268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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[白っぽい猫だ。暗いからクリーム色かはわからないけど毛は長い。 肥っている。 大きいか、といえばそれほどでもないような気がしたが]
ねこ、マドンナという名に心当たりは?
[猫はゆっくり瞬いて、くるりと向きを変えた。 数メートル離れるまで歩いてこちらを振り返る]
(88) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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[この季節の空は美しい。 一人で住むには広い家に静かな古時計の音が響く。ボーンボーンとなる音に昔を思い出して深い息を吐いた。規則正しい音はブレがない。再び動きだしたような音は緩やかなのに生きせかす。 祖父母に会いに遊びに来ていた子は知らない。
>>45上から下にと下がる道。 富裕に繋がる道に住んで聞く噂話。 心ない話よりもずっと物語りの主人公>>0:248の名前 それが気になった。だって胸が躍るじゃないか。 千夜一夜、誰かが付け加えた物語。
輝く目は本を読むのが好きで夢見がちだったからこそ。 両手を拡げて、空の下で憧れを説いた。]
(89) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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[されど、鞄の中に原稿を封印した身は 秘密の呪文をきっと忘れてしまった 看板に目を向けれないのだから
だから>>45気づけない]
………子どもの頃から、面食いか。
[顔を洗い、鏡を見る。 眼鏡を拭いて、昨日の事を振り返った。突然な物言いをしてしまった>>44>>43彼とて事情はあるのだろう。子どもではないのだ。彼の友人にも不快な思いをさせてないだろうか
其処まで考え、らしくない程に繊細だなと改めて思う]
(90) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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…ふ…友人な。
[少し羨ましいなと浅はかな事を浮かびあがらせる。 何が羨ましいのかは自分の心の中にあった。 祖父のモノを身につけて、丸い輪を撫でた。まずは編集部に顔を出そう。作家のひとりが風邪で倒れてしまったそうだ。その作家は現在連載を一つ抱えている。その穴を埋めねばという話だった。
幸い、自分の受け持つ先生の1人がたまたま仕事がなく 暇をしていたからよかったが。
風邪が長引けば次にも影響する。 先生も、次に連載が控えているのだから無理強いは一度だけ。元々作家不足は編集部でも問題になっている。何かいい方法は]
(91) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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[猫を見失わないように歩き出しながら、黒い手袋を取り出した。 電話、]
待て
[距離が詰まると猫はまた歩き出す。 捨てて良いと言われた名刺はカードケースの中だ。廃棄の期限は昨日だったけれど>>0:197 記されていた便利屋の番号を入力する]
[相手はコールに反応するのだろうか。 誘うように振り返る猫の後ろを追いながら、スピーカー状態のスマートフォンが呼び出し音を鳴らすのを聞いた*]
(92) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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よし
[まずは、港の伝言板>>0:281に伝言を残しておこう。 『マーケットの間に会えたら…』と。
仕事の話ではあるが、 昨日の事もあり、ダイレクトにはいけなかった。気持ちの切り替えが必要だ。少し仕事に打ち込もうと勤務に赴き]
(93) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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[気心知れた友人らは寛容だったが、楽しい酒の席で愚痴を撒いてしまったのは訳がある。
結局、例の加害者の罪状は公務執行妨害になったのだ。 中年男は警察へと連行される間中、妻と幼い子供の話を涙ながらに語り、出来心であったのだと洟を啜った。立ち会った取り調べでも身を縮め安易に金が手に入る思ったと、短絡と罪悪感を吐露した。 これで黙秘したり暴れるようなら情状酌量の余地はないが、なにせことは窃盗未遂。前科と罰金は免れまいが逮捕状を出すまでのケースではない。
市電さんとしては腹に据えかねますでしょうが。なんて警察からも諭されて食い下がるほど己も物の道理が分からぬ子供ではない。必要書類を用意し刑法の執行に協力するのが正しい社会人の在りようだ。 そんなことは重々理解している。が。
痴漢は?]
