみろ
[メルヤの横に移動して膝裏と背中へと手を回す。 横抱きに抱き上げると話を所望して立ち上がった。
何時ものような俵や荷物を担ぐ運び方ではない。 人を運ぶ運び方であった。
口元には微かに笑みが浮かんでおり、 飛ぶことなく歩いて帰途につく*]
(118) 2019/10/12(Sat) 19時頃
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[彼は冗句は言うが、吸血以外で誘惑はしない。 だから、浴室への誘いも、冗談なのだろう。]
……そう、だな。 それも、そうだな。
[けれど、ゆっくりと持ち上がった右の五指。 掴んだ肩と、踏み込む足。
冷たいタイルに二人分の足音が踊った。**]
(119) 2019/10/12(Sat) 19時頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2019/10/12(Sat) 19時頃
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料理が得意…… あぁ、それなら
[よかった。と息を吐く 主人の手をすぐに掴めなかった理由も 直視できなかった理由さえ、わからない。
きっと、へたり込んでいたせい 変な姿勢でずっといたから動けなかった ──ただ、それだけ。
言い訳に塗りつぶされ 抱えた不安は甘く溶け]
(120) 2019/10/12(Sat) 19時半頃
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[言われた言葉には>>117 "──はい"と
頷いても 言われた通りにできるとは 内心ではあまり思えないまま]
(121) 2019/10/12(Sat) 19時半頃
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[いつもとは違う抱き上げ方に 動揺のあまり、体がこわばる>>118
いつも通りの荷物扱いを頼もうとして 主人の口元に浮かぶ三日月に気がつけば 大人しくその姿勢のまま 猫か何かのように爪を立て 落ちないように思い切りしがみつき]
(122) 2019/10/12(Sat) 19時半頃
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ヴェルヌイユ様のお家の方── 眷属の方は、メイドさんのようでした その方がお茶の用意をしてくださっていて
アフタヌーンティーと言うのですよね 縦にこう、お皿が重なる形のトレイ サンドイッチやスコーン、ケーキもありました
[一つ一つ、今日の出来事を話していく。
主に語るのは 主人の作品の資料になりそうなものの話。
理想の終焉の話は後ろ側に隠して]
(123) 2019/10/12(Sat) 19時半頃
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[夢見るように語りながら家路へ
ふ、と。自分の血は今 どれほど甘いのだろうかと気になった*]
(124) 2019/10/12(Sat) 19時半頃
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[前髪を指が弄るのを、ソファの足元に侍る姿勢で感じ取りながら]
ほー 堕ちるさま、ね
[客人について語る声に耳を傾けて、 小さく笑った]
よその子にセクハラ我慢できたの、えらいでちゅねお嬢様 いいこいいこ
[小学生くらいの女の子に手出ししている主人を想像して、 それに、懸念したほどストレスを感じないことに安堵して、 まあでもドン引きはする、するよ小学生くらいの子とか絵面が完全に 犯罪]
(125) 2019/10/12(Sat) 20時頃
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[自分はひどく疲れて弱い声を出しているようだった。 取り繕う気が起きないのは 疲れてるからなのか、病のステージングが一つ進んだからか]
どれ…クジラ?なんでそんなもの食……
[顔の前に降りてきた箱の文字を、薄目を開けて見遣れば たしかに熊カレー、と書いてある]
あー…… これならお湯沸かして温めるだけだから やろうか
[と言いつつ、全然起きない。 主人の太腿に頭を乗せたまま上を向いて、 見上げる角度の彼女の生ぬるーい微笑に 片手を持ち上げてその唇をむぎゅと抓った]
(126) 2019/10/12(Sat) 20時頃
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何想像して笑ってんだ。…猫被って愛想よくすんの、疲れんの 今日は労わってくれていいよ
[あと、豚の尻尾もらってきたよ、と。
ものは玄関の箱のどれかの中だからやっぱり取りにはいかない。 太腿の柔らかさを枕に、ひと眠りし始めそうな勢い*]
(127) 2019/10/12(Sat) 20時頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/10/12(Sat) 20時頃
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[今日のメルヤは猫の様である。 甘えてきたかと思えば>>122爪を立ててくる。
告げたことが気にいらなかったのか それとも抱き上げ方が気にいらないのか 何が理由かは分からないが >>123語る話は今日と言う日を満喫したかのようである]
随分と貴族的な吸血鬼なのだな それは……ケーキスタンドと言うやつか 稀には違う家を見るのも良い経験になったろう
[あまり揺らさぬように努めよう。 周囲の視線も気にすることはない]
(128) 2019/10/12(Sat) 20時半頃
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[>>124ヴィラドメア城に到着した頃には 陽が暮れていたことだろう。
二階の仕事場に入ればメルヤを下ろした]
今日は肉を焼くから臭いがついても 平気な服に着替えてこい 先の話が気になるなら今日から少しずつ 料理もしてくか?
