105 CLUB【_Ground】
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サミュエルは、エレベーターでVIPルームへ**
2013/12/17(Tue) 21時頃
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この三日間の休憩を一気にもらうだけだ、何が悪い。
[寝不足だと付け足して、男はサボタージュ準備万端である。]
はいよ、お礼ねリョーカイ。 ま、なんかあったら呼び出せよ。
[敬礼気取りの手には、ぴっぴと手を振って返し。 別れてから、少し、息を吐き出した。]
(@90) 2013/12/17(Tue) 21時頃
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入るね。
[返事>>155を聞いてから、もう一度断りを入れて扉を開けた。 散らばる絵本を見て、首を傾げる。]
本を読もうとしてたの?
(@91) 2013/12/17(Tue) 21時半頃
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[サー・ヴェスパタインの自己紹介>>150を聞いたのは、 Hの部屋に入る前。
なんだか、演説みたいだと思ったけれど、 好奇心の強いペットたちには 合った方法かもしれないと、感心した。]
(@92) 2013/12/17(Tue) 21時半頃
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―一階、バーカウンター―
[端に行くような控えめな男ではない。 だからと言ってテーブルで酒を飲むわけにも行かない。 カウンターの真ん中、体を突っ伏している。]
――――――。
[シャラリと銀色のロケットが横たわった。 ゆっくりと首からほどき、固く閉じた蓋をあける。 きらりと反射する銀が、黒縁のガラス板に映りこむ。 そこに映るのは――――――。]
(@93) 2013/12/17(Tue) 21時半頃
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測量士 ティソは、メモを貼った。
2013/12/17(Tue) 21時半頃
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なんだろうな、しあわせって。 なんなんだろうな、愛って。
―――――――なぁ?
[動かす唇、ふと重くなる瞼。 開いたままのロケットを握り締めて、少し。]
(@94) 2013/12/17(Tue) 21時半頃
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落ちた絵本、棚に戻すよ。
[見えない相手に、心配させないよう 行動のいちいちを口に出す。
はじめて子供に買ってあげるような 簡単なひらがなとカナばかりの本を拾い上げ 気紛れに、ぱらりとめくる。]
Hもがんばりやさんだね。
[絵本の中では、しろいねこの男の子が 友達のうさぎやこぶたと ブランコに乗ったりお風呂に入ったりしている。]
(@95) 2013/12/17(Tue) 21時半頃
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んあ?
[薄い夢に似た中、掛かる声に引き戻される現実。 顔を上げれば見えるのは、客の顔。 それも、御大層なことを抜かしていた一人。 あからさまに眉にシワがよる。]
どぉも、らっしゃいませ。
[ぱちんと開いたままのロケットを閉じる。 モソモソと起き上がり、首にまたつるせば元通り。 強いて言えば三日風呂に入ってないために、多少汗臭いか。]
(@96) 2013/12/17(Tue) 22時頃
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ひとりで頑張らなくて、いいんだよ?
[商品価値、と口にするHに、 絵本をめくる手が止まった。
顔をあげ、目隠しをした顔をじっと見る。]
なんにも知らなくても Hはまっすぐでいい子だから、 絶対いい飼い主が見つかるから。
[揺れる耳が、好奇心を示す。 かれらの外観にわざと残された動物的特徴には、 感情の動きが如実にあらわれる。
知られたくない内心を隠すこともままならない 不自由な生物だ──。]
(@97) 2013/12/17(Tue) 22時半頃
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疲れてんのはツチノコのせいだ。
[け、と舌打ちまでして見せるのは半分以上本気の愚痴である。 ふざけた企画立案者め、わかったらただじゃおかねぇ。 なんて思いながらも真面目に研究は進めるし、目の前の彼にはなんのことだかわからない話だろう。]
想いもくそもねーよ、こちとら商売だっつの。 売れにゃ、こんだけ働かされてる採算とれんだろ。
[いくら口で取り繕っても、滲むものは滲む。 それを受け取られているとも知らず、男はやはり刺のある言葉を選んだ。 これで「こんな奴が作るものなんて」と離れてしまうような飼い主なら、男は認めることができないと。 それ故に。]
(@98) 2013/12/17(Tue) 22時半頃
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[>>@97そこまで考えて、パタンと絵本を閉じた。
馬鹿な考えだ。 そうあるように、作ったのは自分たちなのに。]
サー・クロイツ・ヴェス──……サーは、 もと、軍人さんだったひとだよ。
[振られた数字の順に、 ちゃんと絵本を棚に並べなおす。]
今夜は、四人、お客さんが来てる。 もう、みんなと話をした?
