272 【R18RP】十一月と、蝶が奏でる前奏曲
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
――ティム、ティム!!! わかるか、俺が、なあ、ティム、……!
[掛けるべき言葉など何も思いつかず、何度も何度も名前を呼びかけた。五年の歳月を経て、当時の兄より上の十五、いい年になった姿は、ティムにとってどの程度、違和感を持つものかも分からない。視界が鮮明でないなら差も咄嗟には気付かないかもしれないし、あるいは、五年前より手入れが荒くなった毛並みの方に疑問を持つかもしれない。 とにかく、何でもよかった。ティムの反応が欲しくて必死に声を掛けて、その答えがある前からもう、涙はぼろぼろと零れ落ちて顔を濡らしていた]*
(264) calabari 2019/11/15(Fri) 04時頃
|
|
[瞬きをするのも億劫で、頭も首も動かなくて、 でも視界に入るのは見慣れた毛色だ。
ぼやけた視界は年月を鮮明には映さず、 ただこんな風に自分を呼んでくれるのは、 傍にいてくれるのは、ハラフだ、と。 そういう確信だけを抱いていた。 あれ、毛先のびた?
声を掛けられる。 口元が少し動くけど、やはり声は出ない。 なんでだ、喉の調子が悪い? 咳込むのも痛い、気がする、たぶん。]
(265) udon 2019/11/15(Fri) 04時半頃
|
|
[全ての感覚が鈍くなっていて、 思考もめちゃくちゃ鈍くなっていて、 全然なんにも理解なんてできない。
強く握られた手が痛いような気がして、 少し眉根が動く。でも、
ハラフが、
―――― ハラフが、泣いてるから。]
(266) udon 2019/11/15(Fri) 04時半頃
|
|
[何て顔してるんだ、 そんな顔見た事ないな、って、 少しだけ目を細めようとしたけど、 上手くいったかは解らない。
そしてその手を握り返したくて、 指を動かそうとした。
なんでかなかなか動かなかったけど、 指先がぴくりと微かに動いてハラフの手の甲の毛先に触れた。――― 触れた感触も鈍かったけど。でも。
そしたらなんだかほっとしてしまって、ゆっくりと口の端が上がった。]*
(267) udon 2019/11/15(Fri) 04時半頃
|
|
[視線は交わっている、筈、いや錯覚じゃない、確かに見ている。だが答えはなかった。なんでもいいからと願う強さと同じだけ、両の手はティムの片手を握り締める。 どんな僅かなシグナルも見落としたくない。だから瞬き一つさえ惜しいのに、視界は滲んでぼやけていくのがいっそ苛立たしかった。涙なんて要らなかった、ティムの姿を映すのに邪魔な、そんなもの。だから懸命に押し留めようとする。
――泣いてるから>>266、なんて思っていることも知らなくて]
(268) calabari 2019/11/15(Fri) 05時頃
|
|
[口元がほんの少し動いたのはきっと、何か伝えようとしているのだと耳をすますが、それもか細い息でしかなくて、それが酷く歯がゆい。喉が生命を維持するためだけの器官になって五年だ。発声が難しいのも当然のことだろう。 だが、例え声が出ずとも。話そうとする意思がある、その事実だけでよかった。眉が動くのも、目が微かに細められるのも、伝えたいものがあって動いているのだと。決して生理反応でなく、情動の結果なのだと信じられたなら]
ティム、 わかるんだな、 ……
[疑問符をつけるでなく断言として響かせたのは、痛切な祈りだった。もっと、もっと示してほしい、起きたのだと、ここにいるのだと。五年の間に砕かれてきた多くの期待の亡骸の上で、信じさせてくれと願って手を握った。
それが数秒のことだったのか、数分掛けたものか、最早分からなかったけれど。 ほんの、ほんの僅か――ティムの指が、手の毛先を撫でた感覚を覚えて。それに目を瞠っている間に、唇がゆるい弧を描いたのを、見たなら]
(269) calabari 2019/11/15(Fri) 05時頃
|
|
……ティ ム、 ティム、ティム…… おき、て、くれ、た
