229 観用少年
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[もらってもいい、と。 突然の頼み事>>39に、男はきょとんとして、 けれど、あぁ、と合点がいったように、 カバンの中から、水筒を取り出した。]
気が付かなくて、すまなかったね。 ……はい、どうぞ。
[魔法瓶の中には、温められたミルクが入っている。 あの日、彼が家に来てから、ずっと。 鍋で彼の唯一の食事を温めることは続いていたと思う。]
(57) 2017/10/15(Sun) 14時頃
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[ミルクを口にする彼の出で立ちは、 仕立てられた着物を除いて、出会った時と殆ど変わらない。 髪は絹のように艶やかで、肌は白くきめ細かい。
彼らが生きるために、必要なもの。 砂糖菓子と、ミルクと、それから――。
きちんと、与えられているのだろうか。 ぽつ、と呟かれた、ただ、思い出したような言葉に、 目の前の少年と、息子の姿を重ねて、 男は顔を曇らせた。]
(58) 2017/10/15(Sun) 14時頃
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[血のつながった息子に対しては、 欠片も与えられなかったもの。
今更、何をやったところで――。
首を振って、嫌な感情を追い出す。 少年――秋には、何の罪もない。 変に気を病ませることもないだろう。
必要なものが与えられているのであれば、 それでいいじゃないか。男は自分に言い聞かせる。]
(59) 2017/10/15(Sun) 14時頃
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食べ終わったら、馬を見に行こうか。 ここでは、乗れないようだけれど、 ……今度、乗れるような場所に行ってみよう。
[パンフレットを広げる。 少年の興味のある場所があったなら、 それら全てを歩き回ろうか。 そう考える男は、先程までの腰の痛みも忘れていて。
苦しむことになるのは、その次の日のこと。**]
(60) 2017/10/15(Sun) 14時頃
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[壁に手を着き立ち上がる、 までは良かったがそこから動けずに。
声音が響けば顔を上げ、笑顔の花を咲かせた。 当然のようにまた床へと座り込み、 手を挿し伸ばされ抱き起こされて小さく頷く]
痛く、ないけど……力が、でなくて……
[少し休めば大丈夫、と自信なくも言い切って、 それでもエスコートに応じて寝台の上へ]
(61) 2017/10/15(Sun) 15時頃
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[着替えさせられるのは初ではないけれど、 衣装が脚を通るのが擽ったく視線を伏せて、 薄い布地に身体が包まれ漸く息を吐く。
額に触れる唇に幸福を溶かして、 ふわりと笑いこくこくと肯くだけの仕草。 言葉は綴ることもせずに、 手を伸ばして彼の掌に載せ頬へ導く]
ケイイチ、教えて。 僕が連れていかれたのは、どこ?
[怖い、と思った感情が消えてはいない。 だからそれを訊ねようと、視線は彼へ向けたまま。 静かに尋ねて、その返事を待った**]
(62) 2017/10/15(Sun) 15時頃
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説明書読め。
[この台詞と共に普段は南方専用に誂えられた説明書(物理)が飛ぶのだが。 生憎と今はベッドの上で流石に取りに行く気にもならなかった。
相変わらずろくに読んでないことがわかる デリカシーの無い発言に深々と溜息を吐く。]
枯れるっつーのは、簡単にいやぁ死ぬってことだよ。
持ち主から与えられる愛情が不足したら”枯れる” 人形だからそーゆー表現。
皮肉なもんだよな? 永遠にこのままの美貌を保ってられるっつーのに 持ち主の愛がなけれりゃ簡単に眠ったまま動けなくなっちまうんだ。
[段階的なものはあるが1から説明する気にはならなかった。 尋ねられて口元を歪ませるのは、その時の苦さを思いだしかけたからだ。]
(63) 2017/10/15(Sun) 20時頃
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[捨てられたのが――――。
――――辛いからでも苦しいからでもない。滑稽だと自嘲気味に笑う。]
(64) 2017/10/15(Sun) 20時頃
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だから、コースケ。 ……俺が満たされるやり方を知っちまったんだから。
コースケから一度でも許されたら 次も無いと満たされない。
許してくれないと俺は枯れるぞ?
