191 The wonderful world -7 days of MORI-
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[こちらの確認に彼(?)が頷くのが見えた>>@71 きゅる、と小さな音を立てて眼鏡のレンズが回る。
気がつけばその小さな両手にはメスと鉗子が握られていて。]
(あれを使うのか…)
[一見した限りでは、彼は(?)それ単体を 武器とした近接戦闘タイプには見えない。 勿論、見た目だけで判断してはいけないけれど。
となると、投擲などの遠距離型か、 あのメスと鉗子自体に何かしらの効果を付与するタイプか。]
[彼(?)が“星”を避けるように数歩後ずさりする。 同時に、クラゲのノイズが三体こちらに近づいてきたので]
(154) 2016/06/18(Sat) 16時半頃
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[銃の形に構えていた掌を解いて前方へ。 そのままクラゲ三匹を巻き込む形で光を撃ち込む。]
……っ。
[クラゲが三匹、風に溶けるようにして空中で霧散する。 それと同時、一瞬くらりと意識が遠のく。 なんとか踏ん張ったまま持ちこたえると]
『――ミームちゃん! あのサメをよろしく頼む!!』
[あの鮫に進路を妨害されると厄介だ。 そう言うが早いか、地面を蹴って一歩を踏み込む。
サメの妨害を除かれれば、そのまま彼までの距離をに詰める。 まだ能力の全貌は明らかになっていないが、ここは一気に距離を詰めて眼鏡を奪いに向かうだろうか。*]
(155) 2016/06/18(Sat) 16時半頃
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[――生き物は、目に鎧をつけることは出来ない。 ――だから、何かあれば、相手の目を狙え。
母に咎められて中断された父の知識も、 理を超越したそれには通用しないらしく、 まるで埃か何かのように空を舞った銃弾>>+95に、 僕は目を瞠ったことと思います。
けれど、それも数瞬の事。 はっきりとわかったのは、僕の攻撃―― 銃弾や斬撃といった、鱗に阻まれる力は、余り頼りに出来ないらしいということです。
けれど、幼馴染の力なら。 触れただけで、ノイズの動きを一瞬で止めることも出来る、それなら、或いは。 受け止めるでも、はじき返すでもなく、 吹き飛ばそうとした龍の姿に、僕は、そう思います。>>+94]
(+96) 2016/06/18(Sat) 17時頃
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……ルイ! 竜を、力を使って、殴りつけて!
[それを言おうが言うまいが、 きっと、幼馴染は、突っ込むことしか知らなかったでしょう。 一度目の息吹こそ避けはすれど、二撃目はそうもいかなかったかもしれません。
けれど、それが彼を吹き飛ばすことはありません。 幼馴染に追随するように動いていた兵>>+92が、 彼の身体を、後ろへと突き飛ばして、 代わりに、息吹を受けることとなったでしょうから。]
(+97) 2016/06/18(Sat) 17時頃
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[きっと、それは、龍が作り出した竜巻からも、彼を守ることに繋がったでしょうが、 巨大な龍の動きを受けた兵隊は、たまらず、床に転がることになったでしょう。
幸いにも、大きな損傷はなかったそれに、僕は息を吐いて、 もう一度、翅を纏って、龍の頭上へと飛び出していった幼馴染の助けになるよう、 3(1.喉2.口3.胴)に向けて、銃弾を撃ち込もうとしたでしょうか。*]
(+98) 2016/06/18(Sat) 17時頃
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[クラゲが溶ける>>155のを視認すれば、距離を保ちつつ、ばらりと宙にメスを8本ほど放ろう。 あまり距離を詰められては堪らない。だから。]
『おいかけろ』
[言うが否や、意志を持ったようにメスは動き出す。 4本は幾何の近く、空中に留まらせ、残りを2本ずつに分かれさせる。真っ直ぐに、二人に向けて追いかけるように、幾何に近づけまいと飛んでゆく。 打ち落とす事自体は困難ではないだろうが、一度地面に落ちたとしても、『接続』が外れるには至らない。再び浮かび上がって襲いに来るはずだ。三度ほど攻撃すれば動きは止まり、自動的に幾何の手元に戻って来るはずだ。]
