29 Sixth Heaven
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[一拍おいて]
…疑いはした、わけか…。なら、まだ。
[聖書は膝の上、藍はペラジーを見る。]
ずっと。そうだ、ずっと。 100年前、大きな戦争があり―― 地上を汚染しつくした後からずっと。
[語るを聞き、唇を引き結んだまま スティーブンは首を静かに横に振った]
……知らなかった、だが 私は知った。君も知っている。 おかしくない、はずはない。歪んだまま回っている 、だけだ。
(26) 2011/04/18(Mon) 20時頃
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……? それは、どういうことなのか。
[スティーブンは怪訝そうな表情を浮かべる。 ――胸に浮かぶ、嫌な、感じは。]
10年、それは、
[飲み込むのに、少しの 間。 息を飲む。目を瞠る。 予想していた、事であるはずなのに]
…“任期” で 在るはずはないな。 …器としての、――“寿命” か。
[声が少し、震えたか。]
(27) 2011/04/18(Mon) 20時頃
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スティーブンは、拳を握りしめる。
2011/04/18(Mon) 20時頃
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―待機室―
[幸せな夢だった気がした。 恥じらいながら微笑み浮かべる妻と 其の腕に擁かれた赤子が 写真の構図そのままに、目前にいて わが子が身を乗り出し伸ばす小さな手 傍へ 欲して、己の腕を伸ばした先に]
――――
[姿は崩れる。 襲いくる暴漢 赤子は泣き喚き、妻は] 嗚呼っ……!
[己の悲鳴で意識は覚醒する]
(28) 2011/04/18(Mon) 20時頃
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― 個室 ―
……ま、そう言うわけで、 その貞操、言ったのは、ラルフ、かな? 後でラルフは殴りに行くとして 今日は一回寝ねぇ? アンタも頭パンクしそうな様子だし オレも、慣れない感情で疲れたし、さ? [話が終わって、真っ赤になって拳を振るわせるマーゴに そう声をかけながらその頭を撫でる。] [寝支度を整えれば、なんのけ無しに寝台に転がるが 彼女が怯えるようなら敷布一枚もらって床に下りる。 そうなっても、寝台に残るであろうリベラを ちょっと羨ましそうに見ながら*]
(29) 2011/04/18(Mon) 20時半頃
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[あたりを見渡す。 眠っていたのはどれくらいの間だったのか 地下では時間の流れが把握し難い。 知らず、震えていた身を抑えて首を振った]
これが……色欲の器欠けてしまった先に待つ運命 だとでも、いうのですか 主よ
[震えは止まない。 有り得ないこと、では無い。 視線が、今は誰も居ないメインルームを移す壁に止まる]
――――私自身に、人より過ぎた慾があるのは理解しました 向こうへ行けば…… きっと、夢に出た暴漢そのものになるのでしょう 理性で抑えられる自信は、正直ありませんね
(30) 2011/04/18(Mon) 20時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/04/18(Mon) 20時半頃
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― 待機室 ― [しばらく個室で考え込んでいたが、やはり自分の担当の管理者であるコリーンと話すべきだとの考えに至る。待機室へ向かい]
お姉ちゃん……?
[コリーンがいないかと声をかけるが、彼女の姿は見当たらず。代わりに見かけた、チャールズの側に歩み寄った]
おじさん、銀色の髪の長い女の人知らない?
[チャールズが悪夢を見ていたことなど知らず、無邪気に問いかけた]
(31) 2011/04/18(Mon) 20時半頃
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―待機室― [硬い壁にもたれ、冷たい床に座っていた所為で 身体の節々が痛い。 気づかぬうちにかかっていた毛布を畳もうとしている所に 子供がこちらへ向かってくる足音]
トニー、でしたか
[確か暴食の器とされていた]
銀の髪の長い――…彼女は随分先に此処を出て 個室の並ぶ方へいったかと思ったんですが
ええと、貴方の管理者となる女性が彼女 それで合っていますか?
