255 【ヤンストP村】private eye+Violine
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兄さっんっ!!!!!!
[―――貴方を、見た]
(52) 2018/12/08(Sat) 15時半頃
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[ボロボロと流れる涙が 視界を歪ませる。それでも分かる、うつぶせの姿。 兄にとって、階段を上るなんて容易じゃない。
いや、容易じゃないどころじゃなく ―――真っ白になった。血がでている>>44]
兄さん、兄さんっ、こわかった…こわか
[兄の足がなくなったときのように。 いや、そのときとは違う。ほっと安堵するような思いが あった。無責任、自業自得なのに、 心は兄の助けをもとめて 抱き着いた。]
(53) 2018/12/08(Sat) 15時半頃
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ごめんなさいっ
[心配をかけて。その事しか謝れない
私は、わんわんと泣いた。
まだ、兄に手配が掛かっているなんてしらなくて*]
(54) 2018/12/08(Sat) 15時半頃
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[もう一度上体を立てねばと腕に力を入れかけて 疲労した身体は、それ以上動かなかった。 その間――無視をしていたが着信が入っている。 パピヨンからの折り返しであれば良いけれど おそらく、そうではないのだろう。
自警団。 大学。 事情聴取に応じた商店街の住人。
あちらこちらから電話が掛かっているのだ。 煩い――うるさい。 今は、それどころではないのだ。
その時、携帯の着信音に紛れて、 背後から鍵の開く音がして、>>51 妹の声が聞こえ――肘をつき、振り返る。 髪は乱れて>>50けれど無事な姿。>>53]
(55) 2018/12/08(Sat) 16時頃
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ッ、フローラ、無事だったか……!
[何処かに連れ去られては、居なかった。 肉塊に変わり果てては、居なかった。 焼かれても居なかった。 案じた彼女は―――― “何故か彼女だけが無事”
だが、違和感に首を傾げはしない。 無事であったのが奇跡だというのなら 奇跡を呪うことなど、あろうか。]
(56) 2018/12/08(Sat) 16時頃
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良かった……。 [手の爪は罅割れた中指以外も折れかけていて
それに――見えない部分も痛い。]
ぅ、ぐ………。
[階段の段差を乗り越えるのに 何度もぶつけた両脚の太腿も膝も痣だらけ。
安堵を契機に痛みを認識し、 抱擁する彼女をよそに、顔を顰め苦痛に唸る。]
(57) 2018/12/08(Sat) 16時頃
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[泣いている間も携帯は鳴り続けている。>>54 いいや、フローラの携帯も鳴るだろう。 自警団からの情報提供を求める電話が。] フローラ……
その、な…。 自警団に追われていて……、 公園の像に、故意の欠陥をつけられたと 反キングスの容疑が、
[どう話を纏めれば良いものか。 悩みながら、泣いている彼女の手を握り 今、己の置かれている状況を妹に伝えようと。 パピヨンの店が燃えてしまい、 無事であるかも解らないだけに 冷静ではいられず、唇が震える。]
(58) 2018/12/08(Sat) 16時頃
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[肩を捻り、上着のポケットに押し込んだ携帯を見る。
着信は丁度途切れており、着信履歴をみれば 自警団の番号や、 幾つかの商店―― アトリエに近い方から履歴がある。]
此処もおそらく、時間の問題だし。 花屋に入るところを見てる住人が居たら……
[此処の二階で匿って貰うことも考えはした。 けれど、変に助力して 営業停止を食おうとする商売人もおるまい。 それに、悪質行為をしていた何者かが 花屋に妹を預けた事を突き止めているのなら。 長居することを得策とは、思えなくて。]
(59) 2018/12/08(Sat) 16時頃
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でも、何処に隠れたらいいのか分からねえ。 パピヨンなら、力になってくれたかもしれねえが…。
[頼みの彼女の店は焼け落ちてしまった。 それどころか、五体満足かも解らない。 アポロが、呪ってしまったせいで―――、
人道的な仕業であると目を醒ませそうなものだが 怪奇現象に近い出来事の数々が思考力を狂わせる。]
それでもせめて捕まる前に、 こうして無事を確かめられて良かった…。
[恐らくはもう、逃げ道がない。 そう踏んで、達観したように苦く笑った。
しかし、アポロが拘留されてしまったら 誰がフローラの身を守ってくれるのだろうと 自警団に頼れなくなった今、光明は見えず。 顔色は仄暗く、希望が見出せない]*
(60) 2018/12/08(Sat) 16時半頃
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[>>+0蜘蛛の糸が、 あたしを絡めとっていく。
逃げ出せない。抜け出せない。
握った手も離せない。 縋れるものが、そーさんしか居ないから。 あたしが縋れるのは、もう]
ぁ ………… 、
[>>+1囁かれた言葉に。 ああ、そうだったんだって。 あたしの惚けた瞳が、瞬いた]
(+5) 2018/12/08(Sat) 18時頃
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[だから、気持ちいいんだ。 初めてのはずなのに、身体がおかしいんだ。
ぐずぐずに蕩けてしまった思考は、 それを肯定することしか、できない]
