18 Orpheé aux Enfers
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― メインホール ―
…………――――
〔笑いを零されて僕も照れ笑いを返しながら 緩くはねる髪を数度かいた。
握られた手を握り返す。 お互いの手を痛めない強さで。 お礼の言葉には僕はゆるく首を振りながら。 何時も、助けてくれる。 優しくしてくれるのはサイラスだから。
ただ、僕は帽子姿を探して……見かければ 一つ、頭を下げた。〕
(279) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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〔練習室Cには既に楽器ケースと荷物は 僕の分しかなかった。
楽器ケースに相棒をしまい背負い込む。 荷物は冬服な分ちょっと多いけど サイラスが手伝ってくれたから重くないまま バーナバス副部長に交換してもらった部屋Fに 行ったことはないけれど、説明頼りに向かう〕
〔向かった先には、 まだバーナバスの荷物はあっただろうか? 見知らぬ部屋だけれど、 見知った……それもサイラスと一緒になれて 僕はほっと息を吐きながら荷物を部屋に置いた〕
(280) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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−合宿棟・屋上−
[安いライターの着火音が鳴る。 身体の中で沸騰しかかった熱を、そして体温を下げる為に、煙草は随分と役に立つ気がした。
屋上は喫煙スペースではない。 けれども、喫煙スペースの閉鎖的な空気に自分の肺を押し込めることは、できなかった。
夏の風が頬に優しく触れる。 前髪を掻き上げ、煙を含んだ息を吐き出した。]
……彼らは、まるで俺とは違う生き物みたいだ。
(@39) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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[慌ててヤニクがラルフへ楽譜を渡すのには首を傾いだ。 北の学生たちが吹くものとは別なんだろうかと少し気になりはしたけれど、口出しはせずにただ居心地の悪さを感じて先にホールを出て待っていた。 部屋へ楽器を置いて、食堂へ向かう]
昼ごはん食べそびれた人も居たらしいですから。 ……多めに注文したらしいですが、足りるかどうか。
[そうこう言う間に食堂へたどり着く。 時間を指定していたピザは届いたばかりで、熱々。 先に届いていたオードブル等は大型の冷蔵庫のなか。 皿を並べて人数分のコップを出してと準備をしながら向けられた会話に答え、苦笑いを浮かべてラルフを振り返り、その表情に瞬きを一つ]
癖になりますよ。
(281) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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[三々五々散っていく人々。 しかし自分は急ぐことなく楽器を片付けていた]
あ、そういえば。 さっき練習を見ていた人がいらっしゃいましたけど、 音楽科の教授かなにか・・・?
[傍にいた大学生に練習を見ていた教員と思しき人物のことを尋ねる。 返答は教員ではあるが、教育心理学の講師だと]
はあ。教育心理学の先生。
[ちょっと不意を突かれた感じになったけど、 言い得て妙、なんとなく言われてみればそういう雰囲気ではあったかもと]
教育心理学・・・難しそうですねえ。
[眉を下げ、肩をすくめながらも、 音楽を職業にする一つの道として教育もあるのだと、 その時にはじめて意識した]
(282) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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ヤニクは、ぐう、とおなかが鳴って、昼食を食べていないことに今更気付いた。
2010/09/05(Sun) 23時半頃
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−個室A−
っはー、つっかれたー。
[思ったよりも疲れていたらしい。 寝皺があるほうは明らかにヤニクが使っているっぽいので、 自分はもう一つのほうのベッドに腰掛ける。 楽器を置いて、ごろりと転がれば、まあまあ落ち着くこともできそうだ。 それに、同室の相手がヤニクと解れば気心も知れている]
ご飯の前に一眠りーってしたいとこなんだけどな。
[ベネットに連れて行かれたラルフを思い出しつつ、 寝てたら都合よくヤニクが起こしてくれないかな、なんて。 このまま制服でいるのも気分的によろしくないので、 Tシャツとジャージに着替える。何と言う快適さ]
(283) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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― F部屋 ―
[持っていた彼の分の荷物を、 「此処で良いかな」と確認しつつ部屋に置いて。 身軽になれば、自分のベッドにぼすりとうつ伏せに沈み込む]
着いたー。疲れたー。 ―――――――……今日も一日、お疲れ様っ。
[子供みたいに楽しそうに足を軽くぱたぱたさせてみたり。 寝転がってシーツの上に顔を預けたまま、 やがてセシルの方へ視線を向けた]
………………………。
[少しだけ、真面目な表情になる]
いつでも、大丈夫、だからね。
[穏やかにそれだけ告げて、少しの間だけ目を閉じる]
(284) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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[昼ごはんと聞けば、自分もそう言えば満足に食べていないことを思い出す。 燃費が悪いわけではないし、今はあまり食欲も無い]
盛り付けってことは、何かデリバリー的なものですよね? 北校生は結構食べると思うし、大丈夫かな。
