279 宇宙(そら)を往くサルバシオン
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
接触の場合、我々は勝利しません。 我々にとって、成体の宇宙クラゲは、天敵となります。
攻撃の手段無し。 船体より引き離すガジェット無し。
可能は探知のみとなります。
[ぱ。ぱ。ぱ。と表示は誰に見せるともなしに切り替わる。確認できた者が何人いるかを確認しているような速度ではない。底の四つ角に出現した車輪を使って、洗濯機は、よろよろと廊下の方へ逃げるように動き出した。]
(24) 2020/08/25(Tue) 06時頃
|
|
[緊急の一時シェルターと表示したように、洗濯機型のそれは、急ごしらえ感の否めないものだった。門外漢がどうにかつぎはぎしたような、成立しているとすら言っていいのかを口ごもるような出来栄えである。]
接触を断固回避します。 進行方向を塞がないでください。
[そのように表示を出しながら、危なっかしい動きで洗濯機…の形をした物は、廊下の方へと逃亡していくようだった。**]
(25) 2020/08/25(Tue) 06時頃
|
|
[冗談であれ、宇宙クラゲの疑いを晴らそうとしているときに、不意に流れてくる宇宙ラジオ。>>#3]
……
……
わたしじゃないです。
[電子音は自信なさげだ。]
みなさん、さようなら。さようなら。
[ラジオのせいか、話が終わったのか、談話室を去っていく人々に、電子音で別れの挨拶を送る。 シルクの柔らかい幼気な声や、ワクラバの不思議な響き、 モナリザのヒューマノイド特有の機械音、 スプスプイの自分に少し似た鉱物の音を聞く。]
[人が少なくなった談話室。 窓からさまざまな星雲や星の響きを感じつつ、 しばらくして自分も自室に戻った。**]
(26) 2020/08/25(Tue) 09時半頃
|
|
[ どれ、浮遊する幽霊(仮)の正体でも見てやろう
そんな軽い気持ちで談話室へ向かえば 其処にはラジオのノイズに満ちた音声>>#3が響き、先ほどまでの気ままな雰囲気は無かった ]
宇宙クラゲがこの船の中に…?
[ それが本当ならば紛れもない緊急事態にも関わらず、いまいち実感の湧かぬままに呟いた
" クラゲ " 確か、青い水の星の海に生息するぷるぷるした生物だっただろうか ]
(27) 2020/08/25(Tue) 11時半頃
|
|
……。 クラゲってこんな感じの生物?
[ こてんと首を傾げつつ、ちょうど談話室から出てゆく 車輪のついたドーム状のそれを見送った>>26
無論それは単なる呟きであり、疑っているわけではない。 本人が" 違う "と言っているのだから、きっと違うのだろう
ともかく敵を知らなければ戦う方法もない 自室に戻りクラゲについて調べてみることにした ]
(28) 2020/08/25(Tue) 11時半頃
|
|
[ 吾輩の研究する対抗薬がこの船の中で完成することはあり得ない。
もし… もしも自分が宇宙クラゲに寄生された宇宙人と相対した時。
( ──唯一の撃退手段を実行出来るのだろうか? )
覚悟も勇気も実感さえも、何一つ無いままに 備え付けのベッドにひょーいと飛び乗った
この船に乗り込んだ時には狭く感じたそのベッドも 今となっては空白部分の方が遥かに大きく持て余し気味だ
シン、としてしまった広い広い自室の中で もぞもぞと居心地悪そうに目を閉じた