[問いかけながら簡易のキッチンに入る。 そう言えば蒼佑が血の味で云々言っていたか。 確かめるために血を吸うというのは方法としてはありだろう。 ただ、吸血が欲情に直結厨する自身にとっては あまり選びたくないものであることに変わりはない。
何よりも今日の様子を見る限りでは 依存症の進行は緩やかであるように見えていた*]
(129) 2019/10/12(Sat) 20時半頃
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ふふ、しないわよ [だってあれは、食べ物ではない 己のものでも] [女の指先は彼女の頬をすべり降りて顎下あたりを撫でる ちょうど、猫にするみたいに (猫にそうしたことはないけれど)] いた [むぎゅっとやられて短く声を>>126 笑みの形は崩さぬまま]
(130) 2019/10/12(Sat) 20時半頃
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[しかし続く言葉に、さも困惑、といったふうに唇が逆のかたちのアーチを描く] いつも労ってあげているつもりなのだけど…… [わざとらしいくらいに声色を揺らして 指先は彼女のくちびるへ] ふふ、 じゃあ今日は トクベツ、 労ってあげちゃう [彼女の顔を、覗き込むように さらりと一筋、女の髪がこぼれる]
(131) 2019/10/12(Sat) 20時半頃
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……ぶたのしっぽ? あら? 『イモリのまるやき』じゃなかった?? [うろ覚えここに極まる よほど菓子ではなさそうな商品名に それでも箱を開けてみれば そんな商品も入っていたりするのかもしれない なんにしろ、お菓子が貰えればオッケーなのだ] [女主人的には、『おつかい大成功』]
(132) 2019/10/12(Sat) 20時半頃
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お疲れさま [仮面を外す オーロラの瞳が近づいて] ――ツヅラ [女の声が珍しく、彼女の名前を紡いで そのまま唇を重ねて 牙を立ててあげる 初めての夜と、同じように*]
(133) 2019/10/12(Sat) 20時半頃
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[強制的な別離の時間が終わったことの安心と 想像していたよりずっと、好意的な出迎えに浮かれ 肝心の、主の異変に気づくのが遅れた。>>108
懊悩に歪む表情はこの位置からは窺えず。]
そんな姿を見たら何かに目覚めてしまいそうだね
話は、えーっと…… 教授なりの眷属の愛し方、とか…あとは
君の悪口、とか
[珍しい冗句におや、と頚を傾げるも、>>113 尚も抱えられ続けることで、取り戻す皮肉。 でも、 と続く筈の言葉は、ぴた、と止まる。]
(134) 2019/10/12(Sat) 21時頃
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……どう、したの。グスティ そんな…怖い顔 して
[無に近い表情の一枚下に、激昂を湛えているような。 良い子でお使いを終えたことを褒めて貰える筈と 上機嫌だった己とは真逆の。>>116
さっきはそんな素振りなかったというのに。]
何と言われても…いっぱい話したから… 奥さんが亡くなって二人目の眷属を迎えたこととか ……悩み相談、とか とにかく、色々
君だって似た様なものだったんじゃないのか?
[医院での様子など微塵も想像しないまま、 彼自身の体験と、教授を重ねさせるような言葉を選び。]
(135) 2019/10/12(Sat) 21時頃
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[此処へ訪れた眷属との面談で何かあったのかと 主の違和感に漸く気づけたとしても 対処の仕方が解らなかった。
だから、いつもの通りの態度を続けた。 揶揄と皮肉と鳥渡した誘いをかけて 出掛ける前と後、何の変化もないと安心させる為に。
ちくちくと肌を刺すような、それでいて 絡み付くような視線の正体は 前日に吸血を拒んだことの自業自得だろうと。 純粋に飢えているのだろうと結論づける。]
(136) 2019/10/12(Sat) 21時頃
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えっ、……えっ? ちょっと、…
[肩に置かれた五指は、冗句を跳ねるように そのまま浴室へと押し込まれる。想定内の挙動だ。
その先は────。]**
(137) 2019/10/12(Sat) 21時頃
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うそ、全然通じてないデスね…
[彼女は、本当に言われたくないことは言ってこない人だ。 子供じみて頑なな幾つかの”マイルール”や 今回のお使いの顛末についてだとか。
それはもしかして優しいという可能性もあるかも知れなくもない]
(138) 2019/10/12(Sat) 21時半頃
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[トクベツな労い、という言葉に ゆっくり瞬きした]
イモリもクジラも、食べ物だって脳が受け付けないんだけど ……あんた、わりと珍しいものとか知らないものとか興味もつよね
[こぼれた髪の細い幕。 夜に映えるオーロラが眼前に迫って]
ん……
[降りてきた彼女の後頭部に手を回す。 星の視界、瞼を閉じた]
(139) 2019/10/12(Sat) 21時半頃
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[傷ついた唇から溢れる血はこちらにも流れてくる。 金臭い、生ぬるい液体の味。 舌先に絡めたその不味い水を、彼女の唇へ塗りつけた。
首の後ろが熱くなる感覚。 髪の間に指を差し入れ、首を擡げるようにしてその牙がもたらす陶酔を味わい]
……甘い?