[ヤニクとカルヴィンには失礼ながら少食な印象は皆無だった。 まさか遠慮を知らず、他人が食べる分までは食べないとは信じたい。 食堂に辿り着けば、答えを聞かずとも、ピザや鮨、オードブルが姿を現す。 手伝いと言っても、手際のいいベネットがほとんど行ってくれる横で、指示に従うのみ]
……え?あぁ…。すみません。最近、確かに癖になってますね。
[癖と言われて、最初は何を言われたのか気付かず。 相手の表情を見れば、ようやく自分の表情のことかと思い至る。 無理にでも笑おうと僅か口角を上げた]
(285) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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[音楽家になることだけが音楽を続ける道ではない。 それは、ひたすらに奏者として進学を考えていた身には結構鮮烈だった。
まあ、と言っても自分が教鞭をとる姿なんて さっぱり想像も出来なかったのだけど、でも]
今度会ったら話聞いてみようかな。
[プロ奏者として成り立たせていくことの難しさは聞いている。 道は、たくさん選択肢があるに越した事はない]
(286) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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カルヴィンは、ベッドの上でゴロゴロゴロ。
2010/09/05(Sun) 23時半頃
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―食堂―
今日は皆さんとの親睦会も兼ねてますから、豪勢ですよ。 明日からはこんな楽じゃないと思いますけど。
[微笑みを浮かべて、手際よく料理を並べていく。 指示通りに動いてくれるから、準備はあっという間だ。 ラルフの顔が引き攣ったような笑い方に見えて、思わず噴出した]
……無理はしなくていいですからね?
(287) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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ベネットは、換気の為窓の開いた食堂から料理のいいにおいが何処まで広がるのかは謎。
2010/09/05(Sun) 23時半頃
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― F部屋 ― 〔部屋に来る途中、本当にこれで良いのかなとか けれど、選択に何か言うことも 手を離すことも出来ない身勝手な自分を思いながら ……その、手の暖かさと視線の優しさに甘えて…〕
〔荷物を置いてもらえれば、僕は 口パクで”ありがとう”と紡ぐ。
サイラスが寝台の上で子供のように パタパタしているのには、つい、笑みを零して。
ただ、視線がこちらに届くと、 僕の心臓が、一度早くなる。〕
………―――
(288) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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〔告げられた言葉に、僕は自分の寝台ではなく サイラスの寝台に腰掛けて その眼を閉じる頭を一度撫でた後、 背へと手を走らせて綴る〕
”……じゃぁ、今……聞いて、貰おうかな……”
〔決心から遅くなればなるほど気持ちは鈍るから。 そう綴ってから、僕は携帯を取り出した〕
(289) 2010/09/05(Sun) 23時半頃
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−屋上−
[煙る灰色の息と混じるように、階下から料理の匂いがやってくる。]
いっそ彼らが人間じゃない何かなら納得いくんだけどなぁ…… 飯を食ってフツーに呼吸してるってのが不思議でたまらん。
[誰も居ないことを良いことに、口調も表情も、講師の時とは異なる「素」のそれに戻る。
ひとつ呼吸を大きく吐くと、床に煙草の先をぐりぐりと押し当てて火を揉み消し、吸い殻をズボンのポケットに入れる。そして、研究室に帰ろうと、屋上から階下に繋がる階段へと足を向けた。]
(@40) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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[楽器をしまって、練習室を出る。 空腹に気付いてから、せかすように腹が鳴っていた]
こんな時はウルトラサイダー! ダーッシュ!
[楽器のケースを背負って、合宿所から売店へ走る。 自販機でいつもの一品を手に入れて、合宿所へ戻ろうとした。 プルタブを開けて、サイダーを飲む。 顔が上を向いて、合宿所の屋上と人影>>@39が視界に入った]
・・・煙草吸ってる? でも、副部長さんじゃないっぽいなあ。
[それが噂の講師とは気付かぬまま歩き続ける。 合宿所にさらに近づけばいい匂いが鼻腔をくすぐる。
サイダーでは物足りぬといわんばかりに腹の虫が一際大きく鳴りやがった]
(290) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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― F部屋 ―
[眼を閉じたままだが、相手が近づいてくるのが音で何となく分かる。 ぎし、と寝台の沈む音に続いて、頭に落ちてくる温かい手のひらの感触]
うん。
[綴られた言葉に静かに頷く。 伏し目がちに開かれた瞳は、やがて彼の顔を見上げた]
(291) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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―食堂― [音大だから、普段の食事も豪勢なのかなとかお皿を並べながら思う。 音大=金持ちの図式は彼の中では決して崩れそうにない。 もっとも食事についての間違いはすぐにベネットの言葉で訂正される]
あぁ、やっぱりそうですよね。 きっとうちの後輩達も喜ぶと思います。
[喜んで食べるだろうなとそんなことを想いながら、料理を並べるのを手伝う]
明日からの食事は…ええと、どうなるんでしょう?
