246 とある結社の手記:9
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>>38>>43
『教えてくれて、ありがとう。』
[少しぼんやりした後、言いづらそうにしていたリンダを労わる様に一先ずお礼の言葉を書く。 何だかやけに妹を思い出してしまって、頭を撫でるかは少し迷った。…きっと、自分もリンダも、どこかおかしくなってしまっている。距離が近すぎると、咳払いが… …しない?
考え込んでいる様子のロイエ(>>44)に、視線を向ける。]
(45) 2018/08/03(Fri) 00時半頃
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/* まさか砂糖たっぷりホットミルクを俺が飲まされるとは思っていなかったよ……
(+42) 2018/08/03(Fri) 00時半頃
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― ロビー ―
[紅茶ポットとカップを載せたトレイを手に、 皆が集っているだろうロビーに足を踏み入れた。]
……その……お紅茶を……お淹れいたしました。 よろしければ……。
[周囲の視線に怯えるかのように、おずおずと、 テーブルの上に紅茶カップを並べていく。]
…………。
(46) 2018/08/03(Fri) 00時半頃
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―ロビー(モンド連行時)―
[ノアの部屋を後にしてロビーへと降りる。においが体にまとわりついて、一瞬も彼のことを忘れられそうにない。…今はそれでいいかとも思うけれど。
―…モンドが結社員に連れて行かれた。 彼が宿を出るまで、視線を外さなかった。甘ったれて泣くこともしない。
だって、あたしはパパを守るために彼を殺す。
視界からモンドが消え、最後の扉が閉じる音は、体中に響いた。]
(47) 2018/08/03(Fri) 00時半頃
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[カップを並び終えてからも、 腰を下ろすことはなく、その場に立ちすくんでいた。
目を閉じ、唇をかみしめてから、 噛みしめるようにゆっくりと言葉を紡いだ。]
…………人狼……でございました。
モンド様は……人狼で、ございました。
(48) 2018/08/03(Fri) 00時半頃
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/* モンドさんが飲んだらきっとすごくいい絵になると思ってそっと見守っていたなんてそんなことは(ある
(+43) 2018/08/03(Fri) 00時半頃
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/* ウン、あのシーンはかわいかった。
(+44) 2018/08/03(Fri) 00時半頃
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[一先ず近くの椅子に腰をかけようとする。リンダが傍に居るのなら、彼女にも手で示して勧めて。そしてロイエの配る紅茶(>>46)を、頭を下げて頂く。]
……。
[>>48ロイエのリンダとは反対の結果を、黙って聞いている。リンダへ、大丈夫だよ、と言う風に視線を戻した。*]
(49) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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─ 朝 ─
[イヴォンの部屋で遺書を見つけて、読んで。 一人で泣いて、そして部屋に戻った。
今日も誰かが死ぬ朝だ。 きっと、死んだ朝だ。
朝起きて、生きている。 また扉を叩く結社員のノックの音は聞こえない。 そんなことを確認して体を起こした。
つい先日までは考えもしなかった異常。 それがあたかも日常のような顔をしている。 人の死が、ひどく濃密に辺りを取り巻いている。]
(50) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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[廊下に歩み出て、また隣の部屋のドアを見た。 もう身の安全を案じられることも、案じることもない。
不吉なほど静かな廊下を歩いた。 今日は誰が。捜し歩く足が、ノアの部屋の前に止まった。 鉄錆の臭いが流れ出ている。]
…………………… ノア?
[確かめるように、少し信じがたいものを問う声色で。 動かなくなってしまった友人の亡骸を見た。 彼”だったもの”には、既にシーツが掛けられている。>>29]
(51) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2018/08/03(Fri) 01時頃
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………っ…、
[むせ返るような血の匂い。それに手で鼻を覆って。 ふらりと、覚束ない足取りで彼の元へ歩み寄った。そうして半ば崩れるように彼の傍らに座り込む。
震える手でシーツを捲れば、顔が見えた。血に汚れて、それでもいつもと変わらないような穏やかな死に顔が。
彼は昨日、ピスティオが人間で良かったと言った。>>4:252 名前を書かずに済むのが良いと言った。 そんな彼の名前を自分はきっと書いただろう。今日があればきっと今日、紙にその名を記しただろう。
自分は既に、友人の死を望んだ存在だ。 だから嘆く資格などない。彼の死を悼む資格などないと知りながら、溢れる感情が雫となって額を伝った。嗚咽を零すことはない。歯を食い縛って声を殺しながら、涙だけを流している。]
(52) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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……………… ばか 、
[暫くして、ぽつと落ちたのは呟きにも似たひと言。]
(53) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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ばかやろ。 … なんで、名乗ったのさ。 なんで、占い師だなんて名乗ったんだ。
なんで 、…───
[なんで。なんでみんな死ぬんだ。なんで。 あの時、ユージンが言ったみたいに、みんなで逃げ出していれば。助け合って逃げていれば。 彼らはみんな、まだ生きてただろうか。]
(54) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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[性格の穏やかな彼とは、喧嘩などしたことがなかった。 何か言っても、困ったように穏やかに笑って受け流される。 敵わないなと思ってた。
