82 【薔薇村企画】 Contagio ―共鳴―
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ごめ、……ちょっと、くらくらして……
[>>290抱きとめられて、小さく謝る。 休もうと言う言葉には、大人しく頷いて、
支えられながら、一先ず自宅へと]
(295) 2013/05/16(Thu) 01時頃
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うわっ、ちょっとおいっ!!
[>>298さすがにどんなに弱っていようと、 突っ込まざるを得ない。]
扉……、
[部屋が寒くなりそうだ。扉よ……南無。 心の中で、壊された扉に合掌。]
(301) 2013/05/16(Thu) 01時頃
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―寝室― [寝台に降ろされれば、台所へ行く攻芸を とても、とても、心配そうに見送った。>>302]
俺の聖域が、……
[時折、聞こえる割れる音には苦笑い。 だけど、怒る気は起きない。気持ちがあれば、まぁと、
台所に様子が気になったが、部屋にあるタオルで 簡単に血と汗を拭って、普段のシャツとズボンに着替えた。
外の様子が気になる。 しかし、戦えなければ足手まといになるだけ。
ベッドの上で座りながら、 窓の外から聞こえる音と、気配に耳を澄ませていた。]
(306) 2013/05/16(Thu) 01時頃
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[獣の咆哮。誰かの叫び声。
それは、いつかを思い出す。 あの日、助けてくれた二人の恩人。
今もきっと、戦ってるはず。 二人と肩を並べて戦いたかったのに、 未熟さゆえに、この有様。
立派なライマーになりますと、約束した。 もう少し、もう少し、あと……もう少し、なんだ。 自分には、まだ師匠たちが必要だった。
親元から離れた時から、彼らは父の様であり、兄の様であり、 攻芸とはまた、別の意味で、かけがいのない存在だった。]
(314) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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[忌々しい病が、 仲間を大切な人を蝕んでいるの事に、
―――…まだ、気付けるはずもなく、]
(315) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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―台所― [何度目かの割れる音に、さすがに心配になり。 ふらふらとした足取りで、台所へと足を踏み入れる。
途中、開放感抜群になった玄関の向こうを 不安げに見つめて、ふらつく身体を恨めしく思っていた。
そんな感情を押し殺して、台所に立つ攻芸の背に]
……大丈夫、か?
[正直、食事をしている場合でもないのだけど。 腹を空かせては、なんとやらか。とも過り。
手を洗い、顔を洗い、腕を洗うと何か手伝おうと台所に立った。 大なべで肉団子の入った温かいスープでも作ろうかと 戦いが終わったら、皆を労うためにと思って、
戦いに参加できないのなら、せめてと]
(322) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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攻芸、のは俺だけの……ってことで、 あれを倒し終わったら、皆に振る舞うの作ろう!
[攻芸が作ったものは、有難く俺だけで頂こうと思いつつ、 調理を開始した。そうしていると、呼び声が聞こえて>>318
ふらふらと玄関へと歩いて行った。]
(324) 2013/05/16(Thu) 01時半頃
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―玄関口― [攻芸には、火を見て貰っていたか。 動き回るなと言われても、こんな時に寝ていられるか! と相変わらずの頑固さで玄関へと歩いて行った。
左側に巻いた包帯。 血は、殆ど止まっているけれど包帯には血が滲んでいる。 この騒動で、怪我をしたのは明白で、驚かれただろうか。 怒られたか、心配されたか。]
酷く見えますけど、大丈夫ですからっ
[元気です。と明るく振る舞って、 ここにいた獣の事を訊かれれば、]
ここにいたのは、攻芸が倒したんですけど…… 他の皆さんは、……大丈夫でしょうか?
