219 The wonderful world -7days of SAIGAWARA
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[>>@73 少々とくぐもった拍手の音に、 演者は気恥ずかしさ混じりに頸に手を遣ってから 嫣然と微笑みなんかしたものだ。]
……お粗末様でした。 及第点以下だけどな。
[そうと零す口のように点、と続く緋色がその由だった。]
(彼が壁に背を凭れた儘に 理由など無いと思うからこそ、呑気に笑う。 小さな微笑みの視線先にはふいと気付いたところで、 己の練度不足以上の恥以上は思いもせず、──。)
(161) 2017/06/22(Thu) 20時半頃
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[>>@74 なだらかに動く首の動きを見届け、 成る程、と同意を示される傍らで狼が唸るさまを どう、とも思わなかったかと言えば、 どう、とも思うこころは削れていた、に尽きたのだ。]
(蓋に仕舞っていた未来(いま)への翳りを、 笑顔の裏の閉ざして、──なんにせよ 教導の道を取ることなど、過去(いま)の僕には 欠片も、───考えやしなかったもんだから。)
───そうさなぁ。 じゃあ、な。 このサブミッションが終わりでもしたら、 時間があるんなら、幾つか見繕うのもいいかもなァ…。
[笑んだ儘伏せた睫帳は、肚のうちも、その見分も。 自らの幕帳から遠ざけるようにして、第二幕。 剣の華を咲かせ、───……。]
(162) 2017/06/22(Thu) 20時半頃
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[次の演目を問うように捻った首は、 差し出されるが如く、開かれたよっつを見る。 あとはもう、阻むもののない石畳を渡るだけ。 ぱち、と瞬いて、「そうか」と口月を上げた。>>@75]
(子どもの遊びであれば、鬼が交代するだけ。 ──死神の遊びは、ほんとうの”鬼”は。 どう云うものか、男は考えなかった。 諦めると謂う事を知らないから、棄てた。)
[そうして、二度、木の音を響かせた。 その幕間いのインターバルである。 (やもすれば、死神の手を取るように、) その青いバッジへと手を伸ばそうとして───。
─── >>159>>160声がした。]
(163) 2017/06/22(Thu) 20時半頃
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[一瞥をした玻璃へと振るわれる手に、 返す手は動かなかった。]
( 突き立てたつるぎを引き抜いたから、 塞がっている、或るいは、 ……うまく ”動かない” のだ。 )
嗚呼、林口さんと、……。 三留さん──だったか。 (榴斗がそう呼んでたのを聞いたもんだから。)
[だらだらと血を流す赤い手を さ、と隠し乍ら。 別段、男は何を悟ったわけでもなく、 それは単なる、思いつきのようなものである。
一度つるぎを地面の疵跡に差し込めば、 袂の巾着袋の紐を右の手でずる、と引っ張り出し その柄に糸を掛けて、再びその手に握り、──]
(164) 2017/06/22(Thu) 21時頃
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[そのつるぎを、 胸元まで持ち上げると ぱ と離せば、それは浮揚した。
───けものたちを貫くためのそれではないから、 掴み取れるほどの緩慢な動作で見知った影らの手前迄 つるぎは宙を泳いだあと、その前で動きを停める。]
…… 餞別。
(巾着袋には、小さな青のバッジが5つばかり。 中身を確認されてもされずとも、微笑んでみせた。 臆、でも、そっちのほうは上げた訳じゃあねえんだ。)
(165) 2017/06/22(Thu) 21時頃
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奈直生くんに後でドゥームプラザで 作戦会議しよう、と言われてたんだが──…。 ちょいと遅れそうだって、言伝を頼めねえかな。
それと、その巾着袋は、 僕らが行く迄預かっといてくんねえかな? ……臆、丁度サブミッションの途中なんだが。 ミッションとサブミッションの達成祈願、ってな。
[「忠言ありがとな。 お嬢さんと林口さんも気を付けておくれ。」
───何処迄も元気なその子に、 ひかりを見たような眩しさを隠すよう 瞳硝子を眇めて、瞬きと共に見送った。] ( 右手が空けば漸く手が振れる。 お返しとばかりにひとふるい、揺蕩わせ。 )
(166) 2017/06/22(Thu) 21時頃
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[その、後だったか。 入れ違うようにか、聞こえた特徴的な履物の音。 >>@75>>@76死神の視界端に過ぎった そのすがたに気づくのは、二、三拍遅れて。]
……榴斗。 嗚呼、暇だったからなァ…。 サブミッション。やってたんだよ。
