206 “ J ” the Phantom thief
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昔、…… ─── ええ、そうね。 昔も貴女は、旦那様の言いつけも守らずに 無茶をしては、怪我をしていたんじゃなくて? 私、貴女の後をついて行くのに必死でしたわ。
[ 傍にしゃがみ込んで処置をする私からは、 向けられる視線に気づく事はないのでしょう。 ただ、目の前にある可憐で大切な指先を、 そおっと優しく撫でるのです。 この花が手折られてしまわぬように、 だなんて、私は、 ]
(298) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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…… はい、これで仕舞いですの。 こんな指では、誰かと踊ることもできませんわね
[ 丁寧にガーゼを乗せて、疵口を隠します。 溢れ出る赤は、貴女のように美しいけれど、 ─── …… 血の色は、似合わないわ。 ]*
(299) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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分かりますよ、その気持ち 取っ掛かりがなければ尚更、 誰彼構わず怪しく見えてくるものです
…私の専門は事件後ですから、 事件前に居合わせた時は、しょっちゅう
[ ええ、秘密は無理に暴こうとしませんとも。 肩をすくめ、倣うように人差し指を添え>>267。
訳ありはお互い様、余計な詮索は無用だ。 モスキートの仕事の邪魔をするつもりもない。 ]
(300) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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……なるほど その怪盗某殿に、一杯食わされた訳ですね 何度辛酸を舐めさせられても追い続ける それには強い目的と意志が必要でしょう
しかしそれが強い程、一度折れれば脆いもの やっていられない夜があったとしても、 前後不覚になる程の深酒はお勧めしません …しがない老境のアドバイスですよ
[ 彼にはきっとそれがあり、 贈れるのはただ、そんな言葉くらいのもの。 ]
(301) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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[ こそり、と密やかに咲く花のように。 女中の口から男の名は囁かれた。>>256 慎重に糸を手繰るように、口を開く。 ]
………、………… …そうでしたか、彼の…… ええ、その名は覚えています 私も非常に良くしてもらいました…本当に
…彼は、元気にしていますか?
[ 職の関係上、彼とは懇意にしていた。 かのドクターに娘が居たという話は、 聞いているかいないか、やはり朧げ。 他愛ない世間話に埋もれたのだろうか。
お返しにと、二言三言囁き返せば、 彼女はどんな反応を返しただろう? ]
(302) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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[ ─── がしゃり。 大きな音が立てば、世間話も一区切りだろうか。 視線をやれば、うずくまるローズ嬢の姿。
いつか、また。 約束めいた言葉>>272にはそう返し、 喧騒に消えるガスマスクと女中を見送った。 ]*
(303) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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[華やかな内装も、煌びやかに着飾った人々も。 会場に流れている優雅な音楽でさえも、 全てどこか遠い世界の出来事のよう。
疲れているのかもしれない。 最近は怪盗Jの件でずっと出ずっぱりなものだから。 予告状が送られてきては駆り出され、 警察が妙な動きをしているから調べてこいと言われ。 今日も、クイーンハートお披露目パーティーが あるから取材してこいと押しつけられ。
深いため息が出てしまうのも仕方ないだろう。]
(304) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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…… 失礼。聞かれていましたか。
[申し訳ありません。と続けようとした言葉は、 音になることなく会場の喧騒のなかに溶けていく。 手帳は既に記者のポケットの中に仕舞われており、 手元にはなかった。
ぱちくり。瞳を瞬かせて。 ガスマスクなどという記者よりもパーティーに 不適切な恰好をしている人影を見つめる。>>281 会場内に居たので認識はしていたが、 近くで見ると一層迫力がある。 もっとも、横に立つ影は 驚かれる事にも慣れてしまっているだろうか。]