ぁう、 あっ……、 ふぁ、 っ
[あたしのナカでそれが動けば、 もう、言葉を紡ぐことも難しく。 口から飛び出すのは、嬌声ばかり]
(+6) 2018/12/08(Sat) 18時頃
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ひあぁ、 やっ、
[あたしの悦いところが、 ゆるやかに擦られていく。
ぐちぐちと鳴る水音が、 さらに大きく聞こえる気がするのは。 あたしがもう、 その行為にしか思考を割いていないから]
そー、 さん、
[焦らすような、ゆるやかな動き。 『なにか』を求めるあたしの身体は、 それじゃあ、満足してくれない]
(+7) 2018/12/08(Sat) 18時頃
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もっとぉ…………っ
(+8) 2018/12/08(Sat) 18時頃
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[熱い息を、吐き出して。
泣きそうな声で、甘えるような声で、 あたしはそーさんを求めた**]
(+9) 2018/12/08(Sat) 18時頃
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─朝─
[煙を吸い込むというのは、 予想以上に後に残って厄介らしい。
気付けば、治療院の天井が視界にあった。 運ばれた記憶がない。 ついでに言えば何時から天井を見上げていたか、 それすらあやふやで自信がないと来る。
身動ぎをしようとして痛んだ足首と、 擦れた腕が繋がる肩が軋んで眉根を寄せた。
捻った足首も、這った腕も、体重を支えた肩も、 何で痛いかを思い出しはしたが、指まで痛い。
焦点の定まりきらない視線をそこに落とすと、 未だ、固く携帯を掴んでいるのが原因だった]
(61) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
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あれ……
[喉が焼けたかのような感覚の中、 言葉は辛うじて紡がれて吐息の様な音を出す。 充電切れ寸前の携帯はメールの着信がいくつか。
気付かなかったソウスケやタツミの物も、>>4:155 孤児院の子供たちのものもある。 ついでに夜から朝までの着信履歴もいくつか。
最新は子供たち。 次がタツミ、そうしてソウスケ……
遡ってもとのメールを思い出そうとする最中、 不意に、赤い人形が脳裏に浮かんで飛び起きた。
跳ねたかのような動きがそのまま肩と足に響いて、 ベッドの上で蹲るほどの痛みと格闘すること数分]
(62) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
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あ、誰か……
[掠れた声音で人を呼ぶ。 扉の向こう側の気配は慌ただしく、 朝日を見れば相当に早い時間なのに盛況らしい。
まさか昨夜、 他の場所でも火事があったなど知る由もなく。
大声を響かせるほど喉の調子はよくない。 動けるほどには傷が癒えてもいない。
せめて誰かが気づいてくれるまで、 出来ることと言えば──]
(63) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
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[震える指が携帯の通話を押して、 後数分の命であろう充電を消費させてコールする。
子供たちに預けた端末の番号。 夜中に何度か此方にかけようとしていた形跡。
つまり生きてはいるとわかってはいるけれど、 実際、声を聴くまでは安心できない]
(64) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
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[通話は繋がった。
ただし子供たちではなく、 その世話をする大人の一人に。
声を出さずとも子供たち全員と、 半ば焼けたが孤児院自体の無事を教えて貰った。 消火隊が火元の己の部屋を改めているらしいことも、 自警団も調査に来てくれたことも。
なら良かったと安堵したら、 異様な程に厳しいお叱りの言葉が飛んできた。 それと何があったかと尋ねる言葉も]
(65) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
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いや、俺にもちょっと……
[原因であろう人形が頭に過る。 アレの全ては焼け落ちてしまっただろうか。 どのみち事情は話すべきなので、 わからないなりに昨夜のことは全て話すつもりだが。
少なくとも、今は混乱の中にいた。 こんな混乱した状態で話す内容でもなく、 それに、喉が痛くて綴れない]
(66) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
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[通話が途切れたのはそんな時だった。 無情にも充電切れを示した文字が画面に出て、 続いて電源が落ちて画面は真っ暗へ。
こうなるともうどうにもできない。 看護師の誰かか、或いは医者か、 それを呼ぶために枕元のコールボタンを押した*]
(67) 2018/12/08(Sat) 18時半頃
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― 深夜・治療院 ―
[電話の鳴る音で飛び起きた。 掛けてきたのは同僚で。]
えっ!?
[内容に驚いて私は大きな声をあげて。 時間を思い出して慌てて声を潜める。]
孤児院が火事って……。 被害は? 建物じゃなくて、子供達は……?