(94) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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[被害者の年齢と性別は聞かれたが、加害者の男も、警察も、なんなら被害者の紳士だって誰一人として性犯罪に触れなかった。さり気無く被害者の身体に触れたことを口にしてもみたが調書に犯行状況として一筆書かれただけに終わった。
無論、窃盗も許しがたい犯罪であるし、模倣犯の本来の目的は金であったのだろう。だが、すらりとした腰元から降るラインをあわよくば弄ってやろうと魔が差すこともあるのではないか。ゲイセクシャルでなくても決してやぶさかではないのではないか。あの腰に触れてみたくなるのは世の理、一般的な発露ではないのか。]
――― 分かりました。 オリュース市電の方では公務執行妨害で受理します。 被害者から調書を取りましたらまた連絡します。
[しかし、己は大人だった。 中年男の不埒を詰りたい気持ちはあったが痴漢は被害申告が必須なのだ。彼に醜聞を立てたくない。]
(95) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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[故に夕食の席で愚痴に昇華した。 散々周囲から言われるので自身の容姿が優れている自覚は流石にあるが、制服を脱げば酒も飲むし絡みもする。猥談と莫迦騒ぎを厭うほど枯れていない。
そうして素に戻った晩餐は効果的で、ヤニクから同意を貰って安堵し、その時ようやく自分が私的に怒っていたのだと自覚した。>>72 車内犯罪を憎む心はあるがそれとはまた少し違う。あの被害者が女性や子供ならもっと義憤に駆られる怒りに燃えただろう、しかし己はあの時、ただひたすらに ―――― 嫌だったのだ。 彼に誰かが触れるのも>>0:308、彼が誰かに触れるのも。>>47
憧憬とはこれほど難儀な感情だっただろうか。 俺は胸より尻で、尻より腰かな。と酒の席で打った相槌はただ一人を思い浮かべていた。>>80*]
(96) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2019/07/28(Sun) 13時半頃
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―夜―
[空を見上げれば満天。 降る星がまるで落ちてきたように輝く市。その道を行く足取りは何時もと変わらない。朝の葛藤は顔に出さず、気持ちを静めた。こうして歩いていれば普段見ないような本が見つかった。
文字はこの国のものではないがある程度は読めそうだ]
(97) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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[今日の昨日であり、今日はずっと 風邪を引いた先生の穴埋めように話合いを続けて居た。結局話は平行線であり、街がにぎわい帰れなくなる前にと御開きになった。 ずっと座っていた為か、少し腰が痛い。とんとんと腰を叩きながら露店の本をぺらぺらとめくる。――少し休息を欲した目は其れをじっと見つめ
夜の暗闇の中での灯りで活字を追った**]
(98) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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[家に帰ってからも興奮が冷めやらない。 酒が入っているのだから、ベッドに身体を横たえれば すぐにでも眠りに落ちるのに]
あの人のせいだ。
[サイドテーブルには陽が落ちる事のない夕暮れ色が 載っている。 さすがに音を立てれば 親から雷を落とされるから見ているだけだ。
そうして見ていればあの人を思い出す。 そして描きたいと言う衝動が抑えられずに 夜中だと言うのにスケッチブックを広げて 迷うことなく描き出す]
(99) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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[背中でも無ければ横顔でもない。
絵に触れるか触れないか伸びた手。
触ればきっと硬いだろう。 だが優しいだろうとも思う。
彼が触れなかったのは夜の絵に恐怖を見たのか 別のものか判らないが、僕は武骨な指が 魅せる繊細さを描き残したかった。 夜が更けるまで紙の上を走る音を響かせて 寝息に変わったのは明け方に近い*]
(100) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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− マーケット当日 −
[朝から快晴のお知らせはニュースでもなく 降り注ぐ陽の光とぐんぐん暑くなる気温が教えてくれる。
二日酔いとまではいかないが、夜更かしした分 太陽が眩しくて、いくら僕でも恨みたくはなる。 例え自業自得だとしても]
