278 冷たい校舎村8
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―― 現在:病院前 ――
寝起きだったからだよ!
[ 肝座ってんな。>>+100 褒められたけど、実情はそんなものじゃない。 そういうことにしておけばいいのに、正直に白状した。 緊張しながら朝ごはん食べるなんて美味しくないし。 その結果一口かじっただけで朝ごはん終了したけど ]
僕は6階までと、あと地下は見たけど、 体育館が増えたらしいっていうのは見てないな。
[ 見に行った方がよかったのかなあ、と誠香は思う。 天井や壁のインクの意味が分からなくて、 ただ閉口しただけだったけれど、 そういえば、紫織はCG研だった。 チラシのデザイン、アドバイス貰ったじゃないか。 インクと縁のあるのは、紫織だった ]
(+113) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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褒めてるって! ナチュラルにフォローとか 気遣いの言葉が出るってこと。 委員長だなって思っただけだよ。
[ 褒められてる気がしなかったらしいので、 解説を添えた。 誠香はこんな嘘はつかない。 もっと取り返しのつかない嘘はついてるけど。 そんな誠香に、紫織を嘘つきと責めたりなんて できるわけもない ]
連城はほんといいやつだよなー……。
[ 自分は大丈夫だと言ってた、という連城の話に、 誠香はそんな感想をこぼす。 そう、連城は情に厚くて健全な空気が出ていて、 だから誠香だってさらっと聞けたのだった ]
(+114) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ 怜との関係を褒められるのは、 なんだか妙にむずむずする。 なんというか、阿東に裏がなく、 純粋に褒めてくれている感じがするのが分かるから、 余計に。 そんな大層なものじゃないのになあ、と思うわけで ]
んー……氷室は、向こうから僕に聞いてきたんだよ。 校舎の様子がおかしいってなって、割とすぐくらいに。 氷室は結構最初の頃から、あのメールの送り主を 探そうとしてたから。
別にそんな大層なことしてないよ。 ふつーに友達付き合いしてるだけ。 友達なんだから当たり前じゃん。
[ 謙遜でもなんでもなく誠香はそう言ったけど、 続く言葉で阿東の顔を曇らせてしまった。 ごめんなさい。とは正直思ってない ]
(+115) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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大丈夫。悪いのは氷室だから。 帰ってきたらがっつり罵倒して 説教するって決めてるから。
[ 堂々と言い放った。 なにしろこっちには辰美という強い味方がいるので、 負ける気がしない。
しかし、喧嘩の件と誠香が心配をかけたって話は 別の話なので、そこは申し訳ないなと思う ]
他人事みたいに言ってるけど、阿東もだからな? きっと阿東のことも心配してるよ。
[ まさか泣かせてしまったとまでは想像してないですが。 お互い罪作りですね ]
(+116) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ 絶妙のタイミングで さりげなくカミングアウトしたつもりだったけれど、 やっぱりさらっと流れるなんてことはなかった。 しかも気づかれていた。 誠香はとてもばつが悪い ]
あー……気づいてたんだ。 いや、好き嫌いとかそういう問題じゃないし、 阿東に落ち度は全くないんだ、ほんとに。
[ 詳しく聞かない方がいいか、と気遣われて、 少し躊躇って、けれど結局首を横に振った ]
(+117) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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……僕さ、おにーちゃんがいたんだよ。 うん、いたんだ。過去形な。 すっごく仲良くてさ。 でも、3年前に、……事故、でさ。
なんとなく、阿東と雰囲気が似てたんだ。 そんな気がしたんだ。 だからさ……思い出しちゃうから、苦手だった。
けど、勘違いだったかも! なんか今日は、あんまり似てる気がしないし!