(赤い手は、かれの刃を見れば見透されるもの。 かれより余程、「愚かしさ」なんて言葉の 似合いそうな男は、それを知らないからこそ、 疵を全て、振り向いた背のうしろに隠して、 悪気なく微笑む顔を、一時も崩しやしなかった。)
──── だったら、いいんだがねェ。
[>>@76金色のかれの言の葉にぽつ、と 相槌を挟んだとき、だった。現れた雑音たちに ぱちぱちと瞬いたが、]
(167) 2017/06/22(Thu) 21時頃
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(……なんでだろうなァ。 まっすぐに駆け寄るのを、 先にすりゃあ好かったのに。
この儘かれと一緒に 鬼から逃げ切ってしまえば好い、と 聡明と呼ぶには浅はかさが過ぎったのか、)
[……否、由なんてのは、 別のところにあって──。]
………… そうだなァ。 あんだけ相手するより、
(「逃げちまおうか。」)
[悪戯気分で、伽藍、と、木の音をひときわと立て。 その掌の青を掬った、────その刹那だった。]
(168) 2017/06/22(Thu) 21時頃
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……ッ、
[ 笑みが驚嘆に崩れて、竦む。 ]
(……嗚呼、昨日の脇腹の痛みも、 比じゃあねえくらい、切り刻まれる傷みに
何が起きたか気づく迄が三秒、 彼の能力を思い出す迄が五秒、 何をされたか気づく迄が十秒。
は、 と、かんばせをあげれば、 膝をついた軀を見据える瞳が、下りている。)
(169) 2017/06/22(Thu) 21時頃
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[揚揚と逃げ去ろうにも、 元来立つにも辛いような傷みを抱えていた男を 見上げて、零したのは。]
(恨み言でも、助けでも、 後悔でも、懺悔でも、友と良く似たかれへの なにかを求めるそれでも、気遣いでもなく、──。)
──……ははッ、 こないだも、……然うだったが。 きみも、痛みは、……感じねえのか? ( 駅前に居た、あの少女のように。 )
[───問うべきものを間違えた、 頓狂な問いと、にがわらい。]*
(170) 2017/06/22(Thu) 21時頃
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[───青を掬う瞬間。
>>@85言の葉は 触れる硬質の金属円たちと違って、 実体なく、──耳元を通り抜けて行った。]
……、 ──── 、
(開き変えた口が反芻をしようとして、 かたちの無い音に質量をつけるように なぞりかける刹那、──”足が鉛になった”。)
(190) 2017/06/23(Fri) 00時頃
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(痛い、のだろうと謂う事は分かる。 けれども、腿を刺し貫かれているのか、 灼かれているのか 裂かれているのか。 ──”下肢が何うなっているのか分からない”。)
[だから、だからこそ、──良く分からないくらい。 ……頭だけは厭なくらいにさ、冷静でいて、なァ。}
(191) 2017/06/23(Fri) 00時頃
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[地に手をつこうとしても、 歩き方を忘れたかのようにぴくりとも上がらない。 出来る事と言えば、陸に打ち上げられたさかなだとか 足を失くした蛇のように這いずる事ばかり。
神経を壊される傷みに声を上げなかったのは、 一重に、息すら忘れるほどの一瞬の傷みに なにもかもを押し潰されて、───
──── 其れを塗り替えるように、 足元のざらりとした地表に繋がっているだけの 腕を押付け、”痛み”を塗り替え、呑み込んだからだ。]
(192) 2017/06/23(Fri) 00時頃
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[ばら、と 地に散らばった青い命の種を今や見向きもせずに、 仰いで吐いた、呑気過ぎる妄言にも似た問いに 困惑したような顔を浮かべるのも、 この六日間でいっとう明瞭に映し出すものだから。 (……臆、なんか可笑しい事言っちまったかね?) なんざ、静か過ぎる頭の中で思うのだ。>>@87]
……。 はは、そりゃァ、それで。 これ……、ってのに耐えられんなァ。 死神になったら平気になるだとか、 ───そういうたぐいでもないんだろう。 ( 「今の言いようじゃあ。」 >>@88 )
(199) 2017/06/23(Fri) 00時頃
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[手を支柱にしようとして崩れるのが三度目。 見下ろすいろのない笑みにゃあ、 臆、───好いんだ。]
(……人好きのする笑みより、 其方のほうが好きかもしれない。 それよりも、)
まァ、だろう、ねえ。 追い払ったところで鬼退治が出来ないんじゃあ、 ───負ける事なんて確定しているだろう。
[「唯、同情するのだけはよしてくれ。 ……きみのやった事なら、尚更。」