ふわあ……。 今日も頑張りますかね。
[本来なら午前中の涼しい時間から描き出したいが 昨日の心地良さがまだ残っていて、 うだうだとベッドで寝転がったまま。
何か用事を思い出すまでは暫しシーツに絡まっていよう**]
(101) 2019/07/28(Sun) 13時半頃
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― 最初の週末 ―
[その日は始発からの勤務であった。 飲みすぎたと自覚があっても翌日に残らないのが若さであり。大きな欠伸が出るくらいで鉄道勤務員らしく無遅刻記録を伸ばしている。
本日からは夏の一大祭事であるペルセウス・マーケット。 市電も本数を増やして対応するがその分、勤務が変則的になる。己の担当は主に昼間、この顔面は観光客への適性が高いのだ。 お蔭で朝から信じられないくらいキャーキャー言われ>>83、制服のネクタイを何度も結び直した。
車掌と言う職業に誇りを持っているので制服効果だと言われても悪い気はしないが、個人的には夏より冬の重厚感の方が好ましい。……が、冬は夏ほど客足が伸びない所為か、同意を貰ったことがあるのは時折停留所の傍で靴磨きをしている少年くらい。>>67 隠れファンがいるのかもよ?と明らかな世辞まで貰ったのだから今一世間と己の感性は合わないのかもしれない。]
(102) 2019/07/28(Sun) 14時半頃
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[ともあれ、引き続き昼もキャーキャー言われて夕方の交代までにずっと舌を回していた。 家族連れなら劇団ゼロイチの出張公演>>0:53がオススメで、この時期地元の出版社から出されている地域紙はマーケットの特集を組んでいる、だとか。港には今どんな船が停泊しているか。広場の移動遊園地の目玉はなにか。>>0:158 行く宛てもないのに自棄に詳しい職業病。
お蔭で日暮れまでの時間はあっと言う間に溶ける。 夏の陽射は強い。
最後に車両に乗り込んできた野良猫を下していたら刻限が迫り、慌てて回送車両に飛び乗った。運転士に笑われながら髪を掻き上げ、ネクタイは今日で一番きっちりと締める。これから会う相手は、客以上にだらしない様は見られたくない人だ。]
(103) 2019/07/28(Sun) 14時半頃
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─ オリュース市電・終点 ─
―――― お客様。 暑い中ご足労おかけして、申し訳ございません。
[終点で出迎える筈が出迎えられたのは、一枚上手の年の功か。>>69 己を降ろした車両は半円屋根の基地へと徐行し、対応を一人で受けた身が制帽をとって頭を下げた。]
この時間から既に街は込み合っていましたでしょう。 此処までは電車でお越しでしたか?
[手にした制帽を裏返して示すのは車両基地に併設された事務所。四角い積み木を重ねたような白壁の建物は二階建て。 街を環状運転する市電の規模に対して事務所が小さく人気がないのは、事実上の業務は殆ど車両基地内で行われているためだ。
お蔭で事務所内の空気は生温く湿っていた。 脚を踏み入れた瞬間にじとりと汗が首に浮き、夏の洗礼を受ける。]
(104) 2019/07/28(Sun) 14時半頃
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直ぐ空調を入れるので其方のソファにお掛けください。 書類も一緒にお持ちします。
[雑多な事務所の片隅には観葉植物をパーテーションにした応接セット。旧式のエアコンを起動させれば送風が始まるまでタイムラグがある。
一息継ながら、首筋を伝った汗を手背で拭った。*]
(105) 2019/07/28(Sun) 14時半頃
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[夕方以降、というざっくりとしたアポイントは通常は取らない。が、昨日は細かく予定を揃えるような場でもなかった。
幸い、午後の予定はなかったので暫くぶりに『海の寝どこ亭』でランチを摂り、時折鳴り響く社用携帯への応対し、余裕を持って終点へと赴くことが叶ったが。
港の倉庫街に近いこの辺は、夜ともなれば寂れて見えるが明るいうちはそうでもないという発見があった。
線路側から空を見上げれば、オリュースの丘に並ぶオレンジの屋根が不揃いに連なる様が美しい。 周囲に高層ビルなぞもないから、星もよく見える。]
(106) 2019/07/28(Sun) 16時頃
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海獣ティアマトは、船を襲い、エチオピアの港町に大津波を起こしました。 困り果てたケフェウス王は、神殿で神託を賜ったのですが、その神託とは「アンドロメダをティアマトの生贄にすること」だったのです。
[人形たちとともに語り聞かせるのは、英雄、ペルセウスの物語。 小さな舞台の上では、いま、くじら……もとい、ティアマトが海で大暴れの真っ最中。 王様お妃様の人形が、お姫様の人形を抱いて泣き崩れて……]
それで、ケフェウス王とカシオペアは、アンドロメダをどうすると思う?