おはよ、う おはよ、 ……ずっと、ずっと まって、……
[涙腺は再び壊れてしまって、折角映せた笑みもまたぼやけてしまう。 きっと暫くはそんな調子でしかなく、ナースコールを押して人を呼ぶという発想が浮かぶのも、泣き止んで少し経つか、もしくはティムが再び眠りに落ちるかしなければ無理だ。後者の場合は駆けつけた看護師に、確かに今起きたのだと、目を覚ましたのだと、でもまた眠ってしまって、これで再び起きなかったらどうしようと、平静を完全に欠いた様子で伝えるのだろう]*
(270) calabari 2019/11/15(Fri) 05時頃
|
|
[解るんだな、と言われて、 そういやなんか聞かれたんだった、と思う。
なんだっけかな、 でも何が解るか聞かれてるかは、考えてみても解らなかった。
おはよう。というハラフの声に、 そっかー俺寝てたんだ、と思いながら、 なんで俺が起きてそんなに泣くんだろ、って思って、 解んないなって思った。
瞬きして、ハラフを見て、 ちょっと身体を動かそうと思っただけなのに なんだか妙にきつくって、だるかった。
また、うと…、と目を伏せる。 閉じると同時にハラフの慌てた声が聞こえた気がしてまた目を開こうと思ったけど、なんだかどうやっても開かなくって、
あ〜、眠いなあって、 夢の中みたいなことを思ったけど、今回は別に、眠りたくないなんて思わなかったからそのまますんなりと眠りに落ちる。]
(271) udon 2019/11/15(Fri) 05時半頃
|
|
[緩く握られた手はそのままだ。 間接の曲げ伸ばしもやって貰っていたらしいのは後から知る事だけど、それでも全ての間接に及ぶわけでもなく動かしたら痛い個所がそれなりに出てくるのだろう。
すやすやという安らかな寝息は先ほどまでと変わらない。
ナースコールにて看護師がやってきて、 ハラフの様子にまず驚くだろうけどそれも俺は見れなかった。
慌てたハラフは宥められただろうけど、 看護師もきっと慌てて主治医に連絡して診察が始まる。
その際、昨日まではなかった反応が確かにあった。 触れたり、身体を動かすたびに眉を少し寄せたり口元が動いたりするのだ。 ぅ、という掠れ声は小さすぎてほとんど聞こえなかったろうけれど。
五年経過の目前に、 確かに目を覚ました事が認められる。]
(272) udon 2019/11/15(Fri) 05時半頃
|
|
[その日、病院は大忙しだったと思う。]
(273) udon 2019/11/15(Fri) 05時半頃
|
|
[今までも大変だったけど、 これからだって大変だ。
五年近く動かなかった身体にどんな後遺症が残っているか解らない。それを今から少しずつ調べて行き、リハビリの計画を立て、実行し、 まずはどこまで社会への復帰が出来るのかを探らなければならない。
両親への連絡を最初に行ったのは病院だろうか、 それともハラフだったろうか。
どちらにせよ電話越しに、 泣き崩れる様子がありありと解っただろう。]
(274) udon 2019/11/15(Fri) 05時半頃
|
|
[最初のうちはどこもかしこも痛くって、 筋力の衰えのせいでなんにも動かせなかったけど、
きっと徐々に、…徐々に。 元の生活に戻るための訓練をはじめていく。
―――― 医師による診断結果は良好で、 筋力の衰えや関節稼働に難ははあり、取り戻すまでに時間はかかるが、妙な後遺症はなくちゃんと動けるようになるだろうとの事だった。]*
(275) udon 2019/11/15(Fri) 05時半頃
|
|
[ 早く帰ってくる以上に、無事に帰ってきてほしい。 冒険に役立てるように、帰る場所であるように ……俺の為に、店を開いて待ってるという。>>1:288 確かに助かるし、帰るのに悪い気もしないけど ]
迷惑だったら村出る前に止めてるし その足だって、俺が原因だし 遠くに冒険したくて冒険者になったんじゃないし ……そんなの気にしなくていいって
[ まだ何かを言いたげな様子を見て、俺口を閉じる。 握られた指先もどうするのがいいか分からなくて 振り払いはしないが、手は固まったまま。 なんでか、ちょっと緊張してるせいだ。 今までのアイツと、違うから。 ]