[まさか、自炊ってことはないだろうと思いながら、ベネットに問いかける。 相手に噴出されて、自分がようやく変な表情をしていたことに気付く。 戸惑いながらも、しばらくどういった表情を浮かべるかを考え、結局真顔に落ち着くしかなかった]
ええと、ちょっと心配な後輩がいるんで、様子見てきます。
[やがて準備を終えて、話も終われば、そう声をかける。 先ずは後輩2人が同室になってる部屋を覗くつもりだった]
(292) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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―食堂―
明日からは自炊ですよ?
[当然のように答えた。様子を見てくるというラルフが出て行くのを見送って]
――…さて。 皆さんには楽器を片付けたら食堂に来いと言ったはずですが
[左程時間もかからずに用意が終わってしまった。 本当は、先着数名にも手伝ってもらおうと思ったのに]
何をしていらっしゃるんでしょうね。 料理が冷めてしまいます。
[高校生達より、オケの皆のが到着は早いかもしれない。 何処かのイアンとか、腹を押さえて入ってきそうなものだけれど]
あ。 そういえば先生はもう帰ってしまったかな
(293) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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― F部屋 ―
『僕が、チェロを先生のところに行って レッスン受けているのは、サイラスも知ってるよね。』 〔エスカレーターとはいえ、学校だけ、 独学だけでは上達に限度がある。
だから、数多くの生徒は、個別に先生について レッスンを受けていて、僕も例外ではない。 両親が友人の伝手でチェロ奏者に 僕を連れて行ってくれたのがまだ、とても小さな頃。 その頃からの先生に、その頃からの誼で 普通のサラリーマンな両親故に高額じゃない レッスン料で手を打ってもらい 今でもレッスンを受けている僕〕 〔見上げてくる視線に ……続く文字を打ち込むのに指が震える。〕
(294) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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ベネットは、携帯を取り出して、高速メール。
2010/09/06(Mon) 00時頃
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― エントランス→部屋A ―
[サイダーの缶を片手にエントランスへ。 食事の匂いはここにも漂っているだろうか。 鳴る腹を押さえつけながら楽器を自室に置くために上の階へと]
やー腹減った腹減った。
[気を抜いて崩した言葉を言いながら部屋へ入る。 カルヴィンがいてもいなくてもきっとその調子は同じだろう]
(295) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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−合宿棟・入口−
[髪に、指先に、そして舌の上に煙草の臭いを纏わせ、音楽のことなど何も知らぬ講師は、合宿棟から出ようとしていた。が……]
……どうしました?
[ソーダを片手に元気良く空腹を引きずった高校生の姿を見つけて、軽く会釈をする。]
(@41) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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― ちょっと前、エントランス ―
あっ。
[講師だと教えてもらっていたその人とばったり蜂合わせして ぺこりと頭を下げた]
練習のあとで、お腹空いちゃって。
[ははは、と少し眉を下げたまま笑う。 ぐう、とまたお腹が鳴った]
(296) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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>>296
そうですか。
[目を丸くして答える。 さっきまで人間には見えないように感じられた音楽を奏でる一人だった彼が、無邪気な様子で腹を空かせているのが、少しだけ奇妙に感じられた。]
そういえば、先ほどは素晴らしい演奏を聴かせていただき、ありがとうございました。 ……とはいえ、僕が勝手に練習の場にお邪魔しただけですけれども。
それでも、とてもびっくりしました。 高校生であれだけの演奏ができる……いいえ。ベネットさんが高校生とはいえ侮ってはいけない、とおっしゃっていましたけれど……それは本当だったんですね。
[緩やかに微笑んだ。]
(@42) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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―食堂→部屋A―
え……?
[自炊だと聞けば、驚いたように瞳を瞬く。 冗談を言う人ではなさそうだけど、冗談であって欲しいと思った。 音大に来るような人が、音楽を志している男子高校生が、自炊なんてできるの?と思う。自分も多少ならばできないことはないが、料理が得意と言えるほどの腕前ではない]
ええと……冷めないうちに呼んできますね。
[自炊云々に関しては考えることを放棄した模様で。 ベネットに頭を下げると、食堂を後にする]
……多分、部屋に先ず帰ってるかな。
[部屋割は頭に入っている。だから、先ずは部屋Aまで行き、ノックをしてみる]
ヤニク、カルヴィン、いるー?
