184 【RP】Septimo Oves Errantes【R18】
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[火浦の女が、立てる指は、 音を立てるなという合図。 耳を澄ませば、憤怒の部屋から響く物音>>47 先ほど、死体を調べていたときだろうか。 それとも、資料庫で漁っていた頃だろうか。 君の背後を通り抜ける、手を繋ぐ男女が、 欲を纏う香りを漂わせていたことに、 君は気づかなかったのか?
らしくもない。 君は、もっと周りが見える筈なのに、 悪魔の顔が覗き始めているから、 そうなのかもしれないね。]
ほう、………醜いものだね、
(85) 2016/03/01(Tue) 13時半頃
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[扉の内側で行われる情事に、 聞こえる音に、眉間に皺を寄せて、 想像できる情景に、双つの眸を伏せて、 君は、小さくため息を吐く。 この状況下なのに、 この状況下だからこそ? 嗚呼、この狭い空間にいつまでもいると。]
……気が、狂いそうだ。 君は、大丈夫か、い………?
[物音を耳にした女は、 羞恥に染まり上がった頬をさらに赤らめ、 勢いよく駆け出してしまった。 生娘なのだろう、刺激が強かったのか。 きっと、駆け抜けてしまった彼女の背中。 かける言葉は、届かない。]
(86) 2016/03/01(Tue) 13時半頃
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[彼女を追うことはせずに、 そして、扉の奥にも声をかけずに。
君もまた、そっとその場から離れ。 並ぶ他の扉の文字を目で追いかける。 七つの大罪。…… 扉の前に手を添えながら、ぐるりと回ろう。 そして、ぴたりと立ち止まる。 示される文字は、………
罪の厳しさの順で並べるならば、 ……“ 傲慢 ”が一番だろうに。*]**
(87) 2016/03/01(Tue) 13時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2016/03/01(Tue) 13時半頃
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[ 膝に温もりを感じながら、床に放置していた食糧に手を伸ばした。
憤怒の部屋にあったのは、栄養バランス食品のバーと、パテと果物の缶詰と、チョコレート。どれも自身の時代の商品で、二日分ほどの量があった。
警戒しながらバーを手に取る。音で彼女を起こしてしまわない様に、包装をゆっくり破り、おそるおそる口に運んだ。]
( あ、食えそー )
[ 普通に美味しい。問題はなさそうかと判断する。遅効性の毒でも入っていなければ。
水と食糧を与えて、何のつもりだろう。 捕らえられてから何も要求されていないし、接触すらもない。 様々な人種が集められている。 誘拐の目的は、一体何だ。]
(88) 2016/03/01(Tue) 14時頃
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( 奥の部屋に犯人はいなかった )
[ 地下室に降りて、人に遭遇する事はなかった。
そして、確り確認しなかったが、扉や通気口などの人が抜けられそうな道もなかった様に思う。
では資料室から出てきた男は、 一体誰に傷付けられたというのだ。
資料室にもまた、あの扉を除けばファイルの詰まった本棚しかなかったように思う。]
( ……本棚の裏に抜け道が? )
[ そう考え、もう一度資料室へ向かう事に決めた。]
(89) 2016/03/01(Tue) 14時頃
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[少女は、幸福な夢を見続ける。
彼の膝に頭を乗せながら眠るさまは、きっと安らかで安心しきった微笑みを浮かべていたことだろう。 無意識に掴んでいた彼の服の裾も、今度は拒まれることはなかったはず。]
ケイイチ…様…… ……好き。
[眠る、眠る、少女。今だけは、幸福に浸る。
しかし、目が覚めた時には暗闇の中にひとりぼっちなのだろう。彼は、秘密を調べに部屋を出たあとだったようだ>>88>>89]
(90) 2016/03/01(Tue) 15時頃
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ケイイチ様……?