(276) ツナ 2019/11/15(Fri) 08時頃
|
|
[ アイツが俺の名前を呼んだ。 呼ぶだけで、すぐには何も言わない。 言いたい事があるんだと思うから 余計な口は挟まず、黙って待った。 何を考えているのか俺には分からないけど>>1:292 急かして歩き出すべきではないのは察したんだ。
だから、アイツがさっきみたいに顔を真っ赤にして 俺の手を引かれても、何か言うまで待った。 ……うん、待ってたんだけど ]
(277) ツナ 2019/11/15(Fri) 08時頃
|
|
[ まさか、そんな事を言うなんて…!>>1:293 ]
(278) ツナ 2019/11/15(Fri) 08時頃
|
|
[ ハッキリと聞こえる声量ではなかったし その声も震えてはいたけど 俺の幻聴じゃないなら、勘違いでもないなら それは、告白…ってやつじゃ、ないのか…? ]
えっと……
[ 俺は正直困惑していて、耳も後ろに垂れていた。 嫌だったという訳ではない。 自分で今の気持ちがハッキリとは分からない。 でも、嫌だとは思ってない。
ただその……こういう経験なかったし なぜかまた心臓が煩くなってるから しかも、目の前で泣き出してしまうもんだから! ちょっと動揺させられただけだ、きっとそうだ。 ]
(279) ツナ 2019/11/15(Fri) 08時頃
|
|
………俺のこと 弟みたいな扱いしてると思ってたんだけど
[ 年も変わらないのに、いっつも庇われて なんでか俺のところばかり寄ってきて でも、姉みたいな振る舞いで色々と言ってきて だから……なんか、モヤモヤして 追い払いはしなくても素っ気ない態度をしてきた。
なのに、アイツが気持ちを伝えてきたその時から モヤモヤは薄れて、うるさい心臓の音だけだ。 残ったモヤモヤは、俺の気持ちのソレだけ。 ]
(280) ツナ 2019/11/15(Fri) 08時頃
|
|
俺、自分の気持ちがまだ分かんなくて お前の気持ちに、すぐは答えられない
[ 耳はまだ後ろ向きに垂れたまま だけど視線は、真っ直ぐアイツの顔を見て ]
でも、お前に怪我させないように 冒険者になって強くなるって、決めてるし ……お前が居ると、なんでか安心する
[ ぽつぽつ、ゆっくりと、俺は告げる。 どれもこれも、初めて明かした気持ちだし こうして誰かに明かすのも初めてだったものだから 変に思われないかは、気にするところだけど 例え半端でも、伝えたいと思ったんだ。 下手くそな伝え方かもしれないけど。 ]
(281) ツナ 2019/11/15(Fri) 08時頃
|
|
ちゃんと帰るよ、ミタシュのところに 魔物とか、変な奴とか 寄せ付けないように強くなるから
……必ず、帰るから
[ 俺の手を引くアイツの手を 空いていた手と合わせて両手で包むように握った。
半端なものじゃない実力を付けるその時までは 一緒に居ても守り切れる自信が持てるその時までは 冒険者は辞めないだろうけど 子供の頃とは違って、守れるくらい強くなるから。 そういった想いと、もう泣くなという想いも込めて 耳を立て真剣な顔で、彼女の手を握っていた。 気遣い、ってのは……苦手なんだ。 ]**
(282) ツナ 2019/11/15(Fri) 08時頃
|
|
[ 私だって、この頃はまだわかっていなかった。 イースに対する気持ちが。 それだけ、そばにいることが 当たり前だったんだけど。 だから、自分の気持ちがわからないって言う イースの気持ちもよくわかる。>>281 伏せられた耳に不安になったけど>>279 私も泣いてしまったし驚かせたかなって 少し反省しながら、空いた手で涙を拭いた。]
そう思われても仕方がないけど。>>280 一番近くにいたかったからだもの。
[ それは、本当。 だって村にいる時は色々あったから 守ってあげなきゃ、そんな気持ちが強かった。 だけどね、私の方が隣にいたかったの。 隣にいると落ち着くし、 貴方の温かい色が好きで。 ]
(283) 夢見 2019/11/15(Fri) 18時頃