── … 寂しいなんて言葉は吾輩には*似合わない* ]
(29) 2020/08/25(Tue) 11時半頃
|
|
─ 自室 ─
[ 自室に戻れば、そこには地球の生物…主に猫に関する資料が床一面に散乱していた 言うまでもなく戻る手がかりを探るための研究の名残だ。
…どうやら、この高慢ちきな化学者は片付けという概念は持ち合わせていないらしい。]
むむ、猫から戻る方法さえまだ見つかっておらぬのにな
[ はた迷惑な事よ。 ぶつぶつ言いつつも宇宙クラゲに関する資料を引っ張り出した 室内は足の踏み場も無い程の乱雑ぶりだが、産卵した資料を踏まないよう避けている辺りは器用なものだ。 ]
ふむ、脳に寄生する生物で、寄生されたら戻す手段は無い。 唯一の撃退手段は昼間の内に寄生主の頭部を破壊するか、冷凍して追放する…か。
[ ある程度知っていた内容ではあったものの、身に迫った危険として考えると溜息をつかざるを得なかった ]
(30) 2020/08/25(Tue) 11時半頃
|
|
-自室-
[“man-ju”の味が恋しくなったら、戻ってらっしゃい。同僚はそう笑って見送ってくれた。古人曰く数学者には紙とペンさえあれば良い。]
私も数学にしておけばよかったわ。
[まだ温かいコーヒーを両手で包むように持ちながら、自室に穿たれた小さな窓からは、闇の中に小さな光点が輝いているのが見える。
宇宙は広大で、過去は深淵で、そして史料は飽くまで膨大で……惑星連邦フェレンギ加盟記念大学史料編纂所近代史料部教授。それが女の前職。]
(31) 2020/08/25(Tue) 12時半頃
|
|
[宇宙の広漠さにあてられ、自身の存在理由を見失う者は意外に多いと言う。いわば"はしか"のようなものらしい。けれどそれに自分が罹るとは。その後自分がとった行動にも、今だ驚いてしまう。歴史のないところへ行きたい…だなんて。]
失敗だったかしら…
(32) 2020/08/25(Tue) 12時半頃
|
|
[何度目かの小さなため息。そして先刻のラジオ(>>#3)を思い出す。長いため息がもうひとつ。やがてうとうととし始めた微睡のなかで、繰り返される呟き。]
失敗だったかしら………**
(33) 2020/08/25(Tue) 12時半頃
|
|
[刺激的なコーヒーとの邂逅の後。 まだ触角をよれよれにしていた男の耳にも、ラジオの音声>>#3が届いた。]
この船に侵入した可能性がある……ということか。
[男の表情は、やはり変化が少ない。 わたしじゃないです>>26と自信なさげに主張する半透明の宇宙人を見る。]
……証明するのは、難しいだろうな。 誰しもに言えることではあるが。
[特に疑っているというわけでもなく、事実だけを淡々と述べた。クラゲに似ているかどうかは、よくわからない。]
(34) 2020/08/25(Tue) 12時半頃
|
|
[ぽつぽつと部屋に戻っていく宇宙人達を見送りながら、冷めたコーヒーに口をつけた。一度目ほどではないものの、触角がビリビリした。]
……女王が飲んだら、焼けと言うだろうな。
[ぽつりとそう呟く。そう命じる女王はもういない。 空になったカップを置いて、元焚書官も談話室を後にした。**]
(35) 2020/08/25(Tue) 12時半頃
|
|
>>#2 パイセン、ヤベエじゃんすか、あの宇宙ラジオ。 港から積んできちまったかもってことなら、水道、換気の点検でもかけてみます?
