88 めざせリア充村3
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[薄々、そうなる予感はあったわけだが。
この状況を作ってしまった事で、 “頭は不要”だと判断されたのが 決定打となったようで。]
まったく……やってくれたよな。 チアキ。
[鎮痛剤と、試験薬を飲む。
これで。 無理矢理にセロトニンとアドレナリンを 脳内で大量に分泌させる事で、 肉体の疲弊を超えて力を使える。
薬が効き始めるまでの僅かな時間、 少し、眠る事にする。*]
(257) 2013/06/30(Sun) 19時半頃
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― 拠点・自室 ―
[ベッドの上。 薬のせいか残る痛みのせか 何にせよじわりと熱い身体を起こす。
夢を見た。 響く儚く美しい音を聞く夢。 ―― みんな、幸せになれればいいのに ―― 俺も、みんな笑ってる方がいいや。 いつだったか、遠い昔、 そんな話をした日の事を鮮明に思い出す。
無理矢理、笑ってみる。 失敗して、泣きそうに顔が歪んだ。
両手でその顔を覆おうとして、 左腕がもう無い事を思い出した。]
(268) 2013/06/30(Sun) 21時頃
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[机の上に、書きかけの手紙。
無理に作った少女めいた幼い文字で綴った 嘘と虚言と謎掛けの間に 本心と真実と希望を込めた手紙。
宛名を右の指先で撫で。 チリ…と零れた火花をそこに摺り寄せて、 便箋は焼いてしまった。]
「いつでも待ってる」 か。
[灰になった手紙を捨てて、 小さな呟きひとつ落として部屋を出る。
優しくて切ない夢のせいか、 少し、感傷的になっているようだ。 薄く浮かべる苦笑い。*]
(270) 2013/06/30(Sun) 21時頃
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― 拠点・自室前→ ―
[部屋を出たところで炎の蝶に遭遇。
右人差し指の先に細やかな雷の花を咲かせ、 光の花弁で羽根を休める蝶を眺める。
薄暗く狭い廊下の、 そこだけが明るくてあたたかい。
モニカが戻ったのだろうと。 再び羽ばたきだす蝶を追い、 彼女の元まで。
人目の無い、拠点地の片隅で、 モニカに会い相談事を聞いてしまえば 深く溜息を落とすだろう。]
(283) 2013/06/30(Sun) 23時頃
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[ひとまずは、モニカの無事に安堵。 助けて欲しいと言われても、 具体的に何をどうすれば良いのか解らない。 医療兵に見せるわけにもいかない。
オスカーの傍へと案内させ、 本人の状態を確認しつつもうひとつ溜息。]
…部屋へ運ぶか。 その後の事は…それから考える。
[気を失うオスカーに脱いだ上着をかけ、 勿論、モニカにも手伝わせて、 右腕で彼を支えて、我々の居住する建物へ。
ここなら、呼ばなければ一般兵はやって来ない。]
……モニカは、どうしたいんだ?
[移動中、モニカに訊ねる。]
(286) 2013/06/30(Sun) 23時頃
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― 拠点・自室 ―
[建物の中で一番広いベッドがあるのが 俺の部屋だったため、 オスカーを寝かせるべく部屋へ戻った。
一体なにをやっているのかと 自問自答したくもなったが…目を逸らす。
敵国の“悪魔”をベッドに横たえ、 戦場で雑兵の装備を取り込んでいた様子から 鉄を与えてみれば良いのか、と、思い。
腰に差していた銃を与えてみる。]
……モニカ、
[そうこうしつつ。 モニカにナユタと志乃を失った事を告げる。 もう、俺と君しか居ないのだと。]
(290) 2013/06/30(Sun) 23時半頃
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