[それでも私に近づいて、眼鏡を外さんと手が伸ばされたならば 空中に留まらせておいたメスが、上から腕目掛けて降って来るだろう*]
(@74) 2016/06/18(Sat) 17時頃
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童話作家 ネルは、メモを貼った。
2016/06/18(Sat) 17時頃
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[クラゲが光に溶けて消える>>@74 フラつく頭を軽く振って相手を見やれば、 いつのまにか、それまで手にしていたメスが数本、 その手元から離れていた。]
…。
[警戒は怠らない。 とはいえ、踏み込まなければ先には進めない。 そうして二歩三歩と距離を詰めれば――…空中に投げられた メスが此方に向かってくる。 此方と――…自分から見て後方にいるミームに、それぞれ二本。]
…っ。
[一瞬、揺らいだ。――…だけど]
(156) 2016/06/18(Sat) 17時半頃
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[此方に向かってきたメスを二本、“星”で撃ち落とす。
それを撃ち落とすこと自体は、 それほど難しいことではなかった。
だが、撃ち落としたメスが1 1.再び飛んできたことに気づいて回避した 23.飛んできたことに気づかず11.肩口/2.背に刺さる 45.ミームの黒が庇ってくれた]
(157) 2016/06/18(Sat) 17時半頃
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――…っ!!
[反射的に横に避けたところで後方から飛んできたメスが頬を掠める。]
…。
[ある意味、今までで一番ひやりとしたかもしれない。]
(手ごわいな…)
[そこから反転して再びこちらに向かってきたメスを撃ち落とす。 下手に動くのは危険だと、視界の端に幾何を外さないようにしなが此方に向かってくるメスを叩き落とす。 そうして何度か撃ち落としたところで、そのメスは彼(?)のところに戻る。>>@74]
(158) 2016/06/18(Sat) 17時半頃
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…。
[――今だ。 そう思ったのと同時に走り出す。 彼の手元に戻るまでは、あのメスは少なくとも此方に攻撃はしてこないはず。 そう踏んで彼の元にただ走る。]
[そうして、彼のところに走ったところで――…2 1.咄嗟に反対側の手を差し出して庇う。 2.直撃するメスに構わず手を伸ばす。 3.ミームの黒がry]
(159) 2016/06/18(Sat) 18時頃
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―――…っ!!
[右腕に激痛と熱せられた鉄の棒でも押しつけられたような熱さが走る。 視線をそちらに深々と刺さったメスが4本、自分の腕に刺さっているのが見えて。 言葉にならない痛みに一瞬その動きが鈍る。]
……っ!
[それでも、こんなところで負けるわけにはいかない。 右腕にメスを生やしたまま、咄嗟に反対側の手を伸ばして彼の眼鏡を奪おうとする。*]
(160) 2016/06/18(Sat) 18時頃
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[ ド ォ ォ ン ッ !!!>>@67]
[びく、と知らず肩が跳ねた。 咄嗟に耳をふさいで、 うっかり壁が揺らいでしまわないよう気を張り詰めた。
卯月はどうしていただろう。 一瞬でも隠れ場所に迷うようなら 迷わず、また俺の作った壁に招いていただろうが。]
(161) 2016/06/18(Sat) 18時頃
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[やがて爆風が過ぎ去り、 びりびりと地の震えが収まった頃。
壁を取り去って、死神がいた場所を確認する。 ごとん、と重い金属音が響いた。
爆風でつくりあげた”フック”は散っており 落ちていたのは俺が見たこともないような武器だ。 あれは盾、だろうか。剣の様なものがついている。
恐らくはあれで防いだのだろうが 彼の服の端々は焦げていたから、 少しはダメージがあったのかもしれない。
……まだ来られたらどうする、と痛むからだを奮い立たせ 何とかタワーへ向かう算段を立てていたところ