[システムの割り当てを思い出しながら首を傾ぐ。 ぱき、っと関節が擦れる音がした]
(32) 2011/04/18(Mon) 20時半頃
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――個室――
[ムパムピスに誘われ、チャールズには気づかぬまま、個室へと赴く。寝台に横たわってすぐに、泥のような眠りに落ちた。 そしてゆっくりと、眼を覚ます。普段は隠されている、目蓋の下の蒼が開く。薄い敷布の裾を掴んだ] ……久々に、あの方がそばにいました。 [脳裏に浮かんだ、夢の中の亡夫を思い出し、ため息に似た息をこぼす。平時のような気分の沈みはなく、顔色はむしろ良い]
わたくしは、求めても、いいのですね。
[待機室で囁かれた言葉を思い出して、ゆるやかに笑う。 生に対する後ろめたさや、己に対する躊躇いは未だある。けれど告げられた言葉と眠りを挟み、どこかすっきりとした感覚を覚えていて]
……。もう少し、色んな方のお話を聞きましょう。
[呟いて、杖を持つ。 平時よりも幾分軽い所作で腰を上げると、帽子を被る。 説明された部屋の外観を思い出して歩き出し、廊下へと一歩踏み出した]
(33) 2011/04/18(Mon) 20時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2011/04/18(Mon) 20時半頃
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― 個室→ ― [一眠りして目を覚ます。 窓のない空間は時間感覚が良くわからない。 ただ、寝て起きれば腹が空く。 マーゴがまだ寝ているようなら リベラに留守番を頼み 食事を取りにいこうと]
……その後、順番、決めなきゃいかんよな……
[任を受ける人は誰なのか? 受ける人の中で、どの順番で接続されるのか? そこを考えながら廊下を出れば 昨日、ムパスの横にいたレディーに気がつく。
……ムパスが蜜柑を上げた人。 そして、様子から盲目の方。]
……えーと、確か……パピヨン?でしたっけ オレはフィリップです。 おはよーごさいます。お食事で?
(34) 2011/04/18(Mon) 21時頃
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うん、ぼくトニー。
[名を呼ばれてにっこり笑い、管理者との言葉に頷く>>32]
うん……だからお姉ちゃんと話したいことがあったんだけど…… 個室……?
[自分が来たほうを一度振り向いてから、困ったようにチャールズを見つめた]
どこの部屋にいるか……まで知らないよね?
(35) 2011/04/18(Mon) 21時頃
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――でも、世界がおかしくなるより …いいんじゃない の?
[膝の上に乗せられた聖書から、そっとあおが逸れる。 どうやら、既に睡魔はすぐ近くまで迫っているらしい。 うと、と。瞼が一度重く沈んで、再び開く。]
――…? …嬉しく ない…、…?
[システムが嫌だと、そう言ったからこそ男には耳寄りかと思ったのに。 そう言いたげに、眠気に閉じようとする目蓋を幾度瞬く。
10年。 数字だけの知識は其れの意味する所も。 況してやその果てに己がどうなるのかも――知らない。 …何せ、今までの器も管理者と揃って、ある日忽然と居なくなってきた。
震える声も、握りしめる拳のその胸中も解らない。 …少しだけ困惑した様に、毛布から僅かに伸ばされた手は ――しかし睡魔によって呆気なく。其れに届く前に、ぱたりと寝台へと落ちた。]
(36) 2011/04/18(Mon) 21時頃
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――廊下――
あら、おはようございます。フィリップさん。 お疲れ様ですわ。
[声の方に振り向く。飾られた蒼の薔薇が揺れた。一歩近づく。 挨拶する声は、眠る前よりは軽く] あまりお腹はすいておりませんが、ひとりでいても詮無いと思いまして。 ……マーガレットさんは、お部屋でお待ちですか?
