268 オリュース・ロマンスは顔が良い
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グスタフさん、この絵。 ここに飾っても良いですか?
それとも何処か別が良いです?
[その前に、この絵完成させてもらっていいですか、 とも付け足した]
上手い下手とかないですよ。
ただ星を降らせたい、繋げたいと 思った場所に筆を走らせるだけです。
[それであなたと僕だけの運命の絵になります。
にっこり笑って画材を取り出しても良いし、 何かを期待するならパレットはそっと閉じるだけ*]
(188) pannda 2019/08/09(Fri) 23時頃
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[今歩いている道は彼にとっては帰り道。 では僕にとっては? 僕にとっても、帰る場所になれたらいいのにと 幸せを手に入れたのに際限無く求める 子供の心をこっそり叱りつける。
例え僕にとって帰り道にならなくても、 彼が帰る道に寄り添えたらいい。
そう思えるまで心が豊かになったら、 彼に追いつけるだろうか。 彼が知らなかったオリュース>>189を 聞いては見たい当ててみたいと思う反面]
(198) pannda 2019/08/10(Sat) 01時頃
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[深く深くあなたに潜って偶然見つけられたら 良いなと願う僕がいる。 見つけた内容次第では僕は恥ずかしくて 浮上出来ない可能性があるとしても、 今はその可能性すら浮かんでいない。
ただ、2人で並んで歩くだけで幸せで 自分の絵が彼の家にあるだけで感じる 幸せがいっぱいで、入り込む余地もない]
(199) pannda 2019/08/10(Sat) 01時頃
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帰る場所、ですか。
良かった。 じゃあ、必ず此処へ帰って来てくれるんですね。
[錨となった絵が僕の絵で本当に良かった。 彼にとっては幾つかある止まり木の1つだったのかも しれない。ただ彼の故郷で実家だから特別な 止まり木なのかもしれないが『家』に変わったのなら] やっぱり僕もありがとう、ですね。
僕と同じ様に、グスタフさんを 待っている想いがある場所にしてくれて。
[そしてこの絵も、もう寂しくないはずだ。 孤独で待ち続ける必要はない。 新しく時間を過ごす絵が増える、はず]
(200) pannda 2019/08/10(Sat) 01時頃
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そんな緊張しなくても良いですよ。
グスタフさんが思った通りにしていいんですよ?
[汗を掻いたと言う手にハンカチを渡し、 彼の心の中に浮かび上がり、夜を走る色が 形になるまでじっと待っていた]
はい、はい、ええ。
[少しずつ言葉に、彼の中で光を放った 一筋が浮かび上がってくる。 その言葉に従う様に、パレットに絵の具を 少しずつ押し出して混ぜ合わせる]
(201) pannda 2019/08/10(Sat) 01時頃
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色って、一色で表現出来そうに見えて 難しいんですよ。
目を閉じると、真っ暗って言うけど、 物凄く濃い暗い緑や青や赤とかが 瞼の裏に浮かんだことはありませんか?
色んな色を少しずつ混ぜて行きますから。 グスタフさんが、これだと思った色が 出来たら教えてください。
[筆ではなく指が描いた一筋>>192 軌跡は見えた。 後は彼と同じ星を、僕も見たい。
混ぜ合わせる色に闇の色彩は無い。 青、緑、赤、白、金、少しずつ 混ぜ合わせ組み合わせ、彼の反応を確かめた]
(202) pannda 2019/08/10(Sat) 01時頃
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グスタフさん、あなたが見て。 僕が作った星です。
あなたの手で、この絵をオリュースの空に してください。
[2人でこの家に1年中降る流星の夜を作りましょう。 差し出した筆がたった一筋の糸を描くまで、 それから僕は一言も発することなく絵を見ていた。
新しい命を吹き込まれて、この家で彼の 幸福を祈り続ける星が生まれるのを]
(203) pannda 2019/08/10(Sat) 01時頃
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……お疲れ様でした。
本当に綺麗な流れ星ですね。
迷いの無い素直な線。 僕の目に残ります。
[迷いなくㇲッ、と流れた星は彼の想いを 反映してくれているはずだ。 とても良い絵だと素直に思えるこの絵は 2人だけの傑作になるだろう]
(204) pannda 2019/08/10(Sat) 01時頃
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[うわ、気障……と思うと同時に 格好いいと思ってしまった>>-1134は かなりの重症だ。
さっきから身体が火照って困る。 船乗りを見つけて興奮していた子供の頃の 分別のつかない感情の昂ぶりなんかじゃない。
グスタフが僕を帰る場所だと言ってくれたのが 嬉しくて嬉しくて涙腺が緩みそうになるのを 彼の胸に頭を押し付ける事で何とか隠し通そうとした。
僕も男だし、泣き顔とか見られたくないんだ。 些細過ぎるプライドだけど、意地だ]
(249) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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[でも、一言だけは誤魔化さずに、あなただけに 届けたくて、胸の中で一音一音を大切に しながら口にした。
言葉にしただけで、僕も、覚悟が改めて出来る。 親や大切な人の大事な時に間に合わない可能性、 知らずに過ぎてしまう可能性。 それを海へ連れて行く覚悟が彼にあるなら、 僕も全て承知で、彼を待つ覚悟を決めて。
彼の香りを細胞一片にまで吸い込んだ]
