268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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貴方を……、
[息を呑んで彼と視線を交わす。 近い距離感に胸が跳ねるが同じ香りがパーソナルスペースを曖昧にする。視線だけを迷わせて吐露する声は小さく。]
尊敬している。その仕事ぶりも、実直さも。 先週も、素敵だなと思いました。
(34) 2019/08/03(Sat) 10時半頃
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でも ―――、
[効能で選んだが、百合の香りは彼と親和性が高かった。 気高いのに親しみやすく、ほんの少しセクシーだ。]
事務所に来る前は誰の御用を聞いていたのだろうとか。 電車を降りたあと、何処へ行くのだろうとか。 誰に傅いて、どんなふうに依頼先で呼ぶんだろうとか。
……仕事でなければ、今も。 呼び出された途端、離れて行くのではないかと。
[仕事と自身を比べるほど愚かなこともないが、己はもう何週間も前から彼の愚者だ。序列をつけて選んでほしい訳ではないのに聞かずにはいられない。]
(35) 2019/08/03(Sat) 10時半頃
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[視線を彼に戻して少し顔が強張る。 真面目な顔を作りたいのに羞恥が頬に乗る。 いや、至近距離の彼はそもそも心臓に悪いが。]
俺をトレイルと呼ぶ時でも、傍に居てくれるんですか。 無償でも、そんな装いで待合わせてくれるんですか。
ハワードさん。
……来週の今頃は、お暇ですか?
[余計なことは言わないように気を付けたが、心臓は何時でも口から飛び出る準備が出来ていた。 まるで、デートのお誘いだ。**]
(36) 2019/08/03(Sat) 10時半頃
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[しばらくすると、あの人の姿が見えてきた。 >>+9なんだか、いろいろ抱え込んでいて、その姿に少しクスッとした。]
こんばんは。 え、あ……、はい、いただきます。
[お酒はそこまで強くない、けれど嫌いではない。 それにちょうど、喉も乾いていたし。]
あの……。
[いくらなのかと聞いてみたけど、差し入れだと言われたなら、すなおに「ありがとう」と受け止めよう。]
(+23) 2019/08/03(Sat) 13時半頃
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はい、サガラさんのお誘いですから。 おまかせします。
……かわいい栓抜き、ですね。
[>>+10静かなところ、と言われて、心臓がどきりと跳ねた。 栓を開ける手が、震えなければいいのだけど。]
(+24) 2019/08/03(Sat) 13時半頃
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[あまりアルコールには強くない。 けれど今は、それが、少しだけ緊張を解いてくれている気がした。 とはいっても、ふたりになって何を話せばいいのだろうと、チラチラ彼を横目で見るばかりで……]
え、あ……プルプルンのこと、ですか? この子も、サガラさんのところで生まれた子だったんですね。
[>>+11入団してから、相棒として傍に置いていた人形。 それを、愛おしげに撫であげる。]
すごく、きれいだなって思って。 けど、専属の人形師はいなくて、たまに誰かが操るってだけだったんで……だから、団に入って、一人前だって認めてもらえた時、専属にしてもらえないかってお願いしたんです。
[照れ気味に。たまにビールを飲んで、緊張をほぐしながら。 プルプルンとの出会いを思い出し、語る。]
(+25) 2019/08/03(Sat) 13時半頃
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……ぼくも、嬉しいです。 たしかに扱いにくい子かもしれないけど、とても、素敵な鳥なんで。 もっと、たくさんの人に見てもらいたいなって、思ったんです。
[>>+12少しだけアルコールでふわふわしはじめた頭。 けれど、会話の中に、ちょっとだけ違和感。 ただそれが何だか分からないまま、遊歩道までやってきて>>+13]
はい……えーっと、いただきます。
[言われるままにベンチに掛けて、チョリソーとポテトを受け取った。 暫し逡巡してから、ポテトをひとつ、口の中に放り込む。 程よい塩気とハーブの風味が、ふわりと口内に広がった。]
(+26) 2019/08/03(Sat) 14時頃
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[>>+14何かの準備をしているらしい様子を、ビールを飲みながら、ただ見つめている。 これだけで、特等席な気分だ。 瓶の中身は、もうあとすこし。自分からしたらだいぶハイペース。]
…………。
……わぁ…………。
[やがて出来上がった光景は。 オリエンタルな香りと、やさしげな灯が広がる、幻想的なもの。]
はい、とても…………
[>>+15溜息交じりに、「きれいです」と。 隣に、彼の気配を感じながら、揺れる炎を、うっとりと見つめる。]