[周囲の迷惑にならないよう多少音量は調整しながら、扉越しに声をかけた]
(297) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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[相手の問いかけに、一度こくりと首を縦に振り]
確か、ずっと昔から同じ先生に教えて貰っているんだよね。
[相槌を打ちながら、彼が昔教えてくれた話を思い出す。 幼いころから世話になっている先生で、 その相手のことを慕っているのだと。 そんな風に彼は語ってくれていた気がする。
当時の彼の様子を思い出せば、何となく微笑ましい気分になるのだが]
…………………。
[かちかちと、打ち込まれた続きの文字。 決して長くはないようだった。
直接画面を見せることなく、セシルは携帯電話を寝台に放り投げた。 僕は少しだけ困ったような、そして心配そうな視線を彼に向けた後、起き上がってその電話を手に取った]
(298) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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〔短い分を打ち込み携帯を放って 寝台の上で体育すわりをしながら
返る言葉に僕は頷いた。 ……今でも、先生の音を尊敬している。
僕は自分の膝に顔を埋めながら 目線は僕の携帯を手に取る サイラスの行動を追っていた〕
(299) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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[たかだか練習―それも、あんなスタートが不安だらけのを聞いて ありがとうと言われたことが以外で、数秒目の前の講師の顔を見つめてしまった]
あ、いえ、俺・・・僕なんてぜんぜん追い付けてないですし、 最初の方なんて酷いとしか言いようがなくて。 敵わないなあって弾きながら考えてました。
事前練習もしないでいきなり合奏に行っちゃった 自分が悪いんですけどね。
[最後の暴露はここだけの話ですよ、というトーンの低めの声。 どこで聞かれてるかわからない]
そういえば、教育心理学の先生・・・なんですよね? その、教育心理学って、どんなのなんですか?
[はじめて聞いた分野に抱いた好奇心には逆らえず、 問いかけて、講師の顔を見た]
(300) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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スティーブンは、ポケットに入っている携帯電話が震えるのを感じて、それを手に取った。
2010/09/06(Mon) 00時半頃
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- 大練習室 -
[プラスチックの鳥は羽ばたいた。 その度自分が他へと発したものと同じような声―ともすればそれよりも遠慮の無い罵声―が指揮者から降り注ぐ。 つまらん。くだらん。色が無い。無機質だ。 注がれる言葉は嫌でも自身が判っているものだった。 “贋物の演奏”は誰の心にも感動など生まなかっただろう。 印象にさえ残ったか奇しかった。
全体練習を終えると、先ほど口出ししていたのも嘘のように。 ヘラヘラとしたいつもの調子に戻っていた。
緩く片付け、椅子に座ったまま。 疎らに部屋を出るメンバーたちを見送っていく。]
(301) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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>>300 [低いトーンの声は、微かに微笑んで受け流す。延長すべき類の話ではないのだろうから。]
教育心理学とは何か……ですか。 幅広いものなので、一口に説明するのは難しいですけれども。まあ、あれです。主に教育現場……特に学校における心理学が中心になりますかね。
僕の専門は、教育現場におけるカウンセリングの役割という領域です。ここの付属校で、研究やカウンセリングをやっています。
けれど……まあ、なかなか世の中はうまくいかないらしくて。 音大で講師をやっているくらいですから、僕の今の仕事は「教員免許取得」の為に必要な授業を教えることが中心ですけれどもね。
(@43) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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ベネットは、窓際に腰掛けて外を見ている。
2010/09/06(Mon) 00時半頃
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[扉を叩いてもすぐには反応がない。 そもそもここにいないのかなぁとか思うが、それならどこに?とも思う。 まさか全体練習後に、夕食だと聞きながら、練習室には向かってないと思うし…と首を傾げる。 食堂には来ていないし、すれ違ってもいない。2人してどこかに行ってるのだろうか?]
ヤニク―、カルヴィン―、いないのー?
[先ほどよりはやや大きめに部屋の扉をノックする。 周囲には人気がなく静かなこともあり、ノックの音が響くのが少し楽しい。 こんこんと叩く音にも僅かなリズムを付けてみたり、強弱を付けてみたり、寝てるとしたら嫌がらせにも近いことを無意識にしてみる。
やがてもしもヤニクが楽器を置きに戻るのであればそれが早いか、あるいはカルヴィンが起きるのが早いか。 夕食の準備が整っていることを告げて、遅れないよう*食堂に向かった*]
(302) 2010/09/06(Mon) 01時頃
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学校における心理学・・・? つまり、不登校とかいじめとかですかね?
[言葉から想像した物を口にしてみる。 カウンセリングと聞けば、ちょっと苦手かもと思ったのだが]
教員免許?
[それこそまさにさっき気付いたばかりの新しい選択肢。 取得のためにと聞けば表情に好奇心が見え隠れする。
・・・が]
教員免許って、例えば・・・・・・
[いいかけて止めた。 ぐうううう、と腹の虫が騒ぎ立てているからだ。 おとはきっと、講師の耳にも届いたか]
(303) 2010/09/06(Mon) 01時頃
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