190 【身内村】宇宙奇病村
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[粘度の高い液体が身体に絡みつく。 ふわりふわりと沈んでいく。 初めは薄い桃色、徐々に赤みを増していく。 そこはまるでワレンチナの語ったPavr=opetyの海のようであった]
[もちろんここは現実のPavr=opetyではない。 未知の病が見せる一時の夢。 だから、潜水服どころが一糸まとわぬ姿でも呼吸が出来る。 赤い海に沈んでいくその身体には性別を表す徴はない。 それが成人前のボムビークス種の特徴である]
(+0) 2016/05/19(Thu) 19時半頃
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[手に一つの感触がある。 万年筆だ。 その事に気づくと、今度は目の前に一枚の紙が現れる。 それは書きかけの便箋で、どうやらPavr=opetyの見せる夢は通常のものよりも願望を強く反映させるようだ]
例えばの話ですが、もしボクが男の子になる選択をしたのならば、兄さんは祝福をしてくれますか。 兄さんが、もし祝福してくれるのならばボクはその選択をしたことを誇りに思って生きていけると思います。 兄さんはボクの憧れで、兄さんのような大人になりたいと、そう感じているんです。 手紙やこの船旅の中で、『繭』の外の事など何も知らないボクに兄さんは色んな事を教えてくれて、そして色んな物を与えてくれました。 ボクも人に何かを与えることが出来る、そして支えることが出来る、そんな風になりたいと思うんです。
シルク=CQ42
[届かなかった言葉を、届くことのない手紙に乗せる。 そうしているうちに、身体は更に沈み込んでいく。 深く、深く、Pavr=opetyの見せる夢の奥へ]
(+1) 2016/05/19(Thu) 20時頃
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(>>84)
そうか……うん、好きならいいよね、好きなら……。
[無理やり納得するように飲み込んだ。]
(85) 2016/05/19(Thu) 20時頃
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[アシモフ様とイースター様のやりとりに、ワタシはふと力が抜けるのを感じました。電力が切れたわけでもなく、むしろ、動作が最適化されるような脱力でした。このような機能は聞いたことがありません。笑うという機能が一番近いでしょうか? その内、皆様にこの機能をなんと呼ぶべきか聞いてみたいと思います]
ここにいます
[エスペラント様の言うように、音声を発しました。反射的に発せられるそれより]
こちらの方が、電力の消費が大きいようです。 また、並行して何らかの機能が働いています。これは……恥ずかしい、という機能でしょうか。
[皆様の居る前で改まって声を出すと、恥ずかしいという機能が働くようです。これは、プログラムにはない機能です]
(86) 2016/05/19(Thu) 20時半頃
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[そこでイースターの説明とアシモフのツッコミに笑い声をあげ]
はははは。イースターさんの「きゃら付け」には 今日まで気付なんだ。ほうかほうか……。
[ミツボシが、エスペラントに言われるがまま「ここにいます」と発音した。エスペラントはそれを聞いてまた笑う。] ははは。おおいかん。 それでは「いささかも違わない」にならん。 恥ずかしい、という機能を使わずもういちど言ってみるか?
ミツボシさんは 「いささかも違わない」に果たして出来るのじゃろうかの?
(87) 2016/05/19(Thu) 20時半頃
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恥ずかしい、という機能を使わず言えたとしよう。 どちらも「ここにいます」と音が出る。 然りじゃなあ。
この老耄には機能とまったく同じ音に聞こえたとする。 あんたさんは嘘もうまい。 この老耄にはてんで、 どちらがどちらと分からなかったとしよう。
では違わないのか?
三星さんは、自ら決めて「ここにいます」と言った。 機能と違う事をした。 それを知っておる。
機能を使わんかったせいで、 機能を使わんかったことを知っておる。
そこを違いとは呼ばんのか?