[耳に届いた足音は一人分。彼の片割れを思い、問うた。 もうひとつ、思い出して付け加え] "接続"が始まるのは、本日から、でしたか。 [少しぼんやりと、現実味がないようにつぶやく]
(37) 2011/04/18(Mon) 21時頃
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―待機室―
そう……では、トニー 私のことは出来ればおじさん、ではなく チャールズと。
それで……管理者の方と 何をお話するおつもりですか?
[子供が見せる笑顔 もう此処まで成長したわが子を見る事も無いだろうなと 少し眉を下げて、たたんだ毛布を手に首を傾ぐ]
どの部屋にいるのかまではわかりません。
そうですね……いずれはこちらへいらっしゃるでしょうけど 急ぎの話なら、探しに行くほうが良いでしょうか
(38) 2011/04/18(Mon) 21時頃
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―個室12―
世界が、壊れるよりは――
[そうなのだろうか。 だが、世界を支えて結果、ギルバートは死んだ。ヘンリエッタという器が問題なく生きて、いるなら。彼が自ら命を絶つはずもない。
だから、その先の推測は――悲惨なものにしかなりえない。]
――――…嬉しくなど あるわけが、ない。
[常より少し低く、 絞り出すような声が落ちる。]
(39) 2011/04/18(Mon) 21時頃
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わかった、チャールズさん。
[チャールズの言葉>>38に素直に頷いて]
んーっと……ぼく、ちゃんと器になろうと思って……。だからお姉ちゃんにそれを伝えようと思って……。そんなに急ぐ話じゃないんだけど……
[接続されることを決めたと、乏しい語彙で語る。隠し立てするようなことでもないと思っている様子]
チャールズさん……も、確か、器だったよね? どうするの?
[少年は既に意思を決めた身。とは言っても深い考えなどないのだが、同じ器である他の人はどうするのかと、興味深げに尋ねた]
(40) 2011/04/18(Mon) 21時頃
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―個室12― [声が聞こえなくなる。 続くのは寝息だ。
スティーブンはしばらく其処にいたが、やがて立ち上がるとペラジーの毛布を掛け直し、それから時計を確かめた。
癖。 習慣。 続ければ多少なりとも精神の安定に役立とう。
「隣の11番にいる。 スティーブン・E・クレスウェル」
とメモをおき、 聖書と、鞄を手に隣の部屋へ移動した。]
(41) 2011/04/18(Mon) 21時頃
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― 廊下 ― [彼女と交わした言葉は蜜柑を介した お礼と、それへの返礼ぐらい。 深く被った帽子で表情は良くわからない。 身奇麗に飾られた様子は上品で慎ましやか。 昨日時折零されていた声もその印象にそぐうもの。] [此方に近づく様子に、フィリップも近づき 驚かせぬようそっと肩に触れて。]
ええ、マーゴ…マーガレットはまだ寝ていたので こんな事態ですからね。 食欲がわきずらいのもわかります。 ……一人でいれば考えも煮詰まりますしね。 ……腕、入用ですか?
[尋ねられれば素直に答えてから、 己の腕を替え添えに使うかと問うて]
……そうですね……一日に一つの器……
(42) 2011/04/18(Mon) 21時頃
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オレ達は受けると決めた人の中から順番を、 決めなくちゃいけない…… ……パピヨンと、ムパスは……いかがされる、のですか?
[ムパスは話した感じでは、管理者になることを 厭うている様子はなかった。 では、隣にいた彼女はどうだろう? 傲慢の器に選ばれた彼女は ……まだ、現実感がないのだろうか? ぼんやりする声に静かに問う]
(43) 2011/04/18(Mon) 21時頃
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―待機室―
……器になる?!
[あっさりと決めた様子に、低い声音が乱れる]
それは、向こうへゆけば 他の人々の、生活に不必要な分まで食べたいという欲求を おひとりの身に受ける事になると ご存知のうえで決めたことですか?