[数ヶ月共に穏やかに暮らしたのは紛れもなく嘘ではない。
どこかで満たされない。教え込まれたものを忘れようとしたせいか。 南方が与える愛情が、また別の物だったからかはわからない。
だけど、もう味わってしまったら後には引けない。 次が無かったら枯れるだろう、と無駄に脅しを掛けて抱きついた。*]
(65) 2017/10/15(Sun) 20時頃
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[ 見上げた瞳は、曇っていた。
…ひとりめが どうだったか、 僕は都合良く思い出せないから、 どうしたらいいんだろうな なんて、 解決策も見いだせないまま ぼんやり。
直円さんの本のよう、表現するならば。 曇り空、とも言うべきだろう。 その雲の向こうに、 黒で縁取られた写真を幻視する。 ]
(66) 2017/10/15(Sun) 21時頃
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[ 其処には、 僕であって僕じゃあない あの子がいる。 ]
(67) 2017/10/15(Sun) 21時頃
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[ ── 瞳を閉じた。 僕は別に、あの子を追い出そうとか、 そういう気持ちは無い。 …それは事実。嘘じゃあ無い。
必要なものが与えられている。 …与えられていなくても、たとえ枯れようとも、 僕は其処に文句は無いだろう、けれど。 それでも、 かたちの分からない"それ"を得ているのは、 良いことなのだ、…きっと。 ]
(68) 2017/10/15(Sun) 21時頃
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[ 広げたパンフレットを、指先がなぞる。 ── 此処に行きたい。 彼処に行ってみたい。
興味の先へ向かうことは、 きっと止められも、咎められもしなかった。 …僕、なりに 身体は気に留めて、 ゆっくり直円さんの手を引いて、 先ずは、馬を見に行ったはずだ。 ]
(69) 2017/10/15(Sun) 21時頃
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[ 馬を見て、それから、それから…。 まわるうちに時はすっかり進んでしまって、 そうしてきっと、夕方。帰り際。 喧噪に溶けて消えた僕の声が、 直円さんの耳に届くだろう。 …答えを聞けたのは、 直円さんの腰が痛むだろう、 翌日になったと、思う。 ]
(70) 2017/10/15(Sun) 21時頃
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── …、直円さん。 もし、もし …僕たちに、
…"あい" が、あったとしたら
それは、どう …呼べば良いのかな*
(71) 2017/10/15(Sun) 21時頃
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[>>46 芙蓉が中々戻ってこなかった事も、 部屋の外へと興味を抱く原因ではあったのだ。 何せグロリアの元へ来てから、 一人になるのは初めての事で。
それまでグロリアたちが居れば 退屈なんてした事がなかったのだから。 初めての場で、落ち着かない心地を 持て余していたのは事実。
それを内側に引きこもるのではなく、 外側へと解消しに行くあたりが 彼女に"やんちゃ"と称される所以なのだろうけれど。]
(72) 2017/10/15(Sun) 22時頃
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お客さんの相手をしにいったって事は… あっちが客室ってことだよね。
[グロリアの去っていた方角、同じ通路の その反対方向へと向かいながら小さく呟く。 それが偶然なのか常の有様なのかまでは判らないが、 通路に人の気配は感じられない。]
………。
[店内に留まる事なく流れるピアノの音と、 壁伝いに聞こえる人の声が近くて遠い。
知らない場所にぽつんと一人。 一足部屋を出たのならば、その実感は 確かな不安として胸に押し寄せてきて。 抱いていた筈の冒険心も、あっという間に沈んでしまう。]
(73) 2017/10/15(Sun) 22時頃
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…うん。そんな変な所に グロリアが連れて来る訳ないし。
[それでも気付いてしまった以上、 引き返す事にも躊躇いがあった。 グロリアも芙蓉もいつ戻ってくるかわからなくて、 不安を解消する事なんかできやしないのだから。
客室の方へ向かう選択肢はやはりないまま、 夜のお店に子供がのこのこ出ていく事は やはり問題があるだろう。 事を荒立てたい訳でも迷惑を掛けたい訳でもない。
但し部屋から出ることを除くけれど。]
(74) 2017/10/15(Sun) 22時頃
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……こっちかな?
[となれば、反対側はきっとバックルームなのだろう。 グロリアの連れという事は入店の際に 知られているだろうし、悪い様にはされないはず。 そんな単純すぎる目星を付けたのならば、 静かな通路をてこてこと歩く。 そうしていくつか、角を曲がった先のこと。 漸く扉のある通路に出た。
思わず速足になって近付いたけれども 外から様子を窺えば、 生憎人の気配も電気の付いた様子もない。]
えぇー…。…誰もいないのー?