(329) 2013/05/16(Thu) 02時頃
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[轟いた咆哮。 それが響いた先を視線で示して、]
……もっと、強かったら、
[不甲斐なさに、申し訳なさそうに、 そして、村の気配に混じる不吉な予感に
胸をざわつかせて、心配そうに呟いた―――…**]
(330) 2013/05/16(Thu) 02時頃
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[やはり心配されてしまうか。 二人の動揺に>>372苦笑を漏らして、右頬に触れる手>>365に 目を細めて、元気であることを主張した。 『可愛い』に否定を入れられる余裕がない事で、 多少なりとも弱っていることに気付かれてしまうかもしれないが。]
攻芸も、……無事です、
[肩の傷は、到底かすり傷ではなくて、 無事と言っていいものか、と間が空くが 先ほどの元気があれば、問題ないだろうと]
(382) 2013/05/16(Thu) 09時半頃
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さっき、十分休みましたからっ
[実際は、そう長い時間ではなかったけれど、 ベッドに座ってじっとしていれば、多少の疲れは取れていた。 怪我の痛みも、僅かだが引いている。 ジェームスの心配そうな声にも>>372、笑って返して]
……やっぱり、師匠たちは戦って、
[不安げに瞳を揺らした。 指差された方に視線をやれば、駆けてくる ドルドヴィンの姿が見えて>>363]
(383) 2013/05/16(Thu) 09時半頃
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師匠が、……重症、?
[その言葉に、大きく目を見開いて 耳を疑った。信じたくない。
だけど、トルドヴィンがこんな嘘を吐くはずがない。 だから、先に走り出したトルドヴィンを追う様に 無言で駆けだそうとして、止められて>>381 止めるなと言おうと振り返れば、背に乗れと
黙って頷けば、言うとおりに背に身体を預けた。]
(384) 2013/05/16(Thu) 09時半頃
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―白狼との戦場だった、場所にて― [先を走るトルドヴィンが見えるから、 迷うことはないと思うけれど、あらぬ方向へ行きそうなら 背から、そっちじゃないと行き先を示しただろう。
嫌な予感。 間に合って欲しい。間に合え。
そして、辿り着けば。 血を流し倒れるケヴィンと、傍らにホレーショー ホレーショーの足に黒色を見れば、さらに絶句し。]
(386) 2013/05/16(Thu) 10時頃
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師匠っ、ホレーショーさん!!!
[飛び降りるように、攻芸の背から降り立てば 僅かにふらつきながら、二人に駆け寄った。
辿り着いたのは、二人が唇を重ねた後だろう。
どうして、なんで、二人は薬を飲んでいた。 俺なんかよりも、ずっと強い。
なのに、なぜと
戸惑い、悲しみ、……でも、言葉が出なかった。]
(387) 2013/05/16(Thu) 10時頃
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……っ、……
[代わりに、ぽろぽろと涙が零れて 二人の近くに膝をつく]
師匠……っ、ホレ、……ショーさ、……
[震える声で名を呼んだ。 涙のせいか、左目がまた痛む。
腕が、足が、胸が、体中が、―――…痛い、**]
(388) 2013/05/16(Thu) 10時頃
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[悪い見本と指差す先。>>389 酷い傷、助かるような傷ではない。
痛い。
涙が止まらなくて、でも声をあげることもできなくて 包帯に血以外の染みが拡がって行く。]
……っ、う……
[死なないで、死なないで、 最期の教えを聞きながら、それを否定したいように 首を横に振るけれど、頭を撫でられ>>390]
(399) 2013/05/16(Thu) 12時半頃
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俺、……っ、
[貴方が、貴方たちが、 俺には、まだ必要だった。
バンビを卒業したとしても、ずっと、ずっと。
いつか、人は死ぬ、だから、 いつか、別れが来るのは分かっていた。
戦う人間なら、それが早い可能性も、理解していた。
でも、本当には分かっていなかった。 こんなに、早く来るなんて―――…]
(400) 2013/05/16(Thu) 12時半頃
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……は、い 師匠、たちに……恥じない、道を、
[逝かないで欲しい。 そんな想いを抑えて、ぬくもりを失ってく 大切な人たちに微笑んだ。
流れる涙は、止められなかったけれど。 そして、力なくその腕が滑り落ち>>391]
っ、……、く、……
(401) 2013/05/16(Thu) 12時半頃
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うわァァァ―――!!!!!