(107) 2019/07/28(Sun) 16時頃
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[興味深く、周囲を見渡す視線は、電車がホームへと到着する度、向きを変えた。これで三度目か。 まるで主を出迎えるかのような姿勢で。>>104]
いえ、とんでもない……ああ、申し遅れました マティアス・ハワードと申します セス様こそ、本日も御苦労様でした
ええ、日中は所用を済ませてましたので 街も電車内も随分と賑わっておりましたな
[貴方が乗っている筈の車両を、敢えて避けた程。>>102 とは言外。恭しく腰を折り、涼やかな笑みを向け、 制帽が示す先へ、車掌の後に続こう。]
(108) 2019/07/28(Sun) 16時頃
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[一般人が足を踏み入れる機会なぞ早々ない事務所は、ごくありふれた内装であれ新鮮だった。換気の足りない生温い空気に出迎えを受けても、表情は崩すことなく。 ただ、半歩後ろから歩幅に合わせて揺れる毛先だとか、頚筋に浮かぶ珠のような汗に視線が向く。
同じく汗をかいたとて、此方は滲む程度。]
はい、失礼します ……あの、セス様。良かったらこちらを
[何かにそわつく心地は、手背が首筋を拭う仕草を前に限界を迎えた。>>105 ソファへと腰を沈める前に、懐から皺ひとつない薄青のハンカチを差し出す。受け取るも拒むも貴方次第であるが、惑うようなら常に二枚持ち歩いているから、と添えたかと。
その後は、大人しく。年代を感じるエアコンが、機械音と共に涼風を運んでくるのを待つだけ。]*
(109) 2019/07/28(Sun) 16時半頃
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「えーやだー助けてあげてー!」 「お姫様逃げちゃえ!」 「みんなでティアマトをやっつければいいんだ!」
[たまにいれる、語りかけ。 子どもたちから、いろんな声が飛び出した。 それにウンウンと頷いて、また、物語を続けよう。]
……そうだね。 けれど、ティアマトはとても強くて、とてもじゃないけど倒せない。 それにアンドロメダは心の優しいお姫様だからね。 自分が生贄になることで、エチオピアが救われるのならって……
……あぁ、泣かない泣かない。 まだ物語には続きがあるからさ!
[お姫様が海獣の生贄になるって聞いて、小さな女の子が泣き出した。 大丈夫だよって、プルプルンといっしょに慰めなくちゃ。]
(110) 2019/07/28(Sun) 16時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/07/28(Sun) 16時半頃
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さて、ここからが面白いところ!
[舞台は一変、嵐の海。 恐怖を煽るようなBGMとともに、海獣ティアマトが姿を見せる。 鎖に繋がれたアンドロメダ、危機一髪!
そこに現れたのが、英雄ペルセウスだ。 子どもたちの声援を受け、戦うペルセウス。 そしてついに、ティアマトにメデューサの首を突きつけて……]
「わーーくじら石になった!」 「やったー倒したー!」 「ペルセウスすごーーーい!!」
ね、すごいでしょ? こうしてティアマトを倒したペルセウスは、アンドロメダを救い出し、王様とお妃様のもとへ届けました。
(111) 2019/07/28(Sun) 16時半頃
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そんなところで、ペルセウスとアンドロメダのお話は、おしまい。 みんな、ペルセウスのこと分かったかな?
