105 CLUB【_Ground】
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[いつHの珈琲を被ってもいいように、 身の回りには常に ウェットティッシュを置くようになっている。
慌てず騒がずそれを一枚引き出して、 ローズヒップのよい香りをさせるシャツを拭きながら ふ、と笑み混じりの溜息をもらした。]
(@83) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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あのさぁ……、
[顔を覆ったまましゃがみこんだサムの後頭部に カップを置く音と、ティーの声が降る。
顔を上げれば、 足を組んで膝の上に組んだ両手を乗せたティーが、 声そのままの、 おだやかな顔で笑っているのが見えるだろう。]
オレけっこー、みんなから好かれてんだよねぇ。
だからさ、 心配、いらないよ。
サムは心置きなく、ヤニクにしりを貸してあげな?
(@86) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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あ、貸すってゆーか、献上?
(@87) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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…──なんて、 冗談はともかく、そろそろいこっか。
もう、今日まで十分待たせたでしょ。
[言って、端末を繰る。 送り先はもちろんヤニク。
立会人としての手順は変えない。]
(@88) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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[デタラメな右フックはなぜか空気清浄機に
1.クリティカルヒット 2.あたらない
1]
(@91) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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[ガスッ。 キュウゥーン。]
…────────。
[サムの右ストレートを受けた瀕死の空気清浄機が 悲しげな断末魔のような音を立てて、活動を停止した。]
(@92) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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花婿は、教会で待つ。 きまりごと!
[むすっ、とした顔で、 非業の死を遂げた空気清浄機を撫で、 早くいけとばかり、サムを急かす。]
(@94) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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─教会─
[目隠しをして連れてこられる 身支度を整えたフェネックの首には赤いサテンのリボン。
着せてやった服にも赤が多いのは、 もうすぐクリスマスだからという理由の、 ささやかなサムへのプレゼントのつもり。
扉を開けて、 中で待つサムの前に、ヤニクを立たせて一歩下がった。]
おまたせ、サム。 おまたせ、ヤニク。
ほんとうに、長いこと待ったよね。 ……もう待つのは終わりだよ。
[二人へと、やわらかな雪のように降る声。 眼鏡を外したティーの瞳が、二人を見守る。]
(@98) 2013/12/24(Tue) 01時半頃
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[二人が同じ空間に立った瞬間から、 立会人(ティー)は息をひそめ、ただの添え物に変わる。
けれど、アイスブルーはずっと、 逸らされることも伏せられることもなく、 二人のはじまりの瞬間を待っている。**]
(@100) 2013/12/24(Tue) 02時頃
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