122 光と闇の双極夢幻《twin-mirage》
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変な本……こんなの、がこんなところにあるなんて…
[そう呟きながら、本を
ひら
き]
(21) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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"――――――覚醒めよ"
(22) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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―――えっ?
[ふと、聴こえた声に本を取り落としかける。 そうしている間にも
覚醒めよ
の声は、どんどんと強くなっていく。 ]
(23) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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"――――――覚醒めよ"
"――――――覚醒めよ" "――――――覚醒めよ"
"――――――覚醒めよ"
[どんどん 強く]
(24) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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……覚醒、めよ
[気付けば、それを口に出して 開いた本から、現れる文字。
知らない。 なんて書いてあるか、わからない。 なのに、]
(25) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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覚醒めよ、焔の獣
[唇は、紡ぎ――――]
(26) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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ー 序章 ー
ーー待っていた ずっと
ーー禁忌の書物をめくり
ーー境界の彼方から
ーー“覚醒めよ” と
ーー《僕》を喚ぶ声を
(27) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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ーー…………?
[突如開けた世界。
目を刺す眩さに 瞬き 見回す。 高く連なる書物 乾いた埃と、インクの香。
そして。]
(28) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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…………ごしゅじんさまああぁぁぁ!!!
[見つけた気配に駆け寄る 顕現した肉体は常の物とは異なり、四つ足のままでは動きにくかったが でも。そんな物、些細な問題で]
ようやくボクを喚んでくれたんですね! 前の大戦では急にかに行ってしまって、ボクびっくりしたんですよ!?
[人の身に近い今の姿も、耳と尾は健在で 千切れんばかりにぶんぶんと揺らし、足元にじゃれる
人の身でそれをやると“突進”になるなど。知るよしもなかった。]
(29) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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でも黒《ノワール》お姉さま、私達2人だけじゃ足りないわ。 折角湖が生んだセカイですもの。 少し位ここを離れても誰も怒られはしないわ。
[湖に映るお姉さまにそう呼び掛けると私は立ち上がる。 静かに留まり続けるこの空間に取って、私こそが風そのもの。 マントがふわりと揺れるとたちまちそれは6本の脚を持った白馬へと変わり、私は白い槍を携え馬に跨り、湖面を蹴った。 1つ嘶くと、まさに風の如く馬は駆け 白灰の霧の中へと私を連れて消えて行く]
(30) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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…………は?
[――其れは、日常と非日常を隔てる境界線。
――其れは、いとも容易く崩れていくもの。**]
(31) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/05/13(Tue) 02時頃
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― 外世界 漆黒の星海 ―
......√.Secter.DXIII-ε324χ83ζ1059......
時間だ。空間転移の亜空速モードに切り替るぜぇ。 転移先は穢れた原始人共が棲む未開発惑星の恒星系。 俺達の星から8(0..100)x141(0..100)x1億光年も離れた腐れ惑星さ。
......AgentConfirm-TIIIΩ-Nayuta&Yanghua......
Ladies&Gentlemen! ≪双鎖官≫様達のご到着だぜぇ!! ≪......5......4......3......2.....1...........≫
(32) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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そうね、白《ブラン》お姉様。 ゲームには必要なものがあるもの。
準備はちゃんとしないといけないわね。
[湖に映るお姉様にそう答えると立ち上がる。 漆黒の巫女は漆黒の扇を手に取ると優雅な所作で舞うようにして。
湖のそばにはいつの間にか漆黒の鳥が舞い降りていた。 その背に乗ると、黒い靄の中へと飛び込んでいく。]
(33) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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― 外世界 漆黒の星海 ―
ラジャー!亜空速モード充填、80…90……100%!! ……ったく、ゴミ掃除も楽じゃないわ!! なんでわざわざアタシ達がこんなクソ遠い星に…
こうなったら、思いっきり楽しませて貰うわよ!! T号機、U号機、双軸転移開始!!衝撃に備えよ!!
....Are you ready? yeeeeeeeee-haaaaaaaah!!!
(34) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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[ ド ン ッ ―――― !! ]
(35) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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[ ド ン ッ ―――― !! ]
(36) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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……セカイが…揺れた?