ああ、あと食料もね…。なるほど。そっちはパイセンお願いできますか。
ウス。
ウス。 じゃあ放送はやっときます。
(36) 2020/08/25(Tue) 14時半頃
|
|
―艇内放送−
よーf*ck'nおまえら。 マジ聞け。
宇宙クラゲってのがいるかもしれないんで、水道に紛れてないか全体点検する。
飲料水、生活用水、下水の順で、半分ずつ6回に分け、明日までに実施する。 詳しいスケジュールは見取り図に載せておくから、点検中の区画では水道設備に近づかないでくれ。 点検中は音波を流すから、クラゲが飛び出してくるかもしんねえ。
今日は水道管、明日は空気管の検査をする計画だ。
夜露死苦〜
(37) 2020/08/25(Tue) 15時頃
|
コータは、金物くさい作業服に着替えると、給水センターへ向かう。**
2020/08/25(Tue) 15時頃
|
[自室で艇内放送>>37を聞いた男は、寝台に腰を下ろしたまま天井――正確にはスピーカーを見上げた。]
音波……が、効くのか。宇宙クラゲには。 何事もなく、点検で見つかってくれればいいが。
[声の主は先程コーヒーを淹れてくれた乗員らしい。 トルドヴィンには宇宙クラゲについての知識は少ない。検査が有用なものなのか、判断はつきかねた。**]
(38) 2020/08/25(Tue) 18時半頃
|
|
ん…… コータの奴…(>>37)
[質の悪い睡眠が、船内放送で中断される。 寝返りを打ちながら時刻を確認しようとして、やめた。]
安眠妨害罪で…斬刑……
[呟いてまた、眠りに落ちる。**]
(39) 2020/08/25(Tue) 19時頃
|
|
−談話室−
おはよう…
[少し寝不足のような感じのまま。 厳密に朝なのか、もうどうでもいい生活だ。 手にした"man-ju"の紙袋を、テーブルに置く。]
いくらあたしの好物だからって、餞別多すぎないかしら。
[横目でそれをにらみながら、沸き起こる食欲は我慢。 評判の良かった"man-ju"。おおかたのメンバーは食べたようだった。だとしたら]
また物珍しそうに食べたら…宇宙クラゲ?
[ばかばかしさに、首を横に振りながら肩を窄める仕草**]
(40) 2020/08/25(Tue) 19時頃
|
|
あのラジオが時報ってわけじゃ、ないものねぇ…
[考えるときの癖で、 視線を一点に固定させて独り言をつぶやいている。 傍目には"man-ju"を睨みつけながら、それを食べるか食べないか悩んでいるようにしか見えないかもしれない。]
コータも大変ね…
[結局、乗務員達が何とかするのを待つしかないのだろうか。彼が姿を現したら、安眠妨害の苦情に視線攻めにしてやろうかと思っていたけれど、やめておこう。*]
(41) 2020/08/25(Tue) 19時半頃
|
|
─ 夢 ─
[ 誰かが自分を呼ぶ声が聞こえる ]
──、──…
[ 幼き子の声。 それは自分にとってはよく馴染みのある声で。 しかし何と言っているのかは聞き取れない
苦しい程に懐かしい。 しかし何処か気持ちは醒めていた
( もうこの声の主は ── … )
それでも「 もっとよく聞きたい 」 その欲求には逆らえず、すらりと長い、しかし実験で扱う劇物により変色し酷く荒れた手を伸ばす
あと少しで ── * ]
(42) 2020/08/25(Tue) 19時半頃
|
|
─ 自室 ⇒ 廊下 ─
[ 何か大きな声が聞こえ、ビクリと目を覚ます 見渡しても誰も居ないから、きっと今のはスピーカーから流れる艇内放送>>37だろう …気付かぬ内に少しばかりうたた寝をしていたようだ ]
はいはい、おはよーさん
[ くわぁ、と大きな欠伸を漏らしつつベッドの上からひょいと飛び降りた
夢の内容はもはや覚えていない。けれども猫の姿になってから毎回のように見るこの夢の残滓は、確かに猫の中に降り積もっていた
まぁ考えても仕方の無いことだ。 ひょいと肩を竦めると自室を出て廊下をトコトコと歩き出した。それは日課となっている領地偵察«お散歩»だ
少々ぼんやり歩いていれば、誰かの脚に鼻先がちょんと触れた。さてそれは誰だっただろう? ** ]
(43) 2020/08/25(Tue) 19時半頃
|
|
― 談話室での話 ―