[理解できているのだろうかと 心配そうに問うて]
――…私には、遅かれ早かれ 器になるしか選択肢が無いんですよ。
[どうするのかと その答えはそれしか用意されていなかったから 苦い顔でこたえた]
(44) 2011/04/18(Mon) 21時半頃
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―個室11/→時間軸翌日へ― [部屋はどこも立派なものだった。 ベッドの縁にゆっくり腰かけると、 そのまま後ろに倒れて ―――きしむ、体が沈み込む]
―――…っ、――
[眼鏡をずらし、 手の甲を瞼と額の間あたりにかざし、置く。 胸の上に聖書。
明日からは、接続が開始される。 眼を閉じて、瞼の裏は闇。 秒針の音が耳につく。
チク・タク・チク・タク ―――止まりは、しない]
(45) 2011/04/18(Mon) 21時半頃
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うん。
[驚いた様子のチャールズ>>44に、こくりと頷いた]
……ぼくがどうなる、とかは、あんまり考えてないけど……。
ぼくが拒否したら、ほかのみんなが……おとうさんとかおかあさんとか、ぼくの友達とか……みんなが困るもの。みんなが困らなくて済むなら、ぼくはやる。
[少年なりに熟考した結果ではあると、伝えて。苦い顔をするチャールズに、首を傾げる]
チャールズさんは、みんなのためになること、したくないの?
[少年は器となった自分が壊れる可能性までは、ペラジーの様子を見ていても考えつかずにいた。ひどく楽観的とも言えるし、単純に想像力が及ばなかったとも言える]
(46) 2011/04/18(Mon) 21時半頃
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―個室12/翌日― [眠りに落ちて、そうして幾分か。 ――掛け直された毛布にも、人の出入りにも気付かぬまま ふつと、眼が覚めたのはどれ程経ってからか。 相変わらず毛布に丸まったまま、あおを一度、二度。ゆるりと瞬いた。
テーブルに置かれたコップ。寝台。 眠りに落ちた時と、見える視界は変わらない。 寝返りを打つ事も無く眠り続けた身体は、僅かに身動ぎしただけでみしりと小さく悲鳴を上げた。]
……、
[今日も。 珍しく、自分から眼が覚めた。 ――テクノロジーに繋がれていないだけで、これ程に違うのかと。考えながら たっぷりと時間を掛けて少しずつ寝台の隅へと転がると、落ちるように寝台から降りる。
すこしだけ、頭が痛い。 ――しかし、恐らく二日酔いだろう遠くに感じる鈍い痛みには一度瞬くだけで かくん、と首を傾ぎながら周囲を見渡す。]
(47) 2011/04/18(Mon) 21時半頃
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ええ、何か摂った方が良いのは、分かってはいるのですけれど。 ……ありがとうございます。
[肩にかかる感触に眼を細め。>>43 深々と頭を下げ、左手が彼の腕を掴む。細い指に、さほど力は籠もらない。 けれどそのかたちを確かめるように、指がシャツの上を撫でた]
順番を決める……ですか。そこまでは浅慮で、考えておりませんでしたわ。 ただ心を決めた方から、しずかに移っていくのだとしか。
……わたくしは。ムピスは。 [問われて、困ったように首を傾け]
(48) 2011/04/18(Mon) 21時半頃
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トニー……あなた自身のことも 考えた上で答えを出したほうが良いでしょう 暴食―― 必要以上に他の命を奪う行為が あなたがこれから受け止める大罪です。
[他者の話になれば、男の顔は苦く歪む]
私が拒絶すれば 地上に色欲が溢れ、無情な仕打ちが増えるでしょう ですから、私は遅かれ早かれ器にならねばなりません。 愛する人々に平穏な生活をと望むのは 貴方と同じですよ、きっと。
[それでも、思考は 己自身の醜い部分まで落ちてしまい 染まりきる事の恐ろしさに、我先に接続をとは言い出せぬまま]
(49) 2011/04/18(Mon) 21時半頃
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ー台所ー
[レタスは洗ってちぎっただけ。 缶ではなくてパウチに入ったコーンドビーフを解してレタスの上に。 それから、砕いたナッツとやはり指で細かくしたチーズもくわえる。 味見をしてみて、物足りないのが何かは概ねわかるが これ以上は材料や手順の関係で諦める。 主食になりそうなものはというと丸のじゃが芋。 こんなもの調理道具もなしにどうしろという気だったのだろうと 一人思いながらよく洗ってからぴっちりとラップで包みレンジに入れた。 ツナのパウチがあったので、これにミックスベジタブルと 固形スープで味をつけてスープはよし。 じゃが芋が無事に蒸かし終わればバターを添えればそれでよい]
…足りるかな。
[皆がどれほど食べるのかは解らない。 人数も多いし、食べ盛りらしい人影も伺える。 材料さえあればパンぐらい作れるが、流石にイーストなんてなさそうだった]
(50) 2011/04/18(Mon) 21時半頃
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……フィリップさんは、この任を受けて、どう思いました? 嬉しく、誇りに思いましたか? それとも、理不尽だと……思いました?