(250) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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良かった。 グスタフさんと、僕のオリュースは ここに、ここだけに、あるんです。
[星が一筋流れただけで感動の声を上げる姿>>233に 僕も繰り返す。 2人だけの空が生まれた事を喜んで、 握り締めた彼の手の温もりに、 また抱きしめて貰えるよう祈る]
(251) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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[繰り返される名前>>235 自分の名前にこんなに幸せを感じる効果があるなんて 思わなかった。 きっと彼に呼ばれるから、だから僕も呼び返す。 僕の感じる幸福を、あなたも感じて欲しい。
名前だけでも幸せで、完成したオリュースの星を 前にただただ笑っていたけれど、 画材を片付けている時に投げられた選択肢に 一瞬身体が強張ってから、目が泳ぐ]
(252) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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[いや、なんだろう。 承知の上で、離れたくない、全部あげると 言ったのは僕の方だけど。 ただ寝るだけ、になるだろうかと意識する。
どっちが、なんて選べるはずもない中、 急かす様に手を取られ抱きしめられて、 片付けが終わってないと抗議する気も失せた。
明日は画材の片付けが大変だと 頭の中で少しだけ考えてから、ぽいと追い出した。
今僕が頭に詰め込みたいのは彼の香りと彼の歴史。 この家に残る彼の歴史を些細な傷だって 思い出だって見逃したくない。
角に入る程小さかったグスタフを想像しては 微笑んで自分の背と比べたり、 書斎の本を見ながら、価値はセイルズさんなら 判るかなとか呟いたり]
(253) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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[案内してもらえばもらうほど。 生まれる、寂しさ。
此処からも離れたくないな、と 思ったらつい我儘を言っていた]
グスタフさん、もし。 もしでいいので、書斎とか使わない部屋が あったら一部屋貸してくれませんか?
僕の絵、屋根裏にあるんですけど、置く場所が 段々無くなって来て……。
アトリエとして貸してもらえませんか?
家賃も払いますし、 一応掃除くらいはしときますよ。
[彼のいない日々は多分寂しいから。 あなたが残る場所に留まりたい]
(254) pannda 2019/08/11(Sun) 08時半頃
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[ここに住んでも良い>>280 そう言われた途端、ビクッと肩が反応したが 流石にこの距離では誤魔化せないだろう。
1人暮らしは憧れていたが、 それを一足飛びに飛び越えた感じがする、が]
よく考えたら、この歳で1人暮らしもしてない 男ってどうかなって思うから。
来年、帰ってきたら。 此処に住みたいって言わせてください。
(283) pannda 2019/08/12(Mon) 00時頃
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[それまで家事スキルを上げておこう。 そして両親を説得しよう。
来年に向けての計画を胸の中で立てながら これは星に願う事じゃない、僕が自分で やらなきゃいけない事だ絵にちらりと 視線を投げただけで終わり]
グスタフさん、幾ら稼いでるんですか。 いや、本当に掃除くらいなら僕やります。
[だが家を維持する為に雇っているのが スイート・スチュワードとは驚いた>>281 綺麗に整頓され掃除されているはずだと 納得するだけじゃなく、高すぎるライバルのハードルに 母さんの家事スキルだけで太刀打ち出来るか 心配になったのは秘密だ]
(284) pannda 2019/08/12(Mon) 00時頃
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この傷、いつの間にか無くなってるのが ちょっと寂しいですね。
[彼が慈しんでいるのは家か、刻まれた記憶か 両方か。 柱を撫でる姿に、折角だから今の身長刻みましょう、 なんて彼を柱に招いたりして、止まった家の時間を 動き出させる。
時間を止めたまま保持するんじゃなくて 新しく動き出した時間をあなたと過ごしたい。 これはその記念の傷、そう呟いて]
(285) pannda 2019/08/12(Mon) 00時頃
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この家での記憶。 僕にとっては全部新しくて、グスタフさんと つながる大事な時間です。
[星を、朝日を、一緒にと記憶を共にしようと 誘う彼に否を唱える事はない。
嗚呼。
ただ、言っておかないといけない事がある。 思い出して告げる僕の顔は真っ赤だ]
(286) pannda 2019/08/12(Mon) 00時頃
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グスタフの傍で見る星も朝陽は、 すごく眩しくて、綺麗だと思います。
[2人で初めて見る朝陽はどんな色をして どんな風に見えるのか。 そして何より朝陽に照らされたあなたの横顔は 今まで以上に見惚れてしまう自信がある。 それは告げなかったけど、 2人で過ごす夜も2人で目覚める朝も どれだけ大切にすればいいか判らないくらい]
(287) pannda 2019/08/12(Mon) 00時頃
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[願い、ではあるけれど祈りでもある。 来年、また無事でお互い再会しようという祈り]
え……ちょっと相手が悪すぎるんですけど。 見違えすぎてまたスイート・スチュワードに 依頼することにならないよう頑張ります。
[我が家の様に思っていい、なんて嬉しい事 言ってくれるけど、またハードル上がったよと う゛う゛と唸らずにいられない。