[元気な「はーーーい!!」の大合唱の中、人形たちが挨拶をする。 イントロダクションは大成功だ。]
このあと、日が沈んだら、こんどはペルセウスとアンドロメダと、たくさんの動物達と一緒に、流星を眺めようね。
[ばいばーーーーーいと、人形たちが手を振って。 プルプルンは、羽をバサバサさせて見送って。 一旦閉幕としよう。]
(112) 2019/07/28(Sun) 17時頃
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[イントロダクションを無事終えて、夜の舞台に向けて団員たちと話し合いをしていたら。 団長が、アンドロメダ人形を連れてやってきた。]
「フィリップすまない、ちょっと人形の調子が悪いようなんだ」
[どうやら、肩の部品が磨り減って、思うように動かなくなっているよう。 団長と担当の人形師は、まだ話し合いが残っている。 だから、かわりに修理を依頼してきてほしい、と。]
いいですよ分かりました。 えーっと、どこへ持っていけば……
「これはサガラさんの工房の人形だからね。 たしか今、港の方に店を出してるはずだから……」
[それを聞いて、心臓が大きく音を立てた。]
(113) 2019/07/28(Sun) 17時頃
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分かりました。 じゃあちょっと、行ってきます。
[専用ケースに入れられた人形を抱え、早足で、出店の並ぶ通りへ向かう。 頬が染まりかけた自覚があるから、走って、誤魔化さなくてはと。
仕事とはいえ、あの人と話ができる。 嬉しい。 けれど、どうしよう。 ちゃんと話せる自信、ないぞ。]
(114) 2019/07/28(Sun) 17時頃
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─ ペルセウスマーケット、工房『So』前 ─
[息を切らして、出張中の工房へと駆けてゆく。 そして、屋台>>61が見えたところで、はたと足を止めた。]
はっは……、ぁ。 いた……。
[気付かれないよう、少し遠目から。 >>62なんだか疲れてそうだな、なんて思いながら。 どうやって声をかけようかって。お姫様の人形ケースをギュッと抱いて、考えた**]
(115) 2019/07/28(Sun) 17時半頃
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[事務所は無人になることも多いから先回りを目論んだが、彼の方が数本早くに到着したらしい。西日に炙られたというのに然程変わらぬように見えるのは、これもまた年の差故か。 常より纏う余裕が崩れた昨日は、やはり特別だったのかもしれない。]
ハワードさん……、 ああ、いえ。マーケットが盛況なのは喜ばしいことです。 星が降り始めれば電車の混雑も落ち着くと思いますよ。
[確かめるように舌の上で転がした名前。 誌面の上では知っていたのに、直に名乗られると鼓膜に淡く響いて咽喉の奥に染みてくる。憧憬の味は難解だ。]
それまでは涼んでいってください。 ……と、言っても此処の空調は気分屋で、
[市電が通った時からある建物だ。その上、事務所は乗客となんら接点を持たないから経費節減の波を一番浴びる。笑い話のように告げれば視界の端に空色が映った。>>109]
(116) 2019/07/28(Sun) 17時半頃
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……ありがとうございます。
[刹那の間に葛藤があり、瞬きの後に謙虚を投げ飛ばしたのは私欲だった。身嗜みのひとつとして白いハンカチを常に携帯している癖、受け取る指先は流れる仕草。]
………、
[首に宛がう前に彼のハンカチを三秒見下ろし、ハッと気づくのは更に二秒後。新しい汗玉が浮いて襟に吸い込まれた。]
此方が書類一式です。 市電の要項は私が埋めています、 ハワードさん…、は、残りの空欄を埋めてください。
[応接机に並べる数枚の書類と安価なボールペン。 先に記入されている文字は丁寧だが大きく濃い。
ハンカチは未だ汗に濡れることなく、左手に握り込まれたまま。]
(117) 2019/07/28(Sun) 17時半頃
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