(305) 2017/01/08(Sun) 23時頃
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…… ええ、少しだけ。 あまり社交場に顔を出さないもので。
[そうして、何事も無かったかのように言葉を続けた。 ちらり、横目でガスマスクに視線を向けながら。 それにしても、どこかで聞いたことのある声だ。 ガスマスクを着ける知り合いなどいないのだが。]
そのガスマスク、かっこいいですね。
[なんて。 パーティーに似つかわしくない言葉を掛けようか。**]
(306) 2017/01/08(Sun) 23時半頃
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成る程。それはやはり、 貴女とお兄さんが似ているから なんですかね [ 並んでいる双子には会ったことがない。 なので全ては想像での話しにしかならないけれど ]
嘘を見破れるのは便利ですが、 反対に見破られるのも考えものだ
いないと寂しい… いいじゃないですか。 私も寂しい想いをしてみたいものだ。 近くにそんな人がいるのはやはり 素敵なことだと思いますけどね
(307) 2017/01/08(Sun) 23時半頃
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[ 酷い冗談は怒られても仕方がないと思ったけれど むしろ笑われてホッと胸を撫でる ]
そう、音楽をするには "イマジネーション"が大事ですから
[ そう答えると先程の彼女を真似るように 片目を瞑って笑ってみせて ]
(308) 2017/01/08(Sun) 23時半頃
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. [ 思いがけないお返しには相応の言葉を乗せて ]
真相は闇の中… それがミステリーの決まり文句 そんな気もしますけどね
[ にっこり微笑みながら、 奥で輝く ≪ 彼女 ≫ の方へ視線を送り ]
私は勝手に演奏しているだけなので、 それはないですけど。 私こそ、貴女のような女性を捕まえていたら 周りの男性からの視線が痛いところだ
[ 視線が痛くとも、 もう少し話していたい気もしたけれど… ]
(309) 2017/01/08(Sun) 23時半頃
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失礼、ご挨拶が遅れました。 私はセシル・ジャーヴィス。 あのW怪盗Wと同じイニシャルです お見知りおきを。
[ こうべを垂れてそう答える。 彼女の名前も聞けるといいなと思いながら… ]*
(310) 2017/01/08(Sun) 23時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2017/01/08(Sun) 23時半頃
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あ、ねぇ… レオナルドさん、あそこのワインレッド…なのかな? スーツを来てる男性
テラスから戻って来たみたいですね… 疲れているんでしょうか?
[テラスでの一部始終を目の端に捉えていた>>293]
まぁ、彼がどうしようと…関係はないのですが
[懐からカードを1枚取り出して、笑った*]
(311) 2017/01/08(Sun) 23時半頃
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[ さて。二人が去った後、残ったのは男二人。 どうするか、とキルリアに問われた>>290。 ]
そうですね… まだまだ、話していない人は居ます
"資料もないのに、 理論的な説明をつけようとするのは 大きな間違いだよ。 人は事実に合う論理的な説明を求めず、 理論的な説明に合うように、 事実の方を知らず知らず曲げがちになる。"
(312) 2017/01/09(Mon) 00時頃
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…愛読する雑誌に出てきた台詞です 発言者と私とでは職が違いますが、 時折参考にしているのです
今の私には、圧倒的に資料が足りない ですから、もう少し話をしに行きたいですね
[ そう返せば一人の男性を示される>>311。 一部始終、とまではいかないものの、 女性と何事か話す様子は目にしていた。 ]
(313) 2017/01/09(Mon) 00時頃
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彼と話したいですか? それなら、私は邪魔は致しますまい
[ まだ彼の手元に残る、色付きのカード。
その意図は知らないものの、 渡す事に意味があるのならと、 キルリアの意思を問うてみようか。 ]**
(314) 2017/01/09(Mon) 00時頃
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[ “ 誰彼怪しく見えてくるものです。 ”>>300 手繰る糸は、 …… ── 僅かに揺れる。 彼にとっては、朧げな記憶かもしれない。 私にとっても、はっきりとした記憶ではないから。 其れでも、 ]