この宿で初めて、酔いが回るほどに共に酒を飲んだ。 あの時の彼の笑顔を、今も覚えている。]
ノア、
( …… ごめん。 )
[謝罪は唇の形のみで紡いだ。 結局、ベッキーに言われた仲直りは出来ないまま終わってしまった。…無論分かっていたことだけども。
でもこうして突きつけられるのは辛い。 心が、人として残されたままの部分の心が軋んだ。]
(55) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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…、また 、な。
[流れた涙を拭い、立ち上がる。 丁寧にシーツを掛け直し、いつものように、別れる時のように軽い挨拶を彼へと掛けた。また。……といっても、死んで彼と同じところに行ける保証はないけど。
重い足取りを階下へと向かう。 ロビーからはもう、人の気配がし始めていた。*]
(56) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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[ラルフの傍にいるリンダに向けて、 子供あやすように優しく声をかけた。]
まぁ……御一人で着替えられたのですか? それはそれは……"よく、がんばりましたね"。
さぁ、お嬢様……こちらへ。 髪をとかして差し上げましょう。 さぁ……。
[リンダに向けて、誘うように手を広げた。**]
(57) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2018/08/03(Fri) 01時頃
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/* 真面目な墓ログを作ったのでつらつらと投下するよ 人の少ない時間の方がいいかなと思ったけどぼくはもうねむみの限界
(+45) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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― 昨夜 ―
[鉄格子の影が落ちる部屋で。 男が見つめる先、机の上には。 表を上にした古いコインが落ちている。
一人の女を占った。
彼女は、人狼だ。]
…………。
[やっと見つけたのに。男の気は晴れなかった。 楽になんて、ならなかった。]
(+46) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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[不意に頬を撫でた生暖かい風が、微かな獣の臭いを運んでくる。 開いた扉に目を向けると、四角く切り取られた闇の中に溶けるような、暗い、暗い影が立っていた。
……ああ。 君が証明してくれるって言うのか。
俺が人間だってことを。]
――、
[さっきまで思い浮かべていた彼女の名前を呼ぼうとしたのは、"それ"が誰だかわかったからというわけではない。 それが唯一、人狼だと知っている名前だったから。 或いは、暗闇で光るそいつの目に、よく知った気の強さを見たからかもしれない。 どちらにしても、
その名を口にすることは叶わなかった。]
(+47) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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─ ロビー ─
[ロビーに降りれば、既に数人が集まっている。 と言っても随分人数は減ってしまったから、これで大体全員か。
モンドが連れていかれるのには、顔を出さなかった。 恐らく彼がもっとも顔を見たくない相手は自分だろう。 そう考えてのつもりだが、気遣いと呼べるかどうか。]
…。おはよう。
[パティ>>32に挨拶を返してみたけど、彼女にも聞いて貰えるやらどうか。にこやかにではなく、でも今日は険のない穏やかな声で挨拶のみ向けて、いつものソファの傍らに座った。]
(58) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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[モンドの結果を伝える、”霊能者”それぞれの言葉。 そうかと頷いて、口を開く。]
一応伝えておくっス。 ルパートさんは人間だよ。 希望があったんでね。そのまま占った。
[これもどれだけ聞かれるか分からないけど。 念のため、メモに書きつけておいた。 これなら席を外している人がいても、分かるだろうし。]
(59) 2018/08/03(Fri) 01時頃
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[ロイエの淹れた紅茶は、あたしのところにもやって来ました。 こんな時でも紅茶というのはいい香りがするもので、魚を切った時のような生ぐさいにおいが取れないこの宿屋の中で、異常なくらいでした。 ほんの少し、口に含みます。温かくて、じわりと喉を落ちていきました。 ロイエの口から、モンドさんを人狼だと告げる言葉が出ても、ある意味予想通りであったので、動じることはありません。 どことなく――今日はそうなる気が、していました。]
(60) 2018/08/03(Fri) 01時半頃
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[悲鳴は出なかった。 声を上げる前に、喉を咬み潰されたから。 抵抗はすぐに終わった。 引き剥がそうと相手を掴んだ腕は爪で肉を裂かれ、凄まじい膂力で骨を砕かれ、皮と筋だけで辛うじて繋がっているだけの何かになってしまったから。
腕が動かない。 まだ、己の体についているのかもわからない。 この手で、お嬢様とロイエと三人で、沢山の花を植えるはずだったのに。 たったひとつの誇れるものが。飲んだくれの不甲斐ない自分でも、誰かを喜ばせることができた、庭師の腕が。
もう、動かない。
痛い。痛い。叫び出したいほどに。いっそ狂ってしまいたいほどに。それでも、声は出ない。出せない。
悲鳴も慟哭も懇願も絶望も言葉にならない。呻くことすら。 無惨に潰れた喉から、血と空気が延々と吐き出されて、赤い泡が血の海の上に落ちてゆく。 声に至らない掠れた喘鳴と、濡れて糸を引く塊を咀嚼する音だけが、部屋に響いている。
哀れな男はただ、自分の血が壁や天井を汚していくのを、虚ろな目で見つめていた。]
(+48) 2018/08/03(Fri) 01時半頃
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ああ、お茶ありがとう。ロイエさん。
[ロイエがお茶を配る>>46のには礼を言って。 受け取ってから、首を巡らせた。]
ベッキー? 何か手伝おうか?