なんてね。 >>@88惑いのいろを憐れみに燈し変えた瞳硝子に 勘違いかもしれねえが、そんな彩を感じたもんだから。 それだけは、ぽつ、と零したのさ。]
(202) 2017/06/23(Fri) 00時頃
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(鬼と呼ぶには、 屍肉を貪るハイエナのような唸り声を聞いても 捕食者に成り得るけものに視線ひとつ併せずに、 >>172それ毎を切り裂く剣閃の音を聴いた。)
でも ───未だ、 諦めちゃあ、いねえんだよな。
[ ───臆、そんな口振りの割りに。 白銀のかれは一目も、照らしもしなかった。]
………なぁ、三ヶ峯くん。
(206) 2017/06/23(Fri) 00時半頃
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( 「 …… パートナーを殺せば、 きみみたいに死神になれるのかい。」 )
[ 四つの青すら拾いもせず。 唯、かれが駆け寄る寸前、>>183 起こせぬ足の代わりに上体だけで、 天よりも近いブロンドを出来るかぎり仰いで、 死神にだけ聞こえるように 張りつけた笑みで真直ぐに問いかけた。 ]
(これも死神にも分からない範疇だと 返されるかね、──と思っちゃあいたが。)
(209) 2017/06/23(Fri) 00時半頃
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……榴斗。
──悪いな。
( 含んだ意は、未だ秘した儘。 )
[ >>186>>187 駆け寄るすがたに曖昧な笑みを浮した儘。 「……立つのは無理じゃあねえかな」なんて、 何処迄も呑気を揺蕩わせりゃあ、───。
抱える動きに瞳を伏して、何かを謂う前に >>@90踊ったナイフの切っ先が緋を散らし、 がらんどうの音を立てて ”かれへ伸びた。” ]
(213) 2017/06/23(Fri) 00時半頃
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(作戦会議だとかなんて、 穿たれた怪我とともに抜け落ちた。 ───考えることは、唯ひとつだけ。
責任感の強い彼の、 袴着に花文様が浮かんだように散る赤に 普段なら口走るような静止の何某かは溢さずに、 ……その疵を負ってくれりゃあ。
伸ばす腕を引っ込めてくれるかと思ったから、 知っていて尚、気づいて尚、黙っていた。)
[なのに、さァ。 ──かれと来たら退くように奔ろうとするから。 嗚呼、そんなみっともない真似ってのは勘弁だと、 ただ動く唯一の肢──右手で抗うよう、
──── 突き飛ばそうとした。]*
(215) 2017/06/23(Fri) 01時頃
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……、 ───そろそろ、そんな気はしてたがね。 怪我を負うなら、死なねえ筈が無い。
(>>@112 行いこそは死神のそれだろうとも。 臆、今まさに浮かぶ感傷なんてもんは、 ひと、そのもののじゃあないか。 そう考えたら、──すとん、と腑に落ちるのさ。)
[元はひとであったのなら当然のことと、 思えるほどに、頭に回る血の量は多くない。 幾ら女々しかろうと、皿の数を数える女のように 恨み言を謂えるような性質でもなけりゃあ、 そもそも化けて出てると言うなら今が其れだ。]
( ─────割り切りは、”上手い筈だった。” )
(233) 2017/06/23(Fri) 02時半頃
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( この世で恨みを抱くのであれば、 向けるのは、死神のかれにでは無く── )
(234) 2017/06/23(Fri) 02時半頃
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(ともに。 違う形で会えりゃあなあ、と 問いとは裏腹に惜しむ未練は心の奥底。 為そうと思うことを考えりゃあ、 ”如何せ、叶いやしない。”)
[何処迄も薙いだいろの黒曜石を手向けてから、 >>@113見開いた目を以って頷きを齎したかれの 寂しげないろをせせらと笑い上げるように──。] ……そうか。 それなら、”安心した”。
(然うして、漸く白銀の彩をしか、と見据えて、 流れた一連のフィルムの如く流れた早回しを経て >>228”白のきみ”を倒す手は確かに害意、 ────と言うやつなのだろう。)
(235) 2017/06/23(Fri) 02時半頃
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(───きみを傷つけるのだから。)
[>>@113 死神の径へと辿るのに 手を引いたものの存在など知らない男は、 その言の葉を何処までも愚かしく鵜呑みにして 増え往く有象無象の雑音の気配を見回して、 何処迄も自分勝手なおこないに手を染めるのだ。]
(事態を手招いたのも、我儘に付き合わせたのも、 夢幻に付き合わせたのも、須らく僕の罪業。 為らば、”最期迄”付き合って貰ったって 今更増える罰も、──たかが知れているだろう?)