[無い返事を想定した上での 呟きに、やはり中から返事が返る事はなく。]
(75) 2017/10/15(Sun) 22時頃
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[ようやくたどり着いた先も空振りな事に 落胆は隠せなくて、ため息が零れた。
さて、このまま更に先へと進むべきか。 それともグロリアはもう戻ってきているのかもしれない。 一度戻ってみるのも良いのかもしれない。 小首を傾げて暫しそんな逡巡をしていると。
廊下の奥からコツ、コツ、と 均一にヒールを刻む音が聞こえて来て。]
(76) 2017/10/15(Sun) 22時頃
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『―― あら、さっきの坊や。』
[角から現れたのは入店の際に目の合った女性の姿だ。 やはりにこりと微笑むと、こちらへ近づいてくる。]
『どうしたの?迷子にでもなった?』
[華やかな衣装とは少しちぐはぐな子供好きそうな笑みと、 視線を合わせてくれるその姿に、 先ほどとは少し違うほっとした響きのため息が零れて。]
んーん。 グロリアも芙蓉も帰ってこないから…。
[―――寂しくて。 正直にそういってしまうのは、多分少しだけ癪だったのだ。 だから語尾は濁したようなものになって、 暫くもごもごしていると、小さく吹き出す声が 聞こえたものだから更にばつが悪い。]
(77) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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……笑わないでよー。 俺たち寂しいとしんじゃう生き物なんだから。
[正しくは愛情が不足するとなのだが、 まぁ語弊という程でもないだろう。 そんな主張をした所、更に彼女が噴き出した物だから ぷくりと頬を膨らませる。けれど、]
『なら、帰ってくるまで一緒に居る? これから少し休憩なのよ。』
[なんてお誘いをされれば悪い気はしない。 お姉さんと遊んでちょうだい、なんて追い打ちも 来たものならば頷かずにはいられなかった。]
(78) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[ここは彼女の店だから、お店の人なら大丈夫。 なんて無条件の信頼ももちろんあったのだけれども。
ひと時の不安から解放され、 既に目の前の事に気を取られた人形は。 そのまま彼女の元ですっかり寝落ちてしまったのだったか。
>>47>>48 同様に、彼女を不安にさせて しまっていたなど気付きやせずに。**]
(79) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[馬を見て、それから。 色々な動物たちの姿を、興味の向くままに ふたり、見に行って。
時が過ぎるのはあっという間だった。 秋は、日が暮れるのも早い。 橙に染まる空を眺めながら、 男はパンフレットを閉じる。
――次は、また今度。
機会はいくらでもあるだろう。 小さな手は、人形だとは思えない位、 柔らかく、温かい。 波に攫われ、変わり果てた姿とは違い、 彼は生きているのだから。]
(80) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[橙に染まる景色。 その中で聞こえた問い>>70に、 男は目を見開き、
困ったように、笑ったと思う。*]
(81) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[歳は取りたくないものだ。 次の日、男は布団に横になりながら、 苦い笑みを浮かべた。
少年はどうしていただろう。 湿布を貼ってもらった腰を摩って、 男は彼の頭を見上げた。
夕暮れの問いの答えを、紡ぐ。]
……君は、息子じゃない。
[言ってから、違うな、と頭を振る。 多分この言い方だと、誤解を招く。]
(82) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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君は、秋君は、死んだ息子とは違う。 全く別の……人間だ。
[人間じゃなく人形だとか、 そんなことは今はどうでもいい。 男は言葉を続ける。]
けれどね。 私は、君に世界を知ってほしい。 色んなものを見たり、聞いたりして成長して欲しい。
……息子とは関係なく ただ、幸せになって欲しい、と。 そう思うんだ。
[子どもの腹を食べもので満たし、 頭を知恵で満たし、 心を愛と勇気で満たす。
それこそが父親の仕事である。そう語ったのは誰だったろう。]
(83) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[この感情に名前を付けるとしたら? 父性愛?親子愛? ……多分、どうしたって安っぽくなってしまう。
そもそも、それを名付けるのは自分じゃない。 家族の為と嘯いて、家族に背中を向け続けた。 その男に、愛を語る資格はない。]
(84) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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名前は、君が見つけて欲しい。 ……色々なものを見て、聞いて。 どんな名前なら、当てはまるのか。 君が、名付けてくれないかな。
[だから、男は願った。 自分が彼へ向ける優しさが、甘さが、願いが。 彼に取っては、どんな名前に値するのだろうか。 それを、値踏みしてほしい、と。**]
(85) 2017/10/15(Sun) 22時半頃
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[ 橙の下で、 困った笑みが、見えた。 ]
(86) 2017/10/16(Mon) 00時頃
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