[彼がいない]
あ……――……
[妬む少女の瞳は潤み、悲しみの雫が頬を伝う。]
ケイイチ様……私よりも大切なものがあるのですね。私と要られる時間は短いのに、私を置いてどこかへ行ってしまうのですね…
[捨てられたなんてことは微塵も考えない。普通ならヤリ捨てられたと考えるところだが、妬む少女は違った。 暗闇の中にひとりぼっち。孤独と暗闇は、罪を助長させる。]
(91) 2016/03/01(Tue) 15時半頃
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( ……ん、 )
[ 不意に掴まれる服の裾(>>90)。当然振り払うことはなく、その上から手を重ねる。]
俺も好きだよ
[ 己のに比べると、随分小さな手だ。 何としても彼女とここから脱出しなければ。]
( ……よし )
[ やがて、やんわりとその手を外し、服の代わりに折り畳みナイフを一本護身用に握らせて。
そっと膝から降ろし、床に寝かせて、憤怒の部屋を出た。]
(92) 2016/03/01(Tue) 15時半頃
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[ 広間に、金髪の男(>>62 ニコラ)は出てきていたのだろうか? 彼が出てくるのは男が資料室に入ったあとか?
目的があるので、彼と鉢合わせることになっても、相手から何もないようなら、こちらからは一瞥するだけで、すれ違おうとしたはず。声を掛けられれば立ち止まるのは吝かではないし、理由は知らないがいきなりペンを刺す人間という認識、警戒だけはしていただろう。
会うことがなければ、会ったとしても何もなければ、そのまま資料室に入った。]
(93) 2016/03/01(Tue) 15時半頃
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[少女の手には、いつの間にかひと振りのナイフが握られていた>>92 けれど、これだけでは足りない…そう、足りないのだ。
何故なら、少女は非力なのだから*]
(94) 2016/03/01(Tue) 15時半頃
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── 利都と話す(>>78>>79) ──
[その傷がすーっと消えていくのがきっと見えるだろうと思っていた。 だからつまり消えるまでずっと目を凝らして見ようと思っていたのに、 その傷が塞がってくるようには思えなかった。 おかしいナぁ、と思いつつ更にじっと見つめていたら"何?"と言われてしまう。]
エェーアレレレ?? 治ルト思ッテェータノニ治ンナイイヒヒ…ッ!! ゴメンネェ??
[その頃には血は新しく溢れ出す事は無かったけれど、やっぱり治ってなどはいなかった。 少なくとも傷口が消える様なそんな事にはなっていなかった。 悪い事をしちゃったなぁと思いつつ、なら死ぬ程の怪我を負わせなくて良かった、と。 まさかそうしなければ治らないとは気付かなかった。]
(95) 2016/03/01(Tue) 18時頃
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エ?アルェ?? 悪イ事ナノ??エェ?? 僕ノ何ヲ知ッテルノ?ネェネェアハハッ!!!!! 死体ヲ喰ベテ何ガ悪イノ??? ウフフハアハァァハハ!!!ヒヒヒヒヒヒヒ! 君モスルデショ?ソレクライネェネェ! 君ハ何モシテナイノ? ソレトモ何カ悪イ事シタトカ思ッテンノ!?!? イヒ……ッ!クハ!!
[捲し立てる様に喚き叫べば彼は何カ言っただろうか。 あの資料の数々、様々な罪人についての記録だった。 そしてここにいる人達の物も同じ様に紛れている。 彼が自分のを見つけた様に、自分がヨーランダのを見つけた様に。 ならば目の前の彼だって所謂罪人なはず。 それがどんな罪だかは分からないけど。 僕らのよりもっと軽いかもしれないし、重いかもしれない。
…と、彼が会釈をするのが目に入れば何となくそっちを見やって"変ナノ!"と言ったかもしれない。]
(96) 2016/03/01(Tue) 18時頃
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──地下室への扉のそば──
[娘は地下室への扉を閉めると、今度は先程は手をつけなかった、自分が舌を失った現場へと視線を向けた。 様々な所に比較的新しい血痕と、そして資料の山。 ────あの山の中に、誰かの資料は混じるだろうか。未だ見ぬ、怠惰や憤怒、暴食の資料は。 近づいては、空になった本棚に資料を戻しながら自分に必要な資料を探し出す。 いずれ、"色欲"の資料も片付けているうちに見つけ出すのかもしれなかった]
(97) 2016/03/01(Tue) 18時半頃
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[ ────少し前、資料室の手前で。 死体の近くで足を止めた。 それには何の変化もなかっただろうか。
屈みこんでは、切断された首の付け根と 頭部をじっくり眺める。 何故この男は鍵が埋め込まれていたのか。 それでなお生きていたのか。 ……いや、生きていたのか?]