(@99) 2013/12/17(Tue) 23時頃
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[何やらそれこそ御大層な妄想をされていたような気がするが、第三者から見ればそういうことになるのかもしれない。 男の不器用さも、棘でしかない愛も、それ故の品定めも。 男にその自覚があるかと言えば、また話は変わってきてしまうけれど。]
手先は器用なんだけどな、あと頭脳明晰。
[本当に思っていることなのだろう、なんの恥ずかしげもなく男は言ってのけ。 続く言葉と育ちのよさげな口調。 それに丁寧に下げられる頭に、落とす声は小さく。]
(@100) 2013/12/17(Tue) 23時半頃
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[叱られたと聞いて、本棚を離れ、Hの傍に寄る。]
となり、行くよ。
[ティーより大きな身体の横に ちょこんと腰をおろし、ぽんぽんと背中を叩いた。]
みんな、Hが飼い主に好かれるようにって、 考えて、準備してくれたんだろうね。
[それはわかるから、否定することは出来なくて 力なく垂れた尾や耳を見ても 宥めるよう背を叩き続けることしか出来ない。
フーの名が出れば、手は止まり]
フーがそう言ったなら、そうしなきゃ、だめだよ。 オレは────……
(@101) 2013/12/17(Tue) 23時半頃
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寝る暇、ねぇな。
[正しくは“寝てる暇”だが、男は牛乳を飲み干してゲフッと喉をならした。 身なりだけで言えば男の方が余程獣のようだ。 さて、いつまでもここでサボりを決め込んでおくわけにも行かない。 首筋に手を伸ばして、ゴキリと鳴らした。 ついでに揺れる銀色のロケットに、ほんの少し息を詰め。]
言わねぇよ、お前以外に。
[自嘲を落としてから、歩き出す。]
(@102) 2013/12/17(Tue) 23時半頃
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[にこり。]
どうせ、お腹すいたとか、そんなときだろー? オレよりサムを呼んだ方が、 おいしいものにありつけるよ。
[喉まで出掛かった言葉を飲み込んで 笑顔の下に、すべてしまいこんだ。]
赤くはないけど、うん、そう。 鉄砲持った、すごく強いひとだよ。
……あぁ、ふむ。
[まだ、クロイツだけ。と聞いて、カメラを見上げる。]
(@103) 2013/12/17(Tue) 23時半頃
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ティソは、髪の匂いを嗅がれると、くすぐったくてくすくす笑った。
2013/12/17(Tue) 23時半頃
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―研究ルーム経由、通路―
[男はいつもの調子を取り戻すように、研究ルームで録画を再生させた。 咥えた煙草は白煙を充満させていき、空気清浄機の体力をゴリゴリ削る。]
――――――。
[動物園かサーカスか、そう口にしたが。 誰もいないこの空間で一人この映像を見れば、ほんの少し頬を緩めた。 慣れぬことを懸命にする仕草、フェネットは自己紹介をしなかったようだが。 どの反応も、愛らしい以外の形容がこの世の中に落ちているだろうか。いや、ない。 決して態度にも口にも出すつもりはないが、どの個体も特別だ。 代わりなど誰一人いない。]
おし。
[チェックも終わり、声を送るのはシマリスへ。 ご褒美と、少し気になることをチェックするために。]
(@104) 2013/12/18(Wed) 00時頃
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うん、……うん。 つまり、とっても大事にされてるっていうこと。
[生まれたばかりで 金だの利益だのの話をされても、 わかるはずもないのに。
困った担当者に心の中で呆れつつ、 身じろぐおおきな身体を、またぽんぽんと叩く。
隣にいるから、力の抜け具合も伝わって来る。 やさしくてきもちいい。 飾り気のない言葉に、 またどこかで罅が広がった気がした。]
(@105) 2013/12/18(Wed) 00時頃
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あ?
[幻聴か、いや違うらしい。 同じく眉間にシワを寄せる動作、まるで似た者同士かなにかかと。]
(@106) 2013/12/18(Wed) 00時頃
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[気配でなんとなくわかるのだろう。 カメラを見上げると、不思議そうな声が上がった。
カメラ自体は、一見するとわからないように なんの異常もなくそこにあった。]
んー?
[だから、ものまねをして誤魔化してみる。 何かあったのかと、むしろ問うように。]
(@107) 2013/12/18(Wed) 00時頃
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[頭に、肩に、心地よい重みがかかる。 とてもあたたかくて、安心する温度。
だから、腕を伸ばしてぎゅうっと抱きしめてから すぐに、身を離した。 離れたかった、なんて、気付かれないように 思い切り、抱きしめる腕には力を込めた。]
忙しいけど、 いいよ、あそぼう。
[気のゆるまない距離で、 同じように首を傾げて、囁くように言う。
客は、何を見せれば喜ぶか。 思考をそちらに切り替えて──。]
(@108) 2013/12/18(Wed) 00時半頃
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―寮・シマリスの部屋―
遅くなった、いいか?
[ノックの音は軽く、口調はいつもと変わらず。 男は温かく設定された部屋の扉の前。 入る旨を教え、返事があるまでは動かない。]
――――――。
[その間少しの考え事だ。 機材トラブル、いやいやまさか。]
(@109) 2013/12/18(Wed) 00時半頃
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[声が返り、ゆっくりと扉に手を掛ける。 音はわざと聞こえるように鳴らす、大きくもなく小さくもなく。 部屋に入れば先週よりも、煙草と汗の臭いが近くに寄るだろう。]
正座、解いていいっつーの。
[生真面目さか、初めに緊張しやすい固体ゆえか。 傍により、手を伸ばす。]
触るぞ。
[その一言を告げることは忘れず、膝に手を置いた。 足を崩せと、撫でる。]
(@110) 2013/12/18(Wed) 01時頃
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[揺れる太い尾を、付け根から先端まで ゆるりとティーの手が撫でる。
そこが弱いと知っている、迷いない手つきで。]
我慢も上手に出来るんだね、Hは。 ……どれくらい、我慢出来るんだろうね?