(88) 2016/05/19(Thu) 20時半頃
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わしの聞くイースターさんのキノコ好きが、 さっき聞いたことで、今日から少ぅし、 教わった意味の分、変わったとしてじゃ。 イースターさんのキノコ好きは昨日までと同じものかもしれん。
まして明日のイースターさんはキノコが嫌いかもしれん。 それでもキノコが好きと名乗られたとしてじゃ。
愚僧は気づかず、愚かにも イースターさんは昨日と同じキノコ好きと考えるかもな。
(89) 2016/05/19(Thu) 20時半頃
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あんたさんの二つの「ここにいます」が 同じなのか違うのか。
それを知ることがまた違いで、 それはあんたさんのうちにこそ在る。
[また鉄の手が水槽の表面を撫でてから、おお、と声をあげた。]
随分のんびりしてしもうた。
どれ、またひとつ考えてみてから、 あんたさんの話しを聞かせて欲しいもんじゃ。
(90) 2016/05/19(Thu) 20時半頃
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>>80
[イースター様のご提案に従い、考えます。 ワタシが皆様の役に立ちたい理由。 優に100を越える候補が参照され、しかし、そのどれもが違うような気がしました。罪悪感でしょうか? 恩でしょうか? ワタシの役割でしょうか? それはどれも正しいと思えましたが、どれかひとつを選んでも事実とは 異なってしまう気がします。 好きだから。それは大分近いような気がしましたが、それでは罪悪感を覆い隠してしまいます。罪悪感を止めるためなら、ワタシは逃げ出すべきです。ひとつは選べません、総括も出来ません。ただ、わかったことがあります]
ワタシがそうすべきだと判断しているからです。
[ワタシはいつの間にか、決断という機能を使っていたのです。そのような機能を備えていることをワタシは初めて自覚したのです]
(91) 2016/05/19(Thu) 20時半頃
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>>90
[エスペラント様の話はとても興味深いものでした。ワタシは、皆様に違いを聞いておりました。しかし、違いはワタシの内にこそあると仰るのです。その違いは、先程自覚した決断という機能と地続きにあるように思えました。
同時に、エスペラント様があのような容姿をされていることにひどく納得してしまいました。あのお姿は、知のアイコンだったのです。知恵をそのまま形にすると脳になるのは、考えてみれば自然なことだと思えました]
エスペラント様、また聞いていただきたいと、ワタシも思います。
[この発声には、楽しみという機能が付随しておりました]
(92) 2016/05/19(Thu) 21時頃
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ほうかほうか。ちょうど良い。 わしも己が何者かを探しておってな。 あんたさんと話しているうち、分かることがあるかもしれん。
[表情のないエスペラントの声は、朗らかだ。]
やれ、 鯨、海水を呑み盡して 珊瑚の枝を露出すというが、 海は広いのぉ。
回光返照。さりとて、 眼は自らを見ず、刀は自らを割かず。 されど本来空寂。
[ぶつくさと独り言を言い、]
さて、病葉さん、先に行っておるぞぉ。
[老人は四足をカチャカチャ鳴らし食堂の自動扉の方へ向かっていった。]
(93) 2016/05/19(Thu) 21時頃
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[子供に言い聞かせるように、ゆっくりとわかりやすい言葉を紡いでいくエスペラント。じっとその言葉に耳を傾けるミツボシ。ワクラバの眼には、そのミツボシの姿に、幼い頃の自分が重なって見えた]
(94) 2016/05/19(Thu) 21時頃
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おぅ、すぐに行くぜ。
[自動扉を潜るエスペラントの背中を見送りながら、ワレンチナと少し言葉を交わし、席をたつ。ミツボシに視線を送り、静かに頷いた]
……まぁ、すぐにはわかんねぇだろうがよ。 ふとした拍子に、なんとなく腑に落ちる。 そういうもんらしいぜ?
[パックからエナジードリンクを飲み干すと、握りつぶしてダクトシュートに押し込んだ。食堂の自動扉を通り、エスペラントの後を追う]
(95) 2016/05/19(Thu) 21時頃
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― 船外活動準備室 ―
[船外活動準備室で、水槽頭は、彼の体にちょうどいい大きさの船外活動ユニットを着用する。 水槽頭を二重ガラスのようにして、かさばるユニットを4つ脚に着せた。
すっかり銀色の船外活動ユニットに身を包むと、船外へ出る前、エスペラントは船員皆に己の音声が届くかを確認する。]
聞こえますかいのお。 留守番頼みましたよ。
(96) 2016/05/19(Thu) 21時半頃
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聞こえています。ここにいます。
(97) 2016/05/19(Thu) 21時半頃
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[歯抜けじじいは、はははと笑った。]
いまのはどちらじゃ?