[だが白灰の中、白馬の脚が不意に止まる。 いや、私が止めたのだ。 白い闇の中、視線を向けた先は湖。 その面は今までさざ波1つ立たず鏡のままだった]
湖が波打っている…。
[まるでこれから起こる波乱を示す様に。 湖は鏡面を乱していた]
(37) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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― 平穏なる我等が世界 天空 ―
[真昼の空の彼方にも、煌めく星々は確かに存在する。 其れ等にほんの少し、明るさが足りぬまでの事。
――― さあ、もう見えるだろう。 光る尾を空に描いて、双つの銀の流線形が降るのが。]
よっと……オーケー! 目標大気圏内侵入成功、これより着地…
!!? 前方に巨大建造物っ!! ちょっとナユタ!どこに座標指定してんのよこのバカ!! [コックピットの通信マイクに向け、相棒への罵声が響く。]
もういい!!このままぶっ壊して着地する!! ディメンションザッパー起動!! ……ほら、ぼさっとしてないでアンタも手伝うの!!
(38) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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― 平穏なる我等が世界 天空 ―
[......刻は現世 世界に危機が迫る新約の時代 光と闇が混じり合う混沌とした惑星に、神銀の双彗星が舞い降りる]
んあぁ?蛮族共の建造物だ? ちっ、チャチでボロい岩屋だぜ。犬小屋の間違いじゃねえのか?
...んだと?セクターインターフェースの説明だと。 あれがこの惑星でいちばんでけえ神殿?ハッ。ボロくせ。
おーおー。着陸の邪魔だからな。 ぶっこわしちまえヤンファ...ふぁぁ、タル...
(39) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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あんの知ってたんならアンタがぶっ壊しゃいいでしょ!! 機体にキズでも付いたらどーしてくれんのよ!? レディに余計な雑用押し付けるとか、マジありえないわ…
[眉間にあからさまに皺を寄せ、呆れた表情を見せる。]
……いい?これで貸し1だからね。ザッパー発射!!
[照準を合わせ、操作レバーの傍らのボタンを押せば、 カチッっという小さな音と共に、黒紫の光弾が螺旋を描く。
― ―― … …
――― 刹那の間を置いて、建造物… …見た目は、塔の立ち並ぶ巨大な神殿のようにも見える。 それが、螺旋の抉った通りに斬れ、粉々に砕け散る。
丁度メインホールがあったであろう場所に空間が開き、 二艇の銀船は、出来上がったばかりの廃墟に優雅に着地した。]
(40) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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[平穏なる我等が世界に銀の彗星が降り立つ。
銀の彗星は、世界最大宗教≪ディヴァインレイク教団≫の総本山 ≪神気楼大聖堂≫を跡形もなく破壊した。
大聖堂の教皇庁はもろとも機能を停止し。 教団が祭る、『始まりの泉』の中心の眠ると伝えられる。 生きとし生ける魂が逝きては還る神話の結晶石。
≪魂泉の晶≫は行方知れずとなり、 始まりの教え、≪ディヴァインレイク教団≫は混沌に包まれた。
......それがこれより始まる壮大な物語の、 ほんの些細なプロローグの一部であるとは 誰も知らずに......!]
(41) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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[湖が生み出したセカイに何者かが侵入した>>32>>34のだ。 その正体までは判らずとも、湖の守護者たる私達には判る。 湖が乱れ怒りを見せている]
黒《ノワール》お姉さま、折角のゲームの前に何か起こったみたいね。
[黒い霧に消えたお姉さまに呼び掛ける。 答え等無くても構わない、お姉さまも同じ事を感じ、 同じ事を思っているだろうから]
(42) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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.....Let's Start the Mission.
[―― 此レヨリ、潜入《操鎖》を開始スル ――**]
(43) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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.....Let's Start the Mission.
[―― 此レヨリ、潜入《葬鎖》を開始スル ――**]
(44) 2014/05/13(Tue) 02時頃
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あらあら、お客様ね。
どうしましょうかしら。
[言葉とは裏腹に。 白《ブラン》お姉様の考えは何となく分かっていたのだった。]
(45) 2014/05/13(Tue) 02時半頃
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湖への祈りが消えたか……。
[セカイを生んだ湖は創生の物語として 広く語られ宗教を生んだ。 湖は純粋な想いを奉げる言わば己の子達に 心安らぐ証として1つの結晶を授け眠りに就いた>>41 その石を授けたのは白き馬に跨った白銀の騎士と 漆黒の鳥と共に舞い降りた漆黒の巫女。 その2人が降臨した姿は≪ディヴァインレイク教団≫の 聖書の最初に描かれている]
(46) 2014/05/13(Tue) 02時半頃
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[石に何か起きた事は波打つ湖がどれだけ離れていても 教えてくれる。 私は湖の守護者としてやるべき事があると、 何が起きたかを確かめに愛馬を嘗て石を授けた地へと 向けるのだった**]
(47) 2014/05/13(Tue) 02時半頃
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