ぽつん、と落ちた言葉は 先ほどの戦いに狂ったようなものではなく 俺はきょとんと目を見開く事になる。]
(162) 2016/06/18(Sat) 18時頃
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……いい、のか。
[これも連日のサブミッションの様なものだったのだろうか。 行っていいと言われて、いやだというはずもなく>>@69 むしろ次の言葉に背筋が寒くなった>>@70]
はは、勘弁してくれ 串刺しにされて喜ぶ趣味はない
[人間を串焼きにしたらうまいのだろうか。 とズレた感想を現実逃避のように抱いて 卯月と共にタワーへ向かおうとする。]
(163) 2016/06/18(Sat) 18時頃
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「ミッション、がんばって、ね?」
―― ああ。 お前も ……なんだ、 元気でな
[最終日のミッション。 クリアできてもできなくても、多分、 彼が追ってこなければ、 参加者として会うのはこれで最後になるだろうから。 (その”いのち”の仕組みを知らない俺だから) 少し考えて、浮かんだのはそんな言葉だった。
生きる事を願われた死神へ微笑を返し、 卯月に「行こう」と促して ――俺と卯月はタワーへと駆けていっただろう。*]
(164) 2016/06/18(Sat) 18時頃
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[>>+97息吹を肩代わりした兵隊の働きで、翅の少年を撃ち落とすことはできませんでした。 やはり、手数こそが戦闘においては大事だということだったかもしれません。
>>+98再び撃ち込まれた銃弾を、胴で受け、弾きます。 鱗に包まれていない部位といえど、単純に皮膚の硬さには分があります。 ただの物理的な破壊はものともしない――とは、思うのですが。
いかんせん、“龍”のような大きな姿になるのは、多少の負担もありますので。 防御に集中していると反応が遅れてしまいがちになります。]
優れた連携であることは認めます。 しかし、近付けさせはしません。
[再び頭上へと飛び込んで来た少年を撃ち落とすように、 さらにその頭上に雷雲を作り出して、ゴロゴロという雷鳴の後に、 凄まじい稲光が、天より降るでしょう。]
(+99) 2016/06/18(Sat) 19時頃
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[それは雷鳴を聞いて警戒すれば十分に避けられるものですが、 その一瞬で作り出した隙に、“龍”は地上へと落ち、その姿をぐにゃりと変えていくでしょう。]
そちらの貴方。 今はどのような気分でしょうか。
[変化する姿の中から、僕は問いかけます。 兵隊を操る幻想の主に。]
僕に挑むということは、生き返りたいということでしょう。 何を望んで、生き返ろうと思うのか。 お聞かせくださいますか。
[どのような返事が返ってくるのか、興味を膨らませながら。 僕が形作る次なる姿は、九尾を従えた“妖狐”。 その9つの尾の先端に灯る青い炎を、ゆらり、蠢かせて。
小さな青い火の玉の1連撃を、彼に向かって撃ち込みましょう。*]
(+100) 2016/06/18(Sat) 19時頃
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……。
[メスを片腕に受け、苦痛に顔を歪めながらもこちらに伸ばされるもう一本の手。 戻って来るメスは間に合わないであろう。然しながら、まだ手に獲物はあるわけで。 その手を妨害するように鉗子を突き出して、何とか距離を取らんと――
――尤も、彼の手が眼鏡に触れてしまえば、あっさりとそれは幾何の顔から外れるのだろうけれども*]
(@75) 2016/06/18(Sat) 19時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2016/06/18(Sat) 19時頃
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[女の子みたいとか>>2:188。 天使みたいだとか>>3:383。 お人形さんみたいだとか>>3:361。
ずっと、ずっと言われ続けてきた、まだRGで生きていた頃。 ずっと、ずっと、そう在ることだけを望まれ、願われ続けていた。
僕は、ただしく、違いなく、あのひとたちの装飾品だった]