[――ここにいます。 何気ないが、あたたかい言葉だ。 エスペラントに昔のように皺くちゃでも瞼があったなら、きっと今は目を細めて微笑んでいた。]
(98) 2016/05/19(Thu) 22時頃
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[船外活動ユニットも昔に比べて随分性能が上がり、便利になったものだとエスペラントは着るたびに思う。 若い僧侶の時分には、ここから宇宙へ出るまで、格段に時間がかかっていたし、今もかさばるとはいえ、昔の比ではない。
エアロックを減圧する。宇宙空間と同じところまで待ち、エスペラントはハッチを開けて、エアロックから船外に出た。]
(99) 2016/05/19(Thu) 22時頃
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[外には黒漆桶の宇宙が広がっていた。] 隻手の声は聞けるかのう。
[無重力のなか命綱をつけた老人は、船体へ器用にへばりつき非破壊検査端末も片手に、外装をチェックする。]
(100) 2016/05/19(Thu) 22時頃
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[エスペラントの船外活動ユニットに、ワクラバからの通信がはいる]
よぅ、待たせたな。今、船外に出たところだ。 手分けして、さっさと終わらせようぜ。
[ハッチの付近でサムズアップしてみせると、ワクラバは船体の反対側へ周り、姿がみえなくなった]
(101) 2016/05/19(Thu) 22時半頃
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[気がつくと、食堂には船員全員が集っていた。 ワクラバの視線>>69にぎこちない笑みで応え、その軽口にはいつものように肩をすくめる。
それから。 シルクの手紙の内容。アシモフとイースターのやりとり。 そして、ミツボシに向けられたエスペラントの言葉を、いつもと凡そ変わった風もなく、時に頷き、時に言葉を挟みながら、聞いていた。
ワレンチナの持つカップには、熱い紅茶が入っている。出来合いのストレートの紅茶パックを温めて、単にカップに移しただけのものだ。けれどカップという形に入れ替えるだけで、どことなくその風味も増すように思われた。 本当ならば――本物の茶葉で、カップもきちんと選び、エスペラントと『お茶』をしたかったところだが、今のワレンチナにはそのどちらも持ち合わせがなかった。]
(102) 2016/05/19(Thu) 22時半頃
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[そうこうしているうちに、エスペラントが席を立った。 次いで、ワクラバも。彼の言葉にいくらかの返答をする間、ワレンチナはどことなくばつの悪そうな調子だった。]
――それじゃあ、気をつけて。
[最後にそれだけ投げかけると、ワレンチナは扉へ向かう背中から視線を外して、カップに残った紅茶を飲み干した。]
(103) 2016/05/19(Thu) 22時半頃
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[二人の背を見送ってのち。そう間を置かず、船外からの通信が入った。 まっさきに、そしてまっすぐにそれに応えたミツボシを眺めながら、ワレンチナはぽつりと呟く。]
なんだか……アンドロイドというものは、僕らと何も変わらないのかもしれないな……。
[有機生命体もアンドロイドも、どちらも極限まで分解してしまえば、ごく単純な原子や分子になることは違いない。魂というものがどこに宿るかということはさておき、両者の間にある違いは、自然繁殖によって産まれるか、人の手によって産まれるか――ただそれだけのことなのかもわからない。そして、いつか。]
アンドロイドもいつか、アンドロイド同士で子どもを作る……そういう進化を、自ずから遂げる時が来るのかな……。
(104) 2016/05/19(Thu) 23時頃
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― 船外 ―
[師弟は手分けして船体の外側にある異常を探し続けた。 端から端まで丁寧に調べることにしたので、それは中々見つけられなかった。
いくら体の肉が殆ど失くなったとして、脳があるかぎり疲れるのには違いがない。 それでもワクラバとこうして、同じ船に乗り命を預けあい、教えた技術が成熟し、いまや肩をならべて(というには彼は船体の反対側で作業をしていたのだが)仕事が出来る。 通信を使い、互い声でやり取りするたび、エスペラントはどこか疲れのとれるような心地がした。]
(105) 2016/05/19(Thu) 23時頃
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[一つを発見したのはワクラバ。
次元航法装置は、船内の機関室に収められている内側の機関と、船体の外側から外蓋を開けて操作する外部寄りの機関で成る。 機体全体へエネルギーを配る役割や、相対性理論が適用されない次元へのポートを開ける役割など、担っているものは様々だが、それの制御装置のひとつが、いかれていた。
電磁波による故障だった。 苦しそうにのたくった彗星の置き土産であった。]
(106) 2016/05/19(Thu) 23時頃
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[どなたじゃの?