(+27) 2019/08/03(Sat) 14時頃
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マーケットの時だけ、なんですか……。
[>>+16店の前に飾れば、きっと、みんな見に来るだろうに。 そう思ったけど。 彼の話に、ゆっくり耳を傾ければ。 なんだかそれが、まるで、自分に会いに来てくれてる、と言っているかのようで。 けど、お酒のせいで自惚れが強くなっただけなんじゃないかって。 まだ底に、少しビールが残ったままの瓶を、両手指でしきりに弄ぶ**]
(+28) 2019/08/03(Sat) 14時頃
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[細く開かれたカーテンが揺れるのを] [頭だけを動かして見上げる>>29]
[頼られて嬉しいと聞いて] [いつもならば] [だって、ザーゴさんお金持ちそうだし] [なんて軽口を叩くところだが] [ふ、と小さく笑っただけだった] [本当の理由は、先に話してしまったし]
[窓の外の夜空を見上げる] [病室の薄明かりが窓ガラスに反射して] [すべての星が見えるわけではないけれど]
―――――。
[微かにはしったラインを見て目を閉じた]
(37) 2019/08/03(Sat) 14時半頃
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どうせ俺の血なんて 飲んだところでまずいって言うんでしょ。
[目を閉じたまま、励まし>>30にニヤリ]
[雑草育ちの己と、いいとこのオニーサン] [普通ならば、あの晩に見せた表情が語る通り] [終生交じることのない関係だったろう]
[奇跡>>3:64、ねぇ……] [そーなのかもな] [ぼんやりと考えているうちに、眠りに落ちていった]
(38) 2019/08/03(Sat) 14時半頃
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-- 3週目と4週目の間 --
[命に別条はないが傷は深い] [感染症のリスクもあるために] [ある程度塞がるまでは入院は続くらしい]
[警察が事情を聞きに来たり] [今週分の仕事の断りの連絡をしたり] [着替えを持ってきた大家にクダ巻かれたり] [親しい人足連中が見舞いに来てくれたり] [週が明けてすぐはそれなりに忙しかった]
[…、けど] [マドンナを構うこともできないし] [外を歩くこともできないし] [食事は味気ないし] [やっぱり退屈だ]
[週末は、外に出られるのかなあ**]
(39) 2019/08/03(Sat) 14時半頃
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[通常ならありえない報酬を払った分、もっと無茶を強いられることも予見していた。けれど彼が望んだのは、謝罪と、星祭りを練り歩き、薬を塗布すること。 これでは割りに合わぬだろう。ふざけているわけでも揶揄っているわけでもないのなら、何故。何故。
出会ってから数年、言葉を交わすようになって数週間。 トレイル、と。その名を口にしてからずっと、思考の小道に踏み込んでは戸惑い、足踏み、後退し。 徐々に途轍もない道へと進みつつある。]
ああ……なるほど……街医者…。 御兄弟は?
[通常、新規の顧客には依頼に応じて家族構成や資産状況など、様々な調査が入るが、彼の場合その手順は省いていた。不意に知る彼の背景に胸が湧く。 もっと知りたい、と思う心にブレーキを掛けたのもまた、曖昧となっている今がどんな時間か。不用意な詮索はよろしくない。
そんな自制は働く癖に、往来で始まる治療は止められなかった。 ご法度と知りながら、彼を知る者がこの場に居合わせればどうなるか、という危惧も忘れ、ともすれば幼稚でひたむきで── 狡猾な慰撫に甘えたのもまた、重ねる失態のひとつ。]
(40) 2019/08/03(Sat) 15時頃
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[さて、さて。 結局のところ、一体どんな意図があったのか。 貴方にとってどちらの自分を必要とされているのか見定めるための問いに返ってきたのは、あまりにも予想外のものだった。
これではまるで──。まるで。>>34>>35] …きみは、……
[どこか拗ねるような顔は、失礼ながら歳相応の餓鬼じみて見え、自然と口元が緩んだ。くるりとした旋毛を逆さに混ぜ返したいと疼く掌は、今も彼に囚われた儘で。
今更のように腕を引いてもびくともせず、諭すような表情にひと匙ほどの怯えと狼狽が混じる。 電飾が映るのとは別の薄紅が、刷毛を叩いたように頬骨に広がり。]
(41) 2019/08/03(Sat) 15時半頃
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そういう仕事、ですから否定はしません、が [今度こそ、何を莫迦なことを、と一蹴するべきだろう。 だからといってあのような大金を支払うなんてどうかしていると。
無意識に、無自覚に。随分と距離を詰めていた。 互いの体温でより匂い立つ百合の香に思考が眩む。 間近にある碧眼の揺らぎはぞっとするほど美しく、逃れたいのに逸らせない。]