(@76) 2016/06/18(Sat) 19時半頃
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―むかしばなし―
[礼沢紗音は見目に恵まれた。 絹のように指通しがよく柔らかな金髪。 くすみのない白い肌。 曇りのない透き通る碧眼。
自分の子どもを天使みたい、お人形さんみたいって 愛でる親っていうのはまぁ、一定の割合でいるらしいけど 僕の両親は本当にそう思ったのか、周りにそう思わせたかったのか、両方か、知らないけど 僕のことを、まさしくお人形さんみたいに育てた。
綺麗なお洋服を着せて、香りのいい香水をつけて、 お高いオイルを髪に塗って、肌の手入れを入念に施して、 可愛らしい椅子にちょこんと腰掛けさせて、 汚い言葉を口にせず、乱暴なこともせず、 反抗することもなく、自分の意思を述べることもなく 言葉を発することもなく、必要以上の食事を摂ることもなく ただ最低限の呼吸と瞬きを繰り返すだけの、お人形。]
(@77) 2016/06/18(Sat) 19時半頃
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[そうして完璧な僕を、いろんな人に見せびらかして 両親の自己満足や承認欲を満たすだけの、装飾品。 僕は、そういう人生で。
そんな僕の人生は、何の変化も訪れることなく。 家に入ってきた強盗だかなんだかに殺されて、 礼沢紗音の人生は、一度、あっけなく、 此れ以上ないほどつまらなく終わった。の、だと思う]
(@78) 2016/06/18(Sat) 19時半頃
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[そんな僕がどうして死神のゲームに選ばれたのかは。 生き返りの報酬なんてちっとも魅力的に感じない僕が どうして参加者に選ばれたのか、今でも分からない。
当時はペアを組むこともしないで、まぁいいやって バケモノに殺されるなり何なり、別にいいやって思ってたけど。 そこで参加してたひとに、殆ど強制的にペアを組まされて 僕はなんでか、いつのまにか、ミッションに挑んでいたんだ。
そこでパートナーになったひとを、僕は、 おにーさん、って、何時も呼んでいた。]
(@79) 2016/06/18(Sat) 19時半頃
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[おにーさんはなんていうかはちゃめちゃな人で、 すごく楽しそうにノイズをぶっ飛ばすわ死神と戦うわ、 かと思えば唐突に頼んでもないのにクレープを奢ってくれたり 初めてゲームセンターとかいうところに連れて行ってくれたり というか僕にとって、家以外はなんでも初めての場所だから とにかく初めての場所へ僕を沢山連れ回して、初めてを沢山させてくれた。
なんでこんなことするの、って訊いたら 「どうせならめいっぱい楽しんだもん勝ちだろ」って、 とにかく何かを楽しむことに全力の注いでるひとだった。
そんな僕たちは、最終日前でノイズに敗れた。 二人とも大分疲労してて、僕は制限がかかってる状態で、 だから多分、どうしようもできなかったんだよね。
そんな僕たちに、死神が降りてきて言ったんだ。 「死神になる気はないか」って]
(@80) 2016/06/18(Sat) 19時半頃
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[おにーさんは楽しみながらでもすごく頑張ってたし、死神としてでも生きたいかなって思ったら 「俺はもう十分人生楽しんだからいいや」って、 死神としての生も断って。眠りを望んだ。
お前は、って訊かれて、僕はどうせ生き返りたいと思わないし じゃあ僕も、って答えは、おにーさんに阻まれたんだ。
「お前は生きなきゃ駄目だ」 「お前は礼沢紗音として、ほかの誰でもない礼沢紗音として」 「つまんなかった礼沢紗音の人生を、もう一度、楽しみ直せ」
そう告げる声が、あんまりにも真剣で、まっすぐで、 どうしておにーさんがそんなことを、なんてことも訊けずに、 眠りを選んだおにーさんが光に溶けていくのをただ、見送っていたんだ]
(@81) 2016/06/18(Sat) 19時半頃
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―礼沢紗音のエントリー料―
