人狼議事


267 【突発】Sanatorium,2880【RP村】

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優等生 ヨリックは、メモを貼った。

2019/06/06(Thu) 10時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ


[ しろいろの花弁から、透明が滴る。

  ぶったいからしょくぶつへと代わり行く其れの
  何かを求めるように遺った
  ──── 恐らくは指先だったのだろう、剥き出しの象牙に
  恵みの降るよに 灰色の跡。

  靴底のかたちに汚れちまッたこおりにも
  ぽつ ぽつ  孔を空け、]
 

(51) 2019/06/06(Thu) 12時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



     「 花の上で溶け行く水の、
            何と香しいことか! 」

 

(52) 2019/06/06(Thu) 12時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ くちばしのむこうで
  薄い口脣が 細く 笑み、 ]
 

(53) 2019/06/06(Thu) 12時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ どうせ燃されてしまう儚いいのちを
  水滴を振り回すよに振りながら、

          ・・
   ( ───嗚呼、また これだって燃されてしまう。)
   ( いのちの痕に濡れた引き摺る程の影。 )

  格好に違う跳ねる足取りで、
  いつか よりも また青へと刺さる、
  寒色を着た幹を縫い、 
      くろいろに惹かれた細かな虫どもを弾き、]
 

(54) 2019/06/06(Thu) 12時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  「 さァ、 最近全く興味がなくて。 」


[ 街なんか 疾うに死んでいて
  其れでも 汽車は動くのだという。

  たくさんのpieceが抜け落ちても
  機械をうごかす歯車ひとつ たったそれだけ残っていれば
  かれらは いきることができるらしい。
  …もう、 時間通りに動くという美点は、
  なくなってしまったろうが、 ───────

  遠くに白煙を眺め、碧を ぱち と 瞬き、 ]
 

(55) 2019/06/06(Thu) 12時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



   「 ぜんぶ亡くなれば
       しょくぶつと昆虫の天下だよ。 」


[ ひとけのない街並みを 浸食し得るいのちに、
  そっ と、 讚美さしあげて。 

  せんせい と しては
  144を数える其れが しょくぶつには関わらない事実が
  結局、 何よりも 嬉しいんだ。


       ──── ひとの医者ですら 無いのだから。* ]
 

(56) 2019/06/06(Thu) 12時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  「 しょくぶつなら 白菊ってかんじ。 」


[ そうそう、 思い出した。
  ある かんじゃさま のはなし。

  軽口の延長、 けしてわるくちでもなかった。
  ──── ひとを悪く言えるほど、興味もないから、
  せんせいの中で浮かばすよに 自然と、
  truthを 呼称して。

  何処か、 海の向こうの国では
  びょういんでは倦厭される花だなんて。
  そんなのは、上位に座していた時のはなし。]
 

(57) 2019/06/06(Thu) 12時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



      ──── しらぎくさーん。


[ それから、 パラチーノというおとこは
  かんじゃさま 全部を 
  しょくぶつの名で 呼ぶようになったんだ。

  コップ一杯の其れを手に、 薄笑み貼り付けて、**]
 

(58) 2019/06/06(Thu) 12時半頃

【人】 白菊会 ミサ




             蕾の頃。


 

(59) 2019/06/06(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ




     両親を見ていた。汽車の前。
     持たされたトランクの中に、わたしの物は無く、
     白い息はすべてを凍らせるよう。

     「ミサ」あなたたちが言う。
     笑っているのか、泣いているのか、
     わたしはまるで興味が無かった。

     おんなじものを食べていた筈なのに、
     得た養分は、わたしだけ違うものだったのでしょう。
     わたしと、あなたたち、
     それからあなたの胎に眠る可愛い誰か。


 

(60) 2019/06/06(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ




     可愛い誰かさん。顔も合わせない誰かさん。
     あなたはわたしとおんなじかしら。
     花開いた頃に、疎まれる其れになるのかしら。


 

(61) 2019/06/06(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ




    名前は 呪いのようだと思う。
    本人が、わたしが、己をどう捉えたところで、


    あなたたちにとって わたしは 「ミサ」。


    ひとり養分の異なるおんな。
    両親の顔も碌に覚えちゃいない、何時かの子供。


 

(62) 2019/06/06(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ




    だから、あなたに呪いをかけてあげる。
    死に近い彼の花のように、そっと。
    うまれゆく生命に、一言。冷たい息を添えて。

    おんなじにさせたい訳じゃあないけれど、
    忘れられていく子供の痕跡を残すために、


 

(63) 2019/06/06(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ




        「 さようなら、"ミサ" 」


 

(64) 2019/06/06(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ





        わたしが決めた、あなたの名前



                              *

(65) 2019/06/06(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ 幾ら、わたしの方が旧いとは言え、
  "せんせい"だから名乗ってはいた、確か。朧気。

  真白な"苗床"から 起き上がって、
  スリッパをちぃさな爪先に引っかけた、ところ。
  扉の音が聞こえてくれば、
  そりゃあ 動きだって、止まるから。

  持ち上がった二つの黒いわたしの瞳は、
  特に笑いを見せること無く、


         ぽと、と、 ]
 