[そういえば、初日はキッチンで賑やかに料理をしたっけ。 そんなのも随分と昔の話みたいだ。 ぼんやりと思いながら腰を浮かせて、彼女の傍に。 特に何もないなら、また戻るつもりであるのだけど。]
(61) 2018/08/03(Fri) 01時半頃
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[――。
妹がいた。 三つ離れた、小さな妹だった。
暴力の絶えない家で二人、僅かな食べ物を分け合って生きていた。発育が悪くろくに話せない、多分少し頭も足りない、一人では何もできない妹。 それでも俺の後を一生懸命ついてきた、妹。 慕われていたと、思う。 可愛がっていたと、思う。
それなのに。
酔って暴れる父親にいつもより酷く殴られた妹を見て、尋常じゃない量の血を流している娘を前にしても夫に逆らわない母親を見て。 俺は逃げ出した。
妹を置いて、独りで。
『おにいちゃん』と足りない舌で弱々しく叫ぶ声を振り切って、逃げたのだ。 逃げて、逃げて。転がり込んだ先で、また逃げて。 そうして生き延びた。妹を見殺しにしておいて、のうのうと。風の噂で、妹は死んだと聞いてから、酒に溺れるようになった。]
(+49) 2018/08/03(Fri) 01時半頃
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[小さな声で耳打ちした。 あの時はやっぱり、こんな風に他愛のない話をした。 あの時みたいに笑いあえたらいいのに。 そんなことを思う顔が、少し歪んだ。**]
(62) 2018/08/03(Fri) 01時半頃
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[自分がこんなだから、他人のことも信じられなかった。 酒が入ると、少し自分を装えた。酒の量は増えていった。
十年前、この村に来た。 長居するつもりはなかった。せいぜい数年、身を寄せるだけの予定だった。
居着いてしまったのは、皆"いい人"だったから。 居心地がよかったから。そして、
マーゴと二人、肩を寄せ合って暮らすラルフがいたから。]
(+50) 2018/08/03(Fri) 01時半頃
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[最初は、自分が妹にしてやれなかったことへの償いのつもりだったのかもしれない。 でもいつしか、失いたくないものになっていって。 友人と呼べる人間が増えたのは、きっと彼のおかげだ。 柄にもなく人の世話を焼いているうちに、周りに人が増えていって、飲み仲間もできて。いつの間にか世話を焼かれる方になっていた。 ユージンと二人だったり、ラルフとピスティオが飲める歳になってからは、四人だったり。独りじゃない酒の味を初めて知った。 酔うと筆談がおぼつかなくなることがわかってからは、自分からラルフに酒を勧めることはなくなったが。
それでも、心を許せる友人ができても。
妹のことは一度も話さなかった。 もしかしたら、酔い潰れた時に寝言で名前を呼んだことがあったかもしれないが、きっと昔の女の名前とでも思われたことだろう。
知られたくなかった。 知ったらきっと、彼は軽蔑するだろうから。]
(+51) 2018/08/03(Fri) 01時半頃
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おはよう。
[うまく笑えたかはわかりませんが、特別話をしたくないとは思っていませんので、挨拶をされれば返します>>58。 どちらかといえば、ピスティオの方があたしと話をしたくないのだろうと、思っていましたから、挨拶が返ったのに少し驚いたのは、ひみつです。]
ねえ、ロイエと、ピスティオに聞きたいのだけど。 最後の人狼は、リンダさまだと思う?
[霊能者と、占い師を名乗るふたりです。 二人の中では、最低でもリンダさまは偽物の霊能者で、そうなるとワンダさんとモンドさんのふたりが、すでに追い払われたことになっているはずです。 単純にイエスが返るのか、他の意見があるか、聞いてみたかったのでした。]
(63) 2018/08/03(Fri) 01時半頃
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[頭の芯が焼き切れるような痛みの中、そんなことが走馬灯のように過ぎていった。
きっとこれは。 こんなに痛くて、苦しくて、怖くて、逃げ出したいのに体が動かないのは。 妹を見捨てた報いだ。 きっとあの子は、あんなに小さかったあの子は、もっと痛くて、苦しくて、怖かったはずなんだ。]
……、………
[唇を動かしても、声は出ない。動かせているのかすら、もうよくわからない。 ただ彼に言いたかった。伝えたかった。 いつか俺が投げ捨ててしまったものを、しっかり抱えている彼に。
―俺のような兄にはならないでくれ。 ―あの子の元に、ちゃんと生きて帰ってくれ。]
(+52) 2018/08/03(Fri) 01時半頃
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