[鳴き声は、先週サムが、存分にあげさせた。 だから、今日見せるのは、違う姿であるべきだろう。 思惑を繊細な指に乗せ、 時折毛を逆撫でするように、何度も尾を撫でる。]
(@111) 2013/12/18(Wed) 01時頃
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ん、ああ、すまん。 忙しくて風呂に入れてねぇ、悪いな?
[ふすふす、音が鳴る鼻にそっと指をくっつけて。 つん、と指先でつついた。]
まあ、“人間”の雄の臭いにも慣れとかねぇとな?
[半分は風呂に入っていない言い訳のようであったが。 目隠しの下にあるとわかる期待の眼差しに応えるよう 男の手は鼻先から、先ずは頭に移動した。 揺れる尻尾と同じリズムで、頭を撫でる。]
よく頑張ったな。
(@112) 2013/12/18(Wed) 01時頃
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うん、がまんするのは、とても大事。 きみたちを飼えるくらいのひとは、みんな忙しいから、 なかなかあそんでもらえないかもしれない。
それでも、ひとりあそびを嫌うひともいる。
[左手で執拗に尾を撫でつつ、 右の指はHの上着の裾をまくり、 逞しく割れた腹筋をあらわにさせて、そこを擽る。]
(@113) 2013/12/18(Wed) 01時頃
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だから、ほんとうに我慢出来るか、 いっぱい見せてあげないと、 ねぇ。
[寝そべったおおきな身体に 細身のティーの身体が覆い被さるように腰を跨ぐ。]
(@114) 2013/12/18(Wed) 01時半頃
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[眉根を寄せたのは通信に、乗せられなかった男自身の言葉に。 目隠しをされていてはシマリスにも見えないだろう。]
まあ、それなりにな。
[仕事の忙しさを、愛玩動物である彼らに伝えても仕方ない。 匂いを嗅がれた指先は、頭を何度か撫で上げ。]
ああ、あ?
[肯定のはずの言葉は疑問に書き換えられることとなる。 伸びてきたシマリスの手が、男の輪郭に触れ。 確かめるようにして頭を撫でる。 こういう風に飼い主の疲れを癒す、そんなことが出来る個体も在る。 いいデータだと、どこか冷静に書き込むのは脳内。]
(@115) 2013/12/18(Wed) 01時半頃
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おいおい、あんまさわんな汚ぇから。
[怒っているわけではないが、べたべたの髪を触られる趣味はなく。 リスなりの気遣いと行動を無碍にしたいわけでもない。 ただ、言葉に温もりがない分冷たく感じられてしまうかもしれない。 満足そうに鳴いているので、それほど強く拒否もできず。]
無理、してねぇから安心しろ。 俺のこと怒る奴なんてそうそういねぇし。
[立場的な意味でもあるが。 強いて言うなら、煙草を吸う時にティーから抗議の咳払いを受けるくらいだ。]
ま、気遣い出来るのはいいことだ。
[男の指がリスの頭から耳に移る。 そう、癒されに来たわけではないのだと。]
(@116) 2013/12/18(Wed) 02時頃
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[VIPルームへ向かうエレベーターの中、端末に残されたメッセージに気づく]
お、上手に使えてんじゃねーか。
[思わず顔を綻ばせる。 その様子はやっぱり多分に保護者的]
(@117) 2013/12/18(Wed) 02時頃
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謝らんでいい。
[へしゃった耳を強く握ってしまわぬように指先で撫で上げる。 両手で両耳を、そこから先ほどリスがしたのとは逆のように 輪郭を滑り落ち、喉元を擽り。]
お前は、素直で従順なのがいいところだが。
[指先は検温をかねてのもの。 男の愛撫に肌が粟立つようならば、少し熱を帯びていようか。]
常に「いい子」じゃなくて、いいんだぞ?
[そして手は、締められたネクタイを解く。 衣ずれ、そして落ちるネクタイがモニターに映る。]
(@118) 2013/12/18(Wed) 02時頃
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ーVIPルームー
[先週は寄り付かなかったその階層。フロアに降り、スタッフに会釈すれば奥に通される。 見える範囲を見渡せば、そこにティーの姿はなく、恐らくは寮にいるのだろう]
ご挨拶が遅れました、今回UGグループを担当しております研究所員のサミュエル=アルノーと申します。 以後お見知り置きを。
[フロアでモニターを眺める客たちに、丁寧な口調で第一声の挨拶を。 服装こそ違えているが、客の方からは先週虎の世話をしていた男だとはすぐにわかるだろう]
(@119) 2013/12/18(Wed) 02時頃
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