( …こんなに首を切られて 歩けるものか? )
[ 身の安全を優先して、 元々好かない死体への関心は薄かった。 落ち着いて見れば、可笑しいと気付く。
──死のない少女。 今想っている彼女だって、ことわりから外れた存在だ。それには、……それだからこそ、目を背けている。その自覚は少々。 異常には、漸く気付き始めていた。]
(98) 2016/03/01(Tue) 20時頃
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[資料室から広間へと足を運ぶ途中、恐らくあの怠惰な少年と目でもあったろうか?>>79 それならば一礼をしてそこから退くのだが、ネクタイで目を覆い隠す姿を不審に思われているとは、露にも知らず。
それから、広間に出た時にはそこにはちょうどあの警官の黒髪男>>93の姿も見えたかもしれない。すっかりその男への興味をなくしていれば、大して視界に入れないまま。 尤も、彼があの醜い人形を大切にしているなど知れば驚き笑うに違いないのだが。
そこには色欲の男もまだいただろうか? それならば彼に挨拶を。]
こんにちは。貴方は────……
[あの資料にはなんと名前が書いてあったか。…ああ、生まれ年は覚えているのだが。
嗚呼、そうだ。彼の名前は、]
ジェフ・リチャード氏、であってます?
[にこりと微笑みを浮かべ、彼の名を呼ぶ。]
(99) 2016/03/01(Tue) 20時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/03/01(Tue) 20時頃
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ー 暴食さんとの会話>>95>>96オスカー ー
[あまりにジッと見ているものだから声をかけてみたのだが”治ると思ってたのに”と言って謝罪も告げられた]
はぁ……まぁ別に ぶっ刺されたならあれだけど、もう血止まってるし
[相手が突然やってきた事なのだから謝罪される事自体は何の違和感も問題もないけど、そう素直に謝られると調子が狂うというか 治ると思ってた、というのは多分死んだのにこうして復活した俺を見て傷もすぐ治ると思っての事だったのだろうか? 尤も、予想するだけで本人にその予想をぶつけるつもりはないけど
責めるつもりも煽るつもりもなくただ思ったままの言葉を口にしたのだが…… 癇に障ったのかなんなのか、捲し立てつつ喚き叫びながらあれこれ言われてしまった なんだか分からないけど、面倒くさい]
(100) 2016/03/01(Tue) 20時半頃
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いや、資料で見た事しか知らないけど 人間食べるのが悪いかどうかも俺は知らない でも普通は食べないだろ、死んでたとしてもさ
……あと、俺は別に何もしてない
[オスカーを気遣うでも責めるでもなくやっぱり思ったままに伝えた だって普通に生活していれば人間を食べるなんてしなくていい訳だし食べようとも思わないような気がするから
俺の事については金髪男にしたようにとりあえず誤魔化した もし資料を見られてたなら金髪男みたいに何か言って来たりするのかもしれない 楽に過ごす為に必要な事をして来ただけだけど、わざわざ話す必要はないなぁと]
(101) 2016/03/01(Tue) 20時半頃
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(そういえば、俺の資料どこにあるんだ…?)
[俺の覚えてる限りでは金髪男が持っていたはず しかし本棚に戻されたのか、そのまま持ち去られたのかは把握出来ていない また誰かに見られてあれこれ言われるのも面倒だから隠そうと思ったのだが行方が分からないのではどうしようもない
そんな中でもニックの姿を見ては会釈をして”変なの”と言われた訳だが、特に気にせずチラッと視線だけ向けたと思う]
(102) 2016/03/01(Tue) 20時半頃
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[広場に出ればらそこには誰かいただろうか。
いたとしても、そこに少女が探している人物(黒髪の愛おしい彼か、黒髪の憎い女か)がいなければ視線はすぐにうつろう。 (何故あの黒髪の女を憎むのか?答えは簡単、彼女は自分よりも美しくて愛らしく、何より"女"だからだ。) 嫉妬の部屋からでは見えなかったが、見覚えのない扉があるのが目に入った。>>#0
その一つに手を伸ばしてノブを開けば、また同じ位置に扉があって目を瞬く。そうしてまた扉を開けばまた扉が……]
……閉じこもっているつもり? 奥に、いるんでょう?ねえ、ねえねえねえ。
[少女は扉を開ける、開ける、開ける。 変化があるまで、イライラしながら扉を開け続け、そして8枚目を開けた時にはなにかあっただろうか? そこで先程の黒い髪の娘は小瓶を手に入れていたようだが>>22 何もなければ、少女は小瓶があったその先、9枚目も開こうとするだろう。
そして、一心に扉を開いていたものだから、後ろから誰かが来たとしても気づかなかったはず。]
(103) 2016/03/01(Tue) 20時半頃
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( …いや、歩けるのか? )