[さて、礼沢紗音は都合よく思いだすことはないが。 彼には、彼に似ても似つかぬ兄がいた。 弟にお人形を強いる両親に反発し、これでもかと喧嘩やら非行に走り、 お人形を望まれた弟を勝手に連れ出して、両親曰く下らない俗物が溢れる外の世界の楽しみを教える兄がいた。
無色で、何の感情も抱かない日常のなかで、 唯一色と刺激を、生を与えてくれた存在。 それ以外、礼沢紗音にはそれ以外何もなかったのだから、 エントリー料になるのは必然でしかなかっただろう。
両親が不在の日、家に忍び込んだ強盗をみつけ 弟を庇おうとしたものの、結果共に殺された兄のことを、 エントリー料としてその全ての記憶を奪われた紗音が 都合よく思いだす日など、永遠に、来ない]
(@82) 2016/06/18(Sat) 19時半頃
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―――……わか、ったよ おにーさん
[光に溶けて消えたおにーさんを見送って、僕は。 この日初めて、理由も分からず、だけれど初めて、 美しいと言われ続けていた青のガラス玉から、ころり、 訳も分からず透明な雫を零して。
きっとそんなことは、前にも先にも、これっきり*]
(@83) 2016/06/18(Sat) 19時半頃
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―現在・クロネコ像―
[「元気でな」>>164なんて、 いわれたのは初めてじゃないかな。って考えて、 ああ違う、おにーさんとの別れ際にも言われたなって思いだす。 うん、僕は元気でいるよ。ずっと。人生を楽しんでるよ。 だってそう、願われたから。僕は色んな方法で叶え続ける。
叶え続けたいんだ。あのひとの最後の願いを。 残し続けたいんだ。あのひとの生きた軌跡を。
だから僕は、戦うときだけはいつも、おにーさんの真似をする。 だって、そうやって戦ってるおにーさんは、楽しそうだったし。 そのおにーさんが人生を楽しんでいたなら、同じことをすれば、僕にも少しでも人生を楽しむってことが出来るだろうから。
駆けていく二人の背中を、消えてなくなるまで見送る。 君たちは、君たち自身で生きたいと思えているのかな。 僕と同じように、誰かに生きてと願われたかな。 おにーさんと同じように、生きろと願える誰かがいるかな。]
(@84) 2016/06/18(Sat) 20時頃
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……君たちの人生が、楽しいものだと、いいね。
[君たちが歩んできた人生は、楽しくないと言っていたから。 生き返りの権利を掴んだ後、歩む人生が。 もしくは、夢半ばに挫け死神として生きる人生が。 あるいは、このゲームの中でのみ歩んだ、 七日間ぽっちの、あるいはそれ未満の人生が。
君たちだけじゃなくても、てるさんや甥っこさんも。 絵本、みせてくれなかったけど、君たちも。 記憶に空白を大切と言った、これから挑むと言った、君たちも、 僕が出会っていない参加者、みんな。
君たちの歩んだ道が、歩む道が、楽しいものだと、いいね**]
(@85) 2016/06/18(Sat) 20時頃
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[伸ばした左手は、 同じく此方に伸ばされた鉗子に阻まれる>>@75]
…っ
[払われた左手と共に一歩、後ろに下がれば、 相手も同じように距離をとる。]
…。
[右手を伝わる赤色の熱。 熱さ以外の感覚が無くて…まずいな、と内心独りごちる]
(心配、掛けたくなかったんだけど……)
[どちらにせよ、この場で右腕は使えない。 そして相手までの距離は数歩。 両足が無事なのが幸いといったところか。]
(165) 2016/06/18(Sat) 20時半頃
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[浅くなっていた息を整える。 今の状態も、多分長くはない。短期決戦が一番望ましい。]
[再び歩を踏み出すと彼の懐めがけて駆け出す。 メスが飛んでくれば、光でとっさに払いのけ――そうして、彼の眼前に手を差し伸べようと――したところで、低く屈んで体勢を落とす。 そのまま、低い位置から彼の顔にかけられた眼鏡に左手を伸ばした。
――触れた瞬間、重そうに見えたその眼鏡はあっさりと、 この手に収まってしまったのだけれど>>@75*]
(166) 2016/06/18(Sat) 20時半頃
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