(66) 2019/06/06(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


   ──── 、せんせい。

 [ 何時も思う。しらぎくって。
  言われてわたしを思い出すけれど、
  そのしょくぶつ、知っていても見たことが無いの。

  ……嗚呼、でも、死に近いというのなら、
  きっとわたしに、よぅくお似合いでしょう。

  貴方にとってわたしはそうなのでしょう。
  此処で偉いのは"せんせい"たちなのだし、
  番号管理されようが、わたしのことだもの、
  きっと文句一つ言わない。 ]
 

(67) 2019/06/06(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


 [ しょくぶつは大人しく苗床に戻って、
  ( ─── 元々、水を取りに行こうとしたのだし、 )

  脚とおんなじ、蒼白い腕を伸ばして、
  一杯の其れを頂く。

  仄かに色づく唇を湿らせ、
  湖面を 眺めたまま、何時も通りの飽きた顔。 ]
 

(68) 2019/06/06(Thu) 22時頃

【人】 白菊会 ミサ


  ─── 今日は何の用事?検査でもするの?
  でも貴方 此処とは違う香りがするけれど、

 [ 鼻を鳴らして。
  "消毒はしているの?" なんて、態とらしく。

  一杯の養分だけなら
  それは、それで良いのよって、
  わたしは追い返すでしょう、きっと。 ]
 

(69) 2019/06/06(Thu) 22時頃

白菊会 ミサは、メモを貼った。

2019/06/06(Thu) 23時半頃


【人】 複眼レフ パラチーノ



  はじめまして、こんにちは。
  あたらしいせんせいです。

 

(70) 2019/06/07(Fri) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ ちょっと前のはなし。
  かわいいかわいい アンジェリナの挨拶に
  あたらしいおとこは 欠片も名乗らず、

  そのわりには 派手な素顔には笑みが在り、
  碧には僅かな興味さえ乗せていた。

  
  恐らくは 人に向けられたものではなかったが……、]
 

(71) 2019/06/07(Fri) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ きっと それからすぐのはなし。
  ──白菊の貴女とのはじめましても その頃。
  前任の誰かに連れられて、 各病室をひとまわり。

  おんなじように 名乗ることなく、
  嗚呼でも、白衣に縫い付けられた簡易の名札には、
  T・Palatinoと あるから、
  言わなくッても問題はないでしょう?

  譬えば、 なまえ を 聞かれたならば、
  碧は ふる と 迷い、困ったように 笑むばかり。]
 

(72) 2019/06/07(Fri) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



   [ この男に名前は 無い。 ]

 

(73) 2019/06/07(Fri) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ




  ( 世界が死にはじめて ほんのすこし。
    浸食され行く国に産み落とされたと同時、
    144を数えた彼等とは 別の線路を歩む。 )

    与えられるものが もう、亡く。
    144孤児を集めた施設で数字で管理されていた。

 

(74) 2019/06/07(Fri) 00時半頃

【人】 複眼レフ パラチーノ




     一応は そう 不便だから、
     書類上の 名称 は 無くはない。

     学名みたいなもんだ。
     にんげんが勝手につけた 名称そのいち。


         Tredici=Palatino
      "13ばんめの パラティーノの丘出身者" 

 

(75) 2019/06/07(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



       あの施設のEnglish gardenは、
         ──── そりゃあもう 美しかった。 

 

(76) 2019/06/07(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ そゆ意味じゃあ、 のろいも いわいも持たず、
  大切なものひとつも無いのだから、

  この白亜の城砦には 適した人材だったのかもしれない。


  しょくぶつの伝染病ばかりを研究していたわかいおとこは
  sanatoriumからのしょうたいじょうを見下ろして

  ──── もう 歯車が足りないんだろう。
  と 溢したと言う。*]
 

(77) 2019/06/07(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ



  外行ってきたよ。
  冬桜がもう少しでほころびそう。


[ 定期の検査です、 って 手持ちの器具をテキトウに扱い、
  一日おきの其れの データを取りつ、そとを語る。

  ─── あたらしい からなのか、
      単に 学んでこなかった部分か、
  この男は誰に対しても言葉遣いが変わらなかった。

  舌足らずにも聞こえる 叩くよな音で、
  花について語るときだけは 饒舌多弁である。]
 

(78) 2019/06/07(Fri) 01時頃

【人】 複眼レフ パラチーノ


[ ──── 寧ろめちゃめちゃ消毒された。 なんて。
            ・・・
  花を持ち帰ろうなどと何度もやらかしているせいで
  手折られたしゃくなげは疾うに灰も残らないし、
  外用の防護服の外套も、 もしかしたら。
  …香りくらい持って帰ってきているのかもしれないが、
  laurelのせいで鼻が変だ。 わからない。

  譬え検査がさっ くりと終わったとして、
  空のコップを受け取った後も、

  この男はきっと簡単には追い返されず
  そんなににおう? とか 白衣の臭いを 嗅いでいる。

  この部屋の 開かない窓の向こうには
  寒空に映える暗緑の、 針葉樹がいきるので **] 
 

(79) 2019/06/07(Fri) 01時頃

複眼レフ パラチーノは、メモを貼った。

2019/06/07(Fri) 01時頃


【人】 白菊会 ミサ



     血をとられても、
     心音を届かせても、

     わたしの養分が得体の知れない何かであることに、
     きっと、変わりは無いのでしょう。

 

(80) 2019/06/07(Fri) 15時頃

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