[ "斬首後の人に意識はあるか"については男の時代でも未だ解明されぬままである。単純に、試行が人道的でないから許されていないだけで技術的には可能なのなろう。
ギロチンでの斬首刑後瞬きをしたり医師の問い掛けに反応を示す者があったなどという情報は、信憑性が低いとされているものの、記録として残っている。]
( あー、わっかんねー )
[ 違和感を覚えつつも立ち上がり、背中の文字を再度確認して記憶すると、資料室へ足を踏み入れ、壁伝いに歩く。
もはや博物館にしかない執行装置が全盛だっただろう時代を生きる者(>>99)とすれ違ったのは丁度それを考えているときだが、まあやはり。 あらゆることに気付かず通り過ぎたのだった。]
(104) 2016/03/01(Tue) 20時半頃
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[罪の意識とは、どう生まれるのだろうか。 罪を背負う彼らは、何のために生きるのか…。 ゆらゆら、ゆらゆら。 僕は、君の胸元で小さく揺れ続けるのだ。
不意、に……。 君の名が、呼ばれる。>>99 首を動かして、声の主を探してみると、 嗚呼、其処にいるのは、 【 強欲 】の男だった。]
…やあ、間違ってはいないがね。 私の資料も、あの山の中にあったかい?
[薄っすら感じ取っていたのは、 君自身の資料の存在。 彼が探し読んでいるのなら、 此処で嘘を吐くのは得策ではないだろう。]
(105) 2016/03/01(Tue) 21時頃
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[だからこそ、君は……素直に返答をした。 火浦の女性、彼女を襲ったという男。]
君の名は、何というのかな?
[君はゆっくりと問いかけた。 彼を刺激してしまわぬように。
もしかしたら、 先ほど盗み聞いていた扉の奥から。>>104 出てくるケイイチの姿があったかもしれない。 でも君は、一瞥するか見逃していたのだろう。*]
(106) 2016/03/01(Tue) 21時頃
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[読んだ名前は間違っていないようだ。リシャールという家柄は記憶になかったが、自分が覚えている家というのもなかなかに限られた話だから無理はないのかもしれない。
資料があったか、と問う男に対して>>105にこりと微笑んだまま]
ええ、ありましたよ。…と言っても見つけたのは別の方ですが。
[嗚呼、そういえばその資料は 向こうに置いてきてしまったと今更思い出す。 だとしてもどうにもならないだろう。…それに、持っていたとしてもどうするというのだ。
名を問われたなら、暫し迷う。 …今まで遠い昔に母が呼んでいた愛称を名乗ってはいたが、どうしようか。 故郷を同じくするものなら、家名を言えばどこの生まれのものか分かってしまうかもしれない。
…嗚呼、それでもそれが未来のことならば関係ないのだろうか?]
……ニコラ・ド・フォンブリューヌと申します。恐らく同郷のものかと。
[この男自身は自らの家が後々どうなったかは知らない。…が、きっと自分がいなくなったところで5歳下の弟が継ぐに違いないのだ。
ならば、家の名前くらいは残っているだろうか?]
(107) 2016/03/01(Tue) 21時頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2016/03/01(Tue) 21時頃
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[資料の山を、その内容を確認しながら元に戻していく。 中には血に塗れた資料もあったが、取り敢えずは今現在関係なければそのまま興味も示さずに本棚へとしまい込む。
やがて、見覚えのある資料が目に入った。 色欲の男"Jeff・Richard"の資料だ。 それに手を伸ばしてはピクリと指先を震わせる。 あの男、自分には罪の意識は無いのだろうか。 強欲の男もそうだ。ここにいる者は皆、罪の意識など無い罪人なのかもしれない。 ────もっとも、それはこの娘とて。 コレを突きつければどんな顔をするだろう。 突きつけて、自分が妙な目に遭うのは避けたいが、生憎今は言葉が喋れない。
然し、写真がすり替えられるなら、コレを見せた所で────改竄されるか。それとも、改竄された後なのか。
ぱらぱらと、頁を捲りつつしばし娘は考えを巡らせる]
(108) 2016/03/01(Tue) 21時半頃
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[君がまだ、生まれたばかりであろうか。 とある男が公爵家を継いだのは。
もう40年ほど前になるのだろうか。 近年の、切り裂きジャック事件とは別に。 美しい女の人形を作り上げゆく1人の男の存在。 彼が生きているのならば、67歳ほどだろう。 犯罪史が明るみになっているならば、 職務上、その名を聞いたことはあるだろう。 しかしながら、表舞台に上がってないのなら、 ……単なるお貴族様の名前としての認識。 それだけに過ぎぬのだろうが。>>107]
ほう、お貴族様が、なぜ此方に? 貴方の、その瞳は、……?