[ 勇気が形になった衝突寸前、それは黒い腕によって回避された。 しかし行き先であった旧型の洗濯機らしきもの>>22には察知されていたようで、警告めいた表示がパネルに広がる。 ガスに燻んだ瞳に文字列を映して、一文字一文字丁寧に理解を染み込ませた。]
ご めんな、 さい。 あなたが はなせる の、しらなく て。
[ 体躯自体は特別大きい訳ではないが、足裏から下の空気の踏み台のお陰で前面の丸い窓の中、内側で回る青緑の影>>0:30を捉えることは難しい。 故に箱すべてが命ひとつなのだろうと、申し訳なさそうに塗装の剥げた白い肌を撫でようとする。]
うん、きを つけ、るね。 ころんだ ら、 いたい から。
[ 重量も速度も満たない以上、衝突の反動はこの身を後退させるだろうけれど、警告には素直に了承の意を示す。 だって、ヒトにぶつかるのはいけないこと。研究者の皆に教えてもらったことを心中で唱えた。]
(44) 2020/08/25(Tue) 20時頃
|
|
[ 渡したのは挨拶と名前。 貰ったのは気をつけることと挨拶。名前も聞けただろうか。
白い箱さんとの語らいは数にしてみれば短いものだったかもしれないが、印象的であったことには違いない。]*
(45) 2020/08/25(Tue) 20時頃
|
|
― 談話室→自室 ―
[ それから、少し先のこと。 疑惑を抱かせたこと>>2には未だ気づかないまま、ここ最近の日課にもなりつつある帰り道パズルを行いながら先程までの時間を思い返していた。]
いっぱ い はなせ、た。
[ 公用語にまだ慣れていないというのもあるが、同胞は己に比べても言葉少ない者が多い。誰かと話すという経験は浅く、ひとつひとつが新鮮に思える。 蜜のたっぷり入ったコーヒーを抱えながら、右、左、とっかかりを掴んで、三番目の角を曲がって。 プシュプシュ、ゴロロ。特徴的な足音も、心なしか弾む。]
……。
[ ――けれど。 ジェットパックの駆動音の向こう、ノイズ混じりに届いた単語>>#3が、浮き足立つ心に引っ掻き傷を残していた。
サルバシオン。 救いの名が、不安を産む音になろうとは。
自室の扉の前に辿り着くと、小さくため息を吐いた。フェイスカバーがぼんやりと曇る。]
(46) 2020/08/25(Tue) 20時半頃
|
|
― 自室 ―
[ 重力制御切り替えのため、まずは前室へと入る。ここで減圧し、外部に影響を及ぼさないようにしているのだ。 普段ならそのまま無重力の自室への扉を開けるのだが、今回は手元にイレギュラーがある。甘くて苦いコーヒーへ視線を落として、室内の重力制御を起動した。]
ただ い、 ま。
[ 重りを引き摺ったまま、部屋の角へと身体を押しつける。 そこを背もたれ代わりにして、フェイスカバーを開いた。 途端、どこか甘酸っぱい匂いが広がるのだが、己以外いない部屋。気づく者はどこにもいない。]
…… あま 、
[ 足の速い甘さが舌を刺した後、じんわりと苦味が広がっていく。研究者の皆が飲んでいた黒い水より、うんと甘くてたんと美味しい。そして苦い。 ヘリンがいう通り、保証された美味しさのようだ。 多くの食事を必要としない身体だが、全身に染み渡るような心地を覚えた。]
(47) 2020/08/25(Tue) 21時頃
|
|
[ 要するに、己はガスを纏った肉らしい。 肌が朧に見えるのも、身体スキャンが上手くいかないのも、 小惑星特有のガスが原因のようだった。
身体を害する訳でもなく、反対に何か役立てる訳でもなく、 僅かに不快を与えるだけの何の意味もない靄のようなもの。
しかしそれに阻まれて、自身については未だ朧なままだ。]
……うちゅう、 くら げ。
[ 己と同じくらい、知らないものの名を呼んだ。 危険で、侵食して、脅やかす。きっと、相容れないもの。
何に気をつければいいのだろうか。 どうしていればいいのだろうか。 己や皆のことを知るのは楽しかったのに、”それ”については知らないことが怖ろしかった。
胸元に手を当てる。肌は怯えて波打つのに、不安に鳴く鼓動はやはり見つからない。 残ったコーヒーを呷ると、苦味が濃くなった気がした。]*
(48) 2020/08/25(Tue) 21時頃
|
|
……ソラ!