(42) 2019/08/03(Sat) 15時半頃
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[永遠のような数秒の逡巡。 舌先までからからに乾いていくのを感じながら、 重なる追求に絞り出したのは一言だけ。>>36]
────…はい
[無償で。自らの意思で。 彼が望む通りの形での逢瀬に約を結ぼう。
それ以上は何も言えなかった。 何を言っても墓穴で、蛇足になるような気がして。]*
(43) 2019/08/03(Sat) 15時半頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/08/03(Sat) 15時半頃
執事 ハワードは、メモを貼った。
2019/08/03(Sat) 15時半頃
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そう。 ……扱いにくくて、ごめんなさい。
[サガラさんの子だったんですね、を肯定して、扱いにくいに謝罪した。 青い自分の至らなさ。恥ずかしいところだが、認めるほかない。]
だけど、動いてるのを見ただけで君がその子を気に入ってくれているのがよくわかった。 本当に、そんなはずないのに、生きてるみたいで――
(+29) 2019/08/03(Sat) 16時頃
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この子は生まれ変わったんだなって、思いました。 そんなふうに活かしてあげられる君の手が羨ましくなるくらい。
――専属になってくれて、ありがとう。
[ああ、自分の言っていることに、憧れと思慕が混ざりすぎてはいないだろうか。 なるべく、なるべく普通のままでいようと思うのに、ふたりきりになった時間で少しでも多くのことを伝えようとすると、感情がすべり出てしまう。 欲しがりと抑えたがり、矛盾する心がぶつかり合って、境目をぼかしていく。]
(+30) 2019/08/03(Sat) 16時頃
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[誤魔化すように、灯りを吊った。 手を動かしていれば紛れるし、冷静さが戻ってくる。]
ふふ。
[並んだ灯りに感嘆の声上がれば、つい嬉しくて笑みが浮かんだ。]
(+31) 2019/08/03(Sat) 16時頃
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うん。 正直安全の確認もしてないから、売るわけにもいかないし。 昼より、夜に見るほうが綺麗だからね。
[マーケットの夜だけを惜しまれるのに、少し笑って理由を語った。 風に時々揺らぐ灯りは、木々の葉に隠れて空が狭い遊歩道でも、星あかりめいて煌々と光る。]
本当は、夕暮れから宵の口に変わる頃くらいが一番綺麗なんだ。 夕陽で一度火の色が溶けるみたいに見えなくなって、それからこのキャンドルの灯りだけ、夜の中に取り残されて、照らしてくれる。
[なんて夢見るように語りつつ、反対に苦笑に眉を下げ。]
(+32) 2019/08/03(Sat) 16時頃
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だけどちょうど、君たちの公演がはじまるころなんだよね。
[マジックアワー、なんて言うと聞いたことがある。 橙色と藍色の混ざり合う、魔法のような時間。 魔法が解けると夜がはじまり、灯りは主張し、人形たちは命を得たように動き出す。]
…………で、一番見せたいものは、これだけじゃなくって。
[言った。もう戻らない。 箱に触れる手に、意を決して力を込めた。 端が少し凹む感覚。ゆっくりと、力を抜く。]
(+33) 2019/08/03(Sat) 16時頃
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[箱の中には、吊るしてあるのと同じようなキャンドルホルダー。 左右に星座の意匠、正面には羽根の透かし彫り。 ほとんどがいつものような乳白色だが、羽根の箇所だけ暗い色になっている。
キャンドルを入れて灯せば、炎が透けて羽根だけが深紅に染まった。]
――――Purpurn。 深い赤、という意味でしょう。
[この一言で、この灯りが彼のために作られたものだということ、伝わるだろうか。]
(+34) 2019/08/03(Sat) 16時頃
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── それから ──
[一週間をこれほど長く、そして短いと思うのは久しぶりだ。 通常業務に加えて休日を返上した後輩の分の業務に勤しむ。 週末、途中で呼び出しがないよう常勤の仕事は進んで他へと振り分け、継続中の執務についても事前に可能な限りの手を打つ。 旺盛に動く右手の甲から痣は消えていた。
或る日は、ローズ・ホテルへと向かう。 過日、可燃ごみとなったシャツやスラックスとまったく同じ服が仕立て上がったので、それを届ける為に。
通常ならホテルに預けるだけで済むが、事前にアポイントを取って部屋に赴くのは、その後の容態や近況、不足しているものを訊ね、適宜手配する為。]
不勉強ながら、ひとつ窺ってもよろしいですかな
触覚過敏とは、特定の物や人に対しても 起こりうるものでしょうか?