エスペラント様の言葉に、ワタシは返事が出来ませんでした。 思いがけず発した言葉が、自分の決断によるものか、プログラムによるものか判別がつかず、混乱していたのです]
(107) 2016/05/19(Thu) 23時半頃
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[もうひとつを発見したのはエスペラントである。 発見箇所は次元航法装置に使用するエネルギー充填機付近だ。
次元航法装置を運用するには巨大なエネルギーが必要だ。 巨大なエネルギーは瞬間的には貯まらない。 それにはチャージが必要で、そうであるから次元航法を用いるには時間がかかり、AIが「残り12時間」などとアナウンスしていた。
貯めたものはどこかに置いておかねばならない。 次元航法にかかるエネルギーを、動力や巨大コンピューターの眠る船のどまんなかに貯めておくのには危険があることから、それはいささか船外寄りに置かれていた。
そうして見つけた異常が――]
ありゃ。 隻手の声とはとんでもないな。 こりゃあ、両手でしっかり叩かれとる。
[エネルギー充填機のほど近く、外蓋を手当たり次第に開けまくり、外蓋から体を少し潜りこませて、狭苦しい箇所で発見されたのは、 一本の焼き切れた太い管だった。 制御装置がいかれたせいで、貯蓄されたエネルギーが、エネルギーを船全体に巡らせるための管の一つを焼ききってしまったらしい。]
(108) 2016/05/19(Thu) 23時半頃
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― 実験室 ―
[食堂から実験室へと戻って後、エスペラントの声がSOUND ONLYのヴィジョンモニタから届くのを確認する。(>>96) それを聞きながら他の隊員と共には居れなかった。 彼らは装置の修理を行おうとしている。だがそれは……それがかなってしまうことは、アシモフにとって喜ばしいと言い切れないことだったから。]
今、直ってしまっては……帰ることが出来てしまっては……
[自分は破滅だ。 だが、装置が修理されないことを願ってはいけない。それは、隊員としてあってはならない。 自分の中で割り切れないその矛盾に苦い苦い表情で覆われていた。]
(109) 2016/05/19(Thu) 23時半頃
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[すぐさまエスペラントは、目の前にある光景を、ワクラバに映像として受け渡す。 暫く、外蓋から内側へ、水槽頭を突っ込んで、潜り込んで作業をしていたせいで、気付かなかった。
エスペラントの真後ろで、デブリとデブリがキスをしていた。 衝突したそれらは、一気に「増えた」。
咄嗟、エスペラントの目玉が真後ろを向いた。
ケスラーシンドロームと似た状態となったその場には、延々と、デブリが増え続け――]
(110) 2016/05/19(Thu) 23時半頃
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[老いた脳で、慌てて外蓋を閉めたのはどうにか間に合った。
衝撃があった。 エスペラントの通信は、そこで一度途切れた。
何事か言おうと、老人が声をあげかけた刹那のことであった。]
(111) 2016/05/19(Thu) 23時半頃
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[突如、船体に衝撃が伝わり、エスペラントからの通信が途絶えた。]
……先生!? おい、どうした?なにが……
(112) 2016/05/19(Thu) 23時半頃
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