[俯き、大地に向かって、
―――…慟哭を響かせた、]
(402) 2013/05/16(Thu) 12時半頃
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[失う痛み。 身近な、大切な人を失う痛み。
頭が、くらくらする。 傷のせいでも、熱のせいでもない。
ぐらぐらと大地が揺れているようで、 落ち着くまでの間、地に手をついて、二人の傍で蹲っていた。]
(403) 2013/05/16(Thu) 12時半頃
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[仲間が、大切な人が、いなくなっていく。 隣人たちの様子を耳することは、できただろうか。
失っていく度に、泣いて、これでは、また
サミュエルにやっぱり泣いてる。等と 揶揄されても仕方がない。
だけど。
もう、その言葉を聞くことは、きっと―――…叶わない。]
(410) 2013/05/16(Thu) 13時頃
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―泣き叫ぶ、その前に― [落ちた手を涙をこらえ、 泣き叫ぶのを必死にこらえていた。
いつもなら、優しく呼んで撫でてくれる腕。 それも既に黒い色に侵されていて>>411
叫びだしそうなのを抑えるように、両手で口を塞いでいた。 攻芸が師匠に向ける言葉が、 より一層、別れなのだと実感させて*]
(416) 2013/05/16(Thu) 13時頃
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[けれど、耐えきれずに叫んでしまった。>>402 みっともないと思ったけれど。 泣いて困らせてはいけないと思ったけれど。
二人を失っていくのに、耐えきれなかった。 咽び泣き、叫べは、凛とした声が響いて>>418
びくりっと肩をふるわせた。]
(420) 2013/05/16(Thu) 13時半頃
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……っ、く、ふふっ
[>>419あまりに、いつもの師匠らしくて、泣き笑う。 細めた目から、ぽろり、ぽろり、と溢れたものが零れ落ち。
最期に見せれた顔が、笑顔であればいいなと―――…]
(422) 2013/05/16(Thu) 13時半頃
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[また会えるから>>423 その言葉に、泣き笑いながらこくりと頷く。]
でも、傍に居なきゃって、……っ、心配…… されないように……頑張り、ます
[また、出会えたら嬉しい。 だけど、それは放っておけないと思われているようでも
それに―――…
>>425頼み事に頷いて、師匠の腕をホレーショーの手に重ねて]
俺は、……二人にも、一緒にいて欲しいです
[二人が助けてくれた。 二人が、自分にとって、恩人で師匠で、大切だから いつまでも一緒にいて欲しい。
そんな願いを、涙に震える声で呟いて、]
(427) 2013/05/16(Thu) 14時頃
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だから、またがなくても―――…
[大丈夫。と微笑んだ。
相変わらず、胸は痛い。涙も零れて、止まってくれない。 それでも、二人を安心させたいと、]
(429) 2013/05/16(Thu) 14時頃
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[啜り泣きながら、 >>431耳に心地良いその歌声に、瞳を伏せ、耳を澄ませた。
音痴だから、一緒に歌うことはできない。 だからただ、じっと声を殺して、耳を澄ませていた。
その歌声が、途切れる瞬間まで―――…]
(432) 2013/05/16(Thu) 14時半頃
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[ずっと瞳を閉じていたから、 その口付けを>>436、目にすることはなかった。
何かが砕ける音。>>437 そして、風と共に止む歌声。
そっと、瞳を開ければ、また叫びそうになるのを抑えて]
(441) 2013/05/16(Thu) 15時頃
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ありがとうございました!!
[今までの事。全ての事に対して、そして、 稽古が終わった後の様に、大きな声で挨拶を、]
どうか、……二人に、アメノマの加護があらんことを、
[そして、静かに二人の幸せを祈った。 大きく息を吐き、未だ枯れぬ涙を拭う。くらくらとする。
だけど、二人をこのままにはしておけない。 ふらりと立ち上がれば、]
(442) 2013/05/16(Thu) 15時頃
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攻芸、村長に報告しよう それで……二人を、皆をちゃんと……
[今回の件で、亡くなったのは二人だけじゃない。 他にも獣によって、命を奪われた人もいた。
だから、彼らをきちんと弔いたいと、 赤い目で傍らの攻芸を見上げた。
次の事を、次の事を、 考えていないと、繋ぎ止めている糸が 切れてしまうそうだったから]
(443) 2013/05/16(Thu) 15時頃
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