[余談を交わす余裕があるなら、そんな問いを投げたかと。]
(44) 2019/08/03(Sat) 16時頃
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[キャンドルはちょうどベンチの正面、僕らの真ん中になるように吊り下げた。 透ける赤を見上げる。 こんな告白じみたこと、隣に目を合わせて言える気がしない。]
これで、差し上げますと言えたら格好いいんだけど。 さっきも言ったように、人に渡せるものじゃあないんだ。
これはマーケットの夜だけ、つけるもので。 だから、その。
[緊張と照れで顔はすっかり赤くなっている。 酔いと透ける灯りのせいだと言い張って、あとは詰まりかける言葉だけどうにかしようと、一度深呼吸。]
(+35) 2019/08/03(Sat) 16時半頃
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次も、こうして会えないかな。
…………な、なーんて…… いや、迷惑ですかね、すみません……
[言ってから、言ってしまってから急に理性が帰ってきた。 いや気持ち悪いし迷惑じゃないか、なんだその来週も来年も、毎年会おう、みたいなやつ。 これがどちらか女性ならロマンチックな告白、って奴になるだろうし、灯りなんか口実にしないでも連絡先を交換していつでも会って、ってなるのに。 自分があんまり不器用すぎて、嫌になる。 嫌気に任せて、一息に残りのビールを飲み干した。]
(+36) 2019/08/03(Sat) 16時半頃
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…………ごめんやっぱり忘れて…………
[半分ほどを一気して、くら、と一瞬目が回る。 それに任せて、膝に顔埋めるように突っ伏した**]
(+37) 2019/08/03(Sat) 16時半頃
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─道中─
気紛れで餌やってたら 気が付いたら増えてたっつーか な…
[やけに寄ってくる猫たち>>+19へ、餌を適当にバラ撒きながら歩く。 魚の入ったビニール袋は早い段階で空っぽになったというのに、猫の挨拶は続く。
話し相手になるような友達なんて特にいないし。 勝手に引っ付いて勝手に離れる猫との適当な関係が、居心地良かった。 …その結果がコレだ。]
(+38) 2019/08/03(Sat) 16時半頃
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─マーケット中心部─
なー? 結構難しいだろ?
[同じ結果のヒイラギ>>+21に、決してオレの腕が悪いわけじゃないと主張してみる。 付き合うように遊んでくれるヒイラギは優しい。
缶ビールを片手に歩きながら、ちらりと隣の様子を伺う。 …気になる相手と一緒にマーケットを回る──という夢見たいな事態に舞い上がってしまい、なんだか変にテンションが上がってしまっている自覚は、一応ある。 普段なら子供の遊びだと断じてやろうとも思わない射的や輪投げが、今は妙に楽しく感じてしまうのはそのせいだ。
呆れられていないといい──。 不安をゴクゴクと、ビールで喉の奥に流し込んだ。]
… ン?
[名を呼ばれ>>+22、視線を再び彼の上へ。]
(+39) 2019/08/03(Sat) 16時半頃
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─舶来市─
織物…?
[ヒイラギに案内されたのは、金持ちでないと馴染みがなさそうな布製品が並ぶ店>>+25。刺繍や織り方が凝っているそれらには、機械製ではなく職人の手作りの品だとの手書きの説明が添えられていた。
意外な趣味だな──…という感想に被さるようにして、突然語られた昔話>>+25に。]
……… へエ…
[なんだか神妙な心地になって耳を傾けた。 語る彼から、目が離せなかった。]
(+40) 2019/08/03(Sat) 16時半頃
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[一通り聞き終えてから店頭のショールに指を這わせる。 滑らかで肌触りが良くて…ずっと触っていたくて…
つぅーー と布の端まできて。
指が離れる。
指先に残る感触が、切ない。]
(+41) 2019/08/03(Sat) 16時半頃
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