それでも絶対に彼が返って来た時に 目を輝かせるような場所だけは作りたい]
(303) pannda 2019/08/12(Mon) 07時半頃
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[書斎には彼が見る事が、知る事が出来なかった オリュースのこれからの1年を描き溜めて 家中に飾っておこう。
それだけじゃなくて、日記みたいに。 彼だけのスケッチブックを買って ラフでもいいから、日々の僕の気持ちを 掻き留めておこう。
喜んでくれるかな、そんな事を考えているだけで 自然に笑みが浮かんでくる。
でもまず最初に描くのは、 もっと幸せにすると言ってくれたこの人の笑顔を もう一度描き直そう。
背景は……ああ、この天窓から落ちて来る 無数の星がいい]
(304) pannda 2019/08/12(Mon) 07時半頃
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……お゛ばよ゛う゛ござい゛ま゛ず……。
[僕を起こしたのは朝陽の眩しさじゃなくて 彼の声だと信じたい。
一瞬自分がどうしてここにいるのか、 此処はどこで、自分の身体がどうなっているのか 頭の中は空っぽだったけれど]
(305) pannda 2019/08/12(Mon) 07時半頃
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……おはようございます。
[彼の顔を間近で見れば、空っぽだった 頭も体も一気にいっぱいになって。 恥ずかしさでシーツと彼の胸に顔を埋めて 誤魔化す努力をしてみたが、効果の程はいかに。
しかし朝陽と彼の温もりに同時に満たされていると 気付けばおずおずと顔を上げ、 真っ赤な顔のままもう一度]
(306) pannda 2019/08/12(Mon) 07時半頃
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朝陽……本当に綺麗だぁ。
[この光も、描くと決めて蕩けた視線で光を見つめた**]
(307) pannda 2019/08/12(Mon) 07時半頃
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ー 夢を叶える夢 −
[太陽が海に落ちて来たのかと思うほど 熱い体に抱かれてあなたと言う海に沈む。 体の中の水分が全て沸騰して蒸発して。 残るのはあなたへの想いだけ。
そうやって記憶も思考も蒸発して もう一度僕と言う輪郭を作り上げている 束の間に見た夢がある。
料理をしている母さんの横で動画を撮る僕。
料理の基礎から学び、家庭料理を 食べさせてあげたいと一念発起したのは 良いが僕の文句ばかり動画には入っている]
(337) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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『ちょ、ちょっと母さん、色々雑過ぎない?
え、待ってよ。塩どれだけ入れたの? スパイスさっきと量違わない?』
[慌てふためく僕に、これだから初心者はと 鼻で笑われた。
『美味しいと言ってくれた量が丁度良い量なんだよ』
そう笑う母さんは経験則からで、多分正しい気が するけど、栄えある1頁目の母さんからの 教えはそれでいいのだろうか?
調理が終われば、動画をわざわざイラストに 描き起こし、1枚のスケッチブックに納めていた]
(338) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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[動画を見て自分なりに理解して描き起こすから 覚えるには丁度いい。 写真よりもイラストの方が味もあるし。
気に入った僕のレシピブックは少しずつ増えていく。 自分でも作って、帰って来た時に 美味しいって言ってくれるか想像して。
勿論自分でも味見するけど、 自信がない時は犠牲者と言う名の 友人を呼んだりもした。
そこでダメ出しをもらって訂正して]
(339) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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[掃除だって適当にしちゃダメだって 母さんから教わった。
そして、家から離れていく僕に気付いて 『人を好きになるって良いことね』って 笑ってくれた。
多分母さんは誰かまで気付いているんだろうけど、 それ以上は言わなくて、僕は恥ずかしさで 口籠ったままだった。
レシピブックを作っていない時は、 天窓から見た光景をひたすら描いていた。
雨の日も風が強い日も、目が痛くなるほど 眩しい海の煌めきも。 友達の笑顔も、初めての料理だって絵にしたさ]
(340) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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[どんどん溜まっていく絵は僕がオリュースで あなたがいない間に経験した全て。 あなたを待ち続けた証拠。
あなたが無事に元気で帰って来るって 信じているから積み上げた祈り。
1年で随分成長した僕を見て欲しい。
あなたを迎える為に、僕も元気だったし 料理だって掃除だって上手くなった。 絵だって自信があるよ。
街に僕の絵も増えたから、 一緒に歩いて自慢させてよ]
(341) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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[天窓を見上げた後、丘の上まで 駆け出して待ちきれずに海を臨む僕がいる。
そんな僕の輪郭が浮かぶ、夢を見た。
でもきっと夢じゃない。
これから僕が叶える夢、だ。 1年があっという間に過ぎてしまう あなたの為の、僕の為の、離れているけど 2人だけの時間の為に**]
(342) pannda 2019/08/12(Mon) 17時頃
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