[ ちゃんと話せた。 兄の話はずっとクラスメイトの前では封印してたけど、 ちゃんと話せた ]
(+118) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ とっとと話題を変えようと、少々強引に変えた流れにも 阿東はちゃんと乗ってくれた。 そして、同意されてしまった ]
……だよな……。 時々強引で馬鹿だから心配だよ……。
[ 校舎内時間で昨夜から、友人への暴言が止まらない。 信じているけど。 そんなことを考えたから、振り返ったのかもしれない ]
ありがと。大丈夫だよ。
[ 冷えないうちに、という言葉に頷いて、 一足先に中に入っていく阿東に手を振った* ]
(+119) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ 開けたいのか開けたくないのか、 多分どっちでも良いのかも。 ぼんやりしてたり、夢中になったりすると、 手元の食べ物食べられなかったりするよね。
かりかり、かるーく、 数度引っ掻いた後に、>>+111 ]
(+120) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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─── いいんちょ、
[ あっ、って感じで、すがたを見上げた。
こんばんはおかえりただいま。 の、どれを言うのが良いのかな。 いっそおはようとかが一番良い?どうかな。 どれもちょっと、呑気だったりしますかね。
でも、うん、おはよういいんちょ。 お互い血まみれなんてことがなくて何よりです。 足跡も無くて、 足音だってべたつくものじゃない、現実世界。 ]
(+121) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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……なんだろ、待ちきれない、って言うのも、 ちょっとおかしかったりするけど……。 そんな感じ、かも?落ち着かない、みたいな。
[ ……失礼な言い方をしてしまえば、 結末をいち早く知りたいような、そんな感じだ。
座ってたって変わらないけれど、あたしは、 すきなみんなのこと、 きっと、落ち着いて待っていられない。 ]
(+122) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ なっちゃんと、喜多仲君の後に来たよ。 ちかちゃんはおんなじぐらい。 なんて足してみるけれど、どれくらいなんだろ? 時間見て来たわけじゃないから、ちょっと曖昧。
夢の中と違って、 こっちはちゃんと一分一秒進むのにね。 ]
(+123) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ 座るのは、いいかな。 いいんちょは座らない?って、 あたしからも聞いてみよう。
なっちゃん……の、マネキン発見のときには、 大変苦労をかけました。あたしはなんとか元気です。 両手があいたら、もしかしたら、 ばっちりダブルピースきめたかも。
……冗談です。でも写真映えする自信はあるよ。 閑話休題。
手を塞いでる ぬくい缶を撫でつつ、 ─── そういえばさ、なんて、呟きひとつ。 問いかけに重ねるみたいに。 ]
(+124) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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いいんちょも、 最後までいられないひと、だったんだね。
[ ちょっとだけ上にある、いいんちょの顔を見ている。 ]
(+125) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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……あ、えっと、否定じゃないよ。 単純に、終わりになった映画館には いられなくなるとか、 座席が足りなくなるみたいな感じ……って、 しおりちゃんとそんな話、あっちでしてたの。
それで……あたし、なんとなく、 いいんちょはずっといるんじゃないかって、 どこかで思ってた。から。
(+126) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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わんっがままだな! 死んで俺たちに忘れて欲しいって? どんな駄々っ子だよ!
[俺は、扉を強く強く叩いた。
ごめん。やっぱり俺は颯真みたいに やさしくなれそうもないや。 俺はありのままの俺でいくと 決めたものでして]
(179) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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もう友達なくすのが嫌、って。>>177
そう言ってるおまえが、 「葉野紫織」って友達を 俺たちから奪おうとしてるんだ。
その矛盾に気付け。
[すう、と息を吸う。 少しだけ声音を穏やかにして]
(180) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ いいんちょのイメージは、"委員長"だし? なんとなく、ほら、 こういう時どうしたって任せたくなるって、 フツーのイメージがあるわけで。 多分、そういうのが良くないのかもしれないけど。 例えば、もし、エンドロールの一番最後まで、 残ったひとたちに理由があるとするなら、きっと、 ]
(+127) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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……俺だって、友達なくすのは、もういやだよ。
(181) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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……あたしは、自殺したってひと相手にして、 多分、連れ戻すとかできないしさあ。
[ いいんちょは、できたと思う?なんて。 ]**
(+128) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ぽつり、と本音を漏らした。
中学の頃を思い出す。 恋愛事で人間関係はいくつもぐしゃぐしゃ。 やっとのことで、 高校で穏やかな学校生活を手に入れたんだ。
もう嫌だ。やっと手に入れたこの居場所を、 俺はあきらめたくないんだ。
――過去にかつてあった思い出に。 ――粉々に砕かれてしまった思い出に。
この場所をしてたまるかよ]
(182) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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辰美。颯真。
[いっせーの、でいいな。 そう小声で囁いた。 3人で、葉野を、取り戻すんだ]*
(183) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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CC レイは、メモを貼った。
2020/06/23(Tue) 00時頃
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[いいよ、と言われて、 良いわけがない、と辰美は呻く。]
そんなの見過ごせるわけねえだろ 全ッ然良くねえし だいたい最初に一緒に帰ろうって 言っただろうが……!
