140 Erwachen〜lost wing of Jade〜
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……千年の、時を経て。
[動きの遅い腕を、胸の前に掲げた。 狂戦士なりの、礼の構え。]
貴女と戦えたことに、感謝する。
[その姿が、灰のごとく崩れゆく。 己の力を爆発させ、間近で翡翠の力《オーラ》を受けたのだ。 無事で済む道理はなかった。]
(204) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[千年前。 《チ》の守護者に封じられる時、言われた言葉を思い出す。
戦闘以外でも、楽しいことはあるだろうと。 次に目覚める時に見つかればいいと。
それが、本心だったか単なる慰めだったか、今となっては知れないが。]
くっ、はははは。 結局我は、戦闘以外に楽しみを見い出せなんだが。
千年封じられた屈辱も、これで不問だ! フランク!我は、満足したぞ!!!!!!
[愉快そうに笑って。]
(206) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[―――――――散る。**]
(208) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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―異変―
[リィィィィィィィ……ン]
[雷神の姿が消えた後、地面に転がっていた黒槍は、大いなる力に耐え切れなかったかのように鳴動し、罅が入っていく。]
[ パキッ…… ]
[そして槍は砕けたが、内部から雷が溢れ出た。 雷はエネルギーの球体と化し、光を纏わりつかせながら、空へ還るかのように、上空へ駆け上がる。]
(217) 2014/11/18(Tue) 21時半頃
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[やがて、一筋の雷は、見た目に反して音もなく、静かに歴史書と記録の姫君、そして宝珠魔道士《ジュエリスナイト》の元へと落ちていく。]
[光は徐々に薄れ、その場に残されたのは一粒の石が柄にはまった短剣。
その石の名は天青石《セレスタイト》。 《ソラ》の守護者の力の一部。 本来ならば、後継者へと受け継がれるべき短剣は、トールがまっっったく次の守護者の選出をしていなかった為、その死を告げるべく、記録者の姫君の元へと降りたのだ。
或いは、勝負を預けたままにした謝罪を、歴史書に告げるように。 或いは、帰って来るように言われた約束を、代わりに果たすかのように。>>122
その短剣は、手にした者の望む形に変化するだろう。 《ソラ》の力は、三者の元へ。**]
(219) 2014/11/18(Tue) 21時半頃
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―千年前の些細な日常―
ハツ。 今日は、冷えるぞ。
[庭園を走り回る小さな影に、注意を促す。 一応注意だったのだが、それが注意とわかったかは定かではない。]
……ほら。雪だ。 これが初雪だ。貴殿と一緒だな。
[空中庭園は雪雲よりは低い位置にあり、普通に雪も降る。 ハツが来てから初めて降った雪を見て、呟いた。 雪など見慣れた物だったが、ハツが珍しそうに見ていたので、何とはなしに一緒に眺めていた。
些細すぎて、雷神も既に忘れていた記憶。**]
(223) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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