(236) 2017/06/23(Fri) 02時半頃
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所詮、口約束だろ。 それに、この怪我で行けると思ってんのか。 きみも、僕も。足手まといになるだけだろう。 他人様に迷惑を掛けるだけ、…じゃあねえのか?
(足の熱は、 薪のように勢いを増す事は無かった。 だらだらと赤を垂れ流す左腕と、 惨めな引っ掻き疵の残る背から命が薄れるごと、 次第に死んでゆくように冷めてゆく。)
[───きみに最初から最期迄迷惑を掛け続けて、 愈愈こうなりゃあ、何方が駄駄だか分からない言葉を 譲る気もさらさらと無いままに、最もらしく諭す。]
(見誤ったのはだれか、を差し置いて。 嗚呼、でも、ある意味じゃあ都合の好かったのだ。)
(237) 2017/06/23(Fri) 02時半頃
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( きみが輝久であれ、 そうでなかれど、きみを生かす。 諦念の悪さはその一貫ばかりを貫き通す。
元どおりに帰すことまではちょいと 無理かもしれんが、其処にいのちがあるんなら ──── 容赦してくれ。 )
[ それを告げるのは”どちらのきみ”か。 知るための記憶は、閉ざされたまんまだ。 ……恐らくは、未来永劫。 ]
(238) 2017/06/23(Fri) 03時頃
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……それになァ、 約したのはきみじゃあないだろう。 全部、僕になすりつけちまえばいいんだよ。
────その為に、”きみひとりで行ってくれ”。
(239) 2017/06/23(Fri) 03時頃
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(赤に塗り潰されたてのひらでは、 もう、如何なってんのか分かりもしねえが。 律儀に皆な、待っていなくとも叶うものばかりだろう。)
[ずるずると、 自ら離れた癖に這い蹲るように伸ばした手は >>228踏鞴を踏む足の均衡が崩れたのを好い事に、 袂を掴んでは、石畳に赤い線を引きながら、
────ろくに動かない左腕に 最期の力を籠めて、その袂を掴み、 腰を下ろせば引き摺るように襟元を一緒くたにして 掴み、それから、”木刀”であったそれと きみの手とを縫い付けるように右手で重ね、握り、]
(240) 2017/06/23(Fri) 03時頃
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( その刃を、この首に添えた。 )
…… ” 僕を殺せば、きみは走っていける ”。 明日の終わりを待つこともなく、生きられる。 (かもしれない、と謂う仮定は斬り捨てた。)
[───ひとに、触れるのが怖いほどに。 一度絡めば死後に於いても纏わりつくような、 「決して離れない」なんて藤花の言葉毎断って欲しい。]
(241) 2017/06/23(Fri) 03時頃
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(……臆、二度くらい死に直さなきゃあ、 ”きみ”をちゃんと見れはしないのだろう。 三度目の正直など、流石にありはしねえだろうけど。
─────だが、 ”次が存れば、その時は。” ) [きみが渋るようであれば、その手ごと引っ張って。 空白の時に狩らせた椿の恨みに憑かれたかのでもよう、 ───その首を捧げようとした。]
(242) 2017/06/23(Fri) 03時頃
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……じゃァ、 あとは宜しく。
[>>@114 周囲の雑音共の躙り寄る様に、 嗚呼、何時かに四面楚歌の曲目なんて思い出しはして。 儘、呆けたあとの彼に振り向き様、微笑んで。]
(死神の為らせ方なんてのは知らねえが、 かれに任せりゃあいいだろう、と亦ぞろ浅はかに) (臆、でも。気力の力ってのは、 碌に強いもんでもねえから、 剥がそうと思ったのなら───、 ──分からねえけれども、なァ。)*
(243) 2017/06/23(Fri) 03時頃
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