[やがて談話室に彼(?)がやって来たの見れば、 その背後(があれば)から忍び寄って、脇腹(らしきところ)をつつきながら声をかける。]
ごめんなさい。
[つつきながら謝罪する。 冗談ではなくなってしまった冗談に。 自信なさげなソランジュ(>>26)に、あなたじゃない。 と言えなかったことに。]
でも、ほら… 宇宙クラゲだってとりついた自信はあると思うのよ。
だから、ほら… 否定できないソラ(>>0:224)は、ソラってこと。
どうかしら?ダメ? *
(49) 2020/08/25(Tue) 21時頃
|
|
[ それから、どれくらいの時が過ぎただろうか。 艇内放送>>37が頭上から降り注ぐのに気づいて、ハッと顔を上げた。 日常で耳にした声が、非日常を語る。単語ふたつが生んだ曖昧な不安は、より具体的な形として空のコーヒーカップの中を満たした。]
…… よし 、
[ 不安は増したが、反対に揺れる心も落ち着いた気がする。 曖昧だから不安なのだ。知らないから、怖ろしいのだ。 もしかしたら、知ってしまっても震えてしまうかもしれないけれど、それはやってみなくちゃ分からない。]
どこに、 いる か、 な。
[ 頭に浮かんだのは、コーヒーについて詳しかった声>>0:207>>0:217。 さすがにまだ高いところへ用件はないかもしれないが>>14、モナリザなら己より注意すべき相手について詳しいかもしれない。
会いに行こう。会いに行って、教えてもらおう。 重力と空のカップを残したまま、部屋を後にする。]
(50) 2020/08/25(Tue) 21時頃
|
|
― 自室→廊下 ―
[ 自室を出たはいいが、モナリザがいる場所に見当がついている訳ではない。 談話室なら誰かしらいるだろうかと、いつも通りゆっくりと通路を進む。]
……?
[ 途中、何やら音が気がして振り返ると小さな影>>43が少し後ろで重りに鼻先を押し当てていた。]
ねこ …… さ、ん。 あぶな い、 よ。
[ 睨めっこ勝負の片割れの。とは、言わなかったけれど、背中の斑模様が同じだ。 このままでは前足を踏んでしまわないかと、上空から気遣わしげに声をかけた。]
(51) 2020/08/25(Tue) 21時頃
|
|
― 艇内放送より少し前・個室 ―
[部屋に戻った男は口直しとばかりに"man-ju"の残りを齧っていた。机の上に、切り分けるのに使った小さなナイフが置いてある。 母星での主食は花の蜜であり、固形物は滅多に食べないため、少しずつ舐めるようにもそもそと齧る。甘い。慣れない食感ではあるが、好きな味だ。 地球で言うところの昆虫、とりわけ蜂に近い生態を持つトルドヴィンにとって、食事は「咀嚼する」ものではなく「舐める」ものだ。 だから食事の際に大きく口を開けることはない。 それは威嚇を意味する行為だ。
長い時間をかけてようやく"man-ju"を完食した男は、丸窓に切り取られた漆黒の向こうに目を向けた。何億光年の彼方を漂うであろう、『母』を乗せた小さなポッドを探すように。
スプスプイが見たさよならの表情は>>17、あの時の『母』の顔と似ていたのだろうか。そんなことを、思う。]
(52) 2020/08/25(Tue) 22時頃
|
|
『母』よ。わたしはあなたを喪った。 それは死を意味することだと、思っていた。
[トルドヴィンの星は、ただ一人の女王が頂点に君臨する社会だ。 全ての命は女王の意志の元に生まれ、定められた役割のためだけに生きて、死ぬ。 女王すらも、種が恙なく続いていくための役割に過ぎない。 だから、ふさわしくないと判断された女王は排除される。 今頃は別の個体が新女王となって統治しているのだろう。
しかし、トルドヴィンは『母』についた。 トルドヴィンだけではない。女王を守ろうと戦って、或いはその後を追って死んだ何千もの同胞達は皆、同じ女王――『母』から生まれた兄弟だ。 トルドヴィンも当然『母』の後を追うつもりでいたし、女王が捕縛されるぎりぎりまでそばにいた。この身を盾に、あるいは手向けに。彼女のために死ぬことこそが生まれた意味だと思っていた。
それなのに、]
(53) 2020/08/25(Tue) 22時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る