…… 、 …… ええ 。 父は、随分前に亡くなりましたの。 覚えていて頂けて、父も喜びますわ。 …… Mr. …… レオナルドさん、
[ 私の父は、医者でした。 仲の良い学者様がいると、聞いてました。 ただ、耳許に落ちる囁きに、 私は、ひとつふたつと瞬くのです。 悟られてはいけない、間違ってはいけない。 … そう、丁寧に言葉を選びます。 ]
(315) 2017/01/09(Mon) 00時頃
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…… 爵位でも、得られましたの? それとも、
[ にしては、必要な記号がありません。 ]
(316) 2017/01/09(Mon) 00時頃
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[ もう一度、囁き返しましょう。 貴方は一体、何者なのかしら? その答えは得られたのか、それとも、 闇に飲まれたままなのかしら? ]**
(317) 2017/01/09(Mon) 00時頃
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-研究家と-
[彼の話を聞けば>>312>>313]
さすがは研究家といったところなのでしょうか
その考えは嫌いじゃありません
[くすりと笑って]
実は来た時に気になる方が数名ほどいまして カードが行きたいと言っているので 彼もその候補ではありますが…
私はここで時期を見て話し掛けます 何事もタイミングが大事ですからね
[手に持つのは水色のカード グラスを傾けて、中身を飲み込んだ*]
(318) 2017/01/09(Mon) 00時頃
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[兄弟がいないからこその彼の言葉>>307に、なんとなくこそばゆくなって。苦笑するにとどめておいた]
[自分の“お返し”に彼はどうやらのってくれたようだ>>309。その言葉にくすりと笑う]
ふふ、それは期待してしまうわね。 でも気をつけて、ミスター。私、結構諦めが悪いタイプだから。捕まえるまで追いかけるわよ
[ワインレッドの彼にもいったセリフをもう一度、口にだす。不敵な笑みを添えて。ついでもふふん、と鼻も鳴らした]
(319) 2017/01/09(Mon) 00時半頃
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[彼の視線が動いたのに気がついて、自分も同じように視線を動かした。その先にあるのはこのパーティーの主役たる“女王”。
今、あの宝石を見た理由がピンと来なくて少し不思議そうな顔をしたけれど]
…やだ、お世辞が上手ねミスター。それともこういう場に来る男性ってみんなそんなふうに口が上手なのかしら
[ころころと、その言葉に笑うのだ]
(320) 2017/01/09(Mon) 00時半頃
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[頭を下げて、セシルと名乗る彼>>310にこちらも同じようにワンピースの裾を掴んでお辞儀をする]
いいえ、私こそ遅くなって申し訳ないわ。 ケイト・ミラーといいます。残念ながら私はあの怪盗とはかすりもしない名前だけど、また機会があったらよろしくね。ミスタージャーヴィス
[そう、自身の名を告げて。その場を離れたのだ*]
(321) 2017/01/09(Mon) 00時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2017/01/09(Mon) 00時半頃
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―そして、行き先は―
[音楽家の彼と離れ、ふらりふらりとまた会場を歩き出す。そういえばせっかくの機会だったのだから、一曲聞いてみたいといえばよかったと今更ながら後悔を。
彼がすでにこの場で演奏していた>>72ことには気づいていなかった]
…まあ、演奏したいときにするのが一番だものね
[命を繋いでいる>>186とはいっていたものの、出来れば好きなときに好きなように演奏したいものなのではないかと思う。
少なくとも私は好きなときに本がよみたいし]
[すれちがう客たちをするすると避けながら、目指す先は別室>>0:7だ。 なにか胃にいれなければどこかのタイミングでお腹の虫がぐーぐー鳴り出すかもしれない。
それはちょっと、恥ずかしすぎる]
(322) 2017/01/09(Mon) 02時頃
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[そうして私は、ふらりふらりと人を避けながら別室へたどり着いたのだ*]
(323) 2017/01/09(Mon) 02時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
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