[なぜか?、疑問の答えは既に出ている。 彼もまた、罪を犯した存在なのだと。]
(109) 2016/03/01(Tue) 21時半頃
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[此方を向くその瞳は、 ……先ほどの黒髪の女同様。
初めにこの男を見たときは、 綺麗な瞳がふたつ並んでいた筈なのに。 いまやもう、ひとつは空洞だった。*]
(110) 2016/03/01(Tue) 21時半頃
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[少女は、見た。 9枚目も通りすぎて、その後ずっと開け続けた扉の先にあった一枚の張り紙を。]
Hello, Black sheep. (やあ、≪厄介者≫のお嬢さん。)
Do you wanna get crisp? (焼け焦げてしまいたいかね?)
oh, I reckon you're soooo pretty girl. Ha-ha. (ああ、君はとっても美しい!私はそう思っているよ。ははは。)
[まるで嘲笑うかのように書かれた文字は、血によって書かれていた。それを見た少女は張り紙をむしり取り、怒りに燃えた。]
まあ!なんてことかしら! 私がここを開けるのを知っていて、こんな所業を?ひどいわ、どうせあの女の仕業に決まってる!私が扉をあけてクタクタになるのを、影であざ笑っているんだわ!そうよ!!
ああ、憎い……憎い!今度あったらただじゃおかないんだから!
[この張り紙をおいたのは櫻子だと、なんの根拠も無く決めつけて憤慨する。くるりと踵を返したのなら、扉も閉めずにまた広間へと戻った。]
(111) 2016/03/01(Tue) 21時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2016/03/01(Tue) 22時頃
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[そして広場に戻るや否や、叫んだ]
あの女はどこ!!?
[そこに誰かいたのなら、振り乱した白髪を鮮血に濡らし、服も血に染まった壮絶な姿の少女の姿に驚いたかもしれない。しかもナイフを手に持っている。
誰もいなかったのなら、広場の扉のノブを片っ端からガチャガチャと回して開けようと試みる姿があっただろう。]
(112) 2016/03/01(Tue) 22時頃
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[フォンブリューヌ侯爵家を継いだのは、男にとっては十数年前だが……もう少し先の年代からきているらしい彼>>109にとっては、十数年前のことなのだろう。 自分の未来がどうなっているのか、など全く想像もつかぬ。男は刹那主義ではなかったが 未来のことなど神のみぞ知ると割り切っていた。…それをも変えてしまう力が欲しい、と望まぬわけではなかったのだが。]
ああ、当家をご存じでしたか。ここに連れてこられた理由など皆目見当も付かないので何とも……。ああ、これですか?
[お恥ずかしい、とばかりにネクタイで乱雑に覆い隠した右目を押さえた。]
…東洋のお嬢さんに取られてしまって…。不便極まりなくて、困っているところです。
[眉を下げて、情けなく笑って見せたことだろう。]
そういうリシャール氏は、先程からこちらで何を?
(113) 2016/03/01(Tue) 22時頃
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[そんな風に男に話しかけている中途、現れた醜い人形>>117がその醜さを振りまくように大きな声で喚き立て剰えその体を動かしノブを回すのなら、ピクリと男の眉が不機嫌そうに揺れたに違いない。
…男の手にも、今ナイフが。
脇腹に刺さっていたそれは、抜いてからポケットにでも入れておいたのだが。
(…嗚呼、煩い。煩い。煩い煩い煩い煩い!)
先程からずっと煩かった。この女はきっと黙るということを知らないのだろう。折角神から与えられたその美しい体を汚して汚して、嗚呼それは神への冒涜ではないのか。
処女の美しさを信奉する男にとって、売女とも変わらぬその女の行動は忌み嫌うものだ。────尤も、その行動自体未だ知る由もなかったが。]
(114) 2016/03/01(Tue) 22時頃
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