[答えぬままに、問いで返す。 少し顔を上げ]
……どうしてこんなことになったのか、と。 わたくしは、こんな風になるたびに、いつも考えてしまって。それ以上、思考が進まないことが多くて。 ……ここに選ばれた方々のように、思慮深く世界を想うことすらできておりません。
[独白のように告げて、また一歩近づく。かつんと杖の音が廊下に響いた]
(51) 2011/04/18(Mon) 21時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/04/18(Mon) 22時頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/04/18(Mon) 22時頃
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― 個室・少し前>>29 ―
ん、ラルフお兄ちゃん……だけど。 ケンカは、ダメだよ? あれは、その……わ、私が、お馬鹿さんだった、から……。
[話の内容を思い出してまた顔を赤くする。 何の気なしに寝台に転がったフィリップに、 ひとまずは自然にその傍へと寝転がった。 ただ、ややあってから徐々に先程の話を整理して 冷静になってきたのか、掛け布を握り締めて ころりと壁の方を向いた。 背中の方にある温もりが気になって、 寝付くにはかなりの時間がかかっただろう……]
→ 現在へ ―
(52) 2011/04/18(Mon) 22時頃
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…?
[寝る前と違うのは、一人姿が無い事と――その代わりに添えられたメモ。 緩慢な動きで持ち上げられた指先は、手繰る様にして紙を引き寄せる。
そこに添えられた短い文面へ視線を落として。 ぱちりと、瞬いたのは暫くした後。]
――…、 「スティーブン」?
[誰だろう、と言わんばかりの響き。 男の名前を確かに聞いた筈なのだが、やはりと言うべきか。 覚える気が起こらない所為で、一度だけでは記憶に結び付かない。 それは己の管理者となった、男も同様だった。]
(53) 2011/04/18(Mon) 22時頃
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― 個室 ―
ん……。 あれ、フィル……。
[いつの間にか眠りに落ちていたらしい。 目覚めるとそこにはリベラと、温もりの残るシーツ。 彼が出て行ってまだそれほど間はないようだった]
ご飯、かな。 それともラルフお兄ちゃんを探しに……? どうしよう、待ってた方が良いのかな。
[とことこと寄ってきたリベラを抱き上げて。 床へと足を下ろすと、待っていれば戻ってくるフィリップが 見えるかもしれないと思って廊下の方へと足を向けた]
→ 廊下 ―
(54) 2011/04/18(Mon) 22時頃
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―個室11/翌日― [藍が、ゆっくりと開く。 天井には―――染みひとつない。白。 書斎でも、職場でもない。 時計を見る。 いつもの時間。 スティーブンは、体を起こした。]
…―――
[眼鏡を探す枕元、 おいたままの聖書があった。
思わしげに眉を寄せ、 最早進むことしか選べないと謂った乾いた笑いを思い出す。その、辛ささえ忘れてしまったかのようなペラジーの様子は。
首を横に振り、身なりを整えるため、備え付けの洗面台へ向かった]
(55) 2011/04/18(Mon) 22時頃
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