|
|
イース…、うん。
[ すん、と鼻を鳴らして。 告げられる気持ちと>>281 ピンと立った耳>>282に私は涙を止めた。 ああ、イースも私のためだったのって。 怪我を治しきれなかったのは仕方がないし イースが怪我をするよりよほど良かったけど 守れるように、その言葉に安心する。
ふわふわ、尻尾が揺れた。 伏せられた耳はまだちょっと斜めだけど 私は頬を緩ませた。 ]
(284) 夢見 2019/11/15(Fri) 18時頃
|
|
うん、期待してる。 …信じて待ってるね、イース。
[ 私の手をつつんでくれた両手。 それを両手でそれぞれ取って、 私の両頬に添えて。
クニャァ、と小さく鳴いた。 すっかり油断した、甘えた声で。 ]*
(285) 夢見 2019/11/15(Fri) 18時頃
|
|
[ ……、それから。 私達は。と言うよりも私からアースへの距離が 前の時と変化した。 指先を絡ませて繋いで、 どきどきぽかぽかの胸の裡に幸せになる。 その癖、不意に指先が触れたりすると どきりと心臓が跳ねて、それを引っ込めて。 弟じゃなくて、 男の子のイースにどきどきしてしまっていた。
近付いたり、離れたり。 でも決して遠くに行ったりしない。 ああ、こんな日が続けば良いのに。 だけどね。 期間は二日間だけ。 もしイースが元の世界で恋人だったあの子と やっぱりであって結ばれて 私が置き去りになったらどうしよう? そんな事を思うと、そんなの嫌だって気持ちと でも元々の世界に戻ったところで、と。
(286) 夢見 2019/11/15(Fri) 18時頃
|
|
だって、これはズルだ。
……ズルした上で負けてしまったら 今度こそ私、本当に立ち直れない。 ]
(287) 夢見 2019/11/15(Fri) 18時頃
|
|
イース。
[ だからね、私は。 寝ているイースの唇にそっとキスをした。 ギュッと抱きしめて、でも起こさないように そっと、そうっと。 ]
………大好き、だよ。
[ でも、だから、このままだとダメだから。 私、元の世界に帰る。
二日目の晩、夜の帳が落ち切り日付が変わった時 次の見張りの交代の前に、わたしは。 ]*
(288) 夢見 2019/11/15(Fri) 18時頃
|
|
…ずっと、イースだけが好きだったの。
[ 戻ってきたのは、あの日の翌朝。 まだ旅に出る前のイースを捕まえて、 そう告白したのは泣き笑いの私。
付き合っている人がいることは知ってるよ。 その人と結婚するらしい事も。 だから困らせるのは分かってる。
でも、ズルしたくなかったの。 だってズルしてしまったら。 私の想いが叶ったその世界を、また別の人が ズルして消してしまうかもしれないでしょう? ]
(289) 夢見 2019/11/15(Fri) 18時頃
|
|
[ だから、幸せな記憶を抱えたままで 元の世界に戻ってきた私は。
目に涙をいっぱい溜めて、真っ赤な顔で イースに告白したの。 ]
ずっとずっと、イースだけ。 ずっと、イースが側にいてくれるって 隣にいてくれるんだって勘違いしてた。
大好きよ、イース。 ……困らせること言って、ごめんね。
でも。
(290) 夢見 2019/11/15(Fri) 18時頃
|
|
側にいたくて、隣にいたくて このお店を開いたの。 イースが帰ってこないくらい 長い旅に出てしまうなら ……ううん。
[ 故郷に帰ろうと思う。 そう紡ぎかけた言葉を途切らせて、 私はじっと彼を見た。 ]
(291) 夢見 2019/11/15(Fri) 18時頃
|
|
長い長い旅でも。 迷惑じゃなければ。 ここで、イースを待ってたいの。
[ イースは帰ってくるだろうか。 その時にはお父さんになってたりするのかな。 私はその時、1人だろう。
だけどね。 ここは。イースを待つための場所だから。 そのために作った場所だから。 ]
(292) 夢見 2019/11/15(Fri) 18時頃
|
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る