[これではただの子供の口喧嘩だ。 嗚呼。と苦い味を噛み潰し、 わたしはみんなを殺す、というのだから 辰美は瞬いてそれを聞いた。>>175
”それ”が葉野のせいかどうかなんて、 辰美には理解できない。 だから、こう言った。]
(184) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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それがお前のせいかなんて知るか。 少なくとも俺はお前のせいだなんて思ってねえ。
[確かに、 何故こんな死に方をしなければならないのか、 とは思ったし、憤ったことはある。 けれど、わけのわからない事象で 葉野を責めるほど頭は沸いていない。]
……俺達はまだ殺されてねえし。 せめてお前の手で実際に殺してみてから言えよ。 返り討ちにしてやるけど。
(185) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[それから、辰美はこう続けた。]
なあ。お前さ。 どうしても、俺達がいなくなると思ってるわけ。 お前が楽しく過ごしたクラスのみんな お前の事知って、背を向けると思ってるわけ。
ほんとに、そう思ってるのか?
……本当にか?
[もしそうなら、――――…………もう、 強引に逃げていくその手を、掴むしかない。 三人で。]
(186) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[辰美は氷室の小声に頷いた。>>183]
[そこから逃げて飛び降りるなら、 一緒に潰れてやるよ。 その前に引き留めるけど。
……共犯者だから。]*
(187) 2020/06/23(Tue) 00時頃
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[ 聞こえてきた本音に>>176>>177、 まるで自分のことのように胸が締め付けられる。
でもさ。 「わたしのこと覚えてる人なんていない」? 「中学生の時も」?
……それは、]
(188) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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[ くるり ] .
(189) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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……違うよ。 覚えてるよ。中学生の時の、君のこと。
僕の文房具を、拾ってさ。 届けてくれたよね。
あの頃の僕達は、友達じゃなかったけど。 僕、よく嫌がらせを受けてたから…… 君の優しさが、嬉しくて。
あの時のこと、ずっと、覚えてたよ。 また会えたらいいな、って。 恩返し出来たらな、って。
(190) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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……まだ、恩返しできてないから。 居なくなられると、困っちゃうな。
“俺”と違って、 僕は君との思い出はほとんどない、から。 これから、遊んだりして、 楽しい思い出作れたら、って思うし。
だから、一緒に、帰ってさ。 ……次こそ、暗い中でとか、扉越しとかじゃなくて。 明るいところで、直接顔を見て、会いたいな。
[ それだけ、伝えたかったんだ。 扉越しで見えないだろうけど、 困ったような、ちょっと悲しい笑顔を浮かべて。
目を、閉じる。]
(191) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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……あー、えーっと。 細かいことは気にしないでくれ。 その、ちょっと二重人格なだけだから。
[ そうして俺に戻った俺は、 正直、ちょっとだけ頭を抱えたかった。 まあ、確かに、朝日記を見たら 「しおりさんが死にたい人だったら、僕も説得したい」 って書いてあったから、多少覚悟はしていたけれど。 急に来たものだから。
忘れてくれ、とは言えないけど、 あまり細かく気にしないでほしい。 今は俺のターンじゃなくて、 紫織ちゃんを何とか説得するターンだし。]
(192) 2020/06/23(Tue) 00時半頃
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