ああ、無事なんですね、よかった。 勿論今すぐ行きますよぅ。
[孤児院で火事があり。 巻き込まれた子供達とピスティオが運ばれたらしい。]
(68) 2018/12/08(Sat) 21時頃
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[私はそれを聞いてすぐに着替えて家を出る。 死者は出ていないらしいが。 何せ人数が多いから手伝ってほしいとの事で。 勿論それに否を唱える事はしない。
治療院に着けば事情をあれこれ聞かされる。 子供達はあらかた診終わった後だった。 皆怪我もなく煙もほとんど吸っておらず。 至って健康体との事だ。]
ああ、よかった。 皆無事でよかった……っ
[眠そうにしている子供。 興奮状態の子供。 泣いている子供。 慰めて気丈に振る舞う子供。 様々だったけど私が姿を表せば。 わっと近寄ってきた。]
(69) 2018/12/08(Sat) 21時頃
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うん、大変だったね。 ピスティオには私がいるから大丈夫だよぉ。 皆はお家に帰ろうねぇ。
[頭を撫でたり抱き締めたり。 涙を拭ってやったりしていれば。 子供達も落ち着いてきた。]
眠いでしょう? 寝る前に帰らなきゃ、でしょ。
[ピスティオの容態を気にする子供を宥めすかし。 孤児院を預かる大人達へと子供を託した。]
(70) 2018/12/08(Sat) 21時頃
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[ピスティオの寝ている部屋へと入る。 すっかり寝ている姿は思っていたより綺麗だ。 あちこち怪我はしているようだけど。 特に大きな火傷を負っているようではない。 医師が言うには喉にダメージがあるらしいが。 それも時期に治るだろうとの事だった。]
無事でよかった……。
[そっと手を伸ばして頬を撫でた。 目の端がじわりと涙で滲む。 私はずっとピスティオについていたかったけど。 治療院はひっくり返るような忙しさで。 後ろ髪を引かれながら院内を奔走する事になる。]
(71) 2018/12/08(Sat) 21時頃
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― 朝・治療院 ―
[ピスティオのコールに出向いたのは。 噂好きの中年の看護師だった。]
『あらあら起きたのね。 イルマったらすっごい心配してたのよ。 ちゃんと謝りなさいよ?
お水が欲しいのかしら。 喉を痛めているから湯冷ましを持ってくるわ。』
[言いたいだけ言うとさっさと部屋を出て。 中年看護師はイルマを捕まえると。 これを持って行けと湯冷ましを渡され。 私は素直にそれに従った。]
(72) 2018/12/08(Sat) 21時頃
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おはよう、ピスティオ。 湯冷まし一人で飲める? ここに置くね。
[湯冷ましをベッド脇のサイトテーブルに置いた。 それからスツールに腰掛けて。 ピスティオの手をぎゅっと握る。]
心配した。 死んじゃうんじゃないかって。 でも、生きててよかった……。
(73) 2018/12/08(Sat) 21時頃
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[涙ぐんで。 でもほっと安心した様に微笑んだ。]
ご飯はちょっと我慢して。 喉の調子をお医者様が診てから。 大丈夫そうなら持ってくるよ。
後……言いにくいんだけど。 自警団の人がちょっと……。 私は無実を信じてるから。 だから気を強く持ってね?
[自警団はどうもピスティオを疑っている。 そんな話をちらほら聞いている。 でも私は彼の無実を信じているから。 だから大丈夫だと握る手に力が籠もった*]
(74) 2018/12/08(Sat) 21時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2018/12/08(Sat) 21時頃
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―朝―
[男は区役所にいた。 あの人が散歩をするのは昼だと聞いている。 ならば、朝一番に向かえば遭遇はしないだろう。 治療院と繋がりがあるお陰で、予防接種の日取りもある程度わかっている。 もう既に、予防接種の補助金申請は締め切られた頃のはずだ。>>1:181]
火事、か。
[道中に聞いた騒動のあらまし。 自警団も消防団も駆り出された騒ぎだったらしい。 それも二件。片方はピスティオの孤児院だ。>>4:188
思い出されるのは昨日のメール。 あの半端なメールは、寝落ちたと思っていたのだが、 もしかするとその火事が原因である可能性もある。]
(75) 2018/12/08(Sat) 21時半頃
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――いや、大丈夫だろう。
[伝え聞く話では、孤児院で死者は出ていない。>>65 ならばピスティオも無事だろう。 最悪の想定はないのだと、首を横に振り、 待ち合いのソファで、書類提出の順番を待つ。
だが、怪我をすれば労働の役目を果たせない可能性はある。 その点では心配だ。]
(76) 2018/12/08(Sat) 21時半頃
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