[初めての夜から、聞かずにいたことを*]
(140) 2019/10/12(Sat) 21時半頃
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[抱えられたまま道を歩けば ちらほらとこちらを見る人の視線。
主人の方はというと>>128 あまり気にしていないように見え]
はい、多分 それと、飲み物はクランベリージュースを お菓子の方は少しお土産にいただきました。 あと他にも、もう一つ しめじの炊き込みご飯の素。みたいです
[好きですよね?と 自分の中では勝手に好きなことになっている
空白を避けるように 次々と、今日の報告を重ね]
(141) 2019/10/12(Sat) 21時半頃
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[帰り着いた『家』にはカレーの匂いがした。
他の人が作った料理の香り 主人がそれを食べたのだと思うと 胸が締め付けられるようで
──だって自分は、食べて貰えない。から]
──……あ、は。はい そう、ですね。料理 出来るようになれば……
[違う。のだとわかる どれほど料理を作ったとして 所詮それは、主人の糧になりはしない。
自分がなりたいのは料理人ではなく 彼の糧となる、料理そのものなのだから]
(142) 2019/10/12(Sat) 21時半頃
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[言われた通り、匂いのついても良い服
白いタンクトップと デニムのミニスカートに着替え、キッチンへ 動きやすい格好 露出が多いのは首筋を見せるため。
そっと主人の服を右手で引っ張り]
料理も習いたいのは確かなのです
でもそれよりも私は…… 本当にご主人様の役に立てているかが
[声が震える。
服を引っ張っていた手を離し 誤魔化すためにお皿を手に取る*]
(143) 2019/10/12(Sat) 21時半頃
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山師 グスタフは、メモを貼った。
2019/10/12(Sat) 21時半頃
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[野の花を愛でながらのんびり歩く。 (遠くで誰かが叫ぶ声がする。>>67 狂おしい憎悪の声がする。>>72)
さくり、さくりとゆるやかに歩を進めながら。 僕は清らかで無垢な声で神への賛歌を囀ろう。 そう、あの日と変わらず天使のように。>>0:432]
Angels we have heard on high Sweetly singing o’er the plains And the mountains in reply Echoing their joyous strains Gloria, in excelsis Deo!
[いと高きところの神に栄光あれ。 (その場所に僕はいないけど)
甘く優しく歌い上げ、野の花を愛でてはゆっくり歩いて君のもと――]
(144) 2019/10/12(Sat) 21時半頃
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[ ――ああ、全て計算通り。
ようやく辿り着いたアリスのもと。>>74 横たわる君の胸元にはあの日の銃。>>0:435 尾行を頼んだアリスは遠くに消えた。>>2:6
(こうなる事は分かってたよ。 君は必ず裏切るだろうって、僕は信じてた。 でもね、それでも変わらず愛してあげる。>>2:172)
たっと優しく君のもとに歩み寄り、 ふわり、手折られた花を労わるように、横たわる君のもとに膝をつこう]
――ねえ、大丈夫? 僕のアリス。
[そっと、叩かれ赤くなった頬をなでてあげて。>>64 涙の流れた跡をそっと指先で拭ってあげて。>>67]
(145) 2019/10/12(Sat) 21時半頃
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[よしよしと、労わるように頭を撫でてあげよう]
可哀想に、誰かに虐められたんだね。 でも大丈夫。 僕が助けに来たからね、僕が守ってあげるからね。
僕が傍にいる限り、ずっとずっと守ってあげる。 君を誰にも傷付けさせないよ。 ねえ、だからもう大丈夫なんだよ。
[首筋に残る絞められた痕が痛ましい。 口を切ったのか、香る甘い血が狂おしい。
ねえアリス、世界って残酷だね。 でもね、僕だけが君を守ってあげられるんだ。 本当にほんとうの、本当だよ――?]
(146) 2019/10/12(Sat) 21時半頃
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